新マジンガーZ   作:753101938315

2 / 3
話が進まない上に原作まんまになっちまったよ...

自分なりのマジンガーZを表現しようとしてもどうしてもただの小説版になっているのではないかと思ってしまう今日この頃ですが、甲児の心境を今回の話に入れられただけでも良かったです。


それではどうぞ。


魔神暴走‼︎

マジンガーZは地下の天井を屋敷ごと突き破ると、周りの建物を怪獣のように破壊していった。

 

「ばか、お向かいの山田さんの家を潰すな!」

 

そんな風に近くの民家を踏みつぶし、そのまま近くのコンビニを蹴り飛ばすと平然と直進していった。

 

甲児はレバーやスイッチをいじってみるが右腕でビルをぶん殴ったり、足が変な方向に動いたりして全く止まる気配はなかった。

 

 

「わー!止まってくれ、マジンガー!俺を悪魔にしないでくれ‼」

 

と、思いっきり計器類を叩くと、幸か不幸かなんとかマジンガーZは停止した。

 

目の前には高速道路が通っており、下手をすれば大惨事を引き起こしていただろう。

 

 

甲児は選択を迫られていた。

 

このままマジンガーを動かしてしまえば、更に甚大な被害を出してしまうのは自明の理だ。

しかし、このままマジンガーをほったらかしておくわけにもいかない。

 

 

「えぇい、ままよ!」

 

 

と操縦桿らしきレバーを倒すとマジンガーは大きく拳を振りかざし、そのまま道路を叩き壊してしまった‼

 

幸い多くの人たちがマジンガーに怯えて車を捨てて逃げたため、死者はいないかもしれないが漠然とした不安が甲児の中を駆け巡っていた。

 

 

 

 

 

一方その頃、マジンガーの近くには何台もの警察車両が待機していた。

 

その中の一台から明らかに人相の悪い男が出てくるとマジンガーZをにらみつけた。

 

「まさに大魔神ってツラ構えだな。おい、状況はどうなってる。」

 

周りよりも高い階級なのが伺えるその男は傍にいる警官に状況の説明を求めた。

 

「はい、暗黒寺警部。あの巨大ロボットは、推定20M、いくつかの建物を破壊してはいますが奇跡的に死傷者はゼロです。」

 

 

暗黒寺と呼ばれたその男は、頷くと改めてマジンガーZを見つめた。

 

そして改めて部下に半径十キロ以内の住民の避難と自衛隊への協力要請を指示すると忌々し気に呟いた。

 

「あんな野郎とタイトルマッチなんざゴメンだぜ。」

 

 

そうしてパトカーに乗った暗黒寺はふと、とあるニュースを思い出し、すぐさま部下に光子力研に向かうように命令した。

 

「光子力研究所、ですか?なんでまたそんなところに。」

運転している部下に対して暗黒寺は気だるげに答えた。

 

「あそこは最近、アフロダイAとかいうロボットを作りやがった。なにか関りがないとも言い切れねぇからな.....さっさと行くぞ!」

 

 

 

自衛隊とすれ違いながら暗黒寺は妙な胸騒ぎと共にパトカーを走らせた。

 

 

「前方800M、目標確認!」

キャタピラの走る音と共に姿を現したのは自衛隊の戦車部隊だ。

軽く数えただけでも10台ほどいるのがわかる。

 

 

 

「うわぁ、戦車なんか来ちゃったよ。弱ったなぁ、いくら何でも暴れすぎだっての!!」

 

なんてコクピットに蹴りを入れても後の祭りと言わんばかりにマジンガーは止まることなく直進を続け、新たにビルを破壊した。

 

 

「やめろっての!!つっても、操縦してるのは俺なんだよなぁ、くそ~......」

 

 

 

 

攻撃の意思があると判断したのか、戦車の主砲はマジンガーZをしっかりと狙ったかと思うとすぐさま火を噴いた。

 

ドガァァァァァン!!

