五条悟を救いたい!   作:Tsutsutsuki

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何故か筆が乗ってきたので、連日の投稿です。
みんなが読んでくれて、色んなリアクションをしてくれるからモチベが保たれます。
ほんとにありがと!


第13話 まずは呪力の常識を壊していきましょう

「相変わらず綺麗な呪力操作だこと」

「そういう術式だからね。じゃあ後ろ向いて」

「うん?」

 

 硝子は私の言うことを素直に聞いて、後ろを向いてくれる。

 

「今から私の呪力を硝子に流す」

「え、何それ、なんかキモい」

「止めて、傷つく。私の呪力を硝子の呪力総量以上に流すと、呪力が溢れて体から離れていっちゃうから全力で留めて」

「それすると総量増えるの?」

「そういうこと。体が現在の呪力量に適応しようとして、結果的にそれが呪力総量の拡張になるんだよ」

「ふーん……」

 

 硝子は私の説明を聞いて少し考えた後、私の方へ振り向いて小さく挙手をした。

 

「せんせー質問」

「はい硝子くん」

「私は反転術式の治癒行為に医療知識を組み込む縛りを結んで効力を上げてることは教えたよね?」

 

 そう言えば、そんなこと聞いた気がする。

 硝子は将来ズルして、本当なら免許取得に掛かる年数を掛けずに爆速で医師免許も取ってたっけ。

 

 本来反転術式の治癒行為は、正のエネルギーさえ作ることができれば結構簡単に行える。

 もちろん、治癒対象が自分であることが前提条件だけれど。

 アウトプットはそれこそセンス、できる人はできるといった感じだ。

 原作では、硝子と乙骨くんと宿儺様だけだったかな? 

 

 それに対して、硝子の反転術式はその治療箇所への医療知識、例えば呪力を使わない場合その部位の損傷に対してどのような処置が必要か、などを持ち合わせていれば縛りによって性能が格段に上がるそうだ。

 

「それがどうかしたの?」

「いや、それの勉強してる過程で気になるんだよ。呪力に血液型みたいなのあるのかなって」

「……っ! なるほど、拒否反応ってことね」

「そーゆーこと。呪霊は呪力の塊、そいつらに私たちが呪力で殴れば祓える。雪菜が私に呪力を流す事は攻撃になるのか、それとも攻撃とまではいかなくとも、拒否反応くらいは起こるんじゃないの?」

 

 す、凄い。

 ここら辺は原作にない要素を私が持ち込もうとしている部分だから、私も確証を得られるまで手探りだったんだ。

 この短い時間で硝子も同じ考えに至っているとは。

 流石将来医者になる女、やはり天才か。

 

 でも安心して欲しい。

 私には呪力操術(奥の手)があるから。

 

「硝子の言ってることは当たってる。呪霊は呪力によってしか祓えないし、呪術師同士が呪力を纏って戦えば、互いに相手の呪力によってダメージを受ける」

「なら雪菜の言ってることはおか──」

「なら硝子の呪力を私が硝子に流せばどうなると思う?」

「は? ……んー、ちょっと意味わかんない」

 

 ガチで意味わからん、何言ってんだコイツみたいな顔をする硝子。

 まあ、何も説明無しにこんなこと言ったら、それはそうなるよね。

 なので、ここからは実演形式で説明致しましょう! 

 

『呪力操術、術式順転、【四眼(シノメ)】』

 

【三眼】では、対象の呪力性質までは判別出来ないからね。

 少し精度を上げる。

 

「大丈夫? 目から血涙流してるけど」

「大丈夫。一緒に反転術式も回してるから、負荷かけて壊れたところから即直してる」

 

 硝子の呪力性質の解析完了。

 

 特性は、正のエネルギーの圧倒的変換効率の良さ。

 彼女の呪力は六眼を用いなくても、呪力を正のエネルギーに変換する時と、正のエネルギーを反転術式で行使する際に、ロスを限りなくゼロに近づけることの出来る特性だ。

 

