召喚獣がサイヤ人みたくなったんですが、これ俺の力なんすかね?   作:エア_

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逆勘違い系主人公。

それは本来の勘違いを自分がする事。

優しく言うとおっちょこちょい。悪く言うと理解力が無い。

まぁ、そうだよね。


後書きにバカテス風に問題を載せました。


この世界で一番強いのは吉井君らしい

 

暫くするとチャイムが鳴る。HRが始まる時間だ。ちょうどそこへ駆け込んできた少年が俺よろしく蛆本君に蛆虫野郎と罵倒を受けていた。多分あの子が吉井君なのだろう。

 

そうして何故か僕の席の方向へと来て、驚愕した顔を向けてきた。

 

「な、何者なんだ。僕の秀吉の隣にいるのは」

 

「・・・・・・明久の物になったつもりは毛頭ないぞい」

 

狼狽した彼の発言を即効で否定する秀吉。こいつド直球だなと率直な感想を持つ。するとその返しが心に刺さったのか、膝を折って前に倒れこんだ。少し可哀想にも見えたが自業自得に見えなくも無いため残念だが無視した。

 

先生が入ってきた。メガネをかけたひょろっとした体型のお爺さん先生で一年の頃俺に国語を教えてくれていた福原先生だ。まさか福原先生が自分の担任だとは、影は薄いけど頭の良さは折り紙つき。凄い先生なのだ。でも、あの人得意というより担当科目は社会だったはず。という事は先生、担当でもない教科を教えられるって事だよな? 凄い人もいたもんだ。

 

「えぇ、Fクラスの担任になった。福原です。よろしく」

 

そう言って会釈をする先生。何故か皆反応をしないのだが、中学とかならお願いしま~す的な何かを言ってたのを思い出す。なので俺だけでも答えとこうと思った。

 

「よろしくお願いしま~す」

 

「おやおや、諏佐くんですか。これから楽しめそうですね」

 

そうにっこり笑いながら先生は俺を眺めた。いやぁ去年からお世話なってますよ本当に。頭が上がりませんって。皆がざわめいている中、先生は他の生徒の名前を呼んで自己紹介を始めさせた。そうだ。俺今周り見たけど誰も知らないや。マジかよ、完全にボッチだったんだな。秀吉と友達になってよかったぜ。

 

そして、俺の前の名前と思われる須川って男子生徒が呼ばれてなんかFFFって教団がどうとか言っていたが俺にはお構いなし。さて、俺の番と洒落込もう。

 

「では、諏佐君。お願いします」

 

「はい。諏佐拳冶っていいます。得意なのはスポーツ全般と格闘です。勉強は全般苦手ですが克服する努力はしてます。一年の頃はいろんな大会に出ていて出席日数ギリギリに進級した身です。なので周りの人との面識は完全に初めてですがよろしくっ!」

 

そう言ってのけた。おぉう、練習してきてよかったぜ。緊張しなくてもあんま喋ることなんかしないからな。いやぁ転生って奴をしてから友達付き合いってのを積極的にしておいて良かった。

 

「ちなみにどんな大会に出てたんですかー」

 

お、来た来た。ちょっと自慢したかったんだよなぁ。

 

「トライアスロン、野球、サッカー、ハンドボール、ボクシング、空手、柔道、総合格闘無差別、総合格闘軽量級くらいかな。あ、あと陸上十種目競技にも出ました。全部個人タイトル持ってますんでそこんとこもよろしく」

 

そういうと、周りがざわめく。滅茶苦茶自慢できた。自慢するってほんと気分がいいよな。こう、なんていうか達成感を皆に伝えて、それを祝福されたり尊敬されたりとか、なんていうか優越感とは何か違う感覚を覚えてしまう。

 

「む、無差別級とは、重量無制限と言う事かのう?」

 

隣の秀吉が質問をしてきた。うむうむ、どんどん質問してほしい。これをきっかけに友情の輪というのを広げていかなくては。

 

「おう、俺が相手した奴で一番でかかったのは203cmの140kgだったかな。モンゴル相撲の人でな。張り手とかぶん回しが強かったよ」

 

まぁ、頑張って無理やり持ち上げて場外へ投げ飛ばしたけどね? なんせ打撃が効きそうに無かったもんで、どうせなら相手の土俵に入って隙を見つけて一気に叩こうって考えて倒しましたよ。ほんと危なかった、ぶん回しを利用出来ていなかったらやられてたね。

 

「へ、へぇ。凄いんだねぇ諏佐君って」

 

秀吉を挟んで向かい側に座っているさっきorzをかましていた吉井君がうろたえながら話しかけてきた。まさか俺ってびびられたのか? やっぱり自慢するようにペラペラ言うんじゃなかったか?

