今までの更新スピードがウソみたいな速度ですよね。僕も驚きです
今回オリキャラを提供して下さったのは
〈アスカ〉&〈北凍武人〉さんです
なんとダブル出演
という事で、どうぞ
「おい。夏芽起きろ」
ボリスに起こされて夏芽は眼を覚ます。
「今日は休日だろ?なら休ませてくれ」
夏芽は布団に包まり二度寝をしようとするが、ボリスが勢いよく布団を剥がす
「来客だ。早く出ろ」
夏芽は嫌々布団から出て玄関に行くと見知った男が立っていた
「アンタは幻永さんじゃないか。久しぶり!」
幻永は夏芽が働いている処理屋の御得意先である【地獄に仏】の店長である
「突然消えるから心配したぞ」
幻永は夏芽を軽く小突く。その光景を見ていたボリスが驚く
「お前達知人だったのか。出会えて良かったじゃないか」
幻永はボリスに依頼されていた品を渡す。
「それじゃ俺はこれで……」
仕事を終えて帰ろうとする幻永を夏芽は止めた
「丁度良いな。僕からも仕事頼めるかい?」
夏芽の方を向きなおし幻永はメモ帳をとる
「良いけど、金持ってるのか?」「ボリスのポケットマナーから出る」
夏芽の言葉にボリスは驚くが、数秒言葉を詰まらせて諦めたようにため息を吐いた
「もう好きにしてくれ」
「で、依頼内容は?」「店長の居場所について」
幻永は夏芽の依頼に驚く
「浅野春香の居場所か……申し訳ないが情報は入ってないんだ」
夏芽は伊嵜と共に回収したキーホルダーを幻永に差し出す
「店長が隠していたアイテムだ。何かヒントにならないか?」
「俺は探偵じゃないんだが……」
幻永は頭を悩ませながらキーホルダーを眺める
「う~ん。おかしい点は……なんだこれ」
幻永がキーホルダーの仕掛けに気付く
「やっぱり幻永さんなら気付いてくれると思ってたよ」
幻永はため息を吐く。
「マジで悪巧みは得意だな」「頼んだよ」
幻永はキーホルダーをポケットに入れる。それと同時だった
ドンドン!と扉を叩かれる
「幻永さん。早く帰りますよ」
声の主は助手の浄芽玻璃だった
「すぐ行く。ちょっと待ってくれ」
幻永は荷物をしまって帰る準備をしながら紙切れを夏芽に渡す
「そうだ。ボリスに頼まれてた場所教えとく」
そう言って幻永は帰っていった
書いていた場所は能力者が集う刑務所だった
「何で探してたんだろう?」
ボリスに紙を渡そうとすると睦に呼ばれた
「ようやく特定できましたか。夏芽くん、ひかりさんを連れてここに行ってください」
夏芽はキョトンとする
「別にひかりちゃんは罪なんか犯してないよ?」
睦は一回笑って答える
「自首とかじゃありませんよ。塀の中に治せる可能性のある人間が居るんです」
その言葉を聞いて夏芽の顔つきが変わる
「そっか……すぐ準備するよ」
準備をする為に自室に戻ると、ボリスがひかりを拘束していた
「アイツから話は聞いてるだろ?じゃあ、頼んだぞ」
まだ寝ているが、念のため口を塞いで背負う
夏芽はひかりを背負って刑務所まで歩いた
紙に書いてあった刑務所は厳重で巨大な建物だった
ややオーバースペックな外壁の前に伊嵜が立っていた
「久しぶりだね。元気かい?」
夏芽が声をかけても返事はない。伊嵜は監視員に話をつけていた。
数十秒後こちらを向いて話しかけてきた
「面倒な用事を押し付けたな」
無言の圧が怖い……というか押し付けたのはボリス達だ
だが、今この場にいるのは夏芽しかいない。チームを代表して謝罪した
「すでに済んだ事だ。で、本当に会うのか?」
伊嵜は若干引いた声で喋る
「僕は誰と会うのか知らないんだよね。ひかりちゃんを治せる可能性がある人物が収監されてる事しか知らない」
夏芽の回答に伊嵜は何も言えなくなっていた
「誰かは知らないけど、自分の失態で仲間が苦しんでるからね。誰にでも会ってやるさ」
夏芽の発言を聞くと伊嵜は門を開かせる。その間に武器を点検していた
「随分と豪勢だね。やっぱりヤバいヤツなの?」
伊嵜は振り返らずに淡々と答えた
