【本編完結】魔法使いフリーレンとくだらない魔法   作:SUN'S

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ヨシヒコ達と再会する。

ほんのちょっと前のお話です。

日間ランキング65位でした!

ありがとう!


大魔法使いメレブと無名の大魔族 PART 13

とある日の夕暮れ────。

 

大魔法使いのメレブと無名の大魔族のソリテールはなぜか人とエルフとドワーフの連合軍をいとも容易く蹴散らす腐敗の賢老クヴァールのところにやって来ていた。

 

「クヴァールさん。久しぶり」

 

「ソリテールか。久しいのう」

 

にこやかに話し掛けるソリテールの後ろに引っ付いて、どうやってやり過ごそうかと考えているメレブはずずいっと前へと押し出される。

 

「また、感情を知る実験をしとるのか」

 

「もう私は感情を知ってしまったわ。だけど、その魔法の原理が分からないからクヴァールさんのところにメレブさんを連れてきたの!」

 

「なるほどのう」

 

クヴァールはソリテールの言葉に答えつつ、彼女の傍らに立つ金色のキノコヘッドを見下ろしながら魔族に感情を与えるという行為を成し得た魔法について深く考え始める。

 

その姿は孫娘の遊びに優しく付き合ってあげているおじいちゃんそのものだ。いや、むしろクヴァールこそソリテールのおじいちゃんだ。

 

「さて、メレブとやら」

 

「う、うむ、なんだろうか?」

 

「少しばかり試させてもらうぞ」

 

スッと人差し指を突き出すクヴァールに危機感を覚えたメレブもまた素早く魔法の杖を構え直し、もっとも効果的な魔法を使った。

 

「『人を殺す魔法(  ゾルトラーク  )』」

 

「『わりと魔法を吸える魔法(   ナンチャッテマホトラ   )』!!」

 

メレブは貫通する効果を付与されたクヴァールの『人を殺す魔法』を魔法の杖を媒介にして吸収・無力化しながら踏ん張り堪え忍ぶ。

 

「フム。一見すれば魔法の吸収に見えるが、魔法の杖を媒介に魔力を霧散させておるのか。しかし、儂の魔法を破ったのはお主が初めてじゃのう」

 

「死ぬ。マジで死ぬ…!」

 

「その魔法がお主の御業かのう」

 

そう言ってクヴァールは顎を撫でる。

 

だが、メレブは土壇場で閃いた魔法をそのまま使っただけであり、とくに研鑽を積んで習得したというわけではない。

 

「ふ、ふふっ。どんな魔法も杖を媒介に吸収・無力化する、なんかもう私のとっておきの切り札っぽい感じの『わりと魔法を吸える魔法(   ナンチャッテマホトラ   )』と……そう名付けた魔法がなければ危なかった」

 

メレブはハッタリを宣う。

 

この「ナンチャッテマホトラ」の原型となる魔法は〈相手の魔力を吸収し、自分の魔力に返還する〉というものだ。しかし、メレブの「ナンチャッテマホトラ」は〈相手の魔法を杖を媒介に無力化する〉というものである。

 

まったく別物なうえに魔法も間違えている。

 

「もうクヴァールさんたらだめよ!メレブさんは私の大切なお友だちで、いろいろなことを教えてくれる先生なんだから!」

 

「おお、すまんのう。ソリテール」

 

プンスカと怒るソリテールの頭を優しく撫でながらクヴァールはケラケラと笑い、自分の作り上げた最強最高の魔法を打ち破ったメレブを見据える。

 

「(おそらくヤツこそ世界最強の大魔法使いと呼ばれるものであろう。しかし、なぜソリテールを生かしているのかは謎のまま、気になるのう)」

 

クヴァール、痛恨の勘違いをする。

 

 

 




わりと吸える魔法(   ナンチャッテマホトラ   )

くだらない魔法・禁書

大魔法使いのメレブの作った魔法。あらゆる魔法を吸収・無力化する極めて珍しい魔法。だが、ごっそりとMPを消費するため多用は出来ない。

私のオリジナル魔法だよ!

〈ソリテール〉

孫娘な大魔族

大魔法使いのメレブと一緒にクヴァールのところに「感情を与える魔法」の原理を知るためにやって来たはずが。いきなり戦い始めたのでプンスカと可愛らしくふたりを怒った。

〈クヴァール〉

おじいちゃんな大魔族

大魔法使いのメレブに「人を殺す魔法」を使ったら無力化され、なんだか勘違いしちゃっている。しかし、メレブのおかげで更なる魔法の高みを知ることができたと歓喜する。


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