緑谷出久は闇の空間で自分のデッキを調整していた。
(この勝負絶対に負けられない·······。このデッキに僕の持てる全力を)
緑谷は完成したデッキを自分の額に軽く押し当て目をつぶる。
そして覚悟を決めデッキをデュエルディスクにセットした。
「フフフ·······。どうやら覚悟はできたようですね」
「ああ·······。僕は絶対に負けない。みんなの命を賭けるデュエル
なんて絶対に許せないけど·······僕は戦わないといけないんだ。
お前を倒してみんなとここを出る!!」
緑谷の覚悟の咆哮が全体に伝わる。そんな中吐血しながらもマッスルフォームを
保っているオールマイトは顔を悔しさと申し訳なささで顔をゆがめながら
両手の拳を握り締めていた
(緑谷少年·······。すまない私が不甲斐ないばかりに君のそんな重責を負わせることになるなんて)
「おーい緑谷頑張ってくれ!オイラこんなところで死にたくねぇよ·······」
「ケロ·······緑谷ちゃんお願い·······!」
「クソが·······デクなんかに命をかけないといけないなんて·······」
「緑谷·······」
「大丈夫.......!緑谷ならきっと勝ってくれる!」
峰田、蛙吹、爆豪、常闇、轟も緑谷の戦いを見守るしかできなかった。
(フフフ·······ここで勝利すればオールマイトを殺せるだけではなく優秀な
ヒーローの芽を摘んでしまうことができる。さっさと負かしてしまいましょう)
「さあ準備は良いですか?」
「ああ·······いつでもいい」
「「デュエル!!」」
「僕の先行!ドロー!!」
緑谷がその声と共にカードを引く。そして6枚の手札をすぐさま確認し
最初の一手を打った。
「僕はE・HEROソリッドマンを守備表示で召喚」
守備表示
E・HEROソリッドマン
レベル④ 攻1300/守1100
「E・HEROソリッドマンのモンスター効果を発動!
手札のHEROモンスターを一体特殊召喚できる。クレイマンを守備表示で特殊召喚」
守備表示
E・HEROクレイマン
レベル④ 攻 800/守2000
「カードを二枚伏せてターンエンド」
二体のヒーローが緑谷のフィールドに守備表示で召喚される。
そしてそして場に二枚のカードを伏せた。
「フフフ。一旦様子見ですか。だがその姿勢が更なる絶望を与えることを
思い知らせて上げましょう!私のターン!ドロー!」
黒霧がカードをドローする。そしてすぐさまカードをデッキに
置いた。
「私は怪人脳無・トランスファーを召喚」
攻撃表示
怪人脳無・トランスファー
レベル③ 攻 800/守700
黒霧のフィールドに足とその頭しかない小さな脳無が現れる。
そのモンスターを見た緑谷は目を見開いた。
「なんだそのモンスターは·······。見たことがない」
緑谷は脳無の不気味さに恐怖を覚えた。額に緊張の汗がにじむ。
そんな緑谷をよそに黒霧はかまわずカードを発動する。
「そして私は永続魔法·······脳無工場を発動。このカードがフィールドにある限り
墓地の送られた脳無カードをそのターンのエンドフェイズに無条件に特殊召喚できる。
更に私はトランスファーのモンスター効果を発動。このカードを墓地の送ることに
より手札の脳無モンスターを召喚条件を無視して好きな数だけ特殊召喚できる!
私は手札の怪人脳無ダーティウィング、バッドシェルター、デスチェンソーを特殊召喚!!」
攻撃表示
怪人脳無・ダーティウィング
レベル④ 攻 2000/守700
攻撃表示
怪人脳無・バッドシェルター
レベル③ 攻 800/守2000
攻撃表示
怪人脳無・デスチェンソー
レベル⑥ 攻 2500/守2000
黒霧のフィールドに翼を持った脳無、大きな殻をもった脳無、六本の腕にチェンそーを
持った脳無がフィールドに出現する。
「そしてフィールド魔法。暗黒のアンテナを発動。これによりフィールドの
脳無モンスターの攻撃力を300アップさせ貫通効果を持たせることができる」
攻撃表示
怪人脳無・ダーティウィング
レベル④ 攻 2000/守700➡攻 2300/守700
攻撃表示
怪人脳無・バッドシェルター
レベル③ 攻 800/守2000➡攻 1100/守2000
攻撃表示
怪人脳無・デスチェンソー
レベル⑥ 攻 2500/守2000➡攻 2800/守2000
「な!?」
「バトルだ!まずダーティウィングでソリッドマンを攻撃!」
ダーティウィングがソリッドマンを襲う。そして首を爪で掻き切り
ソリッドマンを破壊した!
