ワンダーワールドを開く者   作:ボルメテウスさん

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物語は新たに造られていく

「はああぁぁ!!」「ふんっ!」

 

後ろに見える幻想的な風景。

その風景を背にしながら、俺は、眼前にいる相手達と剣を交えている。

それは、かつての俺では決して勝つ事が出来なかっただろう強敵達だった。

 

「はぁ!」「ぐっ!」

 

だが、この場所に降り立ち、何度も、何度も戦った事で、その強さを、俺は手にする事が出来た。

やがて、俺が手に持ったキーブレードで最後の一撃を与えた。

それは、この場で俺の勝利を意味した。

 

「はぁ、はぁ、なんとか勝てたのか」

「あぁ、そのようだな」

 

そうして、俺は戦った相手を見つめる。

 

「全く、たった一年でここまで強くなるとはな」

「いや、ほとんど奇跡的ですよ、というよりも」

 

俺はそうして、この一年間、俺と戦ってくれた人達を見る。

このワンダーワールドには、本来ならば伝説の中の人物達。

初代マスターロゴス、かつてはメギドではあったが、このワンダーワールドにおいては元の穏やかな性格へと戻ったストリウス達。

そして、父さん。

ワンダーワールドという、この曖昧なこの世界に。

 

「それにしても、ここまで元の世界に戻ったのか」

 

それを、一年前の戦いで、俺達は飛ばされた場所。

その場所は、俺が目覚めた時には、今立っている丘と、天高くまである刃王剣十聖刃しかなかった。

 

「本来ならば、ここが元に戻る事すらできなかったかもしれなかった。

けど、それはディズニーイマジーネションベルトによって」

「出来たという事か」

 

これまでと変わらない。

幾多の物語が一つになったディズニーイマジーネションベルト。

これは、確かにワンダーワールドと繋げる扉だった。

だが、それと同時に、これまでの物語を収める物でもあった。

 

「ここには、全知全能の書から生まれた物語があった」

「だからこそ、気づけなかった事もある。始まりのきっかけは確かに全知全能の書だったかもしれない」

「1人1人が全知全能の書で描かれた物語だとすれば」

「それが合わさり、新たな物語に変わる」

 

例えばそれは、人魚姫。

本来だったら、悲劇で終わるはずだった物語。

しかし、それを読み、新たな物語を考えた結果、生まれたリトルマーメイドという物語。

 

「お前は、それをこれからも紡ぎ続けるんだな、ソラ」

「師匠」

 

同時に、そこには、師匠も立っていた。

あの戦いが終わり、師匠もまた、ここに立っていた。

 

「俺には物語の主人公になれないと思っていた。だけど、違ったんだ。

捉え方で、物語は違う。勇者じゃなくても、ただの村人でも、魔王でも、生きていれば、主人公になれる。

それを、俺は気づけなかっただけだ」

「俺にとって、最初に憧れたのは、間違いなく師匠でした。覚えていますか」

 

そう、俺はあの時を思い出す。

アルカディア・ベースでの最初の記憶。

それは、師匠が、教えてくれた物語。

人と機械が力を合わせ、戦う物語。

それを通して、師匠は様々な事を教えてくれた。

 

「俺は俺の全力でこれからも頑張ります。だから」

「あぁ、行ってこい」

「お前達に、物語の続編を」

 

同時に、俺達の身体は消え始める。

それは、元の世界へ、帰還する時。

そして、振り返れば、そこには、皆が待っていてくれた。




これにて、ワンダーワールドを開く者は完結しました。
最初は、ディズニーイマジーネションベルトをきっかけに書き始めましたが、ある意味、セイバーとディズニー、そしてキングダムハーツを組み合わせて書いていて、楽しかったです。
ディズニー自体、多くの物語を新たな視点で造りだした物が多く、名作もありました。
そこから、セイバーの全知全能の書をある意味否定出来る要素もあり、書かせて貰いました。
ここまで応援してくれた皆様、本当にありがとうございます。
そして、また、別の仮面ライダーを原作にした物語を書いていく予定です。
だから、これからもよろしくお願いします、

次回作の原作は

  • クウガ
  • アギト
  • 龍騎
  • 響鬼
  • カブト
  • 電王
  • キバ
  • ドライブ
  • ゴースト
  • エグゼイド
  • ビルド
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