【本編完結】魔法使いフリーレンとくだらない魔法 作:SUN'S
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とある日の午前中───。
大魔法使いメレブと無名の大魔族のソリテールは魔法薬の研究について語り合っているその時だった。またしてもメレブは天啓を受けたかのごとく新しい魔法を閃いていた。
「流行り病に苦しんでいる村人のために各種の薬草を擂り潰し、いろいろと煎じている。そんな時にも新しい魔法を覚えた私だよ」
「今日はどんな魔法なの。メレブさん!」
「ふふっ。そう慌てるな、ソリテール」
メレブと一緒に薬草を擂り潰していたソリテールはキラキラと目を輝かせ、今回の魔法の効果を楽しみにしながら彼の隣に移動する。ほのかに甘い香りがして、メレブは彼女の笑顔にドキリとしたが、すぐに冷静さを取り戻す。
さすがは大魔法使いである。
「私に魔法を掛けて、メレブさん!」
「そいっ!」
そう言うとメレブは魔法の杖を持ち上げ、すすっとソリテールに向かって杖を振るう。……とくに外見は変わっておらず、ソリテールは不思議そうに自分の身体を見つめている。
「布団が吹っ飛んだ」
「………………ふひっ、ふぇ!?」
なんともしょうもない親父ギャグをメレブが呟いた瞬間、ソリテールは僅かに笑った。いや今も彼女は笑っているが、ほんの少しだけ困惑のほうが勝っているようだ。
「この魔法に掛かった者はどんなギャグやダジャレ、些細な面白みに笑い続け、笑い続け、笑い続け、やがて笑い死ぬ」
「す、すごい!これならどんなに強大な、それこそ七崩賢の魔族だってイチコロだわ!」
「いや、それはない。だが、ソリテールよ。今のお前はどんな事に対しても真摯に笑えるようになった。お前はもう人の喜びの感情を知ったんだ」
「……私は喜びの感情を得た?」
そんなことを言いながらソリテールは自分の胸の真ん中で祈るように手を繋ぎ、メレブのくっっそしょうもない魔法のおかげで新しい感情を知ったことに喜びを感じている。
「どんな時でも笑っていれば何とかなるものだ。そして、私はこの魔法を『
「そ、それがあれば無敵だわ。メレブさん、もっとゲラ、ゲラを私に掛けて、喜びの感情を教えてほしいの!!」
「うむ、良かろう。ゲラ!」
メレブはソリテールのお願いを軽めに承諾し、すすっと魔法の杖を振るい、すかさず「とらがこまっとら!」とか「ねこが寝込んだ!」なんてチープなギャグを連発する。
「ふふふっ、ふひゅっ、くるひぃ…っ」
くっそしょうもないギャグに大ウケして震えるソリテールは口許を隠しながら笑っている。その仕草は可憐な美少女そのものだ。
〈ソリテール〉
スイーツ大好き魔族
大魔法使いのメレブの『誰もが笑い泣きする魔法』によって喜びの感情を知り、親父ギャグやダジャレなどチープなもので笑うようになった。