ーーーーー
(誰かの声が聞こえる・・・)
ーーーーれ・・・
(聞き取りにくい・・・五月蝿い・・・)
ーーてーれ・・・
(五月蝿い・・・眠いんだ・・・)
おーてくれ・・・
「起きてくれ!!!」
「五月蝿い!!!」
青年が飛び起きる、青年の周りは白一色で二次創作で言う『転生』の描写によく似ている場所だった。
「やっと起きたかの・・・何度起きろと言った事か・・・」
「五月蝿い!眠いんだよ!!この不法侵入者!!」
「最高神に向かって不法侵入者とはなんじゃ!!しかもこの状況でよく眠れるの!!」
(五月蝿いな・・・黙らせてしまおうか、どうせ警察に通報だしな。殺しても問題あるまい・・・)
「黒い!そして大問題じゃ!!!!!ていうか周りを見ろと言っているじゃろうが!!」
周りを見ろと言われているがとっくに確認済みである。周り一帯白白白の空間に居た。だがそれよりも眠かったので後回しにしただけであって忘れていたわけではない。しかも心を読まれたが別に青年にも出来る事だし、そこまで珍しい事でもない。
「うわーなんだろうここーまっしろだーー」
「棒読みするんじゃないわ!!」バチン!!
何処からか取り出したハリセンで頭を叩く老人。何やら音も何処かおかしかったが青年へのダメージはゼロだった。
「はぁ・・はぁ・・・ゴホンッ!!えー、そろそろ本題にはいらせてもらうぞ?」
「勝手にしろ。」
「はぁ、えーと、龍禄狼嶺?なんて読むんじゃ?」
「りゅうろくろうれいだ、名に関しては一族がな」
「あぁ、確か『龍からの贈り物』で龍禄かとかくんだったかの」
「そうだが本題に入らないのか?」
「わかっておる、さてと、儂からお主に謝罪しなければならんことがある」
そう言って老人は数歩後ろに下がり、飛び上がった後空中で五回ほど前と後ろに回転しながら綺麗なフォームで着地し、土下座した。
「は?」
「この度は!申し訳ありませんでしたぁぁぁーーー!!!」
「はぁぁぁぁ!?!?!?」
ーーーーーーーーーー☆
「ふぅ、やっと落ち着いたかの」
「いや、主語を言えよ、ジャンピング土下座されても困るし」
主語のない謝罪は一番困ると狼嶺は考えているため少しイラついている。
「まぁそうじゃの。あ、後お主が死んだの儂が間違えて死神に指示を出してしまっての、殺してしまったんじゃよ。」
「へぇーー・・・ん?死んだ?」
「さてお詫びとしては今更輪廻の輪に入れるのは不可能なんじゃ、なので転生させることにしたのじゃよ」
「おい!さりげなく重要な事だよな!!無視したらいけない所だよな!?!?」
さり気無く少し小さい声で話しても相手が狼嶺であるため無意味でしかない。しかも、無視をして勝手に話を進める為混乱がピークに達している。
「転生したらある程度力を高めてもらい神になってもらうからの。あ、もちろん特典はあるから安心せい」
「おい、神!?なんだそれ!!」
「五月蝿いのう!少し黙っておれ!!」
「おーけーおーけー理解する。まず俺は死んだ?」
人間は限界を超えた混乱に陥る時逆に冷静になれるというが、極端なほどにいい例になっている。
冷静に質問をしていく狼嶺は逆に不気味に見えた。
「そうじゃ」
「それで輪廻の輪に入れるるのは出来ないから転生?」
「そうじゃ」
「特典貰って力を高めて神様?」
「そうじゃ」
「おーけー、理解した」
「そして転生先は『東方project』の世界じゃ」
「いいんだけどさ、なんでそこ?」
「パソコンにあっての、久しぶりにやってみたんじゃ」
「適当だな!おい!!」
「そんなもんじゃよ」
「ま、まぁいいかそれで?特典どうする気だよ」
「ふむ、こんなので大丈夫だと思うぞ」
神が幾つかのカードを取り出し、数枚を選んでいく。
中には様々なことが書いてあり、『核爆発を起こす程度の能力』なんてのもあって、なんとも恐ろしいカードだった。
『成長限界解除』『吸収する能力』『進化させる能力』『霊力、妖力、神力、魔力、気を扱う能力』
「チートだなおい」
「こんだけあればしなんじゃろ」
「まぁいいか」
「うむ、じゃあそろそろ転生させるぞ?」
そう言って神は狼嶺の後ろに扉を用意する。
どうやってかは触れてはいけない。所詮御都合主義という奴だ。
「おーけー、準備はできてる」
「ではの、また会う時まで」
「じゃあなー!」
狼嶺が扉を開けると、段々と意識が薄れていった。
微かに残る意識を動かし扉を進んで行き、やがて完全に意識を失った。
文才を恵んでください、お願いします。(泣