銀狼哀歌~逸般人が征くホロライブラバーズ難易度『オーディション』ゆっくり実況プレイ~ 作:LR44(ゆっくり)
ホロラバ界隈では、1時間毎に1話。1日合計24話の投稿を行う『時報投稿』なる試みが行われたことがあるらしい。
その挑戦は失敗に終わったらしいが……その
という訳で、本日は時報投稿を決行いたします。(投稿予定 0:00)
因みに、
part13『入学式の朝①/■の呼び声』
>「どうも皆さん、おはこんにちばんは。
LR44(ゆっくり)チャンネルの中の人代理兼うp主もどきみないな何か、山さんです」
>「中の人のリア友代理、松だ」
>「今回から遂に学園入学……なんだが、前回ラストにちょっと不安なイベントがあったな」
>「前祝いで調子乗って騒ぎすぎてたな。
瑞樹のモチーフ的に嫌な予感しかしないんだが……?」
>「まあ……多分当たってるだろうな。かなり珍しいタイプのイベントが発生するだろうし、楽しい事になるぞ」
>「笑い事じゃないんだよなぁ……」
>「じゃあ、本編……の前に今回から結構気合入れたOPを流すことにしたから、そちらから。
では、どうぞ」
◆
(何かそれっぽいOPでも想像してください。曲は『狼希天月』辺りで)
◆
──古くから存在する概念の一つ。
“眠り”は死へ通じる、というものがある。
たとえば、
たとえば、スフィンクスが問いかける一日を一生に当て
起床と共に生まれ、就寝と共に死ぬといったように、
人類は昔から睡眠と死と、密接な概念として扱ってきた。
なぜなら、ひとたび眠りに落ちてしまえば、人は何も
夢という幻に包まれて生から一時的に切り離される生理現象は、どうしてもほんの
重要なのは心臓が動いているかどうかではないのだ。まして血が正常に循環しているか、ということでもない。
見て、聞き、感じ取れた時に初めて、人は生を実感できるということ。ゆえに無感とならざるを得ない深い睡眠というものは、それだけで死や停滞の香りを放ち始める。
植物状態になった患者と同じ。生物学的には生きているはずが、何をしても目を開けないというだけで、命の息吹は
眠りとは一種の仮死と言っていい。
ああ、だから──そう結んだ上で、ゆえに強く感じるのだ。
つまりここは
鋼の棺桶、冥府の底、深海に等しい闇の虚……
「あら、また来たのね」
白衣に身を包み、長い黒髪をポニーテルに纏めている。
どこか安心感を覚える温かいその声は、思わず座り込んで聞きたくなるような印象を受けた。
それがたまらなく不快で、背筋を
四肢を強烈に固定されているのだろうか? それともこれが、夢だから?
まったく訳が分からない。
というより、頼むから早く目覚めさせてくれ。
おまえ、なんだか気味が悪くて仕方ないんだよ。
「随分とご挨拶ね。酷いじゃないの。もっと歓迎してくれてもいいんじゃないの?
開口すれば
まさに、負け犬根性ここに極まれりって感じね」
何事かを言っているが、何を指してかは分からなかった。いやむしろ、これはただの白昼夢。まとめていっそ戯言に等しい類で……
第一、こんな奴に今まで出会ったこともなかったはず。
それがどうだよ。毎回だって? 何だそれは、冗談なら今すぐやめてほしいところ。
それとも──
聞こえなかったか、このド阿呆が。消えてくれと何度も言っているんだから、こっちは放っておいてくれ。
気心の知れた仕事仲間がいる。ようやく再開できた幼馴染もいる。不安定ではあるが生きていけるだけの稼ぎもある。
正直に言って今それなりに幸せだから、おかしな妄想を夢の中で繰り広げ、心のバランスを乱すなんてまっぴらなんだ。
「それなら安心して。いつものようにあなたは私を忘れてしまう。だって、夢を見ない
指摘された言葉を怪訝に思い──その正しさを
まあ、確かにその通り。
いつからか、自分は夢を見なくなった。
ならば何故、それを知っているのかということが、これまた何とも
「そう
……もし。もしも、再びあなたの前に倒すべき敵が訪れたとき。容易に超えざる困難が訪れたとき。あなたはどうするの?
【潔く“敗北を”受け入れる】?
まず間違いなく死ぬでしょうね。あなたも、あなたの大切な人たちも」
『嫌だ』
大切な人が死ぬのを何もせず見届けるなんて……もう二度と、そんなことは御免だ。
ましてや足掻くことすら諦めるなんて……まっぴらだ。
痛いのは嫌だ、戦うのは嫌だ。だが、それよりも何もせず奪われる方が何倍も嫌だ。
「じゃあ
『やりたくない』
そりゃあ確かに俺だって、出来ることなら全てを投げ出して逃げ出したいことだってあるさ。
俺一人ならそれもいいかもしれない。でもな、俺みたいな屑にも守りたい、大切なものはあるんだよ。
投げ出す訳にはいかない……いや、投げだせる訳ないんだよ。
「それなら答えは一つでしょう。何を迷っているのかしら?
