銀狼哀歌~逸般人が征くホロライブラバーズ難易度『オーディション』ゆっくり実況プレイ~ 作:LR44(ゆっくり)
>「どうも皆さん、おはこんにちばんは。
LR44(ゆっくり)チャンネルの中の人代理兼うp主もどきみないな何か、山さんです」
>「中の人のリア友代理、松だ」
>「さて、今回はYAGOO学園長からの依頼を片付ける日だな。
早速イベント進める……前に移動風景垂れ流しながら、瑞樹君のステータスから確認しとくか」
| 鳴神 瑞樹 種族:人間 Lv47/200 HP 2400/2530 MP 2350/2428 Str:50(165) Dex:250(260) Vit:0(36) Agl:300(450) Int:60 Luk:0 Min:0(13)
《スキル》 基礎スキル: 【暗殺】パッシブ【敏捷】セット【生得妖術:振動操作】パッシブ 経歴: 【零れ墜ちた未来】 トラウマ: 【悲哀の 非才能スキル: 【不確かな武器】パッシブ 狂気による恩恵: 【さあ、 スキル: 【強化施術:制限解除】セット【死の淵】セット 【解析】セット 【短刀】セット 戦闘特技: 《パリィ》 《首狩り》 《アサシネイト》 法術系: 【生得妖術:振動操作】 ?? : 【????】
《装備一覧》 【 Str+100 耐久値1000/1000 【思い出のイヤリング】 【強化繊維の服】 【強化繊維の手袋】 【強化繊維のズボン】 【強化繊維の靴】
《アクセサリー》 【飛燕の証】×4 【 【空間拡張ポーチ】×2
《セットスキル》 【敏捷】【強化施術:制限解除】【死の淵】【解析】【短刀】 【さあ、逆襲劇を始めよう】 |
>「基本的には典型的な速度偏重ビルドって感じだな。
スキル枠には前回言った通り【解析】【短刀】をセットした形だな」
>「序盤の割にはビルドのおおよその骨組みが完成してるな。
扱いが難しいが、将来的には【愚者の速】とか取るのもアリかもな」
>「『該当ステータス2倍&該当ステータス以外を上げる際の必要ポイント3倍』効果の、UPOの愚者シリーズか。
取るにしても、StrとDex辺りの、Agl以外で必要なステータスを上げ切ってからにしたいな」
>「っと、現地に着いたしその話は後にするか」
◆
夜闇に包まれた路地裏を、人目から隠れるように駆けて行く。建物の隙間と影に潜り込み、周囲を警戒しながら目的の建物へと進む。
敵の配置を盗み見るのも忘れない。師匠に叩き込まれた
隠れる、採る、逃げるの三つは今も昔も大得意だ。
こういうせこい技術に関してだけは人より優れているという自信もある。
ちょっとした小技を存分に活用しつつ、軽やかに警戒網を抜けていく。
すいすいと進む足取りに淀みはない。誰がどこをどう歩いているか、どちらをいま眺めているか、建物の影になり見えることさえできないが、俺にはまったく障害になりえない。
荒事を纏めて引き受けてくれたあやめと異なり、俺の役割はいたってシンプル。
リーダー格を最低一人は確保しておく事。そして、その上で厄介そうなのを間引きしておく事だ。
タイムリミットはあやめが動き出すまで。事前の打ち合わせで決められた時間になれば、あやめが攻撃を行う。
あいつの攻撃に巻き込まれれば
進むこと暫く。辿り着いたのは会社のオフィス。かつてここが栄えていたころにはさぞ繁盛していただろうが、今となっては半グレ達のアジトとなっているのを見ると、時の流れの残酷さというものを否応なく感じさせられる。
ここまで警備の巡回ルートが調べた通りであったことに油断せず、記憶と自らが確認している風景の二段構えで警戒しながら一歩一歩確実に歩を進める。
右行って、突き進んで、次に三秒ほど待機。
その間は隣に身を隠しておいて……おっと危ない、逆側から交替員がやって来たぞと。
まるで警備員それぞれを真横で眺めているかの如く、次にどう動くかまで正確に読み取りながら目的地へ近づいていく。
順調すぎて怖いくらいだ。自分が出来る人間だと勘違いしてしまうじゃないか。
なので時に立ち止まり、より念を入れて探知をかけるのも忘れない。
理由は
何度も何度も言い聞かせて、つい調子に乗りそうな気持ちを打ち消しながら仕事を行う。
そうやって建物の裏側、通常人が寄り付かないような場所までたどり着く。
死角に位置する窓ガラスに手を当て【振動操作】を起動すれば、振動を送り込まれた窓ガラスはじきに
物質には『固有振動数』というものがある。ざっくばらんに説明してしまえば、物体ごとに固有の振動数であり、この振動数で物体を振動させると振動の共鳴によって振動が持つエネルギーが非常に大きなものとなるのだ。
この現象を利用すれば窓ガラスの破壊どころか、投げナイフで戦車の砲弾を破壊する事すら可能である。
そして、音というのもつまりは振動だ。正反対の振動をぶつければ打ち消すことも出来る。少々コツはいるが、コレを利用すればついさっきのような“音の出ない窓ガラス破壊”も可能となるのだ。
そして、ソナーというものが存在している。音波を利用して物体の位置を探る技術だ。そう、
