投稿が2か月もなくて本当にすいませんでした
課題やテストを優先していたら描く時間が減っていました
その分色々と試行錯誤して作れたんじゃないかな~と思っています
今回のオリキャラ提供者様は〈神谷主水〉様です
滅茶苦茶好きなキャラを送って下さり感謝しかないです
それでは本編どうぞ
夏芽は起きた
適当に支度をしてリビングに顔を出す
「おはよ~ございます」
するとボリスがコーヒーを飲みながら手をあげる
「ココアってある?」
夏芽はボリスに聞いてみた。結果は分かってるけど
予想通り返って来たのは
「そんなもんねぇ」だった
仕方ないので水を飲む
「早朝の風でも浴びてきな」なんて提案されたから外に出てみた
少し肌寒くなってきたかな
あの時のような綺麗な朝日だ
…引きずったって何も変わらないんだ
「よし。そろそろ行かないとな」
ボリスの家に帰ると全員起きていた
翔が走り出して夏芽に寄る
「おはよ。夏芽くん早起きじゃん」
夏芽は「うん。おはよ」と挨拶する
ひかりは夏芽と同じ部屋だから知っていた
(彼は早起きなんじゃなくて寝れなかっただけ)
その事を皆に伝えようとした瞬間、夏芽に止められた
「そんなダサい事伝えないでくれ。頼む」
「ダサいなんて…夏芽くんは無理しすぎだよ」
その光景を見た大人3人は
(青春してるな~)と感じていた
時間が経ちボリスは皆に説明する
「まずは本拠地の場所を探る。各自情報網を使って探ってくれ!」
「了解!」
全員が解散して夏芽1人になった
とりあえず外に出てみるか
(情報とかは全部店長の仕事だったからツテとかないよ。無くして気付くもんだな)
10分くらい模索していた時に電話が鳴った
宛先は『朱音』だった
「もしもし~ 何かあった?」
『徳川親子がソッチ向かってる!逃げて!』
「逃げてって何の事」
ドォォォン!
近くに隕石みたいな物が降ってきた
「え?」
クレーターが出来ている場所から2人の女性が夏芽の方へ向かってくる
「お母さん!いつも言ってるけど落ちる時はゆっくりにしてよ!」
「そう言ってたね。ごめんね?栞」
夏芽の元に降ってきたのは徳川親子だった
「久しぶりだね!夏芽くん!」栞は最初の時みたいに元気な子のままで安心した
「栞ちゃんも久しぶりだね。それと睦さんも美人さんですね」
「美人ですか。いつになっても女性にとって嬉しい事ですね」
…因みにあの隕石落下は睦さんの緊急時のみの移動方法らしい
どこかのジェット機系竜かよ
「それで2人は何故この場所に?」
夏芽は純粋な疑問を問いかける
それに睦の回答は
「夏芽くんの大事な人が誘拐されたらしいですね」
「…そうです。僕の考えが浅はかだったから」
「実は…彼女の手がかりになるものがあるそうですよ」
「ん?今なんて言った?」
夏芽は慌てて聞き返した
「だから店長の事はまだ死んでません」
少し黙った後に夏芽は拳を握った
(まだ間に合う!)
夏芽は睦の手を取った
「睦さん。力を貸してほしい」
睦は夏芽の目を見て答えた
「わかりました」
ほぼ即答だった
すると栞が2人に近づいてきた
「2人も行くなら私も行くよ」
確かに人数が多いに越した事はない
…だが睦は「コレはダメです。すぐ終わるから待ってなさい」と止めた
「なんで?」「なんでもです」
親子が喋ってる時に夏芽が入る場所はない
夏芽はじっと聞いていた
数分後栞が押し負けた事で行動できるようになった
気持ちは分かる。一度全て失ったんだ
愛する子を危険に晒されたくはないのだろうな
目的地は警察署だった
「まだ活動してるのか?」目的地に着いた夏芽の感想がコレだった
だが、そんな事を考えていても何も始まらない
2人は歩いて入口に向かった
入ると中々に普通の警察署だった
睦は夏芽に「ココは国家保管の警察署なので」と耳打ちしてきた
すると案内所の女性が「ご用件は何でしょう?」と聞いてくる
睦は「伊嵜と言う人間に会いたいのですが可能でしょうか?」と答える
それを聞いた女性はため息を吐いて「コッチです」と扉を案内する
階段を降りていくと一気に雰囲気が変わった
今までは困った人を助ける為の部屋だとしたら
ココは悪を裁く為の部屋だろう
えっと『警視庁第8機動隊銃器対策部』か
聞いた事がない。秘密部隊なのかな?
