召喚獣がサイヤ人みたくなったんですが、これ俺の力なんすかね? 作:エア_
それじゃあどうぞ。
あー、首痛ぇ
「長いねぇ」
「次の相手がビルス様だからと寂しいのも分かりますが、もう少しお待ちになられては」
「だって退屈だし」
あれから何時間経っただろうか。俺は憧れの孫悟空とこうやって修行をしている。もう感極まって後方宙返りとか普通に出来た。
悟空の教え方は一言言うと難しかった。そりゃあ擬音とかで言われないからまだ理解は出来る。
でもさ、簡単に難しいことを言ってくるもんだから頭がぶっ飛びそうになった。悟空もこんな教えかたされたからとそのまんま受け売りで教えてくるもんだから余計に分からない。
先ず気を探れと言う事からそもそも難しいと思わないのか。まぁ、そこはサイヤ人であるから気について長けているのは明白だ。でもあのクリリンも幼い頃からできていたわけだし俺も負けるわけにはいかない。気を探るのに何時間費やしたか、それも分からない。だってここの時間と向こうの時間が最低でも二十四倍違うんだから。分かるはずもない。
そこからやっと気を発見して相当な努力をした。まず気ってさ、悟空に流してもらって初めて分かったものだから教え方とかよく分からない。なるほど、口に出しても理解できないわけだ。
というか、ビーデルって何故独りでに出来たんだろうか。そこが不思議でならん。
それから武空術を習った。気を足に集めるんだとか。てか、凄いことが分かった。
武空術って、空飛んでいる時に空気摩擦とかで首飛びそうになるんだけどさ、ドラゴンボールのZ戦士達って無意識のうちに気で体をコーティングしてたんだよ。そりゃあ首もげませんわ。あんたらの気の量なら。それでそこで判明したのが、俺の気の量は人よりも高いとの事。
言うにはすでに50は戦闘力があるらしい。すっげーよな。あの武器持ったおっちゃんが戦闘力3だから俺はそれの約十六倍ということになる。すんばらしい。なんか嬉しいわ。
そこで俺はその気の量を高める修行をいっぱい教えてもらった。気を圧縮する方法から、気を胡散させてその反動で要領を増やす方法。もう目いっぱいした。しっかし、修行していて良いなと思ったことは勉強している分を修行に当てられるからだ。数字なんて見なくていいから最高だね。歴史人物とか考えなくていいからもうね。体動かすために頭働かせる。なんか原始人みたいだ。原始人でいいじゃない。格闘家だもの。
それから気の量が格段と上がって行った。もう300はあるとの事。でもその程度じゃあ栽培マンすら倒せないだろう。奴らの爆発のときの大きさは十倍になるから四桁になるらしいし。そりゃ大変だ。さっさと力とつけなくては。
そう思って組み手と併用しながら気を高めていった。組み手をしながら頑張って気を高めると効率がよいことを知った俺は今ひたすら悟空とビルス様を相手に頑張っている。時々ウィス様も手伝ってくれてありがたい。スリーマンセルで教えてもらえるとかしかも一人は英雄でもう二人は神様だ。もう最高という言葉以外何も出てこないよ。
「よし、オラとの闘いはここまでだな」
「ありがとう御座いました!」
「次は僕だね」
「はい! お願いします」
悟空との組み手を終え、次はビルス様。でもこのビルス様三人の中で一番手加減が下手なお方で何百回か死にかけてる。
その都度ウィス様に助けてもらってるのだ。ほんとありがてぇ。さて、今の戦闘力はどのくらいだろうかと、何故か悟空の持っていたスカウターで調べた。
「おぉ、1700だ」
「ん? 凄いの?」
「まぁ、ここの地球の中では彼に勝るものはいないでしょうね。すでに星を破壊する程度に強くはなりましたし」
ウィス様から凄いこと聞いた。俺今星破壊できるのか。ってか、たしか亀仙人が138程度だったよな。その時の月を破壊したかめはめ破は確か100程度。
すっげぇなぁ、亀仙人って。俺エロ仙人って言うの止めるわ。だって本当はこんなに凄い人だったとは。
「さて、はじめるよん。掛かって来なさい」
「はい! 参るぜ!」
掛け声と共に俺はビルス様の懐目掛けて突進した。しかしすかさず交わされ後ろに回られる。気の動きを理解してないとすぐにやられるからすぐ気の感覚はマスターした。
