銀狼哀歌~逸般人が征くホロライブラバーズ難易度『オーディション』ゆっくり実況プレイ~ 作:LR44(ゆっくり)
実況パートのイメージを固めるための、リアル側の前日譚なので、苦手な方はブラウザバックをお勧めします。
又、本作は私の前作『逸般UPOプレイヤーがNWOをプレイする話』と世界線を共有し、一部登場人物が共通しています。
本作だけでも理解できるよう気を付けてはいるつもりですが、もしもそのような作品が苦手な方もブラウザバックをお勧めします。
以下は簡易的な用語と登場人物の紹介となります。
・UPO
『Utopia Online』の略称。VRMMO。上位層になるともはや人外に片足突っ込んでる。
・LR44(ゆっくり)
本作のプレイヤー。前作『逸般UPOプレイヤーがNWOをプレイする話』ではちょい役で登場したゆっくり実況者。
『一“般”から“逸”脱』した『逸般人』だが、前作登場人物の中だと中の下程度。というかUPOが魔境過ぎる。
得意な戦術は暗殺。そこだけに絞れば逸般人の中でも相当な上澄み。
・グリモア
LRの幼馴染。前作では準レギュラーくらいの頻度で登場したVtuber(ただしフルダイブVRMMOが存在する近未来のVtuberなので、我々がよく知る物とは別物。)
逸般具合ならLRよりも重症で、頭のネジが3ダースほど行方不明。紙装甲近接魔法使いとかいうふざけたビルドで最前線で戦っている。
そのプレイスタイルのせいで運営から【撲殺魔法少女】というユニーク称号を与えられた、現状50人しかいない
前日譚:そのゆっくり、逸般人につき
『あぁ、あんたの言う通りだよ。■■■■さん。
頭に直接響く声に身を委ねる。お前は所詮、死ぬために生まれてきたに過ぎないのだから、全て諦めてしまえば楽になるぞ、と囁く声に。
自分の心が
あぁ、これが話に聞いていた“ねじれる”ってことなんだなぁ、という不思議な清々しさを感じる。
体に満ちる力を、本能の赴くままに振るえば、目の前の人間はいともたやすく消し飛んでいく。
『
こいつの名前……あぁ、何だっけ。知ってる気がするんだが……思い出せないや。
……もういいや。殺そうか。
◇
『
時計が針を進める。名を刻む。
黒き衣に身を包みし者は、仮初の姿を脱ぎ捨て、白き翼と共にこの世界に降り立った。
祝詞を唱えよ、祈祷を捧げよ。我こそは救世主、たとえ十字架に捉えられても。たとえ心臓を突かれようとも。
この身は、永遠に不滅である。
「恐れてはならない、私はあなたと共にある。私があなたを許すまで、去ることは出来ない」
◇
「はぁ、流石に[オーデイション]はキツイなぁ。こりゃあ失踪する人が続出するのも納得だわ」
両手を投げ出し、天井を仰ぐ。パソコンの画面には『ゲームオーバー』の文字がでかでかと映し出されている。
プレイしていたのは少し前に話題になっていたゲーム『ホロライブラバーズ』。大人気Vtuberグループ『ホロライブ』所属のタレントたちと恋愛が楽しめる、『学園系恋愛バトロワシミュレーションゲーム』。
今さっきプレイしていたのはその中でも最高難易度に当たる難易度[オーディション]。
何度かリセマラを繰り返し、いい感じのデータが出来たのでプレイしたところ、2連続でバットエンド。
「流石にオーディションともなると初見殺しが多いなぁ。ハード以下とは違って、ちゃんと
一度目は必須イベントを踏めていなかったようで、途中で強制バットエンドルート突入。“ねじれ”た結果、メインで攻略してたヒロインの手でとどめを刺される展開になってしまった。
その上、途中で使えるようになっていた【天候】*1が強すぎた結果、ヒロインの友人や身内にも多数の被害を出す一種の曇らせエンド。
曇らせは好きだけど、こういうのは好きじゃねぇんだよ……
二度目は初期状態で【幻想体の本】が使えるからと油断してた所、調子に乗った結果【幻想体の本】に飲まれて世界が滅亡しかけるエンド。
特色フィクサーやら、それに準ずる実力者やらがわらわら出てきて、多数の犠牲を払いながら鎮圧。当然ヒロイン含めた学園の生徒なんて一人も生き残っちゃいない。使途になったか、使途に殺されたか、主人公に殺されたか程度の違いしかない。
「これは流石に展開ひどすぎるし、動画化は無理だよなぁ。次の動画どうするかねぇ……」
