『ノロノロビーム 』   作:その原因は〝ノロマ光子〟!!

2 / 9
 
「…ケンカとゲームは…違うんだぜ」


「ノロマ光子」

 

 

 【物間side】

 

 第一種目は無事全員突破できた。僕の予想通りだ。

 そして次の競技は、騎馬戦。

 今は15分のチーム決めだ。

 さて、誰と組もうか。

 その前に、、

 

 「フォクシー」

 「ん?あぁ。物間か。俺の個性を使いたいんだろ?構わねぇぜ」

 「有難う。競技中に借りても構わないかい?」

 「何時でも持っていけ。俺の〝ノロノロ〟は強いぞ」

 「ハハって!知ってるさ」

 

 銀狐・フォクシー。

 彼は強い。普段はおちゃらけてるが、いや、戦闘訓練中もおちゃらけてるが、鍛え上げられた肉体と強力な〝個性〟のコンボが凶悪過ぎる。

 

 『ノロノロ』

 いい個性だ。だがやっぱり、僕の個性の方が良いね。

 

 僕は周りに居るB組の皆に話をする。

 

 

 ヒーロー科B組(僕ら)が予選で何故、中下位に甘んじたか。調子づいたA組に知らしめてやろう。皆」

 

 

 

 

 俺様は誰と組もうか。

 

 「なぁ。そこの君」

 「ん?何か…」

 「…悪く思うなよ。()()()の個性。有難く使ってやる」

 

 『さぁ起きろ、イレイザー!15分のチーム決め兼作戦タイムを経て、フィールドに12組の騎馬が並び立った!!』

 『……なかなか、面白ぇ組が揃ったな』

 

  『さぁ上げてけ鬨の声!血で血を洗う雄英の合戦が今!!狼煙を上げる!!!』

 

 

 

 

 

 『早速上位4チーム見てみよか!』

 

 「んー……はっ!なんだ!」

 「お前、起きるの遅いぜ?もう終わっちまったよ」

 「ん。んー?お前の個性か?」

 「あぁ、悪かったな。〝洗脳〟させて貰った。まぁ通過したんだ、感謝してくれてもいいぜ?」

 「フェーッフェッフェッ!気にするな!お前の個性、中々いいな。どうだ?〝フォクシー海賊団〟に来ない?」

 「…はぁ?お前、何言ってるんだ?」

 「実際に食らったが、お前の個性は強い!それもかなり!それを欲するのは当たり前だろ?」

 「……あぁ、まぁ。考えとくよ」

 

 

 『一位!轟チーム!』

 『二位!爆豪チーム!』

 『三位!鉄て…いや!心操チーム!?』

 『三位!緑谷チーム!』

 

 

 

 

 

 『進出4チーム総勢16名からなるトーナメント形式!』

 『1対1のガチバトルだ!』

 

 

 

 「トーナメントか…!毎年テレビで見てた舞台に立つんだなぁ…!」

 「去年トーナメントだったよね」

 「形式は違ったりするけど、例年サシで競ってるよ」

 

 台の上に立つミッドナイトが説明を始める。

 

 「それじゃあ、組み合わせ決めのクジ引きしちゃうわよ。組が決まったら、レクリエーションを挟んで開始になります!」

 「レクに関して、進出者16人は参加するもしないも、個人の判断に任せるわ!息抜きしたい人も温存したい人も居るでしょう」

 「んじゃ、一位チームから順に…」

 

 「あの…!すみません!」

 尻尾が特徴的な少年が挙手しながら話し出す。

 

 「俺、辞退します」

 「尾白くん!なんで…!?」

 「せっかくプロに見て貰える場なのに!」

 「騎馬戦の記憶…終盤ギリギリまで無いんだ。多分、やつの〝個性〟で…チャンスの場ってのは分かってる。それをフイにするなんて愚かだってことも…!」

 「尾白くん…!」

 「でもさ!皆が力を出し合い争ってきた座なんだ。こんな…こんな訳わかんないまま、そこに並ぶなんて…俺は出来ない

 「気にし過ぎだよ!本線でちゃんと成果を出せばいいんだよ!」

 「そんなん言ったら私だって全然だよ!?」

 「違うんだ…!俺のプライドの話さ…俺が嫌なんだ…!」

 

 

 「フォクシーはどうすんの?」

 「フェッフェッ。普通に出るぞ」

 「ははっ!フォクシーらしいね。唯一のB組何だ。かましてくれよ」

 「フェーッ!フェッフェッ!俺に任せろ!」

 

 「何だ、尾白。男らしいぜ!」

 

 『なんか妙な事になってるが…』

 『ここは主審ミッドナイトの采配がどうなるか…』

 「そういう青臭い話はさァ…好み!」

 「尾白の棄権を認めます!」

 

 

 あれから少したち…

 尾白が棄権した事で空いた人枠に、塩崎が入った。

 

 「組はこうなりました!」

 

 Aブロック

 緑谷 出久

 心操 人使

 

