おいでよ、犯罪者デュエリストたちの蠱毒の村!!(外界隔絶)   作:SOD

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【調査隊の手記】


羽蛾が女だったら可愛いのか? 悪夢のような問いの答えを求めて、調査隊は沼地の周囲を探索した。

なんの成果も得られませんでした。


じゃけん自分でそれっぽいのを作って検証してみましょうね〜

まずは付けてるだけでイジメを疑われる虫眼鏡を外してー(ここで手記が止まり、紙には血痕が付いている…………)







おいでよ、僕の元へ……(性癖錯綜)

 

 「なぁにやってるんすかねえ、お前ら……」

 

 門番二人と夜遊がデュエルを開始しようとしたまさにその時、三人の頭上から声がした。

 上を向くと、見張り台の上から除いている人影が一つ。

 黄緑色の髪を切り揃えた目付きの悪い少女だ。 

 

 「は、羽蛾の姉さん……!」

 「こ、これはその……!」

 

 羽蛾と呼ばれた少女の登場に、門番二人は明らかに顔色が悪くなる。

 

 「おっかしいなぁ……? もしも新入りが入って来たら、すーぐにアッシに伝えるようにあれほど言っておいた筈なのに、忘れちゃったんでゲスかねぇ……?

 

 これは、教育のやりなおしが必要でヤンスねえ……ヒョヒョヒョヒョヒョ〜」

 

 「っ!? ち、違うんです羽蛾の姉さん! これは、その……!!」

 「か、勘弁してくださいっ!!」

 

 

 「なんとも分かりやすい上下関係だね。そこのキミが、門番の責任者かな?」

  

 「ええ、その通り。アッシがこの関所を管理している羽蛾麻由里さまでヤンス」

 

 「へえ、関所ってどう意味だい?」

 

 「簡単な話でゲス。

 

 ここにやってくるデュエリストは、全員、ボクとアンティールールでデュエルしなければならない。

 そこで勝てば村に入れる。負ければ身包み剥がされて村の外に放置。いずれ餓死して森の栄養になる。

 

 分かりやすいでショ?」

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 「フフフ。ああ、実に分かりやすくて小物臭の漂う説明だ。

 

 つまり、奴隷同然の身分の君たちが生きるためには、守りを固めて追い剥ぎするくらいしか知恵が生まれなかったわけだね。さしずめ羅生門の老婆だ」

 

 「…………なんだぁ、テメエ……?

 

 言っとくけどアッシの先祖は全日本大会の優勝経験すらある、由緒正しいデュエリストの家系でヤンス。それだけ強力なデッキを伝承してきている。

 

 それに引き換え、ここに来たばかりのデュエリストの大半はデッキの主力カードをロックされて追いやられてきた負け犬の中の負け犬。

 

 役に立つなら使ってやる道もあったところでゲスが……お兄さんには不要なようで」

 

 「ああ、勿論不要だとも。

 

 ところで、羅生門の老婆は最終的に因果が巡って身ぐるみを剥がされたらしい。

 

 

 このデュエルの後、キミは生まれたままの姿になってどうするのかな? 僕のオモチャになるかい?」

 

 「ゲゲゲゲゲーっ!! 人生最後の減らず口! 存分に叩いて死んでく〜ださい!!」

 

 

 「「デュエル!!」」

 

 

 デュエルディスクが先行後攻を決定する。先行を取ったのは麻由里だ。

 

 「ケッケッケッ〜これはこれはツイてないでゲスなぁ〜。

 

 アッシのターン、ドロー。手札から『ジャイアント・メサイア』を召喚」

 

 ジャイアント・メサイア ATK1200

 

 

 「メサイアの効果発動。

 手札の共振虫(レゾナンス・インセクト)を装備して攻撃力・守備力を500アップする」

 

 「そして守備力が2000を超えたジャイアント・メサイアをリリースして、EXデッキから『完全態・グレート・インセクト』を特殊召喚!!」

 