「グ!?」
緑谷出久
LP4000 ➡ LP2800
緑谷の体に激しい痛みが走る。緑谷はたまらずその場に膝をついてしまった。
「言い忘れていましたが闇のゲームではライフが減るたびに
その分の苦痛を受けてもらうことになります。果たしてあなたの精神は
ライフがゼロになるまで耐えることが出来るでしょうか?」
「ク!トラップ発動。ヒーロースピリッツ。僕のE・HEROモンスターが
破壊されたターンに発動できる。このターンのバトルダメージと
バトルによる破壊を一度だけ無効にできる」
緑谷が発動させた罠カードに黒霧はフッと鼻で笑った。
「なるほど。デスチェーンソーでクレイマンを破壊した後
バッドシェルターでダイレクトアタックしようと思っていましたが
どうやら無駄のようですね」
「更にもう一枚トラップを発動!運命の発掘!僕がダメージを受けてたことに
よりカードを一枚ドロー!」
緑谷の手札は3枚。
「ターンを終了する前にこのエンドフェイズ時
脳無工場の効果により怪人脳無・トランスファーを守備表示で特殊召喚」
守備表示
怪人脳無・トランスファー
レベル③ 攻 800/守700
「私はこれでターンエンド」
「やべぇよ!緑谷いきなりピンチじゃん!」
「落ち着け峰田。まだデュエルは始まったばかりだ。あいつなら
これくらいの状況を覆せる俺はそう信じてる」
「僕のターン!ドロー」
(このままじゃあ駄目だ。一気に攻めるしかないけど·······
脳無工場のカードがある限り数の有利を覆すことはできない。
そして今の僕の手札にあのカードをなんとかするカードはない。
けど攻めなきゃ何も始まらない!)
「僕は手札から魔法カード融合を発動!フィールドのクレイマンと
手札のリキッドマン、スパークマンを融合!
融合召喚現れろ!E・HEROコア!!」
攻撃表示
E・HEROコア
レベル⑨ 攻2700/守2200
「墓地のリキッドマンのモンスター効果を発動。このカードを融合素材に
するときデッキから二枚ドローし一枚捨てる」
緑谷はデッキからカードを二枚ドローする。そして手札のネクロダークマンを墓地へと捨てた。
「僕は魔法カード。強欲なツボを発動。これにより二枚ドローする」
こうして緑谷の手札が3枚になった。
「バトルだ!僕はコアでバッドシェルターを攻撃!
エレクトロマグネティックインダクション!!」
「ハア!!」
E・HEROコアがバッドシェルターを破壊する。奴のモンスターは
破壊され奴のライフを削る·······かに思われた。
「バッドシェルターは破壊されたときそのバトルダメージを無効とすることができる」
「ク!」
「そしてエンドフェイズ、バッドシェルターは脳無工場によって復活する!」
攻撃表示
怪人脳無・バッドシェルター
レベル③ 攻 800/守2000➡攻 1100/守2000
「ターン·······エンド」
「私のターン!ドロー!」
黒霧はカードをドローす。そしてその引いたカードを見てニヤリと笑った。
「私はフィールドのバッドシェルター、ダーティーウィングを
リリースし、このモンスターをアドバンス召喚!!現れろ!!
怪人脳無・デスモンスター!!」
攻撃表示
怪人脳無・デスモンスター
レベル⑧ 攻 3000/守3000➡攻 3300/守3000
デスモンスターと呼ばれる筋骨隆々で体が大きい脳無がフィールドに
現れる。その威圧オールマイトに似る物があった。
「バトルです!デスモンスターでコアを攻撃」
デスモンスターがコアに向かってその拳を振るう。しかし
「コアのモンスター効果を発動!このカードが攻撃対象になった時
撃力はそのダメージステップ終了時まで倍にすることが出来る」
攻撃表示
E・HEROコア
レベル⑨ 攻2700/守2200➡攻5400/守2200
コアの攻撃力が上がったことにより逆にデスモンスターが破壊される。
「ク!?」
黒霧
LP4000➡2900
「なるほどやりますね。ですがエンドフェイズ。デスモンスター、
ダーティーウィング、バッドシェルターを墓地から召喚
私はここでターンエンド」
「僕のターン!ドロー!!」
緑谷の手札は4枚
(ん!?このカードは!?やるなら今しかない)
「僕は手札の二枚目の融合カードを発動。
手札のバーストレディとフェザーマンを融合!現れろフレイムウィングマン!!」
攻撃表示
E・HEROフレイムウィングマン
レベル⑥ 攻2100/守 1200
「更に魔法カード。R-ライトジャスティスを発動!!
