召喚獣がサイヤ人みたくなったんですが、これ俺の力なんすかね? 作:エア_
「どうしよう。また出られないぞコレ」
俺は自分の席で頭を抱えながらそんなことを呟いた。そう、Aクラスが進言してきた内容は、まさに俺の予定と被ってる日時なのである。折角波に乗っていると言うのにここで出られませんとかありえないだろ。これは戦犯ものである。
「んー、日時を変えてもらうか?」
「いや、流石にそれは駄目だろ。一人の為に予定狂わせるのはさ」
「ならどうじゃろう。戦争ではなく一騎打ちにして、出番までに拳冶が間に合えば」
「確かに、終われば行けるかもな。3時くらいには終わらせられれば間に合うか?」
「あぁ、向こうが提示してきた時間が3時だ。お前を最終に持っていくとしても、ギリギリだな」
坂本君と秀吉と三人で相談する。一応俺も戦力だから居てもらわないと困るらしい。それはそうだろうよ。何せ大活躍だったからな! 我ながらよくやったと思うからな! するとこっちに気がついたのか、吉井君がこちらへやってきた。
「ん? 雄二と秀吉と諏佐君。どうしたの?」
「あぁ吉井君か。実はAクラスとの試召戦争の日、俺試合があるからどうしようかって話をしてたんだよ。もしかすればギリギリ間に合うかもって思うけど、凄い賭けになりそうなんだ」
そう言うと吉井君は驚愕した顔をした。それはもうなん・・・だと・・・といいたげな顔である。
「そ、それは大変じゃないか! 諏佐君は僕らの特攻隊長なのにッ!!」
「生贄になれと!?」
「すまん諏佐。こいつ本当に馬鹿なんだ。正しくは一番槍だと思うから気にするな」
確か特攻隊長って、暴走族とかで使われる鉄砲玉と同じ意味だし、本当の意味は戦争のときの特攻隊の部隊長の事だし・・・・・・吉井君って俺のこと嫌いなのか?
「ちなみに、その試合とは具体的に何の試合なのじゃ?」
人に、それもよりによってクラスメイトに嫌われたと言うことに気を沈ませていると、秀吉がそんなことを聞いてきた。もしかしたら気遣ってくれているのだろうか。なんていい友人を持ったんだ俺は。
「あぁ、世界総合格闘の日本大会だよ。ちなみに階級は前にも言った無差別級だ。今回は強敵揃いだと聞いたから下手すれば負けるかもな」
「ほぉ、もしかしてそれ優勝すれば世界大会ってわけか」
「おう、世界の20ヶ所でそれぞれ優勝者が集うのが全世界総合格闘戦。もし俺が出られたら応援に来てくれよ。旅費ぐらいなら関係者ってことで出るからさ」
「そう言えば前回の優勝者じゃったかのぅ? ならその時は是非応援するのじゃ」
去年は両親に来てもらったけども、今年は忙しいらしく行けないと言ってたからちょうど良いというもの。というか初めてだなぁ家族以外を呼ぶなんて。普通は恥ずかしくて呼ばないんだろうな。俺ボッチだったからそんなの知らないけど・・・・・・泣きそう。
「おう! 是非来てくれ!」
さて、そうと決まれば早速修行と行こう。俺の戦闘スタイルは悟空やビルズ様との実践スタイルだからその両手足のスピードを上げて一撃一撃を重く強く、そして素早くしなくちゃならない。必殺技と言う必殺技を持ってないから非常に心配だが、今までの努力を全てぶつければ大丈夫だとは思う。けども・・・・・・やっぱり心配だなぁ。
こればかりは例え気を発現してからも変わらないんだろう。最悪のケースを考えてしまう。例え自分がどれほど強くなろうと、どれほど硬くなろうとこればかりはどうしようもない。それが、俺なのだから。
「とりあえずは来週までにAクラスに一騎打ちを求める。そして俺達も誰が出るのかを話し合おう。それからテストへ向けての勉強だな。お前はどうする? テスト勉強するのか?」
「いやぁ、基本放課後に先生達と勉強するから家に帰るの遅いし、かと言ってその後はずっと試合に向けての修行するしなぁ~」
「その先生との勉強を俺達との勉強会に変えられないか?」
坂本君の提案に俺は渋った。確かに、皆で勉強をすれば互いに教えあいさえすれば長期記憶に保存されて点数もいいのだろう。だけど今日まで教えてくれた先生達に「テストまでの間、坂本君たちと勉強会するんで放課後の補修はいいです」なんて言える訳がない。今まで俺の為に試行錯誤してくれてた先生を裏切る行為になるんじゃないかと思っている。かと言って坂本君たちと勉強会をしないのは付き合いが悪いというか互いの欠点を把握できない上、補えないからそれはそれで困る。確かに修行に明け暮れていたから付き合いが悪かったのは認めるけど、流石にここで思われたくない。一体どうすればいいのか・・・・・・あぁそうか。
「俺の睡眠時間を削れば全部まかり通るな」
「諏佐、世の中にはコンディションと言う言葉があってだな」
即行で坂本君に却下された。むぅ、良い提案だと思ったんだけどな。何がいけなかった? どれかを捨てるのは無理だぞ?
