【本編完結】魔法使いフリーレンとくだらない魔法   作:SUN'S

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大魔法使いメレブと無名の大魔族 PART 5

とある日のお昼過ぎ────。

 

大魔法使いメレブとスイーツ大好き魔族のソリテールはようやく再会することのできた勇者ヨシヒコ達にこっぴどく怒られていた。

 

とくにタイラムネーの「魔族の女の子をたらしこむなよ、キノコ頭」だとか「ヘンテコな魔法でなんかしたんだろ」という決めつけにショックを受けつつ、メレブはヨシヒコとダンジョーを見つめる。

 

「エッチなことしたんですか?」

 

「えっ。この状況でそれ聞くの?」

 

「やっぱりメレブさんはその魔族の女の子とものすんごいエッチなことしたんですね!ほんっとうに信じられない!!仮にも勇者PTの魔法使いが魔族となんて羨ましい!!」

 

「ヨシヒコ。だだ漏れだぞ」

 

ヨシヒコの言葉に溜め息を吐くとダンジョーは麦わら帽子を被っているソリテールに近づき、ダンジョーは徐に右手を差し出した。

 

「俺はダンジョーだ」

 

「初めまして。ソリテールよ、人間と握手するのはメレブさん以外だと貴方がはじめてだわ」

 

「では私が三人目ですね」

 

「オッサンもヨシヒコもだだ漏れじゃねえか」

 

そう言うとムラサキは傍観を続けているメレブの耳元で「おい。ほんとに大丈夫なんでしょうね?あの魔族の女の子」と問い掛ける。

 

さすがは勇者PT唯一のまともな魔法使いなムラサキである。オッサンとムッツリと違って、ちゃんとソリテールのことを警戒している。

 

「ふふふっ。あなたがムラサキさんね」

 

「えっ。私のこと知ってるの?」

 

「えぇ。メレブさんの素晴らしさに感銘し、彼の従者になることを誓ったんでしょう?」

 

「うむ、さらば!」

 

「待てや、このキノコおぉぉぉっ!!」

 

メレブはローブの裾を持ち上げ、スタコラと走り出す。そんな彼をぶっ刺すためにムラサキは伝家の引っ込むタイプのナイフを構えて追い掛ける。

 

そんなやり取りを見ていたソリテールはクスクスと口許を押さえながら楽しそうに笑う。ヨシヒコとダンジョーは「……可憐だ…」と呟き、あっけなく捕まったメレブはチクチクと刺されている。

 

「ふう。とりあえず、よろしく」

 

「えぇ。よろしくね、ムラサキさん」

 

「それとオッサンとムッツリの近くにひとりで行っちゃダメだからね?最低でも私かメレブのやつと一緒に行きなさい」

 

「なぜだ!?」

 

「テメーの股間のせいじゃボケェ!」

 

「……こ、これは懐刀です」

 

「ヨシヒコ。それは二回目だぞ?」

 

アホみたいな言い合いを繰り広げているヨシヒコとムラサキに呆れながらメレブはちょうど良さげな岩に腰掛け、ふたりの口論を見る。

 

「ダンジョーさんは戦士なのね」

 

「ああ、そうだ。この剣で数多の魔物を…」

 

ダンジョーはダンジョーでソリテールを口説くことに集中しているし。ほんとにこんなんで魔王を討伐できるんだろうか?とメレブは考えた。

 

 

 




〈ソリテール〉

麦わら帽子の似合う魔族

大魔法使いのメレブのおかげで勇者ヨシヒコの仲間に加わることになり、もっと人間の事を知るために勇者一行と仲良くなる。


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