俺は瞬時に、その両手にキーブレードと無限を持つと共に二刀流で構えながら、真っ直ぐと走る。
それに対して、師匠であるアスモデウスはまるで変わらなかった。
龍を思わせる異形の姿に変わり、世界を破壊しようとしている師匠は、俺と同じく切っ先がギザギザした意匠を持つ二振りの剣を構えていた。
「はぁぁぁぁ!」「ふんっ」
油断出来ない相手である以上、俺はその手に持つキーブレードと無限を真っ直ぐと振り下ろす。師匠は、そんな俺の一撃に対してまるで興味がないように軽く受け止める。
さすがに師匠を相手にするとなれば、俺も気合いを入れざるを得ず、力任せに押し込むように斬撃を加える。しかし、それでも師匠はその勢いを受け止めるかのようにただ立っていただけだった。
だが、攻撃してこない理由にはならない。故に、追撃として俺は即座に左手にも握っているキーブレードを突き刺すように放つ。
しかし、それも受け止められてしまい……そのまま鍔迫り合いとなる。当然、このままではまずいと判断した俺は右手のキーブレードと無限を下から斬り上げるように振るう。
だが、それもまた簡単に止められてしまった。
そして、次の瞬間には、俺は師匠の腕によって体を掴まれており、そのまま持ち上げられていた。
すぐに地面に叩きつけるように向かってきたため、俺は咄嵯に地面にキーブレードを突き刺し、その反動を利用して体を宙へと浮かせる事で難を逃れる。
無論、それを予期していたのか、空中に浮かんだ俺に向けて、師匠もまた空中へと飛び上がりつつ攻撃を仕掛けてきた。
———それはまさに蹂躙と呼ぶに相応しい戦いだった。
一方的に攻められ、防戦一方となっている状態でありながら、俺はどうにか隙を見つけて反撃しようと試みるが……やはりと言うべきか、隙らしいものが全く見当たらない。
それどころか、その実力差を思い知らされるように圧倒的なまでに、俺は追い詰められていった。
もちろん、何もせずにやられている訳でもない。師匠の攻撃を回避し、あるいは受け流し、カウンターを仕掛ける事だってあった。
「ぐっ」「その程度かぁ!」
しかし、それらは悉く遮られた。
遠距離からの攻撃を行おうにも、師匠は、青黒い斬撃を放つ。
それによって俺の体は切り裂かれてしまうために中々近づけずにいた。
そうして距離を取ったまま攻防を行っていると、師匠は突然空高く飛ぶ。
上空で静止している師匠に対して警戒しながら見上げていると、突如として頭上から青い炎が降り注いだ。
それを見て反射的に回避行動を取るが、避けきれなかった。全身に切り傷を負う結果となり、地面へ落下する。
そこへ師匠は容赦なく追い打ちを掛けてくる。
俺は咄嵯にキーブレードを振るって迎撃するが、師匠はそれを避けようとせず真正面から受け止めた。
「なに!?」
いくら何でも不自然すぎる動きだと思ったが、よく見ると師匠の手にはいつの間にか剣らしき物が握られており……それがキーブレードだと直感した時には遅かった。
完全に不意を突かれた形で攻撃を受けたせいか、凄まじい衝撃と共に吹き飛ばされる。
同時に、片方の手に持っていた無限を地面に落としてしまう。
地面に倒れ伏すような形になった俺は即座に体勢を立て直そうと起き上がろうとするが、それよりも先に師匠が迫ってきていた。
「これで終わらせよう」
「っ」
そして、師匠が真っ直ぐと俺の命を刈り取ろうとする。
「所詮、お前では、世界を守る事などできない!」
「っ」
青い炎が、真っ直ぐと俺に襲い掛かる。
その炎に対して、俺に避ける手段はなかった。
だが、その熱は、俺に当たる事はなかった。
「えっ」
眼前に迫ったのは、炎。
しかし、それは青ではなく赤。
その炎が出ているのは、無限からだった。
戸惑いと共に、炎はゆっくりと人の形へと変わる。
「えっ」
同時に無限の色彩は変わる。
その色は、かつての剣の色。
そして、同時に、その無限を持つ手が1人。
「全く、そんなに虐めてやるなよ。だけどまぁ、お前程度に終わらせる訳にはいかないな」
そうして、無限を持つ人物は、青い炎を薙ぎ払い、俺の方に笑みを浮かべる。
「父さん」「久し振りだな、ソラ」
そこには、俺の父さん、バハトが立っていた。
次回作の原作は
-
クウガ
-
アギト
-
龍騎
-
響鬼
-
カブト
-
電王
-
キバ
-
ドライブ
-
ゴースト
-
エグゼイド
-
ビルド