「《
──【振動操作】を利用したソナー。これで建物内の構造も、敵の配置も丸裸だ。
ダクトに侵入し、
右、左、右、右。魔力探知が来るので一度立ち止まって対処。反波長の振動をぶつけ音を消しながら、細心の注意を払い一歩一歩確実に進んで行く。
……のだが、その途中で気になるものが見つかった。
背丈は155あるかどうか。体格も標準的な程度。顔立ちは|旧暦にロシアと呼ばれた地域に多かったらしい特徴《ロシア系》で、見た目から推測するに年齢は15~16程。
だが、何よりも目立っているのは
見た目からはちぐはぐな印象を受けるが、身に纏う雰囲気は明らかに強者のソレ。
それこそ、
流石にあれは不味い。俺とあやめの二人がかりでも、
肝が冷える思いをしながら、どうにかこうにか少女の警戒網を掻い潜り、リーダー格がいる部屋の真上へとたどり着く。
明らかに豪華な装飾がされた部屋の内部には人間種と思われる者が3人。警備を過信しているのか、好き勝手に振る舞い油断しているのが二人。不測の事態に備えるためか、常に警戒を緩めないのが一人。
立ち位置的にも、立ち振る舞い的にも、常に警戒している奴が最も
そう判断し、部屋に入ってくる警備がいないことを入念に確認し、油断している二人ともが目を外したタイミングを見計らい、ダクトから舞い降りる。
背後から首を全力で峰打ち。念には念を入れて、両手の親指と人差し指を斬り落としておく。
親指はヒトがモノを持つときの起点となる指であり、ここを斬り落とせば満足にものを持つことすら
日常生活レベルならばまだしも、戦闘レベルとなれば到底不可能だ。親指だけでもそうなるのだから、人差し指まで斬り落とされればその結果は
一人目が倒れこんだ音に、二人が注目する。が、その時には既に俺は身を隠している。
残りは二人だが……三人一気は少し重いし、一人は先に始末してしまおう。
すぐに周囲の警戒に移れないのを見るに、この二人は戦闘が本職ではないのだろうが……いくら何でもお粗末が過ぎる。
死角から近づき首を一閃。返す刃で左腕を一閃。右腕、右脚、左脚、と
あっという間に
これで残り一人。その一人も未だ戦闘態勢を取れてはいない。むしろついさっきまで隣にいた奴の惨状に怯えてすらいる始末だ。
故に、追い打ちをかける。掴み取った二人目の頭部に【振動操作】で振動を流し込む。
「──
白目を
敗者の頭蓋は即席の爆弾と化し──
そして無論、俺は
千切れた耳、骨の欠片が飛び散って、三人目の意識を確かに忘我の淵へと追い込んだ。
そして、硬直した隙を逃さず、気絶させるべく首筋へ刃を振るう──が、それに
先程見かけた少女。彼女が背負っていた槍斧を盾代わりに突き出し、俺が振るった刃を弾いていた。
「流石に、見逃せない」
少女の眼光は冷たく、こちらを──いや、リーダー格の生き残りと俺を見つめていた。
その眼差しで、逆に限界を振り切ったのか三人目が正気を取り戻した。
「逃げろ。もしくは自害しろ。絶対に生きて捕まるな」
「ヒッ……」
少女がそう言うや否や、生き残りが這う這うの体で部屋の外へ向かい全力で逃げだしていく。
追おうにも少女が邪魔なため、一旦男は後回しにし少女から対応することにした。
「へぇ、相当俺らに情報を渡したくないみたいだな」
「当然。ただでさえ双子宮を二人とも失ったばかりなのに。
……そういえば名乗って無かった。私は
少女──双魚宮がそう言い放つと同時に、
厳密に言えば、そうとしか表現できないほどの爆発が生じた。確実に双魚宮が使用した法術だろうが……発生した事象に比べて感じる魔力が明らかに少ない。
通常なら切り札級の法術だろうに、双魚宮はさも当然のように乱発可能な魔力消費で法術を使用している。
回避運動を取りながら、一人ごちる。
「カーディナルサインか…… 師匠の勘は当たってたみたいだが……」
「じゃあ……さようなら」
| おまけ:前回載せ忘れたアパートの間取り |
| ①玄関 ②居間 ③収納 ④縁側 ⑤ユニットバス ⑥キッチン |
地の文が三人称から一人称に変わったのは、そっちの方が書きやすかったからです。
最初は三人称の方が良いんじゃないかと思ったけど、1年以上一人称で書いてたせいで一人称の方が圧倒的に書きやすかったです。
本作に登場させるスキル募集 詠唱募集を行っています。
気が向いたら、是非。
<今回のネタ解説>
・双魚宮
見た目は『ミストトレインガールズ』の『ベスチャ』のイメージ。
実は初期プロット段階では名無しのやられ役モブだった。
初期案の文字起こし中に、見た目イメージがベスチャになり、筆者がベスチャをそこそこ気に入ってることもあり名有りのキャラになった。尚この時は『ここでは猫の言葉で話せ』という小説に登場する『
第二案ではそこそこ愛着が湧いた結果、生き残って途中で仲間になるルートと、最初の戦闘で死亡するルートを行ったり来たりした。
第三案である今回、執筆中に『設定整理の結果“家”が出せない』ことに気付き、急遽“カーディナルサイン”の構成員になった。