「ファー·······眠いな·······」
「どうしたんだい緑谷君。とても眠そうだが?」
僕は今飯田君と一緒に登校している。
「ああ。実はデッキ作りで徹夜しちゃって」
「夜更しは駄目だぞ。ヒーローを目指すものとして健康管理もちゃんとしなくては!」
「クリクリー」
「アハハ·······ごめん二人とも気を付けるよ」
そんな風に話しながら歩いていると僕らはそのまま校門をくぐり
校舎の中へと入っていく。教室へと向かう中僕たちはとある女子とすれ違った。
(あ。轟さんだ。確か氷を操る個性を持った·······)
轟焦氷。雄英に推薦入学を果たしたエリート。顔の火傷を全く
感じさせないほどの美貌を持っている綺麗な女の子だ。
「やあ!おはよう轟君!」
飯田は元気よく彼女に挨拶するが彼女はそれを無視して教室へと入っていった。
「あ、あれ?聞こえなかったのか?」
「飯田君。彼女になんか嫌なことでもしたの?」
「クリクリー?」
「い、いや二人とも!断じてそんなことはないぞ!!」
ヒーロー科の午前の授業は主に必修科目。通常の高校や普通科と同様、英語などの科目の授業が行われている。
「じゃ、この英文の内間違っているのは?」
この英語の授業の担当はプレゼントマイクである。
(((普通だ・・・)))
(前置詞が違うから4番!)
(クソつまんねぇ)
こうして午前の授業は終わり、昼食で腹を満たした後
全員が待ちに待った時間が訪れた。そうヒーロー基礎学の時間だ。
「わーたーしーがー!普通にドアから来た!!」
「うわー!!オールマイト来たー!!」
オールマイトがクラスに現れる。僕は目を輝かせて興奮した。そしてクラスも大興奮。
「これから行うのはヒーロー基礎学!ヒーローの素地を作るため、様々な訓練を行う課目だ!!
単位数も最も多いぞ!!早速だが、今日はコレ!!戦闘訓練!!」
オールマイトの言葉を聞いたクラスのみんなもさらにテンションを上げる。
「そしてそいつに伴って……こちら!!
入学前に送ってもらった『個性届』と『要望』に沿ってあつらえた……ヒーローコスチューム!!
着替えたら順次グラウンド・βに集まるんだ!!」
A組メンバーはそれぞれのコスチュームに纏いグラウンド・βに集まってた。
僕のコスチュームは緑色のジャケットと黒のズボンといったシンプルなものだ。
※デュエルアカデミアの緑色バージョン
「はい注目!!これから訓練の説明をするぞ!!」
ルール
・ヒーローチームとヴィランチームに分かれる。
・ヒーローはヴィラン捕獲か核兵器の確保で勝利。
・ヴィランはヒーロー捕獲か制限時間まで核兵器を守り切ることで勝利。
そしてチーム分けはくじ引きで行われた。僕はヴィランチーム、パートナーは尾白君だ。
「よろしくね!尾白君」
「おう!よろしく」
そして相手のヒーローチームは轟と障子のチームだ。
「では早速Aチーム、Bチームの訓練を始める!!4人は定位置についてくれ」
僕と尾白君はとりあえずビルに入り核のある部屋へと向かった。
そして僕はデュエルディスクを左手に発現させる。そして
デッキのカードを少しいじる。
「じゃあ緑谷。作戦とかどうする?」
「ん~。そうだな·······デッキに炎属性できるだけ多く入れるくらいかな?」
「そ、そっか·······まあとにかくあの轟さんに気を付けよう。
ああそういえば緑谷は轟となんかあったのか?」
「え?なんかって?」
「いや。彼女さ、個性把握テスト時緑谷のことすごい睨んでいたからさ」
「おかしいな·······覚えがないぞ·······。まあ大丈夫だよ!
僕のHERO達の力があればどんなピンチも超えて行ける!」
「すごい自信だな·······よし俺も頑張るぞ!!」
僕と尾白君は気合を入れ直した。そして僕はカードをディスクにセットする。
そして五枚カードを引いた。
『訓練スタート!!』
訓練開始の合図がなるその瞬間氷がビル全体を襲う!
僕たちの足はそのまま凍り付いてしまった。
「し、しまった!」
「大丈夫だよ尾白君!僕はE・HEROEクレイマンを召喚!」
E・HEROクレイマン
通常モンスター
星4/地属性/戦士族/攻 800/守2000
粘土でできた頑丈な体を持つE・HERO。
体をはって、仲間のE・HEROを守り抜く。
「僕たちの氷を砕いてくれ!」
クレイマンはその巨大な拳で氷を破壊。僕たち身動きが取れるようになった。
しかしその時轟さんがこの部屋に入って来た。
「まさか身動きが取れるとはね。正直舐めてたわ」
「すごいねこの氷。けど僕はこの程度じゃ全然倒れないよ」
僕と轟さんが睨みあう。そして僕は尾白君に叫ぶ。
「尾白君!君は障子くんを止めに行ってくれ!」
「わ、わかった!」
尾白君はそのまま部屋から出て行った。
「·······一人で私に勝てると思ってるの?」
「さあね。けど僕は君と戦ってみたいんだ!君の本気を見せてくれ!
