個人的にマジンガーZってキャラクターの過去とかが真マジンガーとかじゃないとあまり過去が掘り下げられていたりしないので妄想をしてもいいんじゃないかと勝手に思っています。
それではどうぞ。
俺のおじいちゃんは本当に不思議な人だった。
バイクレーサーからいきなり科学者に転職して
そしてノーベル賞レベルの新しいエネルギーを発見して
息子とその奥さんを事故で亡くして
孫の俺と弟を可愛がってくれて
自分も誰かに殺されてさっさと逝っちまった。
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「甲児くん、さっさと起きなさい。シローくんはもう朝ごはん食べちゃってるのよ。」
俺、兜甲児は幼馴染であり家に住まわせてもらっている人の娘である、弓さやかに夢の世界からオサラバされちまったわけだがワガママは言って言られないと目をこすりながらゆっくりと起きた。ちなみにシローとは俺の弟の名前で、まだ小学生だ。
「わかりましたよっと。ゲ、今日って木曜かよ、だりぃ。」
ぶつくさ文句を言いつつも曜日を変えるなんて魔神のようなことはできないので、さやかさんを部屋から出してさっさと制服に着替えると俺も一階のリビングに向かった。
「おぉ、甲児君おはよう。」
「おせぇよアニキ、俺もう食べ終わったぜ。」
テーブルで新聞を読んでいるのは俺とシローを引き取ってくれた弓弦之助さんだ。
俺の祖父である兜十蔵の教え子であり、他に頼れるような人もいなかった時に名乗り出てくれた恩人である。
そしてアニキと呼んできた少年がさっき話した兜シローであるのだが、いかんせん生意気というかお調子者だが大切な家族だ。
「2人ともおはよう。あとシロー、お前毎日のように寝過ごすもんだから俺のバイクに乗せてもらおうってハラだろ。わかってんだからな。」
「そ、そんなことありませんよ、おにいたま~。」
こいつ学校いく時にバイクに乗せていけとか言うくせに俺たちが学校に行く時間にはまだ寝ているため頻度は月一くらいである。
「わりぃな、今日はさやかさんを乗せる約束してんだ。一人でいけってんだ。」
「ごめんねシロー君、そういうことだから。」
そうして俺は朝食を急いで食べ終わると悔しがるシローを尻目にガレージに向かった。
「ひでぇ!この裏切りもの‼」
そんな声が聞こえてくるがお構いなしにさやかを俺の後ろに乗せると、エンジンをかけた。
「このバイク、そろそろ整備に出さねぇとな。」
これはおじいちゃんが買っておいてくれたものであり、亡くなるまで新しいバイクをよく買い換えてくれたのを思い出す。研究が国に認められるくらいに成功して金には余裕があったのだが、研究にかなり金がかかるらしくあまり贅沢はしていなかった記憶がある。
バイクの名前はパイルダー号といい、おじいちゃんが開発に携わったものらしい。
「甲児くん、そろそろ行かないと。キミってば意外と優等生なんだから。」
と、さやかさんに呼ばれて二人乗りのバイクがガレージから発進した。
弦之助さんが乗った車と途中で別れると、警察などがいないのを確認した俺は一気にスピードを上げた。
エンジンが唸り、オーケストラよりも心地よい音が響いてくる。
「もう!甲児君のオトキチぶりにはあきれるったらないわ。」
とさやかさんが文句を垂れるが実は心地よいと思っているのを俺は知っているため、そのままかっとばしていった。
「ほい、到着っと。今日も遅刻しなくてよかったな、さやかさん。」
そうして到着した俺たちは一度校門の近くで停止した。
「甲児くん、もう着いたんだからエンジン切っていいってば。」
いや、もうとっくにエンジンは切っているのだがパイルダー号はまだ震えている。しかもこの地面からの振動はつまり___
「いや、ちがう!これは地震だ、しかもデカい!」
その瞬間、振動は更に大きくなり俺とさやかさんはバイクから転げ落ちて、バイク自体も倒れてしまった。
「うわぁ!地震だぁ!」
「落ち着いて、慌てずに避難するんだ!」
そんな声が響き、校舎にもヒビがはいったがしばらくすると揺れはピタリとやんだ。
「と、とりあえず揺れはおさまったみたいね。」
「大震災ってほどじゃねぇが、かなりのモンだったぜ。」
また地震が来たらたまったもんじゃないとパイルダー号を起き上がらせた俺は、ふと異変に気が付いた。
メーターや機器が点滅して、勝手にエンジンがかかったのだ。
「ゲェ、まさか故障したんじゃないだろうな。」
と、またがった瞬間にパイルダー号はいきなり走り出した。
「お、おい、バッキャロー!とまれ、早くとまれ!」
「ちょっと甲児くん!?どこ行くのよ!?」
ブレーキで止めようとしても一向に止まる気配はなく、信号無視や対向車をスレスレでよけたりしているといつの間にか甲児になじみ深い場所が見えてきた。
「おじいちゃんの屋敷…だよな」
しかし、パイルダーごうは止まる気配はなく、そのまま玄関に突っ込みそうになる。
衝撃に備えようと目をつぶるが、いつまでたってもぶつかったりするような感触はない。
少し目を開けてみると、そこは扉が開き、玄関土間がスロープのように地下につながっている光景であった。
驚いたのも束の間、そのままパイルダー号が進んでいくとトンネルのような通路を通り、広い研究室のような場所の入り口に差し掛かったところでパイルダー号は停止しウンともスンとも言わなくなった。
舌打ちをしつつ、諦めてパイルダー号をそのままにすると甲児が進んでいくと入った瞬間にセンサーがあったのか明かりがつき始めた。
すると、甲児の目の前にいきなり巨大な顔が現れた!!
