デジモンストーリー サイバースルゥース リブート 作:リハビリ中のとある作者
クーロンのログアウトポータルまで戻って来た。
「……それで貴方は一体何者なのかしら?」
私は白くて小さな可愛い物体に問い掛けた。
EDEN内では電脳ペットが存在している。
架空の生物なんかもペットとして飼うことができるらしいが、今目の前にいる物体はそれとは違う気がした。
「ボクはクルモンと言うクル」
「クルモン……もしかしてデジモン?」
「そうクル」
デジモン……デジタルモンスター
ここ最近ハッカーたちが使用しているウィルプログラのことだ。
普通のプログラムと違い自我があると聞いていたが……まさか本当に存在していたとは驚きである。
「貴方は人間に作られたプログラムなの?」
「違うクル。僕たちデジモンはデジタルワールドからこっちの世界に迷い込で来てしまったクル」
「デジタル……ワールド」
そう言えば、四年前のあの事件で彼女たちが別の世界のことを言っていたの思い出した。
もしも彼女たちが言っていた世界がデジタルワールドだとしたら……そこにアイツが目を覚ます手掛かりがあるかもしれない。
「デジタルワールドには行くことはできないの?」
「無理クル。僕たちデジモンも戻れなくて困ってるクル」
「……そう」
デジタルワールドに行くことができればと思ったが……さすがにそう都合はよくないらしい。
「デジタルワールドに行きたいのかね?」
後ろから声を掛けられる。
振り向くとそこにいたのは見知らぬ老人だった。
「デジタルワールドに行きたいならまずはデジモンのことをよく知らぬとな……と言うことでホレ」
ノイズが走る。
どうやらハッキングされたようだ。
『デジモン・キャップチャーをインストールしました』
デジモン・キャップチャー……
十中八九デジモン絡みのアプリなのだろう。
「そいつがあればデジモンを仲間にすることができる。デジモンを仲間にすればデジタルワールドへの道も開かれるはずじゃ……後はここにいる者に話を聞いてみるがよい」
何処かへのアクセス用URLが送られて来た。
「では、さらばじゃ」
と老人は去って行った。
一体何者だったのだろうか……
「よく解らないけど、その場所に行ってみるクル」
「そうね」
私とクルモンはクーロンからログアウトし、先ほど貰ったURLの場所へと向かうことにした。
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「兄者よ、なぜあの小娘に肩入れしたのですか?」
「ただの気まぐれだ……では、参ろうか」
空間に穴が開き、大魔王と黒い騎士はその中へと入って行った。
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渡されたURLの場所に着くと、そこには一人の女性がいた。
「ようこそデジラボへ……貴女が来るのをまっていたわ」
「待っていた? まるで私がここに来るのを解っていたかのような口ぶりですね」
「えぇ、貴女がここに来ることは運命で決められていたもの……ただまあ、まさかあの魔王がこの場所を教えるとは驚きだけどね」
魔王……あの老人のことだろうか?
「全く……散々こちらの世界を引っかき回して置いて最後の最後で大きな置き土産を残すなんていい度胸をしている。おかげでこちらの仕事が増えてしまったわ」
「えぇっと……なんかすみません」
「……いえ、貴女のせいではないわ。こちらこそごめんなさいね」
コホンと咳払いをして女性は私の顔を見る。
「改めまして、私は御神楽 ミレイ。貴女を歓迎するわ」
(本当に歓迎しているのか怪しいのだけれど……)
「もちろん歓迎しているわよ」
「あぁ……はい」
心を読まれたらしい。
それにしてもこの人は不思議な雰囲気をしている。
こう言う人をミステリアスと言うのだろう。
「さて、まずはこの場所の説明をするわね
私はデジタル・ラボラトリー……デジラボの説明を受けた。
ここはデジモンたちの育成や治療なんかをしてくれる場所らしい。
それとデジモン・キャップチャーで手に入れたデータを復元し新しくデジモンを仲間にすることが出来るそうだ。
「……最後に貴女の探し物はもう少しで手に入るわ」
「!?」
探し物……
それってもしかして……
「ただ慌てないことね。貴女の運命は非常に不安定になっている……あの魔王が気まぐれで手を貸したのが何よりの証拠」
「急いでもろくなことがないと言うことですか?」
「そう言うことよ」
「……解りました」
私はミレイさんの忠告を受け止め、デジラボを後にした。
とある魔王のせいで御神楽 ミレイが苦労人になりそうです。
一体どこの時計屋さんでしょうかね……