夏芽が圧巻されていると「アンタが夏芽か。入れ」と部屋から出てきた男が指示した
睦は違う人に呼び出されていた
「1人で来いって事か」夏芽は部屋に入った
部屋に入って扉が閉まった瞬間だった
夏芽の額に冷たいブツが当たる
それはハンドガンだった
「殺し屋が何の用だ?自首したいなら今ココで殺してやるぞ?」
冷たい眼光。本気で引き金を引ける人間だ
夏芽は少し腕を緩めてから一気にナイフを引き抜き首元に当てる
「ほぅ俺にナイフを当てるなんてよほど死にたいか」
更に睨まれる。威圧感が凄い
だが退く訳にはいかないんだよ
「お前らに用はない。邪魔をするなら殺す」
夏芽も睨み返す
「やってみろよ」
男は挑発してくる。多分殺される事はないと感じているのだろう
本当は無害な人間は殺さないのがモットーだが仕方ない
今は緊急事態だ
「3秒やるから六文銭の用意をしな」
一気に殺意を増した。流石に男も異変に気付き「そうか。なら来い!」と叫ぶ
互いの武器が敵を殺そうとした瞬間
「そこまで」
すると男は夏芽から離れて銃をしまった
「何のつもりだ」
夏芽はまだ警戒を解かずにナイフを構えている
するとと扉から上司っぽい人間が入ってくる
「すまない。覚悟を見させてもらった」
軽く頭を下げる男
すると、さっきまで威圧感凄かった男が
「隊長~ この子マジで俺の事殺そうとしてたんだよ~」と柔らかくなる
隊長と呼ばれた男は尋問を交代した
夏芽と隊長だけとなった空間
静寂な数十秒
先に言葉を発したのは夏芽だった
「…ごめんなさい」
「何がだ?」
「先程の無礼についてです」
それを聞いた隊長は「気にするな」とだけ
再び静かな空間に戻った
夏芽が思った事は(…沈黙が痛い)だった
静寂を切り裂くように扉が開いて部下が部屋に入ってきた
「隊長!用意出来ました」
すると隊長は「そうか」と言い立ち上がった
(助かった~)夏芽も立ち上がる
道中部下の人間と話してみた
部下の人間とか言ってるけど先程まで本気で殺し合い寸前までいった人だ
最初に話してきたのは部下だった
「あの人無口だろ?」「…あっ。そうですね」
余程図太く生きてるのだろう。殺そうとしてた人間にラフに話しかけるか?
