銀狼哀歌~逸般人が征くホロライブラバーズ難易度『オーディション』ゆっくり実況プレイ~   作:LR44(ゆっくり)

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 時報投稿第二回ッ!!(投稿予定 1:00)




 ◆

(いつもの、何かそれっぽいOP )

 ◆



part14『入学式の朝②』

 

「どうも皆さん、おはこんにちばんは。

 LR44(ゆっくり)チャンネルの中の人代理兼うp主もどきみないな何か、山さんです」

「中の人のリア友代理、松だ」

「ってな訳で、前回は変な夢を見て、酔いつぶれてた所を大神嬢に介抱されて。

 で、状態異常の『二日酔い』が付与された所だったな」

「『二日酔い』って確か……全ステータスと操作性に結構なデバフがかかる、相当きつめの状態異常じゃ無かったか?」

「まあ、普通に過ごしてるだけでも緩和されていくから致命的になることはそこまで無いが……それでもキツイことには変わらないな。

 ……今日は特に、バトロワがあるからな」

「あっ……な、なぁ。因みに今回のバトロワで高順位を取れなかったら?」

「一応プレイは続けるが……多分

 クリアは絶望的だろうな」

 

「……というか、夢の中で瑞樹君に話しかけてた奴にちょっと心当たりがあるんだが……?」

「まあ、ちょっと勘のいい視聴者なら分かるかもしれないな。

 十中八九……厄ネタだな」

「だよなぁッ! 

 マジで何しにきやがったんだよあの■■■■■■■■(自主規制)ッ!!」

(自主規制)が何を目的にしてるかは……まあ、純粋な善意っぽいのがまた……

 っと、瑞樹がミオり(戻し)終わったみたいだな。じゃあ、本編どうぞ」

 

 ◆

 

 ……それから、色々と()()()()()()を挟みつつ。

 上と下の排出を完了。清々しい気分でトイレから帰還した。

 まともに動くようになった頭で先ほどの醜態を反省しつつ、自分の身体と、そのポンコツ具合に思いを馳せる。

 

 そのテの研究をしている人曰く、俺は本来凄まじいレベルの下戸らしく。魔力のおかげで、アルコールの分解速度が常人より若干劣ってるレベルにまで改善されているんだとか。

 強化施術も身体の方はそこまで(いじく)ってない訳だし。こんなことならいっそのこと義体にしちまっても良かったかな。などと取り留めのない事を考えながらテレビを付けた。

 

 朝食のよいをしているミオの後姿を眺めながら、流れてくる内容にぼんやりと耳を傾けた。

 

『本日のニュースです。

 先日、U社の巣“太湖”において特色フィクサー『藍色の老人』が五大災害の1つ“マカジキ鯨”を討伐しました。

 マカジキ鯨は全長約600mで、マカジキのように鋭く尖った上顎(うわあご)が特徴の“外殻のバケモノ”に分類される魔獣です。

 その巨体と、近隣の船舶に(ふん)*1を用いて突撃する性質から『都市の星』相当の危険度と言われており──』

 

 どうやらどこぞの特色フィクサー様が『都市の星』相当の怪物を討伐したとかで。色々チャンネルを回してみるも、どこの局も同じニュースで持ち切りだった。

 都市の星を単身撃破とは……全く、特色フィクサーってのは揃いも揃ってバケモンですこと。

 そもそもの話、全長600mのバケモノを身一つで討伐できる奴を、俺は人間とは呼びたくねぇな。

 

「ホントとんでもないよね、これ。

 強化施術とか義体とか。うちには想像もつかないよ

 きっと凄い人なんだろうね」

 

 凄い人? フィクサーが? 

 流石にフィクサーってもんに夢見すぎだろ。流石に笑っちまうって。

 

「うははは、ないない。俺を見ろって。

 強化施術を受けてろうが全身義体だろうが、所詮根っこは人間だっつの!」

 

 一皮()けば、誰しもだいたいこんなもんだわ。

 飲むしゲロるし怠けるしってよ。

 

「ま、なんも変わらんよ。なーんもさ」

 

 実際、俺はどれだけ強くなろうが変わらず心は小市民だった訳だし。

 偶然知り合った特色様だって同じだ。どっかネジが外れてる程度で、根本の部分は結局のところ大した違いはない。

 

 当然、例外もいるにはいるが……そんな奴らは元からできてるし、放っといたら何が何でも出来るようになっちまうというもので、そこには夢だのロマンだの、甘い希望は欠片もない。

 

「最近は何処(どこ)彼処(かしこ)便利屋(フィクサー)ってもんを美化しすぎなんだよ。

 結局殆ど金目当て。生きていくだけでやっとな、その日暮らしの底辺層さ。ちょっと成功した所で、言っちまえばやってる事は殺し合いでしかないからな」

「またそういうこと言う。

 瑞樹だってそのフィクサーでしょ」

「つまりは俺のその一角、底辺暮らしの屑って事だな。

 俺だって、こんな仕事やってる理由なんて金目当てでしかないしな」

 