 轟 焦凍

 瀬呂 範太

 

 塩崎 茨

 上鳴 電気

 

 飯田 天哉

 発目 明

 

 Bブロック

 芦戸 三奈

 銀狐 フォクシー

 

 常闇 踏陰

 八百万 百

 

 青山 優雅

 切島 鋭児郎

 

 麗日 お茶子

 爆豪 勝己

 

 レクリエーションが終わった。

 

 

 「オッケー。もうほぼ完璧」

 『サンキュー!セメントス!』

 『ヘイガイズ!アァユゥレディ!?』

 『色々やってきましたが!!』

 

 『結局これだぜ!ガチンコバトル!』

 『頼れるのは己のみ!ヒーローで無くともそんな場面ばっかりだ!分かるよな!!心・体・技に知恵知識!!総動員して駆け上がれ!』

 

 

 『一回戦!』

 『成績の割に何だその顔。ヒーロー科。緑谷出久!』

 『ごめん。まだ。目立つ活躍無し!普通科。心操人使!』

 

 『ルールは簡単!相手を場外に落とすか、行動不能にする。あとは「まいった」とか言わせても勝ちのガチンコだ!』

 『ケガ上等!こちとら我らがリカバリーガールが待機してっから!!道徳倫理は一旦捨て置け!!』

 

 緑谷の勝ち。

 

 

 

 

 

 『さて!次の試合はこれぞ()()()!B組。銀狐・フォクシー!』 

(バーサス)!』

 『キュートな角が生えた強酸少女!A組。芦戸三奈!』

 

 「フェーッ!フェッフェッ!」

 「宜しく!負けないよ!」

 「フェーッ!フェッフェッ。いいかお前ら…!このルールで俺に勝つ事は〝不可能〟だと言っておく!!」

 「む。もしかしてあたしの事舐めてる?」

 

 『お、おおぉ!?!?なんて強気なんだ!これで負けたら恥ずかしいぞ!』

 

 「両者共、大丈夫。…さぁ!それじゃあ。試合開始!」

 

 【芦戸side】

 

 私は10mほど先にいる男の子を見る。確かに、さっきの騎馬戦でも彼は凄いパワーを発揮していた。だけど、流石に舐めすぎ!!

 

 私は溶解度を極限まで下げた酸を舞台中に撒き、縦横無尽に動き回れるようにする。

 そのまま彼に近づき、粘着性を高めた酸を放った。

 

 「へん!流石に舐めすぎだよ!」

 

 彼が右手で狐の形を作り、酸に向けた。何をするんだろう。

 

 「『ノロノロビーム』!」

 「え!」

 

 彼の右手から薄紫色の丸いビームが放たれた。それが酸に当たった瞬間。かなりの勢いで向かっていた酸は、ゆっくり、ゆっくり落ちていく。

 

 『ん、んんん!?おいおい!何だそれ!コイツの個性って増幅系じゃないのか!?』

 『はぁ、しっかり資料を見ろ。アイツの個性は『ノロノロ』触れたものの速度を一定まで落とす。あれは素の身体能力だよ』

 

 あれに当たるとヤバいと思い、私は後ろに下がる。

 

 

 「フェ〜〜ッフェッフェッ…何も不思議がる事ァねぇよ。その原因は『ノロマ光子』!!この世に存在するまだまだ未知の粒子だ…!!この光を受けたものは、生物でも、液体でも、気体でも……!他の全てのエネルギーを残したまま、物理的に一定の〝速度〟に落とす!」

 

 つまり、あれに当たるとヤバいって事ね。

 避けながら行ける?さっきのを見るに、速度もかなりある。

 彼は話しながらこちらに歩いてくる。

 

 「まぁ、悪い事は言わねぇ。大人しくこうさ…」ドテッ

 

 コケた。

 『コケたな』

 

 酸を撒いてて良かった!私は思いっきり、彼の腹を蹴り飛ばそうとした。だけど、彼のそれはブラフだった。態とコケたんだ。

 

 「隙あり!『ノロノロビーム』!」

 「ひ、卑怯おぉぉーーーなああぁぁぁー」のろー

 

 滑って向かってた事もあり、至近距離で放たれたビームに当たってしまった。

 私はとても遅くなり、ゆっくりと場外に落ちていく。

 

 『最低!あえて言おう!卑怯!』

 『…まぁ、あれも戦術だろう』

 

 会場には彼の「フェーッフェッフェッ」という独特な笑い声と、観客しているプロ達の「卑怯ー!」という声達が響いていた。

 

 「芦戸さん場外!銀狐君の勝利よ!」

 

 

 「…ケンカとゲームは…違うんだぜ」

 





 流石オヤビン!卑怯です!

独自設定や独自解釈はありですか?

  • 独自設定のみok
  • 独自解釈のみok
  • 独自設定も独自解釈もok
  • 独自設定のみNG
  • 独自解釈のみNG
  • 独自設定も独自解釈もNG
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。