ため息をつきながら、録画データをゴミ箱に移動させる。もうそろそろ撮り貯めも尽きるし、次のシリーズのために使える動画を用意しないと、なんて考えていると部屋のドアが思い切り開かれる。
確かめるまでも無く、誰の仕業かなんて明らかだ。
「グリモア……頼むからノックくらいしてくれ。不味いもの見てたらどうすんだ」
「その時は存分に気まずくなるまでだね! それに、ただ単にホロラバやってるだけだったじゃん」
「暴論と結果論なんだよなぁ……」
この部屋にあんな風に入ってくる奴なんて、幼馴染でVtuberのグリモア以外ありえないからな。
突如として部屋に入ってきたグリモアに小言を溢しつつ、タイトル画面で放置しすぎてムービーを流し始めたホロラバの画面を見る。
毎度の如く流れるおかげで見慣れたオープニングが終わって表示されたタイトル画面は、普段のホロラバとは少し様相の違うものであった。
「あれ? これって、UPOのタイトル……っぽいホロラバのタイトル? どうしたの、コレ?」
「あぁ、面白そうなmod見つけてな。入れてみたんだよ。『這い寄る混沌』さん作の『理想郷mod』って奴を」
「理想郷……UPOのmodって事? 面白そう! 難易度は?」
録画ソフトとゲーム本体を起動しながら理想郷mod入りのホロラバの難易度について考える。
要素追加はプレイヤーもそれ以外も共通。UI変化みたいなシステム面は慣れるまでは大変だろうけど、UPOのに変化する以上UPOプレイヤーならむしろ使い慣れてるくらい。
唯一の問題はVR全盛期な今、キーマウなりコントローラーなりで操作する事だが……これは元々そうだし、慣れれば割とどうとでもなる。
「多分ほぼ変わらないくらいじゃないか? グリモアならハード以下は余裕でクリアできると思うぞ?」
「オーディションはやっぱり難しい?」
「あぁ。バックグラウンドから必須行動を推測する必要があるからな。ハードまでならリカバリー可能でも、オーディションだと一発アウトも珍しくないし」
「やっぱりそこが鬼門かぁ……」
世間一般では戦闘の難易度がヤバいと言われているホロラバだが、俺らみたいなUPO新大陸勢――別名、人外に片足突っ込んでる変態ども――にとっては戦闘よりも必須イベントの踏み忘れの方が怖い。
「ま、取り合えずオーディション限定の仕様を検証するために、何周かプレイするかぁ」
「それもいいけど、確かもうすぐレイドイベントだったよね。それはどうするの?」
「……検証中にいい感じのキャラ作るか。得意な暗殺系で、今度はロールプレイ重視のプレイして」
色々と計画を練っているとプレイのモチベーションがぐんぐん湧いてきた。
……体調は万全。食料の備蓄もある。ちょっと徹夜で検証するか。
「動画化する時は暗殺特化で確定として、最低でも検証しときたいのは……」
「何時までホロメンに暗殺が通じるか、サブウェポンは何が効率良いか、って所かな?」
「それと、ヒロインを固定化する方法があるならそれもだな。オーディションでヒロイン固定化出来たら相当楽になる」
尚、この後のレイドイベントは暗殺ビルドが相性最悪で碌に活躍できなかった。解せぬ。
ついに始まってしまったホロライブラバーズ!
鬼畜難易度。鬼畜設定。それに加えて独特すぎるmod!
果たして主人公はこの世界でハッピーエンドを迎えられるのか!
というかそもそも主人公はどんなキャラになるのか!
次回、『銀狼哀歌~逸般人が征くホロライブラバーズ難易度『オーディション』ゆっくり実況プレイ~』第一話『キャラクリしねぇと始まらねぇ!!』
飛び込め、あなただけのオルタナティブ!
因みに執筆状況は大まかなプロットを組み終わって細部を詰めていく段階で、『生徒全員でバトロワが出来るくらい広い校舎って何だ?』ってとこで詰まってしまいました。
しょうがないので大学のキャンパスをイメージして地図を作るべく、現在エクセルとにらめっこ中です。
ある程度書き溜めが出来次第投稿する予定なので、最悪本編は年単位で空くかもですが、気長にお待ちいただけると幸いです。
<今回のネタ解説>
<追記&テスト>
ホロライブ学園の見取り図をエクセルで作成したので、挿絵掲載が上手くいくかどうかのテストとしてここに掲載します。
【挿絵表示】
《追記の追記》
活動報告で詠唱案の募集を始めました→https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=305496&uid=324027