 

ボカァァァァァン!!

 

 

そんな爆発音が響き、パイルダーの中にまで衝撃がやってくるが甲児はシートベルトをしていたためか頭を打つぐらいで済んだ。

 

そろりとマジンガーを見渡してみると、凹みどころかかすり傷もついている様子はなく、甲児の手は恐ろしさからか汗と震えが止まらないでいた。

 

恐ろしさというのは、何も罪の意識なんてものではない。

もっとこの魔神の力を使いたいと、そんなことを考えている自分自身にである。

 

 

兜甲児は別段、この世界を破壊したいだとか、世界最強の力を手に入れたいだとかは思っていない。

だが、自分という人格が、このマシンに飲み込まれるのではないかという恐怖がそこにはあった。

 

 

 

_____________________________

 

 

 

 

「お前らは、先戻ってろ。こっからは俺だけでやるからよ。」

 

そう暗黒寺は部下を帰らせると、白衣を着た職員に何かしらの関係があるであろう光子力研究所の中に案内された。

 

 

 

「暗黒寺警部がお見えになりました。」

「うむ、通してくれ。」

 

 

そうして通された部屋は最新鋭の機器がズラリと並んでいる、素人である暗黒寺から見ても圧巻であった。特に目を引くのは壁に設置された巨大なスクリーン、何インチだとかが馬鹿らしくなるぐらいの大きさで、そこには市街地が映り込んでいる。

 

 

「こりゃまたスンゲーな、ウチは8インチのテレビだってのに。」

 

「アフロダイAのコクピットからの映像です。ここからの遠隔操作もできるからと、なにせ国のお偉方からの指示でしてね。謎の巨大ロボットの偵察ないしは正体を探れと。」

 

 

軽口を叩きあうように話をするのは研究所の所長である弓弦之助でアフロダイがなぜ発進しているのか、その理由を話すあたり警察がやってくる理由を察していたかもしくはその理由に心当たりがあるという事だろうか。

 

 

「おっと、申し遅れました。ご存知かもしれませんが、私は警部の暗黒寺闇太郎、先祖代々ヤクザの家系なのにサツを仕事に選んじまったドジな野郎でござんす...」

 

「光子力研究所の所長をしている、弓弦之助です。よろしくお願いします、暗黒寺さん。」

 

とお互いに自己紹介を終わらせると、自然と2人の視線はスクリーンに釘付けになっていた。

 

「早速ですが、所長さんよあの謎のロボットに心当たりは?アンタらの研究している光子力でも使わなきゃ、あんな巨体を動かせるわけがねぇ。それに、戦車に攻撃されようとビクともしねぇあの装甲!あんなん明らかにジャパニウムを加工して生まれた合金Zだろ。」

 

と、いきなり核心をついてくる暗黒寺の質問に弦之助はため息を吐きながら答えた。

 

「わかるわけがありません。そもそも、あのような巨大なロボット、世界のどこで建造されたのかもわからない上に一体どれほどの資材と人員を動かせばいいのか....それに、莫大な資金がないと話になりません。」

 

 

だよなぁ、と暗黒寺が諦めの声を絞り出すと同時に研究員の1人が駆け寄ってきた。

 

「所長!あの謎のロボットは、ルート計算の結果、この研究所に一直線で向かって来ています。」

 

紙を引ったくるようにして奪った弦之助は暗黒寺と共に見つめると、確かに最短距離の一直線でコチラに向かって来ているのがわかった。

 

「アフロダイA、標的に遭遇した模様です。」

 

新しく耳に届いたその声にまたスクリーンに注目すると確かにアフロダイの目の前にあのロボットが佇んでいた。

 

「なんと....自衛隊の戦車でも歯が立たないというのか...」

どの職員が零したのかはわからなかったが、その一言だけであの

足元には踏み潰されたであろう戦車の残骸が転がっていた。

 