「今から会うヤツの名は水連。無差別吸血鬼事件の犯人だ」
聞いたことがある。定期的に人間が不審な死を遂げた事件。被害者は全員体内の水分が1滴も残っておらずミイラのような外見になっていた……らしい
「確かに頭を疑う伊嵜さんの気持ちも理解できる人物だな」
だが、どんな外道や畜生でも利用してやる。そう思いながら通路を進んだ
「ここだ」
重苦しい雰囲気漂う場所で止まった。伊嵜は隣の警察と目配せして、夏芽に小さいボタンを持たせる
「アイツが少しでも不審な行動や言動をとったら押して教えろ」「了解」
夏芽は重たい扉を開けた
「やぁやぁ!よく来てくれたね。君が例の夏芽くん?私の名は水連!よろしくね~」
少し待ってくれ。理解が追い付かない
もっと凶暴で冷徹な人間を想像して入室したらコミュ力でタコ殴りにされてる
とはいえ彼女を拘束している器具を見れば、目の前のコミュ力女子が立派な凶悪犯の一人である事が理解できる。
今露出している箇所は口と耳くらいだ。他の箇所は覆われている
「率直に聞く。僕の仲間が吸血鬼に吸われて狂暴化してる。何か解決策はないか?」
水連は即答する
「あるよ……でも無理だね」
水連はそのまま続ける
「その子は吸ったヤツの眷属になって時間が経ちすぎてる。残念だけど救える方法は少ないね。出来る事は更に強い吸血種が眷属を上書きさせるくらいしか……」
吸血種のアテなどないし時間もない。夏芽は質問する
「えっと。眷属は分類としては吸血種なのか?」
「人間の側面が強いけど、人間と吸血種のハーフだね」
続いて質問する
「吸血種は吸血種の血を吸うことはできないのか?」
「無理だね。吸血種が出来るのは眷属を作るか。血を栄養として取り込む事だけ」
夏芽は上着を脱いで問う
「じゃあ、眷属は吸血種になれるか?」
「僕くらいの純血なら可能だよ」
水連の言葉を聞いた夏芽は一つ提案をする
「アンタがひかりちゃんを吸血種にして、全部吸ってくれよ」
「構わないけど、彼女死んじゃうよ?」
水連の疑問に夏芽は答える
「僕の血液で補えば良い」
水連は夏芽の言葉を聞いて爆笑する
「夏芽くん最高!最高だよ!最高に狂ってる!」
笑い続けた後、少し落ち着いて語った
「仲間も所詮は他人なのに、頭のネジが足りないね」
水連の言葉に夏芽が反応する
「お互い様だろ?犯罪者」
今度は2人とも笑った
「許可する訳ないだろ……と言っても強行突破するだろうな」
夏芽の作戦を聞いた伊嵜は頭を悩ませた。そして考えるのを放棄しかけた
「話が早くて助かるよ」
嫌な顔をしながら水連の拘束を緩める伊嵜
「言っておくが、妙な動きを示した瞬間殺すからな」
「相変わらず君は厳しいねぇ。少しは情とか芽生えないの?」
言い終わった瞬間、水連の額に銃口を向ける
「これが答えだ。理解できたか?」
伊嵜が質問にアンサーすると水連は喋るのをやめた
準備が整うと早速水連は、ひかりに血を与える。すると、ひかりが目を覚ました
「起きた?調子は……」
一瞬だった。気付いた時には夏芽の首から血が垂れる。
その光景を見ていた水連は淡々と話す
「まずいね。吸血種として血を求めてる」
伊嵜は即座に警棒を夏芽に渡す
「今は沈静化させろ。じゃなきゃ死ぬぞ」
不気味に笑うひかりが夏芽に喋りかける
「おはよう……殺させて」
そのまま襲い掛かる。今までとは比べ物にならない程の威力の突進から繰り出される嚙みつきを警棒で止める
「随分と情熱的だな。お断りするよ!」
押し返す事も出来ないので巴投げで回避する
ひかりの身体が思い切り壁にぶつかるが、すぐに立ち上がる
「酷いよ。ちょっと痛いだけだって」
すぐさま反撃してくる
一撃が重く鋭い。防御するのも一苦労である
しかし、夏芽には仲間に攻撃する勇気もなく防戦一方であった
「夏芽くん。僕の所までひかりちゃんを持ってきて!」
水連の指示を聞いた夏芽は頑張って寄せようとするが上手にできない
(受けるだけで精一杯だ。逃げる隙もない!クソが!)