このカードは僕のフィールドに存在するE・HEROの数まで
フィールドの魔法・トラップカードを破壊することが出来る!
僕は脳無工場と暗黒のアンテナのカードを破壊!!」
「ほう··············」
黒霧の永続魔法とフィールド魔法をが破壊される。
それにより脳無たちの攻撃力が下がる。
攻撃表示
怪人脳無・ダーティウィング
レベル④ 攻 2300/守700➡攻 2000/守700
攻撃表示
怪人脳無・バッドシェルター
レベル③ 攻 1100/守2000➡攻 800/守2000
攻撃表示
怪人脳無・デスチェンソー
レベル⑥ 攻 2800/守2000➡攻 2500/守2000
守備表示
怪人脳無・トランスファー
レベル③ 攻1100/守700➡攻 800/守700
攻撃表示
怪人脳無・デスモンスター
レベル⑧ 攻 3300/守3000➡攻 3000/守3000
「暗黒のアンテナが破壊された時。プレイヤーは
お互い一枚カードをドローすることが出来る」
二人はお互いカードを一枚引いた。
「更に脳無工場が破壊された時、デッキから脳無に関する魔法カードか
罠カードを手札に加えフィールドにセットすることができる。私は二枚の
カードをセットします」
(奴は一体どんなカードを··············?いや攻めないと何も始まらない)
「バトルだ!僕はフレイムウィングマンでトランスファーを攻撃!
行けフレイムウィングマン!フレイムシュート!!」
「トランスファのモンスター効果を発動!1ターンの一度
バトルを無効にできる!」
「ク!まだだ!行けコア!君もトランスファに攻撃!」
「トラップ発動。支配者のバリア。場に脳無がいるとき
その攻撃を無効にしその攻撃したモンスターの攻撃力分の半分
私のライフを回復することができる」
黒霧
LP2900 ➡ LP4250
「なんだと·············。クソ!僕はカードを一枚セットしてターンエンド」
緑谷はこのターンで奴の脳無工場と暗黒のアンテナを破壊することに
成功し攻撃を仕掛けるも失敗に終わり、それだけではなく
奴のライフを大幅に回復させてしまった。事態はあまり好転していない。
しかも緑谷の手札は0。
「私のターン。ドロー。さあ攻めていきますか。
私はデスチェーンソーでフレイムウィングマンを攻撃!」
デスチェーンソーの刃がフレイムウィングマンを切り裂く。
「グ!?ああああああああ!」
緑谷出久
LP2800 ➡ LP2500
「そしてこの時デスモンスターの効果を発動!
このモンスター以外の脳無モンスターが相手のモンスターを
破壊したとき、その脳無モンスターを墓地へ送ることでこのターンだけ
デスモンスターの攻撃力をその脳無モンスターの攻撃力分アップさせる!
私はデスチェーンソー墓地に送ります」
攻撃表示
怪人脳無・デスモンスター
レベル③ 攻 3000/守3000➡攻 5500/守3000
「こ、攻撃力5500!?」
「そう!たとえあなたがコアの効果を発動させても
私のモンスターの攻撃力を上回ることができない!行きなさい!
コアに攻撃!」
「コアの効果を発動!」
攻撃表示
E・HEROコア
レベル⑨ 攻2700/守2200➡攻5400/守2200
緑谷はコアの効果を発動するも、コアは破壊されてしまう。
「うわ!?」
緑谷出久
LP2500 ➡ LP2400
「さあ後は残り三体でダイレクトアタックを············」
「コアが墓地に送られた時············自分の墓地のレベル8以下の「E・HERO」融合モンスターを
特殊召喚できる············甦れ!フレイムウィングマン!」
攻撃表示
E・HEROフレイムウィングマン
レベル⑥ 攻2100/守 1200
フィールドにフレイムウィングマンは現れる。黒霧フィールドの
攻撃可能のモンスターにフレイムウィングマンの攻撃力を超える
モンスターはいない。
「小癪な············ターンエンドです」
攻撃表示
怪人脳無・デスモンスター
レベル③ 攻 5500/守3000➡攻 3000/守3000
「僕のターン!ドロー!············!?僕はこの魔法カード············融合置換を発動!!」
「なに!?」
「墓地の融合とコアの融合素材になったモンスターを手札に加えることができる!