 

「ま、まぁ僕も君に負けないくらい凄いけどね。たとえば鉄人より速く走れたりとか、二階まで飛び上がったりとか」

 

凄い超人がいたものだ。見た目からあまり運動をしてないと思われる青年の人間離れに純粋な関心を覚えた。俺だって頑張っているがよくても3階まで飛び上がるくらいだし、ってか、鉄人って誰だ? もしかして28号か? マジかよ。流石に俺そこまで速く走ることなんて出来ないぞ? まさか彼がこの世界で一番強い存在なのか?

 

「凄いじゃないか! 決めたぜ! 最初の目標は吉井君より強くなることだな」

 

「ふぇ? ぼ、僕?」

 

「そうと決まれば修行の量を二倍、いや三倍にしなくてはな。錘の数も三倍にしよう。たしか一個10kgを今30個つけてるから・・・・・・」

 

つまりは900kgか、相当体に負担掛かるかもな。でも大丈夫だ。どこかの一撃男だってしていたんだ。多少のハードワークぐらい俺にはどうってことない。むしろ台風を追いかけるって修行よりは大丈夫だと思う。しかしこうでもしないと吉井君には勝てない。なんせそんな速度で移動されてはパワーで勝っていても勝てる気がしない。足を引っ掛ける? 相手の速度に耐えられなくて足が吹っ飛ぶだろうな。なんせ鉄人28号といえば25トン前後のあのロボットが音速で動くのだ。さらにあの28号は百万馬力だしな。っという事はつまり、もしやこの世界はロボットと戦う世界なのか? もしそれが本当なら、それは非常に楽しみだ。ジャイアントロボットみたく十傑集のような超人と戦ってみたいものだ。胸がドキドキするぜ。武者震いで体が震えてきやがる。最高だ、何だよ、自分の修行の成果が出せる世界じゃないか。ドアの後ろにかけていたのは間違ったから隠していたんだな? そう考えると納得するぜ。

 

「ま、まぁ90キロ程度じゃ僕には勝てないよ」

 

「明久よ。300×3=900じゃぞ? まさか掛け算も出来んのか?」

 

「き、九百だって!?!?」

 

自分の世界に入っていたら何やら騒がしい。よくわからんが俺の挑戦を快く思ってくれているのだろう。それなら期待にこたえなくては。

 

「おう! 何の話をしていたのか全然聞いてなかったが、やるからには全力で行かせて貰うぜ!」

 

「お、お手柔らかに」

 

握手を交わす。握った感じ殴る蹴るには特化しているようには思えない。どっちかというと柔軟だ。凄いな、こんなに柔軟なの初めて触ったぞ。何というか、まるでそうだ“全然鍛えていない”って感覚だ。素晴らしい! 速度に筋肉は必要ないというのか!? つまりそれはもし彼が鍛えていたらパワーでも負けていたかもしれないということか? いやいや待て、考えてもみろ? 多分だがこれは逆だ。逆に筋肉をつけないから無駄な重さを除け、最小限筋肉を最大限に活かす事によって、空気抵抗を極限にまで無くしたと、そう考えれば合点だ。まさかそこまで計算されているとは・・・・・・だが、もしもだ。仮にもしも彼が何も鍛えていなくてその状態だとしたら、彼はつまり【鍛えなくても現時点で強い】ということになる。

 

いやはや恐ろしい男だ。戦う時がとても楽しみだなぁ。だが今の俺は気を発現出来ていない。つまり今戦いを申し込めば必ず返り討ちにあうだろうな。それなら今は修行に励み、それから挑めばいい。【果報は寝て待て】とは少し違うが、今は待つときだ。そして必ず力をつけて、戦いを挑む。その時初めて勝ってみせる!!

 

「な、何か諏佐君が闘志丸出しでこっち見てるんだけど! 僕殺されちゃうよ!」

 

「明久。多分じゃがお主、相当勘違いされとるようじゃな」

 

「うっしゃぁあ! 燃えてきたぜッ!」

 

楽しみだ。はやく気の発現を終わらせなくては!