まあ。こちらも助かるのだが
「隊長は必要最低限しか喋らないだけだから怒ってる訳じゃないから心配しないで良いぞ」
すると隊長が「お前をクビにしても良いんだぞ?」と軽めに脅しをかける
部下は「勘弁してくださいよ~」と後ろに下がった
流石にクビは痛いのだろうな
少し歩いていくと何やら厳重な扉。多分会議室とかだろう
入った直後夏芽は直ぐに質問した
「手掛かりはあるのか?」
「ああ」
出ようとした夏芽を伊嵜は止める
「お前の実力を見たい。手伝え」
「嫌だね」
即答した
「後日手伝ってやるから…」
すると「お前にも得はある。それに無謀な策は死への直結だぞ」
…仕方ない
「…わかった。案に乗ってやる。だが1度だけだからな?犬には成り下がらないぞ」
「・・・流石プロだな。サツの作法を熟知してる」
まあ、一度手伝った依頼が脅しのネタにされちゃ笑い者だからな
すると丁度睦が部屋を開けた
「しつれい…話は終わりましたか?」
「うん。仲良く解決って感じだね」
圧倒的に嘘なんだけど気にしない
すると隊長から呼び出された
「俺からしたら本来敵の奴らを拠点に入れたくない。お前だって早く済ませたいだろ?」
その通りだ。今すぐでも向かいたいんだ
「分かった」夏芽は隊長に着いていき車に乗った
「そうだ。自己紹介まだだったな」
移動してる道中に急に話をかけてきた
「そうだね。アンタも知ってると思うけど、名は屑咲夏芽。職業は処理屋。よろしく」
男は夏芽の方を向き
「俺は伊嵜。この部隊の隊長をしている」
え?この人が伊嵜さんなんだ
夏芽は少し驚いた
すると車が止まった
そんなこんなで目的地に着いた
2人は車を降りる
「俺はココで待ってますね」
部下は残るそう
「いってきます」「ああ。アンタも気を付けなよ」
部下に礼をして歩いた
「こんな場所に用事なんてね。サツも僕達と変わらないな」
「俺も来たくないんだがな。疑わしきは罰するだからな」
「だからって死体処理場に来るの?狂ってるね」
「お前もこんな歪な光景見ても吐かないどころか堂々としてる。未成年が死体に見飽きてるなんて充分狂ってる」
そこを突いてくるとは・・・
「アンタの事は嫌いじゃない」
夏芽は率直な感想を口に出す
アンサーは
「好きにしろ」
と一言
(言われなくても好きにしますよ)
2人は建物に入った
想像してた通り中には多種多様な息絶えた人間が無造作に捨ててあった
「誰か居ないのか?」
伊嵜は辺りを探っている
「誰も居る訳ないでしょ」
夏芽は奥へ進むと悪臭が鼻を突く
所々腐ってるヤツが居る
すると後ろから伊嵜が近づいてくる
「場所に慣れてるみたいだな。来た事あるのか?」
「昔に一度潜入調査したからね。異常はなかったよ」
夏芽は過去の話を伊嵜にした
汚い金が回ってるという噂を聞き潜入した事・昔から変わってない事・異常は見つからなかった事
夏芽が知ってる情報を全部伝えた
伊嵜は不思議そうに見てくる
「なんで伝えたんだ」
「今は仲間なんでしょ?じゃあ別に良いじゃん」
夏芽は普通そうに話した
「お前は今まで見て来たヤツとは違うな」
伊嵜は微笑んだ
しばらく探索していると外の方から足音がする
伊嵜は夏芽に「隠れろ」とだけ伝えて柱に身を隠す
夏芽も同じようにするとチンピラがモノを引きづって歩いてきた
「アニキ!ココで良いんすか?」
そしてモノを周りの人間のように無造作に捨てる
すると伊嵜は近くの小石をチンピラの方へ投げた
コツンと音が鳴る
「なんだ?」
チンピラが奥の方へ向かうと同時だった
伊嵜が背後をとり両腕を拘束する
男は身動きが取れず逃げ出す事が出来ない
伊嵜は淡々と質問する
「お前達のアジトへ連れていけ」