「ゴメン!パパ、遅くなっちゃったけど今アフロダイは何処らへん⁉︎」

 

と部屋に駆け込んで来たのは、特殊なパイロットスーツらしきものを見に纏った1人の少女だ。

 

「あの、女の子は知り合いですか?弓教授。」

 

「娘の弓さやかです。活発な子で、学生の傍らアフロダイAのパイロットをやっております。」

 

「なるほど、要するにおきゃんな女の子ってやつですね。」

 

そんな言葉を尻目にさやかは暗黒寺に軽く会釈をするとスクリーンの近くにある座席に座り込んだ。

 

操縦桿を握り、敵を見据えたさやかは合金Zで固められたアフロダイの拳で思いっきり殴りつけると

 

ガギィィィィン‼︎

という音とともに弾き返されてしまった。

 

「まだまだ!」

 

と、手刀やキックで応戦するもまるで堪えていないと言わんばかりにロボットは呆然と突っ立っている。

 

ここで暗黒寺がふとした違和感に気づいた。

 

「なんか、アイツの頭の部分に誰か乗ってねぇか?」

 

その言葉を聞いたさやかが、カメラのズーム機能を使うと顔はわからないが確かに何者かが操縦している事はわかった。

 

 

「なら、近づいてそのツラ拝んでやるまでよ‼︎」

とさやかのアフロダイAが思いっきりロボットに掴みかかると、そこにはいない筈の人物がカメラに映り込んでいた。

 

「こ、甲児くん⁉︎なんで貴方がここに⁉︎」

 

それはさやかの幼馴染であり、同じ屋根の下で暮らしている兜甲児の姿があった。

 

 

 

 

 

すると、マイクから聞こえたのか甲児はコクピットから手を振ると計器類をいじり始めた。

 

トントン、そんなマイクを叩くような音に続いて甲児の声が聞こえてくる。声色からしてかなり安心したようである。

 

『さやかさん、その声はさやかさんか⁉︎良かった。実は止める事はできたんだけど、プログラムでもされていたのか勝手に動いちまって怖かったんだ....』

 

 

なんて話をされて驚いたのは皆同じだが、弦之助が横からマイクを奪うと甲児と通信を始めた。

 

「甲児君、君はそのロボットを何かしらの手段で発見し、理由は不明だが操縦の仕方がわからずにこうなってしまったという認識で構わないかな?」

 

 

『弓教授‼︎はい、実はあの大地震の時に___

 

 

 

 

 

 

 

「なるほど、まさか十蔵博士がそんな遺産を甲児君に残していたとは...いや、待てよ。口ぶりから察するに、まさか十蔵博士はあらかじめこのような事態が起きる事を予測していた.....しかし、何のために?」

 

そうブツブツ呟く弦之助に呆れる暗黒寺と甲児に操縦の方法をレクチャーするさやかというカオスな現場になっていたが、ここで一件落着とはいかなかった。

 

 

「教授、新たな反応がコチラに向かって来ます⁉︎単純計算であと30分程かと⁉︎」

 

「何ィ!急いでカメラを切り替えて、スクリーンに映像を映し出すんだ!」

 

職員が指示通りにスクリーンの映像を切り替えると、そこには

 

「おい、アンタらなんちゅうモンを呼び寄せてんだ.....ありゃあ、明らかに兜十蔵ってやつに関係ある臭いがプンプンしてんぞ⁉︎」

 

「そうか、十蔵博士はこれを予測していたからこそ、甲児君にマジンガーを授けていたのか。」

 

 

そこには髑髏に2振りの大鎌を頭につけていながら首が2つある奇怪であり機械でもある怪物がいた。




因みに最後に現れた敵キャラが一体何なのかがわかった方はぜひコメントで教えてください。

個人的にああいうデザイン好きなんですよね。
強いやつと強いやつ合体させたら強いに決まってんだろみたいな。
次回はみんな大好きあの人が登場の予定です‼︎

それでは753101938315でした。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。