「とりあえず今日は勉強会ひらかねぇから安心しな」
「わかった。とりあえず今日は補修受けとく」
「・・・・・・お前みたいなのは勉強とかアレルギー出しそうなのにな」
「坂本・・・・・・人はそれを偏見と言うんじゃよ?」
秀吉が正論をたたきつけた。坂本君ぐぅの音もでない。流石だと褒めてあげたいところだ。さてと、俺はさっさと補修を受ける為に準備をするかねぇ。
☆
「・・・・・・がはぁ、相変わらず難しいですよ先生」
「はっはっは。これくらい頑張らないと困りますからね」
「でも、流石に語学は難しすぎる」
「こらこら、すぐにへばるものじゃないですよ」
放課後、俺はいつものように先生から勉強の補修を受けていた。今日は福原先生による国語と英語、内容は英文を和訳し、それを使った短文を作ると言うものだ。授業っぽくて二教科を使用するものなのだが、非常に難しい。
というか、【私は空を仰ぎ見ました】を使って短文を作るのは少し無理なんじゃないだろうか。何? 詩人になれと言うんですか先生? それは無理な注文ってものですよ。俺の目指しているのは完全に詩人とはかけ離れたものなんだし。
「この文の前後を考えて見なさい。何かがあったからこそこの行動に至った。ならいったい何があるんでしょうかね? 悲しいことがあったんでしょうか、それとも空に何かあったんでしょうか。ただ、ふと突然理由なくなのでしょうか。これは勉強というより言葉を用いた頭の体操ですよ」
「う~ん、って言われてもなぁ」
「なら自分に当てはめてみたらどうです? ほら、君が武道の試合に出たときなんかはどうですか?」
そういわれてみれば、一回誰かの真似をするかんじで空を見上げてみたことがあったっけか。いったい何のまねをしたのか思い出せないけど。
「ぐぐぐっ、わからぬ。実に難しい」
「そんなにあせることはありません。すでに今日のノルマは終わっているんですから、ゆっくりと頭を解してください」
「は~い」
俺は返事をするとその問題を深く考えた。空を仰ぎ見る。ただの行動なのにその理由を考えるのは非常に難しい。本来なら理由から行動に移るはずだというのに、この頭の体操はまさに逆。俺には少し難しいシロモノだ。
「仰ぐ・・・・・・仰ぎ見ましたー・・・・・・俺の実体験と照らし合わせる」
「・・・・・・ふむ、そろそろ時間だね。諏佐君、学校も閉まる頃だ。帰宅しなさい」
「え、もうそんな時間ですか?」
「あの時からもう一時間は経っているよ。親御さんが心配するから急ぎなさい」
「はーい、ありがとうございましたー」
確かに時計は八時を回っている。これは本格的に早く帰宅しないと怒られるな。俺は先生に挨拶をして全速力で走って帰る。未だにあの問題について疑問に思いながらも俺はさっさと家に帰ることを優先した。
そうだな、今日は鯖の煮つけが食べたい。
「・・・・・・あぁ、そうでした。諏佐君。明日からの補修は残念ですが忙しくなりますので見られません」
「あ、はい」
「そうですねぇ。教師が相手をしないとなると、君も勉強できないでしょう。その間は自主勉強で我慢してください」
「了解です」
そう言って、先生は教室から居なくなった。これはタイミングがいい。これなら明日から勉強が出来るな。坂本君曰く、Bクラスとの戦争はしないとの事。Aクラスに戦争を繰り出すのだ。途中のBクラスに時間を割く事は出来ない。もしもの時のために友香率いるCクラス、そしてDクラスがBクラスの動きを見張っている。もし下手に動けば両組から連続で戦争を吹っ掛けられるのだ。そんなチャレンジャーな事はしないだろう。漁夫の利を狙ってミイラ取りがミイラになれば元も子もないからな。
とりあえず、秀吉に連絡しよう。勉強会には出席できる。これなら勉強も出来るし友達との弱点の探りあいが出来て補強が可能。やったぜ!
☆
日根河財閥の社長の息子、日根河優一の住む超豪華な一軒家にて、優一は歯軋りをしていた。
「許せん。断じて許せん」
使用人全員を部屋から退去させ、一人愚痴るその姿は、事の発端である諏佐拳冶に対してのものだった。自分の顔に泥を塗った、それが許せないでいたのだ。
「・・・・・・まぁいい。奴への引導は近々渡せるのだからね・・・・・・僕の率いるAクラスに勝てる訳がない。総合点数12000点はだてじゃない」
その点数が一体どれほどの物なのだろうか。簡単に言えば彼の次の点数を持っている霧島翔子の総合科目の点数が約4700点なのに対し、彼はその三倍ほどの点数を取っているのだ。科目は十科目、つまり勝ては一教科に対し1200点を取っていることになる。
「くっくっく・・・・・・諏佐拳冶ィ、君は必ず僕がこの手で葬ってみせる」
彼の捻くれた笑い声が木霊する。大きな家だというのに端から端、隅々まで響き渡る笑い声に、使用人たちは不気味がり震え上がっていた。
対立すれば必ず酷い目に遭わせ社会的に葬り去る。それが彼のやり方なのだ。
それを知っている従者は皆総じて彼に頭など上げはしない。辞めたくても反逆者だと骨の髄まで地位を毟り取って捨て去るような人間の下で働いているためやめられはしない。
そんな狂気の塊のような男、日根河優一はいつか訪れるであろう拳冶の敗北を想像しながらその高笑いを続けるのだった。
新事実。日根河優一はAクラスの主席だった!?
しかも点数は一万越え。よく主人公が一万越える作品はよく見ますがこう敵が一万越えるとか見たことないのでやってみた。
頑張れ拳冶!! 大丈夫!! 君との点数差はざっと13.3倍だから!! 何とかなるよ多分。あ、テスト受け直す時間ないから君の点数は現時点で300程だから点数差はまだ40倍だよ!! 頑張ってね!! 君なら出来るさ!!(白目)