待たせたな
領域内での戦闘は最初こそ五条悟が押していたが、戦闘が長引くにつれ、五条悟は攻めあぐねていった。
「さっきから逃げ回ってばっかりだけど、どうした?呪いの王。僕が怖いのかい?」
宿儺がとにかく堅い。
宿儺は領域内での戦闘は不利と判断し、伏魔御厨子が外殻を破壊するまでひたすら耐えるつもりのようだ。
そのほかにもなんらかの縛りによって自らを強化しているのだろう。
「クックック、貴様こそどうした? なにやら焦っているように見えるぞ」
だがそれは宿儺を追い詰めている証拠ともいえる。
「こんなに早く決着がつきそう、だなんて考えてなかったから、せっかくの準備が無駄になると思ってね」
宿儺は無量空処への適応をあきらめたのか、伏黒恵の魂に付けていた法陣を自らの後ろに付け直したようだ。
宿儺に魔虎羅の法陣が付いた以上、適応されないように"赫"は温存するべきか。
領域内で"赫"を使わない縛りを結び、自分の能力を強化する。
逃げ回る宿儺を捉えるためには"蒼"は必須だろう。
切り札のことを考えなければ、今の宿儺に有効打がない以上、"五条悟"のほうが有利だ。
このペースでいけば宿儺が防戦に徹してるとはいえ、領域を破壊されるより前に致命傷を与えられるだろう。
"宿儺らしくない。何か企んでるな"
そう考え、警戒しながら"蒼"を使い、宿儺を引き寄せた。
『ガコンッ』
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一番最初にそれに気づいたのは乙骨憂太だった。
「また宿儺が領域の条件を変えた!!?」
宿儺は五条悟の領域の外の必中効果を領域の外殻のごく一部分に絞ったようだ。
先ほどよりも効果範囲を絞った斬撃により、五条悟の領域の外殻のごく一部がすさまじい勢いで削れていく。
そしてついには、領域の外殻に小さな穴が開いた。
領域に穴が開いたことで、場に動揺が走る。
「まてまて。宿儺の目的が領域の破壊なら、あの程度の効果範囲じゃ穴はあけれても領域の破壊なんてできねーぞ。それに、五条悟ならあの程度すぐに塞ぎなおせる」
日下部篤也は冷静にそう言った。
だが、五条悟以外、宿儺の目的を理解できていないのを証明するように、
「領域の外殻が回転している??」
五条悟の領域の外殻がぐるぐる、と回りだした。
「なんで、五条先生は領域の外殻を回転させているんだろう? 宿儺の強化された斬撃で領域の外殻が傷つくだけなんじゃ...」
乙骨憂太がそう言ったすぐあとに領域の外殻に2つ目の小さな穴が開く。
そして、二つ目の穴から、
「宿儺が出てきた!」
最強の式神、八握剣異戒神将魔虚羅の影の中から両面宿儺が顔を出す。宿儺は致命傷を負いつつも五条悟の領域から脱出に成功したのであった。
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宿儺が領域の条件を変え、無量空処の外の必中効果がさっきより狭まる。
強化された斬撃により領域に小さな穴が開く。
"領域に穴があいたな。でもこれくらいじゃ"五条悟"の領域は壊せない。宿儺は何を考えているんだ?"
突然、宿儺が領域にできた穴に凄まじい速度で向かう。
"宿儺は閉じた領域から直接脱出するつもりなのか!"
閉じた領域からの脱出。
原作で伏黒恵が陀艮の領域から出ようとしたときのように、宿儺も領域の穴から脱出するつもりのようだ。
もちろんみすみす見逃すつもりはない。
"蒼"を使い、宿儺を引き寄せる。
しかし、宿儺は、
『布瑠部由良由良』
"魔虚羅!!?"
"蒼"に適応している魔虚羅を呼び出しその影に潜る。
"まさか宿儺は最初から"
宿儺は逃げ回ることで五条悟に"蒼"の使用を強制し、それを魔虚羅に適応させることで領域の脱出を"蒼"で邪魔されないようにしたのであった。
"蒼"を使った高速移動、いや間に合わない!!!
出口を閉じるのには時間がかかる、なら出口をズラせば....!
領域の条件を変え、領域の穴を"五条悟"の後ろに来るように、回転させる。
宿儺が再び領域に穴にをあける前に、宿儺を止める!!
"蒼"を使い、高速移動で接近する。
だが、
「"龍鱗""反発""番いの流星"」
魔虚羅のと入れ替わるように出てきた、宿儺の腹あたりにある
胴体も受肉させたのか!!?
宿儺の胴体が筋肉で盛り上がっている。
宿儺は領域の必中効果が相殺される位置から縁を特定していた。
そして、
「解」
内側と外側、同時に斬撃を叩き込まれ、ついに五条悟の領域に二つ目の穴が開く。
魔虚羅がいないうちに"蒼"で引き寄せようとするが、次の瞬間には魔虚羅と入れ替わる。
だが、魔虚羅が出ようとしている穴のサイズ的に、攻撃をよけることはできないだろう。
"せめて魔虚羅だけは....!"
「術式反転"赫"」
領域の穴に目掛けて、"赫"を放つ。
が、
"自分を身代わりにした!? "
宿儺は自らを盾にすることで魔虚羅の破壊を食い止める。
そして、そのまま魔虚羅の影に潜り、五条悟の領域を脱出した。
次もおくれるかも