【本編完結】魔法使いフリーレンとくだらない魔法   作:SUN'S

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大魔法使いメレブと無名の大魔族 PART 7

とある日の午後────。

 

大魔法使いメレブと人間について分かってきたソリテールは勇者ヨシヒコ一行と一緒に再び魔王を封印するために必要となる悪霊の鍵を探し、五人組で西へ東へと冒険を続けていた。

 

「メレブさん、どうですか!?」

 

「うむ。中々に決まっているぞ、ヨシヒコ」

 

「ソリテールならこっちも似合うよ」

 

「ほんと?ムラサキさん」

 

「奥さん、今晩俺とご一緒に…」

 

メレブはそう言ってゴリラのような飾りのついた兜を被っているヨシヒコを褒めながらムラサキと新しい帽子を選んでいるソリテールと露店の美人店主を口説いているダンジョーにも視線を向ける。

 

ムラサキはソリテールという同性の仲間ができたことで心に更なるゆとりが増したようだが。定期的にヨシヒコとダンジョーがセクハラ紛いのことをするためムラサキも大変そうだ。

 

「ムムッ。これは魔法の杖…!」

 

「お客さんお目が高いね。そいつは『いにしえの杖』っていう。この世に一本しか存在しねえ貴重なモノでな。なんでもエルフの姉ちゃんが何千年と使ってたそうなんだ」

 

「ほう、エルフですか。それはすごい」

 

「なるほど。エルフのお姉さんが…」

 

「うわっ。いきなり来るじゃん、二人とも」

 

メレブを挟むようにダンジョーとヨシヒコが唐突に現れ、メレブの見つけた『いにしえの杖』の以前の持ち主であるエルフのお姉さんにふたりは興味を惹かれている。

 

彼らの脳内に存在するエルフは絶世の美少女だ。つまりエルフとはソリテール並み、あるいはソリテール以上の美少女ということだ。

 

「次の行き先はエルフの森です!」

 

「ああ、善は急げだ」

 

「…またなの?」

 

「私に聞くな。ばかめ」

 

「エルフに会いに行くのは何年ぶりかしら」

 

勇者ヨシヒコ一行、とくにヨシヒコとダンジョーはエルフのお姉さんが目当ての旅になっているが。メレブ、ソリテール、ムラサキの三人はとりあえず会うだけ会おうの精神で着いていくだけだ。

 

「どう?メレブさん」

 

そう言ってソリテールはメレブの前に移動し、くるりと一回転しながらムラサキに選んでもらった衣服と帽子を彼に見せる。

 

その可憐すぎる仕草にメレブは昇天仕掛けるが「いや、まだこっち来んなよ、ばか!」と仏ビームで叩き落とされる。

 

「うむ。似合っているぞ、ソリテール」

 

「ふふふっ。ありがとう」

 

どうしよう。ソリテールが可憐すぎる。

 

そうメレブは思いながら楽しそうに笑っているソリテールを見るたびに魔法使いとして、一刻も早く魔族の人間ムシャムシャ問題について考える。

 

 

 




〈ソリテール〉

もはや女神様な魔族

大魔法使いのメレブと対話することで人間について知ることができ、ムラサキという同性の友人を得たことで更なる知見を広める。


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