男は混乱してるようだ
「何なんだよお前!誰だよ!」
その言葉を聞いて伊嵜は更に締める力を強くした
「名乗る必要も答える義理もない。貴様が出来るのは案内する事だけだ」
その光景を見ている夏芽は思った
(成程。確かにコレは表が隠したい訳だ)
面白い話。暴力に一番有効な手段はソイツ以上の暴力
だが光あるサツが公表なんかしたら終わりだ
だから秘密裏に活動してるんだな
伊嵜は男をさっさと車に乗せた
「手段は問わん。口を割らせろ」
とだけ部下に指指示を出す
ボケっとしてる夏芽を裏腹に伊嵜は近くの喫茶店に入った
「来ないのか?」「あ。行きます」
2人は中で一時休憩した
1時間程度経った頃部下から電話がかかる
「アジトを吐きました。近くの廃病棟の地下室です」
「了解。感謝する」
伊嵜は夏芽に事情を説明する
「成程ね。じゃあさっさと行こ」
夏芽は店から出る
「あと数分で」「それじゃ遅い」
夏芽はそれだけ言うと走り出した
「おい何処へ行く!」「目的地で合流しよ」
伊嵜は1人立っていた
「本当呆れるぜ…でも、嫌いじゃない!」
そして夏芽の方へ走り出した
「本当お前な。急ぐなって」「でも準備運動にはなったでしょ?」
目的地まで走った2人の後を追うように部下の車が到着する
「隊長走ったんですか?」
不思議そうな顔を浮かばせている
「偶には動かないと…な」
伊嵜は夏芽を見る。夏芽は小さく謝罪のポーズをとった
部下は座席から拳銃やら警棒やらを取り出した
「お二人とも…どうぞ」
夏芽は適当に拳銃を選んだ
「あんま拘りとか無いのか?」
伊嵜は支度をしながら尋ねてくる
「僕にとって銃は牽制用でしかないからね。撃てるなら何でも良いよ」
予備のマガジンを3つほど調達した
一方伊嵜は色々な銃に弾を込めている
どうやら銃メインの中距離タイプなんだろうな
準備が出来たので夏芽は正面から攻めようとした瞬間だった
伊嵜が後ろを掴んだせいで首が締まる
「ったく!何するんだよ!」「それはこっちのセリフだ!死にたいのか!バカ!」
伊嵜は窓を割って鍵を開けた
「コレで良いんだよ。なんで正面突破しようとしてんだよ」
…確かに
中に入った二人は伊嵜の提案によりステルスミッションになった
「僕コソコソするの出来なくないけど苦手だわ」「わかったから声を出すな」
静かに敵陣を歩く
すると声が聞こえた
「あ~ ダリィ。なんで俺が見張りなんか…」
声が途絶えた。見ると伊嵜が男を締め落としていた
「流石プロだね~」
夏芽が手際の良い伊嵜を褒めると
「次行くぞ」と指を指された
少し歩いていると地下へと続く扉を見つけた
しかし扉の前には門番が2人
「…どうするの?2人とも僕がやって良い?」「まあ、実力を見てやる」
夏芽は全力疾走で左の門番の首にナイフを突き立てる
残った護衛は銃を取り出したが、手首を斬掻っ切る
「…どうだった?」夏芽は後ろを振り向いて伊嵜に合図を送る
「所詮子供の御遊び程度…だが最低限のラインは超えてるぞ」
伊嵜は淡々と述べる
「手厳しいね~」「事実を述べただけだ。お喋りは後に取っとけ」
2人は地下へと続く道を歩いて行った
地下室に入ると異質な匂いが鼻についた
「うわ~ 皆クスリ大好きだね」
入口を塞いでいる見張りを絞め落としながら呟く夏芽
中に入ると大勢の男共が銃の売買をしていた
2人に気付いた敵がオリジナルカスタムの違法銃を構えて来た
「テメェら運が悪かった…」
言葉が終わる前に夏芽の隣で銃声が鳴る
「誰が騒ぐ権利などやった」
見れば伊嵜の手には銃が握られていた
(殺気を感知できる僕ですら撃った後に気付くなんてどんな早撃ちだよ)
夏芽は伊嵜の凄さと実力に改めて恐怖した
だが、彼らも一般人ではない