背後に回ったのを理解して俺はすぐに飛び上がって背後を取り返す形で降りた。そこを狙われて足を払おうとけりが飛んでくるが、俺はヤムチャじゃないから足元がお留守というわけじゃあないぜ。払われる瞬間に縄跳びのように膝を思い切り曲げて滞空を伸ばす。すると空振りになって俺は難なく立つことが出来た。
すぐに後ろへ跳んで距離をとる。ビルス様は一瞬で距離を縮めてきた。思い切りしゃがんで上段への蹴りを紙一重でかわす。一歩間違えばまたウィス様の診療所へ直行だ。やっばいもんだよ本当に。
上から手が叩き下ろされる。俺はすぐ右に飛んで転がりながらドッジロールよろしく回避した。ティーダ、お前って凄いんだな。ブリッツボール教えてくれよ。
俺は負けじと再びビルス様の元へと走る。ジャブを一瞬で三発ずつ放つ。いや、あんな高速で打てるのとかこの人らだけだからね。俺頑張っても三発ずつが限界。どうやったらあんなに速くなるのだろうか。俺には理解できない。
そしてすぐに拳を簡単に握られ。吹き飛ばされる。あんな簡単に吹き飛ばすなんて流石は神様だ。馬鹿力がちゃちなもんに見えてきたよ。
「ふぁ~。君退屈だねぇ」
「そう言いつつも組み手毎回楽しみしてましたねビルス様」
「ウィスは黙ってプリン作ってて!」
何か弱っちぃ俺にこんなに気にかけて貰って俺今相当幸せだわ。もう誰だってそうなるわ。神様が楽しみに待ってくれるとかもうなんか人間冥利につきるって言うのか? よくわからんがやってやんよ! 我にお任せを! ってな!
「行きますよ! 最近やっと形になったかめはめ破ッ!」
気を外に放出する感じと言うものは一言で言うとトイレ行くときの感覚と少し似ている。うん、力むんだよ。“手から出す”って感覚を獲得できればおのずと気弾を放てるようになるのだ。
そして俺は最近やっとその感覚を手に入れたからこうやってかめはめ破を撃つことが出来る。
まぁ、簡単に弾かれましたがね?
「じゃあ、今度は僕の番ね」
そう言って、ビルス様は特大な太陽のような色をした大きな気弾を放ってきた。あぁ、おわこんや。ウィス様にまた迷惑かけるのか。
そうして俺は気弾と共に地面に叩きつけられたのであった。
☆
「はい、これでいいですよ」
「ありがとうございます」
ウィス様に治してもらって、俺は再び立ち上がって修行にむかおうとした。しかし、体は治っても気が少し足りなくなって動きにくい。これが所謂気だるいという感覚なのかもしれない。
「ご飯にしましょう。ちょうど悟空達もご飯を食べていますから」
「はーい」
鯖の煮付けあるかな? と思いながら俺は少し重たい体を無理矢理動かして、悟空達のいる居間の方まで歩いた。
「おう、どうだ? 調子は」
「ばっちぐですよ」
「人間にしては頑張った方だよ。僕が保障してあげる。弱いけど」
その一言。その一言がなかったら俺超感激したよビルス様。
「はい、ありがとう御座います。もっと強くなるために精進しますよビルス様」
「うん、頑張ってね」
俺はさっそく座ると目の前にある食事を見る。滅茶苦茶美味しそうなのは疲れているからかもしれない。ラーメンとか餃子とか、普通に旨そうだ。
「いただきます!」
俺は目の前の豪華な食事にかぶりついた。肉のうまみとか逃がさずに作ったのだろう餃子が俺の胃を激しく揺する。すっごい旨いの。やっぱ動いた後の飯は格別だよ。
「そういえば拳冶がここで修行し始めてもう五年になるけど、そろそろ別の世界に創造しないといけないね」
口から食べ物吐き出しそうになった。
「ご、五年だって!? それ本当ですかビルス様!?」
「本当も何も、三時間前からもう六年目だけど、どしたの?」
五年で栽培マン越えとか、ベジータ来たら倒せねえじゃん。マジで。本当悟空達はすごいわ。超尊敬する。
「ってぇことは、もう向こうじゃ十分たったって事だよなぁビルス様。案外はええなぁ」
驚きの新事実。この精神と時の部屋は今一年=二分という計算になりました。数字とか咄嗟に出たけど、この計算は流石に分かるわい。
「そうですね。そろそろ別の世界に創造されてもらいましょう」
「あ、はい」
仕方が無い。俺に才能は無かったと諦めるんじゃ。いや、むしろ言った先がドラゴンボールの世界見たく力のインフレが激しいところなら!