そう思いながらも必死に攻撃を受ける
「ずっと受けてばかりでつまんないよ」
ひかりは正気を失っているのか全力で夏芽を殺そうとする
今できる選択肢は1つだけだった
「後で治療するから許して」
夏芽は隙をついてひかりの喉を警棒で突く
しかし、ひかりは止まらなかった
「それだけ?じゃあ死んで」
鋭い手刀が夏芽を襲う前に、伊嵜が鉄球が込めてある鎮圧用の銃ををひかりに向けて撃った
ひかりは弾をキャッチして伊嵜の方を向く
「殺したら相手してあげるから待ってよ」
「断る」
早撃ちした鉄球が、ひかりの顔面に命中すると膝をついた
「注意散漫だな。周りを観察しろ」
すぐに立ち直ったひかりが伊嵜を見つめる
「そんなに遊びたいなら、相手してあげる」
ひかりが伊嵜を仕留める為に夏芽から目を離した瞬間に夏芽が羽交い絞めで捕らえる
ひかりが力を込めて振りほどく前に能力を発動して水連の傍まで押し付ける
「よく出来たね。ナイスだよ」
すぐに水連がひかりに嚙みつき吸血すると、ひかりの力が徐々に弱まっていくのを感じた
「伊嵜さん。輸血キット頂戴」
水連がひかりから口を離した瞬間に、夏芽の血液を送りこむ
徐々に意識が消えていくが、何とか保っていく
「よし。充分だ」
伊嵜が夏芽から針を抜くと、貧血で床に倒れる
「言うは易く行うは難しってヤツだね。予想よりキツイな」
止血処置をして頑張って立ち上がる。
水連は拘束されながらも称賛する
「驚いた。僕の予想じゃ君は死ぬと思ったよ」
「しぶとく生き残るのは僕の得意分野なんでね」
伊嵜に肩を借りながら夏芽は部屋から出た
点滴を打ちながら夏芽は刑務所から出ると睦が待っていた
「伊嵜さんから話は聞きました。君は前から無茶しすぎです。反省してください」
会話早々睦に叱られた。
「あの時は時間がなかったんだよ。若気の至りって事で許してくれよ~」
夏芽は冗談を言いながら睦に寄り掛かる
「許しません。家に帰ったら説教です」
睦は動けない夏芽を軽々持ち上げて車に乗せてくれた
もう50過ぎてるのに若者一人を容易く持ち上げる睦の恐ろしさ…
帰宅中夏芽は永遠に説教されていた
「分かったから、もうやめてくれよ」
「ダメです。反省するまでやめません」
良くも悪くも子を持つ母
悪い事をした子供に対する説教には慣れている
早く家に着く事を望みながら説教を聞いていると妙な気配を感じた
睦も感じたようで説教を中断し冷静に話す
「……近くの駐車場で停めます。車内で待機しててください」
車を停めると睦は外へ出る。
その数秒後、睦達へ向かって一斉に銃撃が開始される
睦は能力を使い銃弾を全て溶かす
「相変わらず高火力だね」
夏芽は座席に隠れながら睦の能力をチラ見している
徐々に燃える人影が増えていくが一向に退く気配がない
「まるで人形ですね。感情の欠片も残ってないのですか」
睦の問いかけに反応もせず永遠に乱射してくる
流石に雑兵が最強格の1人である徳川睦に勝てる訳ないが、休む暇なく放たれる一斉射撃から夏芽達を守るのはストレスが溜まる
睦が必死に車に隠れている2人を守っていると、夏芽が窓を開けて叫ぶ
「睦さん後ろ!」
後ろを振り返ると刃物を持った兵士が睦へ襲い掛かる
睦はしゃがんで攻撃を避けながら兵の足元を払う