仲間がやられたら自己防衛で攻撃を仕掛けてくる
伊嵜は丁寧に慎重に1人ずつ頭に鉛球をぶち込んでいく
敵だってただの的ではない
人間なので動いている
なのに外さない
「これじゃ嫌になっちゃうよ…な?」
夏芽は牽制用の銃で近くの敵を撃ってみた
だが、弾は明日の方向へ飛んで行った
敵は射撃精度を鼻で笑ったが、それを後悔する
事となった
さっきも言ったが彼の銃は牽制用である
本来の狙いは
[斬る前の前座]であった
「よそ見かい?」
敵の懐へと入った夏芽は敵の腹を容赦なく斬る
それだけでは止まらない
流れるように一人ずつナイフの犠牲者が増えていく
近づけば夏芽のナイフ。遠ければ伊嵜の射撃の餌食となる
大人数居ようが変わらない
むしろ犠牲者が増えて痛手となるだけ
それは圧倒的強者の無慈悲な暴力であった
増援を呼ぼうとした人間には背後からナイフで首を裂かれるか
頭蓋骨に鉛球をもらうかの2択だった
最後に残った敵は標的を伊嵜にへと限定した
多分だが、中距離担当だから近距離は弱いと踏んだのだろう
それが大きな間違いであった事を敵は身をもって感じる事となった
力任せに振るった刃は伊嵜の身体を何処も傷つけずに空振りした
その瞬間脛を蹴り上げ体勢が崩れた瞬間に発砲する
中距離でも的確に当てる人間が近距離で外す事もなく
ヘッドショットをブチかました
「流石に疲れた!」
奥の部屋へ進む夏芽は少し疲れていた
それとは逆に伊嵜は何ともない顔をしていた
それどころか次の準備までしている
「スタミナ切れとは…それでも殺し屋か?」
伊嵜は少し呆れていた
「へいへい。悪かったね」
軽口を言い合っていると目的の部屋へ着いた
「準備良いか?」「愚問だな」
2人は中へ入った
目の前に見えるのは小さなキーホルダー
「これって…」
夏芽は見た事がある
店長が趣味で手作りしてた蝶のキーホルダー
「今回の本当の目的はそのキーホルダーの回収と…」
瞬間伊嵜は後ろに手榴弾を投擲する
デカい爆発音と共に吹き飛ぶ敵の肉片
「この組織の壊滅だ」
伊嵜が淡々と告げると同時に相手側もお返しのように鉛球を適当に乱射する
射撃が終わると兵のリーダー格が登場する
「お前達はココで終わりだ」
体格も筋力も夏芽と伊嵜を合わせても足りないくらい巨体だった
しかし、2人が思ったことは
(どうやってプライドをへし折ってやるか)だった
巨体は2人へ取引を持ち掛けてきた
「土下座してソレを渡してくれるなら半殺し程度で済ませてやるよ」
伊嵜のアンサーは
「負け犬は良く吠える」
敵の奴らはバカにされた場合考えるのを放棄して
まっすぐに突っ込んでくる
伊嵜も馬鹿ではない
だが、わざとタックルを食らってみた
いえばトラックがぶつかってる感覚
容易く伊嵜の身体は吹き飛び壁にぶつかった
「ヘッ。口ほどにもねぇやつだな」
勝敗が決したと思ってるのか後ろの残党達は声高らかに笑っている
巨体は夏芽を見下して喋る
「お前はどうする?バカな真似でもするか?」
夏芽は俯いてた
「おいおい。ビビってんのか?」
そして夏芽はため息を一つ吐いて振り向く
「伊嵜さん。受けてみた感想は?」
すると何食わぬ顔をして向かってくる伊嵜の姿が見えた
「パワーは凄まじいな。だが所詮はそれだけだな」
「ほう。じゃあもう一回食らわせやるよぉ!」
猛突進する巨体はドシドシと音を鳴らして走っている
「よく見ておけ。力だけでは無意味って所を」
最初に伊嵜は巨体の目に閃光発音筒を投げる
瞬間物凄い音と光が部屋中を襲う
「まずはココ」
警棒で喉元を突く
怯んだ巨体の顔面を2発程殴った後に敵の攻撃を避ける
「いくら肉体が丈夫でも隠せない場所はある」
そのまま中指を折り曲げる
