【本編完結】魔法使いフリーレンとくだらない魔法 作:SUN'S
ついでに、もうひとつの書き忘れを投稿します!
とある日のお昼過ぎ────。
勇者ヒンメルとその仲間達は失墜のミーネが北側諸国のお菓子屋さんのガラスに張り付くようにしながらケーキやプリンをキラキラと見つめているところを目撃してしまった。
「どうしますあれ?」
「フリーレンに任せよう」
「えっ」
「まあ、それが妥当だな」
そう言ってヒンメル達はフリーレンに判断を任せるという名目でミーネの処遇を放り投げた。それにフリーレンとしてもメレブの使徒が変な事件を起こすことだけは避けたい。
「なにしてるの?」
「ひゃあ!?……って、バカの魔法使いか」
「魔法使いだよ。アホの魔族め」
「それより私が何してるかだったわね。見ての通りどのケーキにするのかを考えていただけよ?ちなみに特産品のミルクを使ったプリンにするべきかを私は悩んでいるわ」
ミーネの言葉を聞いたフリーレンは視線をお菓子屋さんに移し、ガラス越しに並んでいる。それはそれはとってもステキなプリンを見つめる。
「すみません。このプリンください」
「あっ。わ、私もプリンを!」
二人ともプリンに夢中である。
「「甘くて美味しいぃ…」」
ぷるぷると極上の甘さと美味しさにフリーレンとミーネは身体を震わせ、ゆっくりとプリンを一口ずつ、しっかりと味わうように食べる。
そして、二人がプリンで喜んでいる間にヒンメル達は近くにあった酒場で他のお客さんも巻き込んだ酒盛りを始めている。
「ねえ。魔族」
「なにさ。魔法使い」
「私達の仲間にならない?」
「魔族が勇者PTにいるのは、どうなの?」
わりと正論っぽいことを呟いたミーネに向かってフリーレンは魔法の杖を構える。
あまりにも蛮族すぎるエルフに「えぇ、まさか言葉でダメなら力尽く?」とミーネはドン引きしながら魔法の杖を向けることはなかった。
「『
「……ふん。好きにすれば?」
とくに変わった様子もない。
むしろ魔法を使ったことで嬉しそうにミーネは笑っている。しかし、なんだかムカついたのでフリーレンは彼女のプリンを強奪した。
「んにゃああぁぁっ!!」
「ふしゃああぁぁっ!!」
どっちも賢いのにやっていることは四歳か五歳くらいの低レベルなイタズラばかりだ。そもそもフリーレンがプリンを取ったせいなのだ。
「……ふう。まあ、いいわ」
「ところで。魔族」
「なによ。魔法使い」
「ヒンメル達、どこか知らない?」
「えっ」
さすがに予想していなかったらしく。ミーネは本当に困りながら大通りをキョロキョロと見渡しているが、まったくヒンメル達は見つからない。
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くだらない魔法・禁書
自称・大魔法使いのメレブの作った魔法。通常の「仲間に引き入れる魔法」より高確率で仲間に引き込める。だが、この魔法は本当に信頼関係を築いていないと使えない。