「これより、TRPG廻廻奇譚を始めます」
「ということで、ハンドアウトを渡していくので並べー」
ということで、俺はせっせと身分証明のコピーを受け取ってそれの裏とハンドアウトに術式を書いて渡していく。呪詛師になられたらたまらないので、そこは保険を掛けさせてもらった。とはいえ、これをメロンパンに奪われたら終わるので、この資料は厳重に保管しないとな。当主もダメ。裏切りと言われようとなんだろうと俺達は一般人でいたいのだ。
そして床にマップを広げ、話し合いの体制に入る。
「やっぱりこれ無理じゃない?」
「逆に考えよう。防ぐのは、宿儺の指一気飲みチャレンジと当主封印だけでいい」
「それが大変なんじゃないですか」
「じゃあ、作戦を即興で組み立てていくから、ダメ出ししてくれ」
俺達はマップに色々と書き込んで、喧々諤々と議論を始めた。
その一方で、なんちゃって呪詛師集団はお兄ちゃんズを捕捉していた。
「行くぞ? 行くぞ! うわあああああああ!!」
そして、戦っている所に乱入。
「ウィーアースペシャルズ!」
「また変なのが現れた!?」
「どうすんのよ、虎杖ぃ!!」
虎杖と釘崎は動揺する。スペシャルズは我関せずの顔をしていた壊相をビシッと指さした。
「そこの裸族よ! お前の家族の居場所が知りたくば従え!」
「裸族とは失敬な! いや待ってください。家族!?」
「そうだ。縛ってもいいぞ、お前のまだ知らぬ、家族の居場所を知っていると! ついでに言うと命の危険のある場所にいるから、さっさと保護した方がいいぞ」
「バカな! 私の家族は壊相と兄さんだけ! あとは皆死んでいる」
「その辺の境遇については同情する。でもあれだ。お前のトーチャンやらかす人だろ?」
「「!!」」
その言葉に驚愕する二人。同情の表情を浮かべる二人。
「何あいつら、呪霊に親とかいんの?」
「知らないわよ、もしかして人間なのかも? あとで先生に聞いてみましょ」
そして、壊相と血塗は動揺しながらも交渉の意思を示す。
「兄者……!」
「何が目的です……!」
「日本平和だ!! その為に我らは平和の戦士を探している! 日本の平和の為なら多少被害が出ても致し方なし! 手始めにハロウィンに東京で希望の光を灯すのだ! そう、東京タワーにスペシャルなイルミネーションをな……! さあ、血塗? 自分より下の兄弟を守らなくてもいいのか?」
「くっ イルミネーション? 何をさせるつもりです……!」
「キョーダイ!」
露骨に脅し始めたスペシャルズと、動揺する壊相と血塗。
「ちょっとあんた! ハロウィンに何するつもりよ!」
「平和への闘争だ! あと、向こうで少年が苦戦してたようだが、助けに行かなくて大丈夫かね?」
「!!」
「釘崎、伏黒の所に行ってくれ。俺はこいつらを!」
「くっ 任せたわよ、虎杖ぃ!」
「さあ、二人とも。心配せずとも、ハロウィンさえ過ぎたら兄と合流するなり何なり好きにするといい。ハロウィンを生き延びられたらの話だがな!!」
「くっ 私たちは、兄弟で穏やかに暮らしたいだけだったのに……!」
「よくわかんねーけど、お前らも捕まえる!!」
「さあ、来るんだ! 一緒に逃げよう、壊相、血塗!」
「くっ 兄さん、信じます……!」
「兄者ぁ!」
こうして、首尾よくスペシャルズは撤退に成功した。つもりだった。
仕方ないやろ、こっぱ呪詛師集団をそれほど警戒するなんて思わないやん!
マシュマロ
https://marshmallow-qa.com/lucaluca
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