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上空を滑空する虎杖の前に、立ち塞がる者がいた。
廻廻奇譚組の道化師である。
「ちょーっと待ったぁ! この先に行きたくば、インタビューを受けよっ」
虎杖は、バサリと大きく翼をはためかせて、対空した。
「お前も呪詛師?」
「違うっ」
「じゃあなんだよ」
「お前に前世の記憶を取り戻させた一派だ! 正直異世界の生き物が出てくるとは思わんかったから、危険なものか確かめたい!! 五条悟を助けたいんだったら、俺らの一派が対処してる! ほぼほぼ大丈夫! 縛ってもいい!!」
「……お前ら、何がしたかったの?」
「出来るだけ自分達の正体を明かさず、今回の事件を解決したかったんだよ!」
「……今回のこと、知ってたのか?」
「ああ、でも普通に言ったら対策されるからな。素直に手紙とかで教えたりはできなかった」
「なんで知られたくねーの」
「過半数がスパイの組織だぞ。腐ってるにも限度があんだろ、総監部」
「……そう、なのか?」
「でないとお前は東京タワーに行ってるだろ」
「そうかも。で、何が聞きたいって?」
「聞きたいというか……そうだな、吸血鬼に見えるけど、人を噛んで眷属になんかできる?」
「出来るぜ」
「じゃ、それと無辜の民の虐殺をしないって縛って欲しい」
その言葉に、虎杖は首を振った。
「やだよ。俺、伏黒達ともっと仲良くなりたいって思ってるし。……失いたくない」
「うーん人外。でもこのままだと秘匿死刑だぜ、お前。だからさ、潜在能力と前世の記憶はナイナイしようぜ。それから皆の元に帰ろう。な?」
「力は必要だ」
「呪霊には効かないだろ、頼むお願い、これ以上自体をややこしくしないでくれ。俺たちのせいで吸血鬼爆誕とかマジでやめて」
必死に頼み込むと、虎杖はため息をついた。
「仕方ねーな。じゃあ、その代わり、ここにいる人達を全力で助けろ。そしたら、救出の後にお前らについてって封印を受けてやる」
そうして、虎杖は少年の姿になる。顔立ちも違う。前世での姿だろう。
「了解!! じゃあ、倒しておかないといけない呪詛師の情報をこれから渡す!」
そうして情報を渡す。
「伊地知さん達が危ない!? 早く言えよ、そういうことはよ!!」
滑空する虎杖の首にしがみつく道化師。
一方その頃では、イッチがパニクっていた。
「潜在能力の封印って言われてもー!」
『術式反転でなんとかしろ。しろ!!! 冗談じゃねーぞ、吸血鬼爆誕とかゾンビパニックとか!!』
『なーこれって、めでたしめでたし? 五条悟に警告はできたし、ここまで来たらメロンパンも計画通りにするだろうし』
『そんなわけがないだろ。漏瑚の事があるし、ばら撒かれた呪物があるし、虎杖なんとかしなきゃだし!!』
『でも情報は渡してるし、なんとかなるだろ』
『ちゃんといま、なんとかすればな! へ?』
『日本はもう大丈夫。お前さえいなけりゃ、俺の個人情報も大丈夫ってわけだ。『何を……ぐっ』』
「え、アルビノ?」
『う、あ……』
『じゃあな、俺は逃げる』
「アルビノー!?」
『ちょっと待てよ、嘘だろ!!』
『アルビノ、今どこだ!?』
『なんとか助けに行かないと!!』
イッチはパニクっていた。
どうしようもなく、泣くしかないイッチ。
道化師はスマホ見ている場合ではない。
指導者もなく、バラバラに逃げ出す、あるいは救出活動をするスレ民。
そんな時だった。
『血の匂いがするかと思えば、五条先生に似てる人?』
『アルビノ!!!』
『知り合い?』
『そうだ、アルビノ、アルビノ!! あ、ああ……酷い……な、なんとか医者に連れて行かないと』
『間に合わねーよ。なあ、アルビノさん。お前、童貞? 大事な事だから答えて』
『ちょ、それはないだろ!!!』
『でも、この人死ぬと五条先生が悲しむかも。それは駄目だ』
『でも、でも、でも……』
『どっちなんだよ、アルビノ』
『ど、うてい、だ。助けてくれ……!』
イッチは声も出せずに、ただただ電話越しだというのに気配を消す。
何か大変な事が起こっている。
『さあ。伊地知さんを見つけなきゃ』
『ごめん、ごめんアルビノ、うわあ、うわあ、うわああああああ……』
帳はまだ降りたばかり。
全てが終われば渋谷の呪霊掃討に来てくれるであろう五条悟は未だ戦っている。
これで万とか参戦してくるってマ?
マシュマロ
https://marshmallow-qa.com/lucaluca
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