念の為に言いますが、ここに登場する銀の福音はアニメ基準の無人機です。
ナターシャ乗ってたら重傷で済まないから…………ね?
現在、オープンフェイスに搭乗し海上を飛行しているスネイルです。
AC6主人公のガレージこと巨大ヘリにオープンフェイスを乗せて私の元へ到着、そして今はメーテルリンクと共に銀の福音の元へと向かっています。
『閣下、乗り心地は如何でしょうか?』
「良好です。耐Gスーツの負荷限界を上げたものを持ち込んで正解でした」
メーテルリンクのISと並び、音速で空を駆ける私ですが、強化人間では無いのでGによる負担がどうしてものしかかります。
それを想定して作り上げた耐Gスーツ。現在は戦闘モードでは無いのでクイックブースト級の速さを出していますが、グレイアウト及びレッドアウトも起きていないため成果は上々でしょう。
高速で移動しつつ私の体調も観察。もしも何かあった場合は改善点として前例を作れる事になっているので試運転様様です。
ですが元凶には礼は言いません。厄介ごとには変わらないので。
やはりこの速度で飛行していると目的地にはすぐに辿り着く。
目の前で戦闘を行っている代表候補生達をカメラに捉え、私は公開通信を付ける。
「こちらスネイルです。これより僚機のメーテルリンクと共に銀の福音破壊作戦に参戦します」
『なっ、み、味方だと!そのバカでかい奴が!?』
「その馬鹿でかいのが私です」
私のオープンフェイスVer.1の大きさは原作基準です。僚機となっているメーテルリンクのISすら私からすると、肩装備のタレットくらいの大きさにしか見えない。
いや、タレットの方が大きいか?
どうでもいい事はさておき、目の前で繰り広げられている戦場を見る。
やはり一番上手く立ち回っているのがドイツ代表候補生。軍人と言うこともあり味方の射線と被らず的確に狙い撃とうとしている。
イギリス及びフランス、そして中国代表候補生も悪くない。ただ、フロイトを見ていたら未熟と言える立ち回りである事には変わりない。
奴が異常だと?それもそうですが。
現場に到着前に現状を確認。高高度に銀の福音が存在し、その周囲に攻撃を放つものの回避される代表候補生達。
レーザーランスとスタンガンは射程距離の関係上、当てる事は非常に難しいですが、両肩に装備している対IS用に威力は落ちたものの長距離へ射程を改造したプラズマミサイルなら攻撃可能でしょう。
戦闘モードでなければ空中でも追えたかもしれませんが、いくら耐Gスーツを着ていようと高機動で動き続けるとなると私が耐え切れない可能性が捨てきれない。
『メインシステム、戦闘モードに移行』
ホバーによって海の上に立つように着陸したACは上空の戦闘を見上げる。
『その機体で来たってことは張りぼてではないんですよね!?』
「そう言っていられるのも今のうちです」
会話中にターゲットロックを終えて両肩のプラズマミサイルを放つ。
このような相手が高高度にある状態でも追尾できるようロックオン距離を伸ばせるように改造してあります。
腐っても競合相手はISとなるので、これくらい当然です。
今まで我が技研のシミュレーター内でしか存在していなかった未知の攻撃に対して回避行動をとる。
残念なことに、持続力があるソレはどこまでも追尾していく。
『何だあれは!?見たことのない新兵器か!』
「我が研究所で開発したプラズマミサイルです。この程度で驚かないでいただきたい」
『だとしても物がデカすぎますわ!?』
それもそうです。ACのサイズは10mを軽く超える。その武装となると自然に巨大になるのも必然、弾丸1つが戦車砲クラスになるためIS相手には相当大きい兵器となりますね。
だからと言って手加減する必要はない。
執拗な追跡を振り切ろうとした銀の福音は逃げることを諦め、エネルギー弾による撃墜を試みる。
その攻撃によりプラズマミサイルの殆どは撃ち落とされたが、近くで爆発した衝撃が銀の福音に伝わっている。
「どうしました、攻撃の手を緩める暇がありますか?」
『総員、攻撃!』
メーテルリンクの掛け声により代表候補生たちが思い出したかのように攻撃を開始する。
全く、プラズマミサイルに見とれるのはいいですが本来の目的を忘れないでもらいたい。
プラズマミサイルのリロードも既に完了しています。先程と同様にメーテルリンクと代表候補生たちの攻撃を交わしつつエネルギー弾を放ち続ける銀の福音に再びロックオンをして発射する。
今度は最優先で落とさなければいけないと判断したのか、候補生たちへの攻撃を一時的に取りやめ、プラズマミサイルから逃げるように引きつつエネルギー弾で撃ち落としてきます。