 始めた動機も今続けてる理由も。結局はただの金目当て、生活のために他ならない。

 世のため人のために何かしたいだとか、そんな大した考えはこれっぽちも持っちゃいない。

 

「効率よく稼ごうと思ったらどうしても暴力に頼らなきゃだからな。

 俺だって、出来れば街中で無くし物なり逃げた猫なり探してたいさ。ただ、報酬が安すぎて余程詰め込まない限り人並みの生活を送れないんだよ。

 それこそ、出来ることなら仕事なんてせずに自堕落な生活を送りたいんだわ」

「……屑じゃない、って言おうと思ったけど、そこまで直接的に言われちゃったら流石に……」

 

 幼馴染様から向けられる冷たい視線を意識の外に追いやりつつ、黙々と俺は熱い雑炊を胃に染み込ませるのだった。

 ネギの風味がお腹に染みる。

 うん、やっぱ二日酔いにはこれだよな。

 

 

 朝食を終え、肝臓がアルコールを分解し終えたのを見計らい、大きく伸びを一つする。

 頭痛も消えて、体調は元通り。

 寝癖や身だしなみもミオに整えられ、人目に出れるよう体裁も整え完了。

 

 では、そろそろ

 

「そんじゃ、行くか」

「うん、そうだね」

 

 今出れば、大分ギリギリにはなるが入学式には間に合う。

 そんな時間に、俺たちは家を出たのであった。

 

 ◆

 

「っと、出来ればもうちょっと先のイベントまで見せたいんだが……」

「だが?」

「ここで見せるとちょっと長くなりすぎるってのが一つ。

 で、次回のきりが悪くなるってのがもう一つ。

 後……」

「後?」

「暫く冨遺の出番が無くなりそうだから、ここで無理やり作っとかないとまた怒られそうってのが……」

「おいッ」ビシッ

 

「というか、今回俺一言の相づちとツッコミしかしてない気がするな……」

「細かい事は気にしたら負けだぞ

 ってな訳で、ご視聴ありがとうございました」

 


 

「はい、どうも皆さん。オマケコーナーの担当の、中の人のリア友代理、冨遺(とみい)だ。

 オマケコーナー第九回。種族紹介──各種族ごとの特徴やお勧めビルド紹介。

 第二回である今回は……順番に、[人間]の紹介にするか」

 

 [人間]代表的なホロメン:ときのそら

 ・スキル取得率上昇(小)

 ・スキル熟練度上昇率上昇(小)

 ・獲得スキルポイント上昇(小)

 

「この種族の最大の特徴は、その圧倒的万能性だな。

 飛びぬけた強みが無い代わりに、飛びぬけた弱みも無い。

 物理・魔法、近距離・遠距離、アタッカー・タンク・サポーター。

 何をやらせても一定の働きをしてくれる。何にでもなれる器用さがあるな」

 

「じゃあ弱点は何かと言うと……その、万能性だな。

 飛びぬけた強みが無いせいで、同レベル帯だと特化型の他種族に一歩劣る強さしかない。

 上手くビルドを組んで育成しないと、“器用貧乏”にしかならなくなる。

 なんなら、上手い人でも“器用貧乏”を脱却して“器用万能”になるまでの間は普通にキツイ」

 

「低難易度なら『ビルド失敗して戦闘力不足による詰み』が存在しないから、初心者向けではある。

 ただし、高難易度ではビルドと育成の知識に加えて、序~中盤を戦い抜く技術が必須の、上級者向け種族。

 初心者向けでありながら上級者向けでもある……面白い種族なんだよな」

 

「通じる人がいるかは分からないが、Holocure初期版のキアラみたいな印象だな。

 耐久はあるから、初心者が取り合えずクリアするには向いてる。

 ただし、耐久()()無いから、慣れてくると火力不足がキツすぎて高度なビルド知識と操作技術を要求される。みたいな

 ……いや、これだとこっちの[人間]とはちょっと違うな……」

 

「あぁ、それと『イベントを踏むことで、全ての種族に変異することができる』ってのも[人間]特有の性質だな。

 流石に“プレイヤー選択不可種族”に変異するとデメリットも重いが、普通の種族ならデメリットも殆どないし割と簡単にイベントを起こせるから、狙ってみるのも手だな。

 因みに、この特徴のおかげで全ての『種族縛り付きトロフィー』の取得条件に『開始時種族[人間]』が含まれてるんだよな。トロフィー狙いプレイの場合は、覚えとくと何かと便利だぞ」

 

 

「じゃあ、以上を踏まえてお勧めビルド。一つ目は魔法戦士型だな。

 物理、魔法。両方扱うことの出来る種族は多いが、“両方をメインウエポンに出来る”種族は[人間]と[妖精(エルフ)]しか無いからな。十分、他種族との差別化点になる

 その上、[妖精]は耐久面に難がある種族だからな。『高耐久の魔法戦士』は人間が最適ってことになるな」

 

「スキルとしては、武器スキルと魔法スキル辺りが欲しいな。【武器熟練】*2【魔導の才覚】*3辺りの、それぞれに強力な補正を加えるスキルがあれば尚良し、だ。

 物理・魔法両方を育成しないといけないせいでそれぞれの育成度は特化型に劣るから、成長補正系のスキルもあると有難いな。

 後、妖精との差別化のために耐久面も伸ばしたいから、そっち系のスキル──【天性の肉体】*4とか、も欲しいんだよな」

 