体勢を崩した敵の腹部へ強烈な蹴りを与える
(後方からの攻撃……まさか)
嫌な予感が見事に的中する
ナイフ兵が車の窓ガラスを割り車内に侵入していく
加えて一瞬だけ前方の視線を逸らしたせいで見逃した銃弾が車に直撃する
「目障りです!」
睦は前方の兵士を炭にする程の火炎を放つ
だが、恐怖など微塵も感じないのか次々と行進してくる
(車には二人が乗ってるから迂闊に攻撃できない。ひかりさんは眠っているし、夏芽くんは血を抜いて力が出ない)
睦が必死に救助方法を考えていると後ろからエンジン音が鳴る
「睦さん避けて!」
振り返れば夏芽が運転席に乗ってアクセルを踏み込み全速力で直進し思い切り壁に衝突した
衝突する直前ドアをこじ開けて夏芽がひかりを抱きしめながら外へ出る
転がりながらも2人は脱出に成功した
「また無茶をして!また説教した方が良いですかね?」
「これ以上に方法はなかったもん。仕方ないでしょ」
夏芽は立ち上がって、ひかりを背負う
「ひかりちゃん家に帰してくる。あとで戻ってくるから」
夏芽は上着を結んでひかりが落ちないように固定した
「睦さんも火力抑えてくれてありがとね。あとは任せたよ」
そう言って能力を発動し全速力で走り去った
「ほんと気配り上手ですね」
睦は笑顔で手を振りかざす。すると目の前が業火に焼かれた
「では、少々真面目に相手してあげましょう!」
夏芽が家に着くと翔が兵士達を外へ出していた
「その様子からして、状況は理解したじゃんよ」
夏芽はひかりをリビングの長椅子に寝かせる
「最善は尽くした。僕は戻るね」
すると翔が夏芽の肩を掴む
「睦さんの所に戻るつもりじゃん。着いていくじゃんよ」
翔の後ろから栞も顔を出す
「お母さんが闘ってるんでしょ?なら私も行く。いつも留守番ばっか言われてるけど私だって出来るよ!」
「なら僕も参加しようかな」
声の主は家の前に居た。それは水連だった。
夏芽はすぐさま攻撃態勢に入る
「脱獄でもしてきたか?」
水連は笑いながら答える
「オリジナルは檻の中に居るよ。僕は血で作ったコピー品だよ」
水連は笑いながら車に乗る。夏芽は隣に座り首にナイフを当てて質問する
「あんたが味方である証拠は?」
「勘違いしないでよ。味方じゃない……ただ、あいつ等を抹殺したいだけさ」
翔は運転席に座り車を走らせた
「一定数信じれる理由はあるじゃんよ。この子は襲撃が来る事を伝えてくれたじゃん」
栞も翔と同じく夏芽達が襲われてる事を教えてくれたようだ
「別に僕を信用しなくても良いよ。僕はあいつ等全員を皆殺しにしたいだけだよ」
夏芽は考えた後にナイフをしまった
「善人属性の2人が信じてるなら僕も信じる。とりあえず一時的に協力しよう」
「理解が早くて助かるよ。それでこそ僕が好きな狂人のキミさ」
4人は睦の元へ向かって車を走らせた
「もう弾切れですか。まだ燃やせますよ」
完全に焼野原と化した駐車場に一人佇む睦
そこに拍手をしながら一人の男が現れた
「流石、私が作った実験体。惚れ惚れします」
睦は彼の顔を見た瞬間に顔を歪ませて能力を発動する
だが火球どころか火の粉すら出ない
「何を驚いた顔してるんですか。反抗しないよう安全装置を付けるのは当然ですよ」
男は銃口を向ける
「命令です。もう一度私の為に働きなさい」
睦は鋭い視線を送る
