―目が覚めた。体中から痛みがある。横たわりながらに疑問が浮かぶ。
「なん、で。」
何故。何故、身体が痛いのだろうか。何故、息がとても苦しいのだろうか。何故―
―時間がが経ったのか意識が少しが戻る。
「...思い出した。」
いつの間にかいた地下世界。『あの時』のままの服。...リセットされたという事実。
恐らく、すべてを忘れたフラウィー。
近くの壁を背にもたれ、座る。そして、落ち着いて考える。
「ん?」
口に何か入っている。ガシャガシャと、何か硬いとも薄いとも思える何か。
口から出す。モンスターあめの包装フィルム。...よだれがついてる。そりゃそうだ。さっきまで自分の口の中にあったんだから。
「なんでこれが?」
取り敢えずポケットの中に突っ込む。
「リセットされた。」
確実な事実。確定事項。
誰が何のため、わからない。でも、フラウィー...つまり、
彼が何度も忠告した、『サイアクのリセット』とやらなのかもしれない。
次の疑問。
「なんで、ボクはここにいるんだ。」
自分は、フラウィーに襲われた。トリエルは、来なかった。
なら、間違いなく、タマシイがフラウィーに取られているはずだ。
つまり、何故自分は死んでいないのか、何故、無事なのか。等の疑問。
落ち着てきた呼吸と痛みを抑えながらこれまた壁に寄りかかって立ち上がる。
「おえ。」
大きな血痕。紅く染まって転がっている何か。傷ついたり、抉られた床や壁。
―これを食らって自分は生きていられるだろうか。いや、タマシイが割れて死ぬだろう。
では何故、自分は五体満足とは言わずとも生きているのだろうか。
ポケットの飴のフィルムを取り出して、見る。
「もしかして、これ?」
あれほどの攻撃を受けて、生きていられいるはずがない。なら、もし本当に、
「!」
自分の魂を見る。その色は、白色に染まっていた。
一通りのことを考えた後。
「考えていてもしょうがない、か。」
歩き出す。...時間が経ったとて、身体が痛むのは治らないようだ。足を引きずる。
遺跡の入り口。そのまま進む。
「え。」
セーブしようとしたところで異変にきずく。
セーブポイントが、ない。
「...はぁ。」
無視して進もう。...それがどれだけ重要だったとしても。
とりあえず、ホームに行かなければ。
最初のパズルの部屋。
自分にとって懐かしい部屋であるその部屋。
この部屋は、確か、六つのスイッチの真ん中以外を踏み、またスイッチを下げればいいはず。
...朧げな記憶を頼りにパズルを解くと、正面のドアが開いた。
また、次の部屋へ。
そこからも、パズルを解いていく。
レバーの部屋。ダミーの部屋。トゲの部屋。
セーブポイントが無くなっている落ち葉の山を横目に見ながら、モンスター飴を無造作にとる。
どうやら、今の時間は夜で、それでモンスターたちは寝ているようだ。
だからといって油断はできないが。
ひび割れた床の部屋。
「よっと。」
身体は痛いが飛び越える。
「モンスターはみんな寝てんのかな。」
前は嫌になるほどあった戦闘もない。...
そんなことを考えながら、また、静かな遺跡を歩き出す。
自分の家に、家族に、会うために。
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