腰を抜かして転びそうになりながらも、近くの階段を降りると、そこには悠然と佇む魔神がいた。
全長は20M程でかなり大きい、それでいて顔はまるで甲冑をまとった人間のようであった。
甲児はそんなものは今までこんなロボットは見たこともないのに、久しぶりに出会ったような懐かしさを感じていた。
(お、俺は、なんで懐かしさなんて感じてるんだ...こんな、こんな恐ろしい魔神に...)
引き込まれるように近づいていくと白いホバークラフトのような乗り物が見えた。
そして、何かのスイッチを踏んだのかカチリという音がすると立体映像が目の前に映し出された。
『甲児!お前がここに来たという事はお前がワシの恐怖の遺産を受け継ぐということじゃ!!』
そう甲児に伝えるのは他でもない、甲児の祖父である兜十蔵その人であった。
開いた口が塞がらない、とはまさにこのような状態を指すのだろうか。
甲児の口は音を出さずに魚のごとく開閉しているだけであった。
『ワシが作り上げた最強のスーパーロボット、マジンガーZをお前自身の力にする時が来たという事に他ならない!』
「俺の力にするって、そんな......」
甲児の体はまるで金縛りにあったかの如く動かずにいる。
『マジンガーZを手に入れたお前は正に世界最強の存在となる。世界を救うのも、手に入れて手玉に取るのもお前が決めろ!!』
あっけにとられる甲児を気にせずに十蔵は続ける。
『マジンガーZは神にも悪魔にもなれる。お前に自由に力を貸すだろう。兜甲児 世界はお前のものじゃぞ!!』
そう言ってのけた十蔵は最後にホバークラフトのような乗り物を指さした。
『全てはあのホバーパイルダーが教えるだろう。じゃが、お前のマジンガーを操縦する姿を一目見てみたかったのう。』
そう言い残して、立体映像は消えてしまった。
甲児はひとまず指示通りにホバーパイルダーと呼ばれた乗り物に乗ると、勝手に窓が締まり閉じ込められてしまった。
しかし、甲児が慌てているわけではなくむしろ恐怖を覚えていた。
(なんでわかるんだ。俺がおじいちゃんから習ったわけでもないのに。)
そして頭に浮かんだ手順通りに操作をするとホバーパイルダーは浮かび上がった。
心臓が破裂しそうなくらい激しく動いている。
ここでふとわかった事があった。
ホバーパイルダーの操縦桿は甲児の愛車であるパイルダーにそっくりであり、まるでパイルダー号をそのままホバークラフトにしたような感じだった。
そして、マジンガーZと呼ばれたロボットの頭の上にくると、パイルダーの羽が急に垂直に曲がったのだ。
「う、うわぁぁぁぁ!」
そう甲児が叫ぶが、次の瞬間にはマジンカイザーZと轟音を立ててドッキングしていた。
「そ、そうか。このパイルダーこそが、マジンガーZのコクピットだったのか!」
そしてマジンガーZの目が黄色に光ると、甲児が操作したわけでもないのにまるで自分の意志があるかのように天井を突き破って屋外にその姿を現した。
この時まさに、世界に終焉をもたらさんとする魔神の戦いの火蓋が切って落とされた。
推しの子やら何やらあるのにまた連載始めやがったよ、と思っているであろう読者の方々、申し訳ございません。
今執筆している作品よりも頭に浮かんでくるのは、何故なんでしょうね?
元はインフィニット・ストラトスに出すのもアリかなぁ、とも考えたのですがオリジナルとしてやってみた方が話を進めやすいのでこんな形になりました。
拙い文章ですが、自分なりのマジンガーZを書ければ良いなぁ。
なんて思っているので暇つぶしでも読んでいただければ幸いです。
それでは753101938315でした。