僕は························スパークマンを手札に戻す!そして融合を発動!!
フレイムウィングマンとスパークマンを融合!!」
「「ハア!!」」
「輝ける光の翼をまとい、新たなるヒーローが降臨する!
融合召喚!現れろE・HEROシャイニングフレイムウィングマン!!」
攻撃表示
E・HERO シャイニング・フレア・ウィングマン
攻2500/守2100
「シャイニングフレイムウィングマンのモンスター効果を発動!
墓地のE・HEROの数×300ポイント攻撃力をアップさせる!!
墓地のHEROの数は9体!!従って2700ポイントアップする!!」
攻撃表示
E・HERO シャイニング・フレア・ウィングマン
攻2500/守2100➡攻5300/守2100
(シャイニングフレイムウィングマンの効果は破壊したモンスターの
攻撃力分相手にダメージを与えることが出来る。これで勝てる!!)
緑谷は勝利への一筋の希望を今掴み取ろうとしていた。しかし
奴はその希望を断ち切るためにトラップを発動させる。
「トラップ発動!悪意の波動!!このカードの効果によりバトルフェイズを
強制終了する!」
「なに!?ターン························エンド」
「私のターン。ドロー!!さあそろそろ終わりにしましょう。
私は儀式魔法。悪魔の祭壇を発動。フィールドのモンスター
可能な限り墓地へと送ることにより儀式モンスターをデッキから特殊召喚できる。
私はフィールドの脳無したちを全て墓地へと送る」
その時奴のフィールドに真っ赤な魔法陣が現れその中心から獄炎の炎が
柱のように噴き出る・
「魔界の悪魔よ。我らの怪人脳無の体を血肉としその恐怖の
姿をこの現世に現せ!儀式召喚!現れろハイエンドデーモン」
「グオーーーーー!!!!!!!!!!!」
その炎の柱からハイエンドデーモンが現れる。
その姿は筋骨隆々の脳無に黒い翼と燃え盛る巨大の角、
そして口から炎の牙を生やしていた。
攻撃表示
怪人脳無・ハイエンドデーモン
レベル⑩ 攻3100/守3100
「ハイエンドデーモンは墓地の脳無モンスター×600ポイント
攻撃力をアップさせる。墓地のモンスターの数は5体!!よって3000ポイントアップ」
攻撃表示
怪人脳無・ハイエンドデーモン
レベル⑩ 攻3100/守3100➡攻6100/守3100
「攻撃力6100!?そんな!?」
「そしてこのモンスターは儀式に使ったモンスターの
数引く1、攻撃回数を増やすことが出来る!私が儀式に使った
モンスター4体。よってハイエンドデーモンは攻撃回数を
3回に増やすことが出来る!!」
「ば、馬鹿な························」
「バトルです!ハイエンドデーモン!シャイニングフレアウィングマンを
地獄に送りなさい」
その時ハイエンドデーモンが口から紅蓮の炎を吐き出す!
そしてシャイニングフレアウィングマンの体はその紅蓮の炎に
燃やしつくされてまう。
「うわー!?」
そしてその炎の余波は緑谷を後ろに吹き飛ばし、その場に仰向けに倒れる。
緑谷出久
LP2400➡LP1600
度重なるダメージとその痛みにより緑谷の精神はもうボロボロ。
そして黒霧はとどめを刺すため更なる追撃を食らわせようとする。
「さあ!これで終わりです!地獄の炎によって暗黒の世界に消え去りなさい!」
ハイエンドデーモンが再びその口を開く!そして紅蓮の炎を
吐いた!
「「「緑谷!!!!」」」
「緑谷ちゃん!!」
「デク.......!!」
「緑谷少年!!」
デュエルを見ていた轟たちも敗北を予感し恐怖で目をつぶる。
しかし勝負はまだ終わっていなかった。
「トラップ発動!カウンターゲート!!」
緑谷は倒れながらもトラップカードを発動させる。
トラップが発動しそのトラップカードが奴の放った炎を
全て吸収する。
「ほう·······」
「ダイレクトアタックを無効にしカードを一枚ドローする。
それがモンスターカードだった場合特殊召喚できる·······」
緑谷はボロボロの体をなんとか立ち上がらせカードを引こうとする。
しかし·······右手が震えカードを引くことができない。
(な、なんだ·······震えが止まらない·······カードを·······引くことを
体が·······拒否してる·······?)