「何故貴方の命令に従うと思っているのですか!」
男は笑う
「やはり君は面白い!実に愉快!見て聞いて弄って一切飽きませんねぇ」
男が言葉を発する度に睦の表情が怒りに満ちていく
「部下から聞きましたよ。家族が出来たらしいですね。実験体の家族……是非見たいです!」
男は悪びれる様子もなく睦の家族に興味を膨らませる
「もう充分です。死んでください!」
睦は一気に男へ詰め寄り接近戦をしかける
素早い連撃を男に与えていくが、男は笑顔のまま防御する
「そのパワー!スピード!テクニック!全て一流!だが!」
男は睦の隙を逃さず上段へ蹴りを与える
睦は両手でガードするが後ろへ退いてしまう
「近接戦闘の全て私が教えた頃のままだ!それは血に飢えず飄々と生きてきた証拠!」
男は心の底から失望した声で睦に話しかけた
「私の組織を1人で壊滅させた火炎の能力者№004の姿は何処へ消えたんだ・・・・・・」
言い終わると男は一粒の涙を流した。その涙に偽りはなかった。
男は心の底から組織を壊滅させた怪物の落ちぶれてしまった今を悲しんでいるのだ。
「私には名があり愛する者が居て守るべき子がある。1人の人間です!」
男は悲しみながらも睦を屠る為に走り出す。睦も応戦するため走り出す
互いに互いの拳がぶつかる直前、爆音を響かせた車が割り込んできた
「お待たせ!素敵な仲間達を紹介するよ」
夏芽がふざける前に男へ向かって何気ないトランプが投げられた
男は少し驚きながらも咄嗟に横へ避ける
「トランプが凶器に変わるとは、実に興味深いです……」
話し終わる前に栞が能力を使い男へ攻撃する。男は燃える拳を避けながらも分析する
「炎を纏う能力ですか。という事は君が実験体の子供か」「うるさい!お母さんから離れろ!」
夏芽が見た時より素早くキレのある連撃
男は栞の攻撃にカウンターを決めようとしたが夏芽が交代する
「割り込み失礼!」
そのまま栞の肩を支えにして顔を蹴り上げる。崩れた隙に栞の鉄拳が男の顔面を捉えた
男は回避&攻撃が出来るサマーソルトキックを繰り出してきたので夏芽は栞を下がらせる
「逃さないじゃん!」
回避した男にトランプを投げて牽制しながら距離を詰める
「わざわざ距離を詰める愚行!まさに道化だ!」
翔の手にはダガーナイフが握られていた
「翔さんいつも間に持ってたの?」
すると水連が顔を出した
「僕が作った」「は?」
水連は自らの手を切った。流れる血が次第に形を成していき最終的に弾丸に変化する
「僕は元から吸血鬼だからね。自分の血液くらいは自由に操れるさ」
よく分からないが、出来てるのだから反論できない。
翔はナイフを使って男を追い詰める。男は攻撃を避け続ける
「人を怒らせたお前は道化に殺されて終いじゃん!」
翔の攻撃は全てが致命傷になる程正確に急所を狙っている
「翔さん近接戦も対応出来るんだな」
夏芽は走って翔の元へ寄る
「ナイフ戦なら君に任せるじゃん」
夏芽が前に出た瞬間に翔が後ろへ下がる。それと同時に側面のボタンを押す
「俺は手品師……騙しのタネは既に仕込んでるじゃんよ!」
タガーナイフだと思ってたものは嘘で、実際は形状が一緒のスペツナズナイフだった
更に飛び出た瞬間に翔が水連に合図するとナイフが血しぶきとなって弾けた