バギャっと鈍い音と共に手を覆う巨体
流石に痛みの許容範囲外だったのだろう
後ろを向いて逃げ去ろうとする
…夏芽だって知ってる
強者を前に後ろを晒してはならない
「馬鹿が」
フルスイングで放った攻撃は敵の骨を砕くには純分過ぎる
跪いた敵の額に黒いブツが当たる
「助け…」「同情する価値がない」
無慈悲な弾丸が敵を捉えた
これにて任務が完了した
「それにしても生き残ると思ってなかったぜ」
部下が夏芽の安否を聞いて放った言葉がこれだった
「伊達に処理屋を運営してないよ」
Vサインを見せる夏芽の後頭部を伊嵜は軽く小突いた
「甘えるな」
夏芽は肩を落として
「はいはい。分かりましたよ~だ」
車に乗り込んだ
部下が伊嵜に問う
「無茶にも付き合って評価もしてあげるなんて、かなり気に入ってますね」
「未熟だが…まあ、悪くはない」
頭を掻きながら伊嵜も車に乗り込んだ
警察署に戻った伊嵜は夏芽に何か紙を渡した
「お前の所の店長だったか?中々の策士と見た」
それは警視庁第8機動隊銃器対策部の一時的に共闘状態を結ぶ契約書だった
「伊嵜さん。一つ聞く」
夏芽は少し真剣な眼差しで問う
「コレはアンタの意志か?店長の計画か?」
伊嵜はデカいため息をついて少し考えた後に答えた
「元はアンタの上司の計画だった…まあ。今は俺の意志も多少なりとも入ってる」
夏芽はえがおにあなって手を握った
「ありがとう伊嵜さん!」「まあ、期待くらいはしてやろう」
そして夏芽は帰路についた
クタクタになりながらも帰ってきた夏芽への第一声は
「おい夏芽!なんでバーサーカーが居るんだよ!」
「バーサーカー?」
すると後ろから睦がボリスの肩を掴む
「夏芽くんとは前に縁がありまして。それに…アンタには言われたくないね!」
え…睦さん今スゴイ口調荒くなかった?
「お母さん落ち着いて~」「ボリスさんも恥ずかしいですから止めて下さい!」
必死に栞とひかりが宥めてるが意味がない
すると龍が夏芽に寄り添う
「お前本当にヤバい奴らと縁があるよな」「アハハ…」
散々どんちゃん騒ぎした後に皆疲れたのか眠ってしまったようだ
一人夜風に当たりながら手掛かりを握る
「アンタが居なくて…悲しい。ああ、クソッタレらしくもないな」
本当に皆が居なくて良かった
こんな弱い自分を晒すなんてダサいからな
「なんだ。まだ人を思う気持ちあったんだな」
夏芽は一人泣いた
静かに誰にも気づかれないように
「…なあ。今は泣かせてやろうぜ」
龍の言葉に皆が静かに頷いた
夜はゆっくりと悲しき青年を慰めた
「まさかお昔みたいに肩を並べる時が来るなんてな」
ボリスは睦の隣に座った
「本当ですよ。もう二度と会う事は無いと思ってましたから」
睦は緑茶を啜った
「それで…なんと呼べば?ボリスさん?それとも元バディさん?」
ボリスは笑う
「好きなように呼んでいい。それに過去の話なんて興味ないだろ?」
「ええ。本当に」
一方夏芽は涙が枯れるまで泣いたようで家に戻っていた
「いつか絶対に取り返す…いや。僕の上司を攫ったんだ…命で償わせてやるよ」
沸々と殺意が込み上げてきた
ただ同時に自分が人間である事を思い出した
(他者を大切にしたいから他者を殺すなんて矛盾だよな)
夏芽は自分の部屋…に行ったらひかりが居るので
ソファーで寝る事にした
夜が明けるまで全部忘れて寝よう
如何でしたでしょうか?
絶対に交わる訳がない職業が混じってしまうのでこの世界は面白いですよね
実は彼はまだメインを使ってないとか言う
無能力者なのに並の能力者より格段に強いとか言うね
本当にありがとうございます
遅くなりますが消滅する事は無いので気長に待ってもらえると嬉しい限りです
以上!