さあ行くぞ!!デュエル!!」
こうして彼女との決闘が始まった。
彼女は先手必勝と言わんばかりに僕に向かって氷結を繰り出してくる。
僕はクレイマンを守備表示にして後ろに隠れさせてもらう。
「うお。すごいな·······よし!カードを2枚伏せてE・HEROバーストレディを召喚」
E・HERO バーストレディ
通常モンスター
星3/炎属性/戦士族/攻1200/守 800
炎を操るE・HEROの紅一点。
紅蓮の炎、バーストファイヤーが悪を焼き尽くす。
「いけーバーストレディ!バーストファイヤー!!」
彼女はクレイマンの背中の陰から飛びあがり両手から炎の玉を出して
轟さんにに向かって投げつける。彼女は氷の壁をすぐに作り出し
それを防いだ。
「そんな小さな炎。私には通用しないわ」
「焦らないでよ。勝負はまだこれからさ!ドロー!僕は魔法カード
天使の施しを発動!カードを三枚ドローし手札を二枚墓地へと送る。
僕は手札のハネクリボーと戦士の生還を墓地へ送る!さらに永続魔法。
燃え盛る大地を発動!」
その瞬間僕たちの周りが炎で包まれる!その影響で周りの氷は
破壊された!
「燃え盛る大地の効果で一定時間と一定のタイミングで
この炎により僕たちはお互いダメージを受ける!
けど僕は墓地に送ったハネクリボーの効果でしばらくダメージはうけない」
「く!」
そして僕はクレイマンを攻撃表示に変更させる。
「さあ行け!クレイマン!バーストレディ!轟さんにダイレクトアタック!」
二人のHEROが轟さんに向かって行く!しかしその時......轟さんの
雰囲気が変わった。
「私に......炎を見せるなー!!」
その時彼女が見せたのは憤怒表情!それと同時に彼女は先ほどと比べ物にならない
程の氷結を繰り出した。その氷結は天井を破壊し周りの壁も吹き飛ばす。
そしてクレイマンとバーストレディを破壊する!そしてその氷結は僕の所にも......。
「く!墓地のハネクリボーの効果でダメージをゼロになる!!」
僕の前にハネクリボーの効果により生まれたバリアが僕を守ってくれた。
しかし氷結の冷たさは確実に僕の体を弱らせてく。
「さ、寒い·······。く·······燃え盛る大地の効果を·······あ!?」
僕は自分のデュエルディスクを見て目を見開いた。
燃え盛る大地のカードが破壊されている!?な、なんで·······。
いやわかりきってことじゃないか·······彼女の氷がこのカードの効果を上回ったんだ。
僕たちのいるこの空間はさっきの業火のフィールドから冷たく寒い密閉された空間へと
変わっていたんだ。
モニタールーム
「緑谷スゲーピンチじゃん!!てかあの氷結半端ねぇ」
「これは轟の勝ちか?」
「いや!緑谷君が言っていた。あのハネクリボーの能力で
自分はダメージを受けないと!なら彼にもまだ勝機が」
飯田君がそう言うがその時常闇君が口を開く。
「いや。ハネクリボーのその効果ターン終了時までだ。
恐らく緑谷はここからハネクリボーの効果を使うことができないだろう。
それに燃え盛る大地が破壊された。自分のアドバンテージを壊された今
緑谷の状況は絶望的だ」
「えー!?じゃあもうどうしようもないやん!」
「そ、そんなじゃあこのままじゃ·······」
その言葉を聞いた飯田と麗日は不安の表情を見せる。
「だが奴が真のデュエリストならこの状況を覆せるさ」
「どう?降参する気になった?」
「へへへ............いや全然。それにしても君強いね」
「·······」
(こいつなんでこんな状況なのに笑っていらるの?状況はこっちが
圧倒的に有利なのに)
「..............まあいいわ。これで終わりにする.....」
轟さんがとどめと言わんばかりに僕に向かって氷結を放つ。
「悲鳴はシグナルとなってHEROを呼び覚ます!トラップ発動!
ヒーローシグナル!場のモンスターが破壊されたときレベル4以下の
HEROモンスターを特殊召喚できる!
現れろ!E・HEROザ・ヒート!!」
「ハア!!」
E・HEROザ・ヒート
効果モンスター
星4/炎属性/炎族/攻1600/守1200
(1):このカードの攻撃力は、自分フィールドの
「E・HERO」モンスターの数×200アップする。
「ハア!!」
ヒートが放つ紅蓮の拳が轟さんの氷結を破壊し、僕を守る。
「く!また炎を·······!」
(く!!あのクソ親父の炎を思い出す·······私、こいつには
絶対に負けたくない!!)
