はっはっは、しっかり効いてるじゃねぇか!!(高評価)
「ん?」
どのくらいたったのだろう。
時間があっという間に過ぎるような絶対にやり直したくないくらい長いような矛盾の中で突然、自分の呪力の流れを感じる。
「やっと来たか」
どうやら虎杖悠仁達は獄門疆の破壊に成功したらしい。
やっとここから出れる、と一息つこうとしたその時、
「がぼぼぼ」
そういやそんな感じだったな、と思い出す。
羂索*1が獄門疆を日本海溝の沈み込み帯に置いていたんだった。
瞬時に頭を呪力で防御し、無下限を展開するが、無下限を展開するまでの一瞬で胴体は水圧に潰された。
「マジで覚えてろよメロンパン。着いたら"蒼"*2で深海8000mの気分を味合わせてやる」
胴体を反転術式*3で治癒し、ニュートラルな無下限呪術*4の効果範囲を広げていく。
ゴリゴリゴリッッッと展開された無下限とプレートに挟まれて羂索が仕込んでいた呪霊や封印が押し潰されていく。
だが"僕"はさらに無下限を広げていく。
やがて"僕"が広げた無下限に押し出されるように、周囲のプレートがずれ、人間が通れるほどの隙間ができた。
きっと今、上では地震が起こっていることだろう。
無下限によって作られた隙間を"蒼"を応用した高速移動を使い抜ける。
プレートを抜けたらあっという間に海上まで着いていた。
"さすが五条悟だな"なんて吞気なことを考えながら記憶にある羂索の呪力を探る。
「羂索はあっちか」
探知した呪力を目印に"蒼"を利用した瞬間移動を使い羂索がいる場所に移動する。
「最深部は8000メートルの日本海溝──
どうやら"僕"が獄門疆から出たことに羂索も気がついたようだ。
「"位相""黄昏""智慧の瞳"―術式順転"蒼"」
羂索を目視で確認した瞬間、呪詞を乗せた術式順転"蒼"を発動する。
だが1000年以上生きてきた怪物がこの程度で死ぬわけがない。
そう考え、羂索に向けて追撃をしようとする。
が、そのとき記憶の中の乙骨憂太の1.5倍以上の呪力を感じた。
すぐに"蒼"と追撃を中止し、意識をその呪力に集中させる。
"これが両面宿儺....."
膨大な呪力、そして隙の見つからない佇まい、その後ろには、ぼろぼろの呪霊に乗った羂索と裏梅が立っている。
"俺"の前に呪いの王、両面宿儺が立っていた。
その圧倒的な存在感に"俺"の一般人としての感覚が悲鳴を上げている。
しかし"僕"としては.....
「寂しいねぇ。話くらい聞いてくれてもいいだろう?」
宿儺の後ろからぼろぼろの呪霊の上に乗った羂索が話しかけてくる。
どうやら"蒼"に抵抗できる術式を持っている呪霊を取り込んでいたらしい。
「"僕"は意味なく切り取り線野郎と話すほど暇じゃないんでね」
羂索の返答が返ってくる前に宿儺が割り込んでくる。
「覚えているか? クックッ、こっちの小僧になってしまったが、殺す」
「悠仁から逃げたやつが尻捲ってみっともねえなあ! 間抜け!」
出来るだけ原作をなぞるになるように会話を進める。
「貴様っ!!」
挑発に裏梅が反応し、"僕"に近づいてくる。
近づいてきた裏梅に対して、触れる寸前で"蒼"を加えた拳を叩き込む。
ボギュッ、と何かが折れたような音がして裏梅は吹っ飛んでいった。
"殺すつもりで殴ったが生きてそうだな"という考えと"出来れば裏梅を殺したくはないなあ"という矛盾した考えが同時に浮かぶ。
「まて宿儺。彼と戦う前に私との約束を果たしてもらう」
羂索が宿儺に話しかける。
「宿儺様とあろうお方がそんな吐瀉物雑巾の指図を聞くんですか~?」
「.....いいだろう」
"俺"としても獄門疆から出てきた直後の反転術式でも治せないような凄まじい疲労感の中で戦うより原作知識のアドバンテージを生かすように戦ったほうがよさそうだと感じている。
"俺"の原作知識にはない宿儺の切り札の力だろうか?宿儺は15本の状態でも今の"五条悟"を殺せるような反応をしているからだ。
"俺"も原作の"五条悟"よりかは、宿儺の情報を知っているが宿儺は虎杖悠仁の中から五条悟のすべてを知っている。
単純な実力では負けないだろうが、情報アドバンテージに勝っている宿儺が"五条悟"を殺せると考えている状況で戦うのは危険だと判断した。
「.....はあ。ったく今、何日だ?」
「11月19日」
羂索が分かり切った質問に答える。
「じゃあ12月24日でいいだろ」
当然、原作をなぞり返す。
「君が24日に私達に予定を合わせろなんて気色悪いな」
「命日が二つもあったらややこしいだろ」
「.....勝つ気かい?」
羂索の言う通り今のままじゃ原作のように宿儺に勝てないだろう。
だが、
「勝つさ」
生徒たちのためにも
その後、宿儺達としっかり縛りを結ばされた。
ワンチャン、夜中に無量空処しに行こうとおもったんだけどなあ。
運が良ければ続きます