 鹿紫雲の属性が雷で裏梅の属性が氷だとすると、硝子の属性は『癒』かな。

 まさに術師兼医療従事者になるために生まれてきたような呪力性質を持っている。

 

「よし、硝子の呪力性質分かった。今から作るよ」

「え、そんなのどうやって?」

「こうやって」

 

 四眼を解除。

 

『呪力操術、拡張術式、【千変万化・癒】』

 

 術式を発動すると同時に、私の手に集めた呪力は光を帯びて、その姿を変えてゆく。

 

 硝子は可愛いお口をあんぐり開けて、顔で驚愕を表していた。

 

 拡張術式、【千変万化】。

 呪力操術の操作範囲の解釈を広げて、呪力の性質を操作できるようにした。

 これによって、私は自身の呪力の属性を変化させることができる。

 この拡張術式は、私の呪力性質が『透明』だからこそ出来るオリジナル技だ。

 そもそも私以外に呪力操術が生得術式の術師がいるかは知らないけれど。

 

「じゃあ行くよ……ほっ」

 

 硝子の肩にタッチ。

 

「はうぅ……すげぇ。私の呪力と遜色ないし、混ざりあっても一切気にならない。何型にもなれる輸血パックかよ」

 

 そのまま私の呪力(属性は癒)をガンガン流していく。

 

「まもなく溢れるよ、頑張れ~」

「そんなこと言われたって、どう頑張れば良いのか……くっ、あっ……」

 

 おお、我慢してる我慢してる。

 時に肩を震わせながら、身を捩りながら。

 なんかちょっと、エッチだなぁ。

 

「今なんか変なこと考えた?」

「いえ何も」

「ほんとに?」

「ホント、ホントデス。それよりもまもなく硝子の元呪力総量の3倍になるよ。もし漏らしたら、五条くんと夏油くんに硝子がおもらししたって緊急連絡飛ばすから」

 

 硝子の顔がみるみる赤く染まる。

 

「はぁ!? それ、意味合い、変わってくる……じゃん。……くっ」

「今はまだ我慢しないと留めていられないだろうけれど、多分硝子なら1~2ヶ月くらいで総量5倍くらいにできそうだね」

 

 溢れる呪力を繋ぎ止める。

 それはコップに容量以上の水を注ぎ込んで、零さないように努めるのと同義。

 閉じない領域展開みたいに相当難しいはずだ

 

 なのに硝子は初回で既にコツを掴んでいる。

 さしす組の才能がレベチな件について。

 

 朝とお昼に1回ずつ、呪力を総量の3倍注入する。

 我慢してる間は私が一人で術師の治療。

 慣れて来たら、硝子も治療に参加。

 最初はかなり苦言を呈されたり、デコピンされたり、私作のお弁当の卵焼きを盗られたりした。

 

 しかし、回数を重ねていくうちに、我慢が苦では無くなっていき、いくら反転術式を行使しようと呪力の底は見えなくなっていった、との事。

 

 

 そして時は経ち。

 

 

「え、2週間で総量5倍になったんだけど、硝子の身体どうなってんの? ちょっと気持ち悪いかも」

「いや、雪菜がやれって言ったんだけど」

 

 ま、まあ嬉しい誤算だ。

 次のステップペ進もう。

 

「硝子魔改造大作戦その2、術式の効果範囲を拡張させよう!」

「アンタ、私をどうしたいの?」

 




誤字脱字感想評価もし良かったらお願いします。

名前:夕霧雪菜
年齢:15歳、高校1年生
性別:女
所属:東京都立呪術高等専門学校
術式:呪力操術
呪力性質(属性):透明
修得した呪力操作:黒閃(黒閃弾、縮地・歪)、反転術式(アウトプット、反転術式・辿)、三眼(四眼)、術式反転(呪力解放)、拡張術式(千変万化)
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