「おいおい·······!どうしちまったんだよ緑谷!?
なんでうごかねぇんだよ!?」
「まさか·······カードを引くことを恐れているのか·······!?」
「どういうことだよ常闇!?なあ!なんでだよ!?なんで」
峰田が泣きながら常闇の体を腕を必死に両手で掴む。
その峰田の疑問に轟が答えた。
「ここでモンスターカードを引けなかった場合。緑谷の
敗北と私たちの死が確定する·······みんなの命が
かかったドロー。そのプレッシャーは想像に難くないでしょ?」
「緑谷少年······このままじゃあ彼の精神が持たない」
(駄目だ······震えが止まらない。みんなの命がかかってるのに
カードを引けない。駄目だ······怖い······)
緑谷はあまりの恐怖に涙を流してしまう。初めて体験した
命がけのデュエル。その恐怖は彼の精神に想像を絶する
ダメージを与えていた。
「うう··········怖い······クソ······!」
『クリクリー!』
(え?この声は······)
緑谷は涙を目に溜めながら目の前を向く。そこにいたの透けた姿をした
ハネクリボー。
(ハネクリボー?)
『クリクリー!クリクリー!!』
ハネクリボーは笑顔見せながら両手を上げ声を上げ続ける。
(な、なんでこんな状況で笑っていられるんだよ······こんな
ピンチなのに······危機的状況なのに··················ん?ピンチ)
その時緑谷の頭にとある記憶がよぎる。その記憶は······
自分が幼き頃······何回も何回もみた······オールマイトのあの動画······。
『もう大丈夫! 何故って!? 私が来た!!』
そうどんな絶望的な状況でもみんなを笑顔で助け出す自分の
憧れの原点、オールマイト。
(そうだオールマイトならこんな顔をしない。例え怖くたって
みんなを不安にさせるような表情をみんなに見せない!!)
その時ハネクリボーが緑谷の震える手にそっと手を添える。
それを皮切りに自分のデッキのHEROたちがハネクリボーのように
透けた姿を見せる。そしてみんな緑谷の震える手にそっと手を添えた。
(みんな·················そうだ!
僕はみんなを救うために絶対に負けられないんだ!!)
その時緑谷の体の震えが完全に止まる。そしてフッと笑いながら
自分の涙を拭いデッキに手をかける。そして笑顔でそのカードを
ひいて見せた!
「ドロー!!」
「カードを引いた!?」
「緑谷················!」
「緑谷少年。この状況で笑って見せるとは················なんてすごい子なんだ!」
緑谷はすぐさまカードを確認する
(·····!?このカードは!?)
「僕はエアーマン守備表示で召喚!」
守備表示
E・HERO エアーマン
攻1800/守300
「エアーマンの召喚に成功したとき効果を発動できる!
デッキのE・HEROを一枚手札に加えることが出来る!
僕はネオス手札に加える!」
「フン!くだらない!ただの延命措置です!
ハイエンドデーモン!エアーマンを消し去りなさい!」
ハイエンドデーモンによりエアーマンを破壊される。だが
エアーマンの召喚は確実にこのピンチをしのぐ大切な役割を果たしたのだ。
「私はこれでターンエンド」
「僕のターン!」
緑谷はカードを引こうとしたその時デッキの一番上の
カードが金色に光り出した。
(この光·············感じる。このデッキの最後の希望を)
緑谷はその光るカードを掴み················覚悟を決める。
「ドロー!!」
そして緑谷はその引いたカードをじっくりと見つめた。
(ありがとうハネクリボー、そして僕のデッキ)
「フフフ···············ついに死の運命を受け入れる覚悟を、
そして絶望を受け入れる覚悟が出来たのですか?」
黒霧の醜い笑顔。そんな奴に緑谷は言い放った。
「違う················僕は引いたんだ················希望のカードを」
そして緑谷はカードを黒霧に見せつける!
「僕は魔法カード。ホープ・オブ・フィフスを発動!」
「何?」
「墓地のクレイマン、フェザーマン、バーストレディ、リキッドマン
ソリッドマンをデッキに戻し、シャッフルする」
緑谷はデッキを念入りにシャッフルしデュエルディスクに再度セットする。
「そして二枚ドローする!!」
(これが僕たちの運命を賭ける最後のドローだ!!)