 

 

○

 

 

あの後、なんかAクラス候補がどうとか、設備がどうとかでHRが終わった。俺は仕事を頼まれているため、廊下に出ようと立ち上がった。

 

「おい諏佐。何処に行くんだ?」

 

「あぁ、西村先生に頼まれごとをしてな。多分力仕事だろう」

 

「うへぇ、もしかしてロッカー運びかな? お気の毒に」

 

「明久は去年しておったのぅ、そういえば」

 

ロッカー運びか、もしかして年度明けだからか? だとしたら納得だな。凄いな吉井君は、前任者がいたのは知っていたがまさかあんな重たいものを運べるとは、もしかするとパワーでも劣っているのかもしれない。ならば、負けられない。ロッカーくらい片手で持ち上げてやる!

 

「じゃ、そゆことで」

 

「あ、待ておい! これから代表の話をだなぁ!」

 

「ごめん! どうせ聞き流す~」

 

バト本君の絶叫をバックに俺は職員室に向かう。勿論西村先生がいるからだ。そこに居なければどうにもならないが、基本先生は職員室だからな。多分大丈夫だろう。

 

なんて、少し考えていたらもう着いた。近いな案外。

 

ノックをして職員室の扉を開けた。

 

「失礼します。2年Fクラスの諏佐です。西村先生はいらっしゃいますか?」

 

「ん? おぉ、もう来たのか。助かるぞ」

 

すぐに反応があった。西村先生は自分の席で何やら書類を書いていた。うむ、自分が言うのもなんだが、西村先生はデスクワークよりフィールドワークの方が様になっていると思う。たしかにそれは偏見だと思うけど、見た目やっぱりフィールドワークの方が似合っている。

 

「してほしいのはロッカーの移動なんだが」

 

おぉ、吉井君の言っていた通りじゃあないか。ならばまずは彼よりも力があるか見るべきだな。

 

「はい、任せてください。吉井君よりは多く持ってみせます」

 

「吉井(の召喚獣)よりも持つ? おいおい張り合って怪我をしたら洒落にならんだろうが」

 

「安心してください。相当鍛えてますから」

 

悟空には及ばないが相当鍛えていると俺なりに思っている。パンチ力は確かに未だ2tと少ないがこれからに期待という事だな。これじゃ確かに熊すら倒せないが、いずれは必ず倒せるようになってみせる。って、そう思うとはじめの一歩の鷹村って相当強いよな。一点集中の連続パンチだがツキノワグマを倒した実力を兼ねている。まぁ、今回必要なのはパンチ力ってより純粋な腕力だからな。140kgまでなら投げ飛ばせたし、何とかなる。

 

俺はそう自分に言い聞かせながら西村先生の後を追う。行き先は無人の教室、そこには使われていない机やら何やらが数多く存在していた。ロッカーもそのひとつである。

 

「さて、これなんだが、運べるか?」

 

持ち上げる。中身は存在しない所為かとても簡単に持てる。横にして三段重ねをして持ち上げる。うむ、非常に楽だな。片手で持てる程度だ。確かにバランス能力とか必要になりそうだが、俺はそういうの良くわからないから両手で持って無理やり安定させながら歩いた。西村先生は無茶するなよと声をかけてくれる。良い先生じゃき・・・・・・。

 

「にしても軽々持つなぁ諏佐。ベンチプレスの記録は?」

 

「アベレージ350kgの最高413kgです」

 

「世界記録を100kgも更新しているじゃないか」

 

そりゃあ悟空とビルス様とウィス様の三人と鍛え、そして今世では小さい頃から鍛えているんだ。世界記録ぐらい超えなきゃ意味が無い。気の開放さえ出来ればもっと強くなれる。うん、大体気のおかげだ、うん。

 

「まぁ、非公式なんでどうでもいいですけどね」

 

「お前が言うと嘘じゃないからな。まぁお前が良いと言うならそれでもいいが」

 

西村先生もそれ以上が追及しなかった。先生に信用信頼されている事を改めて実感した午前9時50分。俺は意気揚々と重ね持ちロッカーを運んでいた。

 

 

 

 

 

あ、なんか試験戦争ってのをするらしいが、俺週末トライアスロンの大会やねん。

 

 

 




問題(数学)
1+1=?、
またこの時の1を何というか


姫路瑞希の解答
1とは限らない。
抽象台数。

教師のコメント
正解です。初等教育では1+1=2ですが、数学的に考えると2ではなくなる場合もあります。


吉井明久の解答
田んぼの「田」

教師のコメント
小学生でも書きませんよそんな答え。


土屋康太の解答
文字

教師のコメント
数字ですらないと?


諏佐拳冶の解答
2
整数

教師のコメント
間違ってはいませんが今回の問いで求めているのとは違います。



この後、諏佐は泣きながら抗議をしたらしい。
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