「付着したね。じゃあサヨナラ!」
男の服に付着した血液が棘となり貫こうとする
男はすかさず上着を脱ぎ夏芽を蹴りあげ距離をとった
「これ以上は私が死にますね。今日はこれにて失礼します」
夏芽が男を追おうとするが、横から雑兵が道を塞ぐ
「また私を楽しませてくださいね。№004!」
男は姿を消した。だが、雑兵は夏芽達を逃すつもりはない
夏芽達は雑兵駆除を始めた
全滅させ家に帰ると扉の前には華に寄りかかる形で立っているひかりが居た
「ひかりちゃん!目が覚めた?」「本当酷い夢を見てる気分だった……」
とりあえず、ひかりが元に戻った。仲間が一人戦線復帰した。
「何とか助かった……全くキャパオーバーにも程があるよ」
すると翔が夏芽の肩に手を置いた
「今日のMVPは夏芽くんじゃんよ。お疲れ様」
「そりゃ、どうも」
夏芽はクタクタになりながら家に入った
睦は一人浮かない顔をしていた
皆は今回の襲撃を受け会議をしていた
まずはボリスが状況を伝える
「ショッピングモールと今回の襲撃……こっちの情報は筒抜けだな」
「ボリスさんの言う通りだよ。行く先々にイデアの邪魔が入る」
翔が竜胆に話しかける
「いずれリンちゃんの店にも襲撃来る可能性あるじゃんよ?」
「その時は生きてる事を後悔させるから安心……それに翔くんも手伝ってくれるよね」
「そこの2人イチャイチャするのストップ」
「してません!」「してないじゃん!」
夏芽がいじると同時に否定される。一方マリアは怒っていた
「そんな事は関係ありません!ボリス様の家に土足で踏み入る行為!万死に値します!」
夏芽はツッコミを我慢した
ボリスは皆に告げる
「まず第一目標は敵の拠点を探す!手段は問わない!全力で潰すぞ!」
そして会議は終わった
皆が寝静まった頃、ボリスは睦に茶を出す
「で、何かあったか?」
睦はお茶を飲みながら話す
「私の能力を作り出した企業が……宿敵がイデアに属しているそうです」
ボリスは頭を悩ませた
「……そうか。人工的に能力者を増やす事が相手は可能になったか」
ボリスも下を向いて考える
「今の聞いてお前さんは何を思った」
そして後ろを振り返ると龍が会話を盗み聞きしていた
「俺はアンタ達の過去を知らない。だからこそ言うが全員ボコれば解決できるな」
龍の言葉を聞いた二人は呆れ果てる
「お前というヤツはバカだな」「ですね」
その言葉に龍は笑う
「何言ってんだ。暴力は全てを解決しくれる便利アイテムだ。それに」
龍は内ポケットから長方形のカードを取り出す
「俺達は、それを求められてるだろ?」
それは単独で街を統治出来る程の力を持つ者に与えられる証
「お前はバカだ。だが今求められる者は単純な思考なのかもな」「それもそうですね」
最強の名を持つ3人を月夜が照らして夜は過ぎていく。
如何でしたでしょうか
遂にダブル出演してしまった…なんて贅沢な使い方をしているのか。恐ろしい
両者とても魅力的なキャラクターを提供してくださり作者は歓喜しております
作者話ですが、地獄に仏陣営の2人の設定を見たとき感動しました
「なんて素晴らしい立ち位置に存在するキャラを作ってくださるのか!」と感激しました。
本当にありがとうございました
これからも楽しく更新していきますので何卒宜しくお願い致します
以上!