「あ、君に生まれ変わったらサイヤ人の才能がつくようにしたげるよ」
「マジですかビルス様!?」
「簡単簡単。なんせ僕は破壊の神だから君の限界を破壊して、ウィスにサイヤ人の才能を創造してもらえばいいんだからさ」
「別にかまいませんが。そういうのは前もって言ってくださいビルス様」
たぶんビルス様は俺に悟空みたく強くなってもらって戦いたいのだろう。俺だって強くなってビルス様をワクワクさせるんじゃい! 絶対に強くなってやる。
食事が終わり、もうお別れ時間がやってきた。まさか五年も経っているとはおもわなんだ。二人が僕の手を握り、少し強く握るとすぐに手を離した。何をしたんだろうか。
「はいできた」
「出来ましたよ」
「かっるいなぁ!? お二方!」
気がついたらそのサイヤ人の才能が手に入っていた。ってか、なった瞬間体から溢れんばかりの気が表れた。これって今までの修行で本来手に入るであろう力が俺の体に一気に襲い掛かってきたって事か? って事はやばいんじゃね?
体が一気にでかくなる。筋肉が膨張して、そして圧縮されていった。気の量もスカウターで見なくとも分かる。めちゃんこ多くなった。これはマジでサイヤ人の凄さなのだろう。感心することが多すぎて寒心するわ。
「今から戦いたいけど、それしちゃうと本当にここの世界の破壊神に目をつけられちゃうからね。面倒ごとは避けたいから君が別の世界で死んで神様になったら戦おうね」
「はい! その時はよろしくお願いします」
何か知らんが、神様になれとか言う話しがチラッと聞こえたが今の俺には関係ないぜ! よっしゃあ! 鍛えて鍛えて鍛えまくるどー!
「ビルス様、ウィス様、悟空さん。ありがとうございます。両親のことが心配ですが、俺ちゃんと転生しようと思います」
「そこはご安心を。君と全く同じ人間を創造したから。君の場合は死んでしまったから戻せないけど新しく生み出すのは簡単ですから」
あー。蘇生は出来ないけど転生は出来るんだ。神様って案外出来ないことってあるんだな。
「では、そこの門をくぐれば、君は今から新しい生を受けます。頑張ってくださいね」
「頑張れよ~っと、これはオラからの餞別だ」
ウィス様に激励を貰い。悟空からは如意棒を貰った。まじですか!? 如意棒とか最高じゃないか! これ相当役に立つんだよなぁ。物干し竿とかに。
「僕からはそうだなぁ。これでいいや」
渡されたのはプリンだった。それもウィス様特製の。あれ? ビルス様は確かプリンが大好きだってよく修行の合間に食べてたけど、これってもしかして。
「僕が認めたんだ。ちゃんとしないと怒るからね」
「はい! ありがとうございます! 大切に食べますんで!」
「いや、生物だから速く食べなよ?」
好物をワザワザ俺に手渡ししてくれるとか、神様から貰えるとか。あぁ、俺神様に好かれる体質なんじゃね? と錯覚するくらい運が良い。
「では行って来ます。悟空さん、ビルス様。またお会いしましょう。その時はまた修行をつけてください。ウィス様、今度は僕も料理手伝わせてくださいね」
「おう、元気でな~」
「強くなってなかったら君の星を破壊するかもよ~」
「ふむ、その時はバケツプリンの手伝いをしてもらいますね」
三人(三神)それぞれから激励を再び貰い。俺は扉をくぐる。俺の輝かしい栄光のバトルロードが始まるのだ! 俺ワクワクすっぜ!
扉を開き中に入り閉めた。名残惜しいが、ちゃんとまた会う約束したんだしな。そのときまでに一生懸命に修行じゃい!
ふと、扉の裏側に何か文字が書かれているのがわかり、それをよんだ。
「ふむふむ、【主人公がバカで召喚獣が活躍する世界】これってバカテスみたいだなぁ・・・・・・バカテスだって?」
あれ? 俺鍛えたのに意味無いじゃん。
そう思っていると、俺の意識がグラッと揺れてそのまま眠りについてしまった。あぁ、俺の人生案外ついてないのかも知れない。
すんませんビルス様、悟空。どうやら俺鍛えてもそんなに強くなれそうに無い世界に生まれるようです。
あ、ウィス様、バケツプリンは大丈夫です。向こうで料理の練習するんで
そんなバカなことを考えながら、バカが活躍する世界へと俺は降り立つのだった。
いや、意識薄れてるんだけどね?
とにかく、次から本編です。いやぁ、原作知識ありとかよく分からんことよく思いついたわなぁ。主人公が原作知識って、自分が登場した時点で原作なんて存在しないのになぁ。へんなこと考えたわ俺