【本編完結】魔法使いフリーレンとくだらない魔法   作:SUN'S

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大魔法使いメレブと無名の大魔族 PART 20

とある日のお昼過ぎ────。

 

かつて大魔法使いのメレブと旅をした大魔族のソリテールは魔法使いのフリーレン達と一緒にのんびりと北側諸国を巡っていた。

 

「そ、ソリテール…!」

 

「まあ、まあまあまあ!アウラさん!」

 

ソリテールを見付けてアワアワとする魔族の美女にフリーレンは見覚えがあった。七崩賢のひとりにして『断頭台』の異名を持つ大魔族のアウラだ。

 

だが、彼女が人間の国にいるのは可笑しい。

 

「もう豚鼻はいやぁーーっ!!」

 

「ふふふっ。まてまてー」

 

なんとも情けないことを叫びながら必死に逃げ惑うアウラを楽しそうに追いかけるソリテールを見て、状況を理解したフリーレンは魔法の杖を消す。

 

「アウラ。どうしたんだ?」

 

騎士風の青年がアウラに話し掛ける。

 

「良いところに来たわ!」

 

そう言うとアウラは青年の後ろに隠れる。

 

あの七崩賢の大魔族が人間の後ろに隠れた。それはフリーレンにとってもソリテールにとっても驚愕の出来事である。

 

「アウラさん。その人はだぁれ?」

 

「…………げ、下僕よ?」

 

めちゃくちゃキョドりながらアウラはウソを言う。しかし、人間を欺くために存在する口はなんとも言えない微妙すぎる、とても微妙すぎることをソリテール達に言い放った。

 

「それで。本当は?」

 

「彼女は私の妻ですよ」

 

「ち、ちがうわよ!」

 

そんなことを叫んでいるアウラを天界でスナック菓子片手に盗み見ていた仏は「いや、どう見てもラブラブじゃん。えぇーーっ、そんなウソついちゃうとか。どんだけーって感じぃ?」と言いつつ、サボりを止めに来た女神様に引きずられていく。

 

「アウラ。お前()結婚してたのか」

 

「……えっ。貴女もなの?」

 

古来より人間と結ばれる異種族の話は定番であり。フリーレンとヒンメルなんておとぎ話や童話のようになっている地方もあるくらいだ。

 

とくに大魔法使いメレブとソリテールの話も真偽は不明だけれど。かなり定番中の定番として舞台にもなってしまうほど有名だ。

 

「ふぅん。相手はやっぱりヒンメルかしら?」

 

「まあね。ちなみに私と彼の娘だよ」

 

なぜかドヤるアウラにフリーレンは首を傾げながらグリーゼルを抱き上げ、めちゃくちゃ対抗するようにドヤっている。

 

「私だって子供はいるわよ!?」

 

「えっ」

 

ちょっとだけショックを受けた者もいるけれど。人間と結ばれた幸せなエルフと魔族の女性は自分のほうが幸せにしてもらっていると激しい口論を繰り広げる。フェルンはちょっとだけふたりを羨んだ。

 

「ヒンメルのほうがイケメンだし」

 

「うちの夫のほうが渋くて良いわ」

 

「ヒンメルは優しくて強くて」

 

「それなら夫も優しくて強くて賢いし!」

 

ふたりとも旦那が好きなのだ。

 

 

 




〈ソリテール〉

メレブさんとはお友だち……?

大魔法使いのメレブとの旅はおとぎ話のように語り継がれている。真偽は不明だけれど。彼女は誰の求婚も受け入れることはない。

〈フリーレン〉

ヒンメル大好きなエルフママ

アウラに対抗してヒンメルの好きなところを叫びまくっていたら仲良くなった。しかし、ヒンメルのほうが絶対に上だと思っている。

〈アウラ〉

天秤の花嫁

ソリテールのオモチャにされて感情豊かになってしまった大魔族の女性で北側諸国の領主の息子に求婚されまくり、赤面しながら受け入れた。

アウラ編、書くかもです。


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