“敗北”も嫌、“逃走”も嫌。ならばこれしか残っていないというのに。
だから、ほら【今度こそ完璧な──」
◆
──そして、俺は目を覚ます。
覚醒するに従って先ほどのやり取りは記憶から洗い流され……
と、確か……ええと、ああいや、なんだっけ?
とにかく、何か重たい事を脱ぎ去って、素晴らしい朝がやって来る。
それは要するにストレスフリー。気に病むことはなんもナシのさわやか気分で、今日もまた平和な一日が始まりを告げた。
今日は記念すべきホロライブ学園への入学の日。
普段であればお日様よりも早く起きて、素振りでもしてバトロワに備えるところなのだが……
「おおおぅ、おあああぁぁ……」
小人さんがマラカス片手にコサックダンスを踊ってるんだけど、これいかに。
なんか脳みそ、ガチ痛え。
「あ、起きた? 大丈夫?」
心配そうな声がサラウンドで頭を揺らしにかかった。
タンマごめんねミオさん、大変申し訳ないんだけど今はそれ、逆効果。
いかん、割れる。マジ割れる。
立ち上がり、思わず手を伸ばした所で浮遊感が訪れ──
「うぼぁッ!?」
「うわっ、痛そ……」
床へと倒れたらしいところへ、空の瓶が頭頂部へ降って来た。
ごちん、と目の奥で星が舞う。その衝撃でようやく就寝前の状況を思い出した。
確か、
珍しく一本丸々飲み干してしまい……なるほどそれでか。OK、納得。
「はい、お水。ここまで酒癖悪いのは意外だよ」
「普段はここまで酷くないんだがなぁ。楽しすぎてタガが外れた」
流石は酒にうるさい鬼人族の酒。これがまあ美味いのなんの堪んねえんだわ。
その上タダ酒だろ? 自分の懐痛まずにこんないい物味わってるかと思うとまた、それが最高のスパイスでなぁ。
テンションも変な上がり方したせいか、いっそ存分に味わうのがこいつに対する礼儀だろうと、思い、まして……
……えっと、その。
「うん、俺って最低じゃね?」
「どういう思考でそうなったかは分からないけど、あやめには感謝しないとだね。
もうすぐ朝ごはん出来るからちょっと待っててね」
窓の外にはお日様さんさん。時計を見れば普段よりもだいぶ遅い……というか、普段通り朝食の用意から自分でしてたら、学園に着くのはギリギリ入学式に間に合うかどうかというタイミングで。
いくらミオが朝食を用意してくれてるからって、この時間に起きたのは非常に不味い……
と、思った所でふと、“なぜミオがここにいるのか”という疑問が浮かんできた。
「瑞樹が時間になっても起きてこないから、入っちゃったんだよ。ほら、合鍵渡してくれたじゃん」
「……完全に記憶がねぇ」
疑問を投げかけてみると、そんな返答が帰ってきた。
マジかよ。予備として作っておいた合鍵を、酒に酔った勢いで?
ミオだからこれといった問題は無いが、変な奴に渡してたら大惨事だぞ? こりゃあ暫くは禁酒だな。
そんなことを考えながら起き上がると、味噌汁の美味しそうな香りに“くぅ”とお腹が鳴った。
ばつが悪そうに顔を背けると、その様子が面白かったのかミオはクスクスという笑いを見せる。普段のゲラゲラした笑い方と違って、大分新鮮だな。
「そんな青い顔してても、お腹は空いてるんだね」
「……そんなに青いか? ……うぉえっぷ」
「ほら、やっぱり。お味噌汁、具無しにしとこっか」
いかん、急に立ったせいか胃液がえらいことになってやがる。
本気でゲロ吐く、五秒前。
背中をあやすように撫でられているが……収まりそうにない。入学初日から何これ泣きそう。
「どうする? ホントにつらいなら
「……お願いします」
よぼよぼジジイのように、付き添われて便所まで案内されるこの始末。
あ、いかん──もうダメ。
◆
《状態異常:二日酔い が付与されました》
本作に登場させるスキル募集 詠唱募集を行っています。
気が向いたら、是非。
大神嬢の『かまいたちの夜』配信見ながら最終確認してたんですが、私が推理ゲーが苦手な理由が詰まってて正直見てるのが辛かったです。
その点TRPGはPLの推理=PCの推理だから、その心配は無いし。GMの性格次第ではある程度の無茶は通るから、プレイしながら新ルート開拓みたいなことも出来る。
……やっぱTRPGは最高だなッ!!
<今回のネタ解説>
・本文全体
シルヴァリオヴェンデッタ『序章/prologue』の冒頭。
ヴェティ枠はいないので■■■■さんに代役をお願いしました。
……察しの良いプロムン民なら、とんでもない厄ネタなことに気付くかも。