デジモンストーリー サイバースルゥース リブート 作:リハビリ中のとある作者
EDEN内でアカウント狩りが横行している。
その大体の犯人はデジモンを使うハッカーだった。
「てめぇのアカウントよこせオラァ!」
クーロンを探索中、クワガーモンと呼ばれるデジモンを従えたハッカーがいきなり襲って来た。
狙いはもちろん私のアカウントらしい。
「ノワール、お願い」
青いグレイモンをデジヴァイスから呼び出して応戦する。
「メガフレイム!」
口から放たれた火炎の玉が飛んでいたクワガーモンに直撃する。
燃え尽きたクワガーモンが地面へと落下し、そのまま相手のデジヴァイスへと戻って行った。
「くそぉ! 覚えてろよぉ!!」
と捨て台詞を吐いて去って行く。
私はノワール(グレイモン)に感謝を伝えてからデジヴァイスへ戻した。
「これで五回目か……」
そう、今回で五回目だ。
全員が全員アカウントが狙いである。
クーロンはハッカーの溜まり場のような場所。
それなりに危険があるのは承知しているが、流石に鬱陶しいと感じる。
「君は強いね」
と話し掛けて来たのはユーゴ(自称)だった。
「いつからいたの?」
「最初からさ。ピンチになったら助けようと思っていたが必要なかったみたいだね」
「助けるつもりなら最初から出て来てくれても良いのでは?」
「……本音を言えば君の実力を見たかったのさ」
品定めと言うやつか……
「私はザクソンには入らないわよ」
「あぁ、それがいい。今のザクソンは規律が乱れているからね……その証拠にさっきのハッカーはザクソンのメンバーだ」
「じゃあ、貴女がアカウント狩りを指示しているの?」
「いいや、僕がそんなことを指示すると思うかい?」
「しないわね……絶対」
彼女はそんなことをしない……
中の人を知っているからこそ確実に言えることだ。
「だが、ザクソンのメンバーが関わっている以上は僕にも責任がある」
「チームのリーダーも大変ね」
「覚悟の上だ。だが、たまには誰かに甘えたいと言う気持ちがある……これはまだ僕が弱い証拠だろうか?」
「年相応じゃないかしら?」
「……そうか。では、今度君に甘えてもいいだろうか?」
「ユーゴではない本当の貴女であればいいわよ」
「ユーゴでは駄目なのか?」
「えぇ、ユーゴじゃ駄目」
しばらく沈黙の後、ユーゴ(自称)は「解った」と頷いてからその場を立ち去った。
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クーロンlevel2
奥の方に進むと、そこにアミがいた。
何やらトラブル中のようである。
「オデに……オデたちに……キラキラの……アカウントを……よこせ!!」
アミの目の前にいた男の背後からデジモンが三体現れた。
グラウモンとその黒色と橙色である。
「アミ、アカウント元に戻ったのね」
「あ、セツナさん」
アミの姿は最初にあった時と異なり普通だった。
「……で、この状況は何?」
「よ、よく解りません」
「そう……相手はやる気みたいだけど大丈夫そう?」
「……手伝ってくれると助かります!」
「素直でよろしい。じゃあ黒いのと橙色をもらい受けるわ」
私はデジヴァイスからデジモンを呼ぶ出した。
「ノワール、スカル、ドルル」
青いグレイモンのノワール……
スカルナイトモンのスカル……
ドルガモンのドルル……
今回はこの三体で相手をする。
「ノワールは黒の方を、スカルとドルルは橙の方をお願い」
力自慢のノワールが黒グラウモンと取っ組み合う。
その間にスカルとドルルが素早さを生かしながら橙のグラウモンと戦う。
「グギャア!」
橙色のグラウモンを倒し、三対一と有利な状況になる。
だが、油断せずに回復アイテムを使用しつつ残りのグラウモンと戦闘を行う。
「アカウント……オデのあかう……と」
黒のグラウモンも倒した。
どうやらアミの方も無事にグラウモンを倒せたようだ。
「べぷら……」
三体のグラウモンを倒すと男が気絶した。
「それで……この人は誰なの?」
「アカウント狩りからアカウントを買い取っていたようです」
「なるほど……ちなみにアミはここで何をしてたのかしら?」
「捜査でこの人を追ってました」
「捜査?」
「はい。実は私電脳探偵になったんです」
エッヘンとアミは胸を張る。
「電脳探偵……ね」
私の友達ってハッカーチームのリーダーになったり電脳探偵とかになったり……何というか行動力あり過ぎじゃない?
まあ、私も人のことは言えないけどさ……
「何でもいいけど無茶はダメだからね。EDEN症候群になったら大変よ」
「あはは、ぞうですね……」
そうして、私たちは分かれた。
まさかあの子が既にEDEN症候群になっているなんてこの時の私は思いもしなかったのである。