なんでかわからないけど轟さんは僕に向かって謎の憎悪を向けてきた。
僕は少し疑問に思いながらもデッキからカードをひく。
「ドロー!来た!!君を倒す手札が今ここにそろった!!
僕はE・HEROレディ・オブ・ファイアを召喚!!」
「ハッ!」
E・HEROレディ・オブ・ファイア
星4/炎属性/炎族/攻1300/守1000
自分のターンのエンドフェイズ時、自分フィールド上に表側表示で存在する
「E・HERO」と名のついたモンスターの数×200ポイントダメージを相手ライフに与える。
「レディ・オブ・ファイアの効果で君に400ポイントのダメージを与える!」
「ハッ!」
レディ・オブ・ファイアが轟さんに向かって炎の矢を放つ!彼女の体に
矢が直撃した。
「ク!?」
更に僕は手札から自分の最高の切り札、融合のカード
を天高く手に取り高らかに掲げた。
「僕は場のヒートとレディ・オブ・ファイア融合!!
さあ二人とも!どんな寒さも冷たさも吹き飛ばす最高の熱さを見せてくれ!」
二体のHEROは体を激しく燃やしその熱き輝きを空中で交わらせた。
「融合召喚!!その燃える闘志を胸に現れろ!!E・HEROフレイム・ブラスト!!」
「ハア!!」
E・HEROフレイム・ブラスト
融合・効果モンスター
星8/炎属性/炎族/攻2300/守1600
「E・HERO ザ・ヒート」+「E・HERO レディ・オブ・ファイア」
このモンスターは融合召喚でしか特殊召喚できない。
水属性モンスターと戦闘を行う場合、ダメージステップの間このカードの攻撃力は1000ポイントアップする。
フレイムブラストが氷で閉ざされたこの空間に炎で輝くその姿を現す。
その輝きは周りの氷に反射されなんとも幻想的な空間を作り出していた。
「き、綺麗·······」
モニタールームのみんなはその美しい光景に目が釘付けになっていた。
轟さんはフレイム・ブラストの熱量に危機を感じたのかすぐさま
またあの大氷結を繰り出した。その炎を消すと言わんばかりの氷が僕たちに迫る。
「魔法カード発動!H_ヒートハート!!これによりフレイムブラスト
の攻撃力を500アップ!さらにフレイムブラストのモンスター効果!
水属性の相手とバトルする時その攻撃力を1000ポイントアップする!!」
そしてフレイムブラストは闘志の炎をその拳に宿す!そして
迫ってくる大氷結に向けてその拳を構えた!」
「行け!フレイムブラスト!!ヒートハートフィスト!!」
「ハアー!!!!!!」
フレイムブラストが放った炎の拳は一閃の如く轟さんが放った氷結を
激しく貫いていく!
「そ、そんな!!うわー!?」
そしてその炎は最後轟さんの体に直撃し彼女を吹き飛ばした!
そして後ろにあった氷の壁に背中から叩きつけられる。
「グ·······」
そして彼女はそのままそこに倒れてしまった。
そして訓練終了の合図が鳴る。僕はモンスターをカードに戻し
轟さんに笑顔で言い放った。
「ガッチャ!すごい試合だったよ!」
それからしばらくして授業は終了。そして放課後にみんなで反省会を
することに。
「緑谷!お前の最期のあれメッチャすごかったぜ!!」
「個性把握テスト時と言いお前どんだけあのモンスターを呼び出せるだよ!?」
「なあ!あの姉ちゃんも可愛かったからオイラに紹介してくれよ!」
「えっと·······アハハ·······」
そんな中常闇君が僕に話しかけてきた。
「緑谷といったな·······お前の使っているカード。
もしかしてデュエルモンスターズのカードか?」
「え!?君デュエルモンスターズを知ってるの!?」
「ああ。実は俺もやっているんだ。ちなみに使ってるデッキは
ブラックフェザードラゴンのデッキだ」
「へー!主にシンクロ召喚用いるデッキだね!よかったら
今からデュエルしない!?」
「フン!いいだろう!!」
そういって常闇君はダークシャドウからデッキケースを受け取る。
だがしかし·······。
「おい!もう下校時間だ!早く帰れ!」
僕は一人校舎を出て帰宅しようとしていた。だがその時後ろから声が。
「緑谷。ちょっといい?」
「ん?どうしたの?轟さん」
声をかけてきたのは轟さん。彼女は僕の所に歩いてくる。
そして顔を近づけてきた。
「うわ。え?なになに?」
「緑谷..............なんであなたもモンスターを呼び出せるの?」