「ドロー!!!!!!!」
緑谷の叫びとともに周りに一時的な沈黙が走る。そして二枚のドローした
カードを見た緑谷はその沈黙を切り裂くようにフッと笑う。
「お前を倒す手札が今ここに揃った!」
「なに!?」
「まず墓地のネクロダークマンの効果を発動!
これにより僕はネオスをコストを無視して召喚!来いネオス!!」
「ハア!!」
攻撃表示
E・HERO ネオス
攻2500/守2000
「そして僕は魔法カード、ミラクルフュージョンを発動!
このカードは墓地とフィールドのHEROを融合させることが出来る!
僕が選ぶのはネオス················
そして墓地のシャイニングフレアウィングマン!」
墓地のシャイニングフレアウィングマンがその姿を現す!
そしてネオスと共に天高く飛びあがりその体を輝かせ
空中で交わった。
「輝く翼で奇跡を起こせ! 新たなHERO!
融合召喚! E・HERO シャイニング・ネオス・ウィングマン!!」
「ハア!!!!」
攻撃表示
E・HERO シャイニング・ネオス・ウィングマン
攻3100/守2500
シャイニング・ネオス・ウィングマンはその輝かしい翼と共に
この暗黒のフィールドに現れる。その輝きはこの暗い空間を
明るく照らした。
「シャイニング・ネオス・ウィングマンのモンスター効果を発動。
墓地のE・HEROの数×300ポイント攻撃力をアップ!」
攻撃表示
E・HERO シャイニング・ネオス・ウィングマン
攻3100/守2500 ➡ 攻4300/守2500
「無駄なあがきを················ハイエンドデーモンの攻撃力は6100。
あなたのモンスターの攻撃力などでは到底敵いません」
「言ったはずだ。お前を倒す手札はそろっていると!
僕は装備魔法レインボー・ヴェールを発動!これをシャイニング・ネオス・ウィングマンに装備。
そしてバトルだ!!行けシャイニング・ネオス・ウィングマン!!
ハイエンドデーモンを攻撃!!」
「ハア!!」
「ネオスに装備したレインボー・ヴェールの効果発動!この瞬間
バトルするモンスターの効果をすべて無効にする!!」
「な、なに!?馬鹿な!?」
そうハイエンドデーモンの効果が無効となる時
ハイエンドデーモンの攻撃力は大幅にダウンするのだ!
攻撃表示
怪人脳無・ハイエンドデーモン
レベル⑩ 攻6100/守3100 ➡ 攻3100/守3100
「行け!!シャイニングネオスラッシュ!!」
「ハア!!」
シャイニング・ネオス・ウィングマンの光の刃がハイエンドデーモンを
切り裂く!
「グァーー!!??」
悪魔は断末魔を上げながらそのフィールドから姿を消した。
「馬鹿な!?ハイエンドデーモンが破壊されただと!?グ!?」
黒霧
LP4250 ➡ LP3050
「シャイニング・ネオス・ウィングマンの効果を発動!
破壊したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える!!」
「な!?ハイエンドデーモンの元々の攻撃力は················」
「そう················3100················これで終わりだ黒霧!!
シャイニングシュート!!」
「ハアー!!!!」
シャイニング・ネオス・ウィングマンの聖なる光が
奴をおもいっきり照らす!その光は奴の邪悪な魂を照らした。
「バカなーーーーーー!!!???グァーーーーーー!!!!???」
黒霧
LP3050 ➡ LP 0
奴のライフがゼロになる!それと同時に奴は苦しそうに叫び始めた!
そして················闇のフィールドが緑谷を
中心に崩れ去りその場に光が差し込んだ。
「ク················」
そして黒霧はその場にバタリと倒れた。
「あ················」
緑谷も緊張が解けたのかその場にへたり込む。
そんな緑谷の元に轟たちが走ってくる。
「緑谷ちゃん!!大丈夫!?」
「うわーん!緑谷ありがとう!」
「緑谷················お前のデュエル本当に素晴らしかったぞ!」
「アハハ················ありがとうみんな················」
「緑谷立てる?」
轟が緑谷に肩を貸し何とか立ち上がらせる。そして彼女は
微笑みながら緑谷に言葉をかけた。
「ガッチャ················いいデュエルだったよ緑谷」
「ハハハ················ありがとう轟さん」
いかがでしたでしょうか?結構滅茶苦茶なカードを考えたなと我ながら思います(笑)
もっとこうした方が見やすいなどの意見があればぜひ感想欄にお願いします。
読んでいただきありがとうございます。次回の投稿は結構開くかも·········。