【本編完結】魔法使いフリーレンとくだらない魔法   作:SUN'S

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大魔法使いメレブと無名の大魔族 PART 9

とある日のお昼過ぎ────。

 

大魔法使いのメレブと女神様の生まれ変わりかもしれない魔族のソリテールは勇者ヨシヒコ一行と一緒にエルフの森にやって来ていた。

 

ダンジョーとヨシヒコのふたりはエルフのお姉さんを一目見ようとしているが、ムラサキとソリテールはエルフの森の近くにあった『魔族立入禁止』の看板に気づき、メレブは先頭で草を薙いでいる。

 

「止まれ」

 

どこか高圧的な言葉にヨシヒコ達は武器を構えようとする。だが、彼らの目の前に現れたのは真っ白な布を服のように身につけた小柄な可愛いけれど。

 

どこかやさぐれたエルフのお姉さんだった。

 

「お前らなに「ダンジョーさん、エルフです!」いや、あ「ああ、エルフだな!しかもやさぐれ美女のエルフだ!」…しゃべらせろ!」

 

「なんかごめんね。うちのが」

 

「なぜ謝るのです、メレブさん?」

 

「おめえらのせいだよ。あほ!」

 

メレブがぺこりと頭を下げると「いや、もういい。それよりもだ」と話題を切り替えるためにやさぐれ美女のエルフはソリテールを睨み付ける。

 

「どうやって取り入ったのかは知らないが。魔族の……まぞ、魔族だよな?ちゃんと角有るし、いやでも死臭はしない?む、むぅ……どっちだ?」

 

「エルフさん、私は魔族であってるわ」

 

「そ、そうだよな。うん。……それで。なぜお前からは死臭がしない?まさか人間を食べていないと言うつもりじゃ「ソリテールは人間を食べるのですか!?」……もう、やだこいつ……」

 

またしてもヨシヒコは彼女の言葉を遮り、驚いたようにソリテールを見つめる。それもそのはずだ。彼らと冒険を始めてからソリテールは人間と同じように食事をしているし。

 

むしろ毎日のようにスイーツを食べている。

 

「ふふふっ。まずは挨拶をしましょう。私はソリテール、スイーツとメレブさんの魔法が大好きな普通の魔族よ」

 

「私はゼーリエだ。あとメレブとかいうやつ、あとで私にも魔法を見せろ」

 

「私は勇者のヨシヒコと申します」

 

「戦士のダンジョーだ」

 

「まともな魔法使いのムラサキだよ」

 

「それだと私がまともじゃないように聞こえるのだが?……魔法使いのメレブです。うむ、魔法のことだが良かろう」

 

なんともビミョーな自己紹介を終えるとゼーリエは死臭のしないソリテールを警戒しながら地面に座り、ヨシヒコ達も同じように座る。

 

「その魔族は本当に人を食わないのか?」

 

「うむ。少なくとも出会って数年ほど経つが人間をむしゃむしゃしているところは見たことない。が、それは私の魔法のせいだろう」

 

「そんな魔法があるのか!?」

 

メレブの言葉にずいっと身を乗り出し、さっきとは打って代わりキラキラと目を輝かせるゼーリエにヨシヒコ達は驚く。

 

「『猛烈に甘いものが食べたくなる魔法(     スイーツ     )』」

 

「うっ。これか…!ど、どこかに甘いものが、甘いものをもっていないか!?」

 

「ゼーリエさん、コレをどうぞ」

 

「恩に着る!」

 

ゼーリエはさっきまで警戒していたソリテールに手渡されたお饅頭を美味しそうに頬張る。その愛らしさにムラサキとソリテールは次々と甘いものを手渡しながら両脇に陣取る。

 

 

 

 




〈ソリテール〉

私達の女神様です

大魔法使いのメレブと勇者ヨシヒコ一行と一緒にエルフの森にいったらエルフのお姉さんに警戒されたけど。メレブのとってもすごい魔法のおかげで仲良くなることができた。

〈ゼーリエ〉

やさぐれ美女のエルフ

勇者ヨシヒコ一行と一緒にいたソリテールを警戒していたが死臭ではなくスイーツの香りしかしない彼女に困惑し、メレブの魔法によるものと理解すると同時に「スイーツ」を受け、猛烈に甘いものが食べたくなったためソリテールにお饅頭を貰った。


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