宿儺の解釈違い起こしたらすんません。
あと、五条好きの人もごめん(伏線)
なぜ俺に意識があるのだろうか。
なぜほとんど呪力が感じられないのだろうか。
ここは死後の世界なのだろうか。
何も見えない暗黒の中、様々な疑問が頭をよぎる。
「さすが呪いの王。こんな状況でも冷静じゃん」
どこか軽薄な声が聞こえる。
聞き覚えのある声だ。
俺の最後の記憶が、この声の主に敗北したと教えてくる。
「悪いねー、獄門疆の経験から封印術を磨かせてもらってね」
確かに、ここからの脱出は難しそうだ。
この術師の、五条悟の前では不可能といってもいいだろう。
「...なんのようだ?」
今、自分の意識が意識あることが不思議だった。
だが、推測はできる。
おそらく、五条悟は俺にやってほしいことがあって生かしているのだろう。
「いや用ってほどのモノじゃないんだけどね。んー、まぁ、とりあえず"僕"優位の縛りでも結んでよ」
それが”僕”の目的かな、五条悟はそう言った。
「わかった」
二つ返事で返答する。
「あれ?いいんだ」
その返事に、かつて、俺に愛を説いた阿呆との会話がよみがえる。
"私が勝った後、生きていたらあなたは私に何をくれる?"
"全て───"
「負けたのなら死んだも同然。死体をどうしようと、貴様の自由だ」
「へぇ、とりあえず、"僕"に絶対服従ね。人間を許可なく害するの禁止」
縛りが結ばれた直後に、封印を緩めたのか、いつもどうりの呪力の流れを感じる。
「伏黒恵の肉体に戻してみて。宿儺、君なら受肉の
無茶を言う男だ。
しかし、縛りで逆らうことはできない。
俺は長い時間をかけ、元の伏黒恵の肉体を再構成する。
「うっわ、本当にできちゃったよ。下手したら無限回復とかできそう」
「.....それだけか?」
伏黒恵の肉体に戻すだけなら天使に頼めばいいだけだ。
俺を生かす理由にはならない。
それを察したのか、クックックッ、と五条悟のいたずらっ子らしい笑い声が聞こえる。
「これ、ほとんど"俺"のわがままなんだ」
虎杖悠仁とか乙骨憂太達には絶対言わないでね、そう念を押し五条悟は
「実は"俺"、宿儺が一番好きなんだよね」
と言った。
「は?」
思わず口に出る。
「好きといっても変な意味じゃなくて、純粋にファンというか、呪いの王らしい熟練者っぽいとこがかっこいいというか、ギャップがいいというか、いぶし銀というか...」
「は?」
先ほどと言動が違いすぎて、ショックを受ける。
が、
「まぁいい」
そのどこか既視感のある言動に耐性があったからか、何も考えないことで飲み込む。
「ああ、ごめん。暫くここから出られないけど、いつか外に出してあげるから」
縛りはバリバリ結ぶけど、五条悟は付け足すように言った。
「いつか、桃鉄99年しようねー」
そして、また来るから、と言い残したっきり五条悟の気配が遠ざかっていき、暗黒だけが残る。
「....五条悟か」
これからどうなるんだろう、と初めて考える。
五条悟に振り回されるのか、それとも人体実験にでも使われるのだろうか。
様々な可能性が頭によぎる。
しかし、まぁ─────
最後まで読んでくださってありがとうございます。