だが、プラズマミサイルに集中しすぎて他への対応がおざなりとなりメーテルリンクのプラズマキャノンが命中している。
プラズマ内に含まれるジャミング効果が銀の福音に現れ、数舜の間、こちらの姿を十分にとらえることが出来ていないようです。
『閣下の攻撃に気を取られているうちに撃て!』
『あんなの魅せられたらやるしかないでしょ!?』
『あのポワワって出てるの何!?パルス?』
「正真正銘のパルスですよ。射程が短いのでほとんど当たりはしません。ですが当てたらシールドエネルギーを大きく削ることを理解しておきなさい」
『無茶苦茶なことを言う…………!』
有利な盤面ではメーテルリンクの掛け声が輝く。私という異物がいる中で他者を鼓舞できるのは彼女かホーキンスくらいでしょう。
とはいえ代表候補生たちは既に消耗している身。無人機の状態である銀の福音は早く堕とすに限ります。
素早さだけは一級であるためお互いにジリ貧という印象は免れない。
やはり、決め手は私となるでしょう。
「各員に告ぐ。奴を私の元まで下に引きずり下ろしなさい」
『了解しました』
『降ろすって、どれくらい距離があるか分かってるの!?』
『…………勝算はあるんだな?』
「私を誰だと思っています。無理は言いません。4㎞、いや8㎞まで降ろせばよろしい」
『そんなに飛ぶのかい!?その巨体で!?』
メーテルリンク以外が驚愕し、息を呑む声が聞こえる。
日本最大級の山くらいならこの機体だと数十秒で飛び立てます。
歴代ACも空戦をしていたのだ、私がその壁を突破しても問題は無い!
『メインシステム、飛行モードに移行』
ブースターをふかして海上から離陸する。加速しながら高度を上昇させる私の機体、まだです、もっと、もっと高く!
『本当に飛んでる!?』
『何をしているのです、誘導を!』
パルスガンとプラズマキャノンによる進路妨害で銀の福音を誘導するメーテルリンクが発破をかける。
バチバチと左手に装備してあるレーザーランスをゆっくりとチャージし、いつでも放てるように準備しておきます。
近接武器をチャージし終わったら自動で発射してしまうと?そんな不具合を私が残しておくとでも?
ゲームの都合など知った事ではありません。ここは私にとって現実、不都合になる点は削除するに限りますので。
高度5000…………5500…………6000…………
『今です!』
射程圏内、レーザーランスのブースターを噴射させ急加速。
多くの攻撃によって誘導された銀の福音が通る直線上に私が躍り出る。
『メインシステム、戦闘モードに移行』
一撃で堕とすために飛行に割いていたエネルギーを攻撃に回す。
接触まで200……100……!
「堕ちなさい、鉄屑!」
超音速を瞬間的に突破し、レーザーランスが銀の福音を
言葉で言うと効果的に聞こえないだろうが、ISとACのサイズは無視出来ないほどある。
故に、掠めただけで半身を削り取ることが出来たのです。
『す、凄い、右半分をシールドエネルギーごと…………』
『あれが、倉持の抱えてる秘密兵器?オーバースペック過ぎるでしょ!?』
本来であるならば存在してる第二形態、情報ではあったのですが半身を削られエネルギーも尽きた銀の福音は海へ落ちていく。
そして、オープンフェイスもブースターを使い切り下へ下へと落ちていく。
『えっと、落ちてるんですが大丈夫なのですか?』
「問題ありません」
ドイツ代表候補生が、何故か敬語で話しかけてきたが問題はありません。
水面に着くまでにEN補充は済んでおり、海面にホバーで着地した。
…………着地?着水なのかこの場合は。まあ別に良いでしょう。
「作戦目標達成です。では、私は先に帰投しますので鉄屑の回収をしておきなさい」
私の被弾はゼロとは言え、試運転であったためどのように調整しなければならないのか調べなければならない。
メーテルリンク及び代表候補生たちに公開通信にて通達し、その場でブースターを吹かせて砂浜へと戻るのだった。
私のACは高く飛べるし、威力は落ちるけど戦闘モードでも長く飛べます。
威力落ちてもAC相手じゃなければレーザーランスで粉砕できるから致し方なし。
あと右肩はワーム砲の代わりに左肩と同じプラズマミサイルです。
追尾してくるプラズマに(今回活躍できなかったけど)スタンガン、そして誘い込んでからのレーザーランスという戦法です。人間サイズの兵器なら簡単に堕とせます。
なおフロイトはこれを正面突破してくる。なんだあいつ。