【本編完結】魔法使いフリーレンとくだらない魔法 作:SUN'S
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とある日のお昼過ぎ────。
勇者ヒンメルとその仲間達は十年の歳月を掛けた魔王討伐を終えて、のんびりと中央諸国に帰っているその時だった。またしてもフリーレンは「新しい魔法を覚えたよ」と呟いた。
「もう私は驚きませんよ。すでにヒンメルとフリーレンの婚約を見届けていますし。なによりフリーレンのヘンテコな魔法にも慣れました」
「ハイター、やめるんだ。そういうことをうっかり呟いて、魔物の群れや最強オカマ魔族にも襲われたのを忘れたのか」
「あれは面白かったね」
「フリーレン。それは惨いの間違いか?」
ようやく手に入れた平穏を四人は楽しみつつ、中央諸国に帰るついでにやり残したダンジョンの探索や人助けをしようという話し合う。
だが、いつまで経っても魔法の話に戻らないためフリーレンは「もう新しい魔法使うね」と言い、ヒンメルに向かって魔法の杖を構える。
「よし、来い!」
「『
「僕はフリーレンが好きだ!!」
「それは知ってます。っていうか。そんな昔からフリーレンだけに恋してるとかドン引きなんですけど。まさかパーティーに誘ったのも……」
「そういうことなのか。ヒンメル」
突然の愛の叫びにフリーレンは硬直し、ヒンメルは顔を隠しているけれど。耳が真っ赤になっているのをハイターとアイゼンは見つけ、ニヤニヤと笑いながらソレを指摘する。
「な、なんだよもおおぉ!!」
「アイゼン、大変です。ヒンメルが怒りました」
「それは一大事だな。逃げるか」
「えぇ。そうしましょう」
そう言うとふたりは走り出し、その後ろをヒンメルは全速力で追いかける。ようやく正気を取り戻したフリーレンは三人のばか騒ぎに困惑しながら「またやってるし…」なんて呆れる。
「あぁーーーっ!!此処にいたのね!」
なんともアホそうな声にフリーレンは溜め息を吐きつつ、後ろに振り返ると特大サイズのバケツプリンを抱えた失墜のミーネがいた。
なにあれほしい。
フリーレンはそう彼女の抱き締めているバケツを見つめ、その視線に気がついたミーネは空に飛び上がって逃げようとする。だが、フリーレンは「垂直に飛翔する魔法」と「縦回転する魔法」と「そよ風を出す魔法」を組み合わせて、ミーネに突撃する。
「これもらうね」
「私のプリィーーーン!!」
こうして勇者ヒンメルとその仲間達は世界の平和と特大サイズのバケツプリンを手に入れ、魔王に操られていた魔物や魔族たちも正気に戻り、どこかに消えてしまった。
しかし、この時の勇者ヒンメルとその仲間達はまだ知るよしもなかった。新たな悪がこの世に再び現れようとしていることを……。
と言ったら続きがあるかもしれないで。
とりあえず、そう言ってみた私です。
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くだらない魔法
自称・大魔法使いのメレブの作った魔法。学校の先生やお母さん、もしくはお父さんの名前を叫んじゃうかもしれない魔法。勇者ヒンメルは一貫して天才最強エルフ美女魔法使いのフリーレンだった。