「ステータスは、火力に直結するStr,Intが最優先。耐久面も重要なのでVit,Minも必須。

 でもって、命中とクリティカルに関わるDex,Lukも欲しいし、Aglも最低限は確保しときたい……

 とまあ、ご覧の通り必要な要素が多すぎて揃いきらない序~中盤がとにかくしんどい。耐久を諦めれば多少はマシだが……それなら[妖精]でいいじゃんになっちゃうからなぁ」

 

 

 

「お次のお勧めビルドは『万能の特化型』だ。

 文字に起こすと何が何やらよく分からないが、要するに物理・魔法どちらかに特化した上で、使える手札を大量に増やすタイプだな。物理型なら使える武器種を増やしたり、魔法型なら使える魔法を増やしたり。

 有名どころだとFlipニキのローラン君が当てはまる感じだな。

 [人間]の成長補正を利用して、他種族の特化型よりも手札を増やすことで差別化を図るコンセプトだ」

 

「スキルは、他種族の特化型と特に変わらないラインナップで問題ないな。

 定番の【武器熟練】【魔導の才覚】を始めとして、武器スキルや魔法スキル、ステータス補正やら成長補正やらを積めば完成だ。

 違いとしては、単体の武器種や魔法に補正がかかるスキルじゃ無くて、全体に補正をかけるタイプのスキルを優先する点。

 後、種族特徴としての成長補正を十分に活かすために、成長補正をかけるスキルの優先度がかなり上がる点……くらいだな」

 

「ステータスも、他種族の特化型と大差ない感じだ。

 物理型ならStr、魔法型ならIntが最優先。後は高耐久にするならVit,Min。高機動にするならAgl。お好みでDex,Luk、って具合に。

 ここら辺は……まぁ、攻略サイト*5のテンプレ*6通りでも問題ないだろうな」

 

「まあ当然、このビルドにも欠点があってな。

 単一の武器や魔法をメインにするなら、他種族の特化型の劣化にしかならないからな。

『全部をメイン』にしつつ『最適な手札』を選ぶ技量が求められる訳だ。

 ビルドと育成の難易度は標準的だが、いざ戦闘になるとプレイヤー本人の技量に全てが委ねられる……相当巧い人じゃないと使いこなせない構成って事だな」

 

 

 

「お勧めビルド、ラストは『成長補正特化型』だ。

 その名の通り、成長補正系スキルを積みまくるビルド。ただそれだけだ。

 序盤はレベルの暴力で押しつぶして、他キャラも余裕でカンストしてくる終盤は、大量のスキルを武器に優位に立てる。

 全体的に扱いやすくてクリアしやすい、個人的一押しビルドだ」

 

「スキルは単純明快。初期スキルに成長補正系を3積みする。でもって、バトロワでも成長補正系スキルを持ってる可能性のあるホロメン──そらちゃんやみこち辺りを狙って、固有スキルを取得する。

 スキルポイントに余裕が出てきたら戦闘系の固有スキルを大量に取得する。

 そうやって、固有スキルの暴力でなぎ倒すのが一番お手軽だな。当然、普通のスキルを大量に用意してもいいが……一部バージョンでは“スキル枠”の問題があるからな。出来れば固有スキルで埋めたい。

 それと、高難易度帯だと普通にやってても終盤にはレベルカンストするから、出来ればスキルに補正がかかるタイプのスキルを揃えたいな」

 

「ステータスは、取得した固有スキル──つまり、交流したホロメン──に合わせて調整するからできるだけ満遍なく振るのがお勧めだ。

 最初から傾向を決めると事故った時のリカバリーが効かなくなるからな。

 当然、事故らない自信があるなら最初から傾向を決めといた方が強くなりやすいから、腕に自信があれば狙ってみてもいいかもな」

 

「因みに、このビルド一番の難所は最初のバトロワだ。

 強力なスキルの数がそのまま戦力に直結するビルドだからな。強力なスキルが揃ってない最初のバトロワが一番厄介だ。スキルが“枠”制だと、ここでしくじるとどんどんジリ貧になる事も考えられるしな」

 

「さて、今回はここら辺にしとくか。それじゃあ、次回も見てくれよな。

 飛び込め、あなただけのオルタナティブ!!」

 

*1
口、あるいはその周辺が前方に突出している部分。カジキの場合上顎

*2
武器の威力と攻撃速度向上

*3
魔法威力向上、消費MP軽減

*4
物理被ダメージ軽減

*5
そんなものは無い

*6
誰か作って(丸投げ)





 本作に登場させるスキル募集 詠唱募集を行っています。
 気が向いたら、是非。

<今回のネタ解説>

・藍色の老人
 リンバス5章で語られた話。
 本作世界線にはリンバスカンパニーも存在している。時系列的には現在ヘルチキくらい。
 いずれ夜空嬢とドンキを絡ませる予定。
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