 完全態・グレート・インセクト ATK3000

 

 「す、すげえ……流石は羽蛾の姉さんだ。たった1ターンで非力なインセクトモンスターを攻撃力3000にしちまうなんて……」

 

 「やっぱり、先祖が元全日本チャンプなだけあるよな……先祖代々でカードの封印を解いて、あんなに強力なデッキを持ってるんだもんな」

 

 

 「そして、墓地へ送られた共振虫(レゾナンス・インセクト)の効果も発動。デッキから『樹冠の甲帝ベアグラム』を手札に加えるでゲス。

 カードを一枚伏せて、ターンエンド」

 

 

 麻由里 LP4000

 手札4

 場 完全態・グレート・インセクト ATK3000

 伏せ1

 

 

 「このシンクロモンスター全盛の次元に融合モンスターを積極的に使っているのは珍しいね。

 それとも、こんな森の中じゃ算数を覚えるのは難しいということかな?」

 

 「フン、この村でシンクロ召喚を使っている者なんて極々一部の上澄みでヤンスよ…………アッシだって元々は……」

 

 「ああ、なるほど……アンティールールで取られたわけか。惨めだね」

 

 「五月蝿いでヤンス!! さあ、さっさとターンを進めて貰いましょうか!」

 

 「それもそうだね。

 

 それじゃあ、僕のターンだ。ドローフェイズ」

 

 夜遊にターンが移り、カードを引く。

 

 「なるほど……これがデッキをロックされるという状態か。

 

 今までのデッキとはまるで違う物だ。それでも、僕のデッキには違いないか。

 

 メインフェイズ。僕は『ホーリーナイツ・レイエル』を召喚。

 召喚成功時、効果発動。デッキから永続魔法『聖なる降誕(ホーリーナイツ・ナティビティ)』を手札に加えて、発動するよ」

 

 「ホーリーナイツ…………なんかプレイヤーもカードも眩しくて鬱陶しいでゲスねえ」

 

 「フフフ。分かりやすい嫉妬だね。

 確かに、地中に潜っていることが多い昆虫にはこの光は眩しすぎたことだろう」

 

 「ちっ、いちいちムカつくでゲス……!

 このデュエルが終わったら、森に捨てる前に鞭打ちにでもしてやりましょうかねえ!」

 

 「まあまあ、そう己の矮小さを卑下しないで。虫ケラ一匹だって、僕の生活の助けにはなれるんだからね。

 カードを一枚伏せて、ターンエンドだ」

 

 「ケッ!! その余裕の笑みと訳のわかんない口を昆虫の足で縫い付けてやるでゲス!!

 

 ボクのターン、ドロー! スタンバイフェイズ、『寄生虫パラノイド』の効果発動! ホーリーナイツ・レイエルに寄生して昆虫族にしてやる!」

 

 「グロテスクなモンスターらしい、奇っ怪な戦術だね。

 

 聖なる降誕(ホーリーナイツ・ナティビティ)の効果発動。相手がカードを発動した場合、手札から光属性レベル7のドラゴン族モンスターを特殊召喚出来る。

 

 僕は『聖夜に煌めく竜』を特殊召喚する」

 

 聖夜に煌めく竜 ATK2500

 

 「くっ……眩しい!」

 

 「聖夜に煌めく竜の効果発動。手札から特殊召喚に成功した場合、場のカードを対象に取って破壊出来る。

 完全態・グレート・インセクトを破壊する」

 

 「なんだって!? クッ……パラノイドの使用タイミングをミスったでヤンス。だがしかし、そんなことは些細なミステイク。

 速攻魔法『超進化の繭』を発動。パラノイドに寄生されたアンタのホーリーナイツ・レイエルをリリースして、デッキから昆虫族モンスターを召喚条件を無視して特殊召喚出来る!!

 

 ぜひ来てほしい、先祖から継承された切り札! 『究極完全態・グレート・モス』!!」

 

 究極完全態・グレート・モス ATK3500 

 

 「出た! 羽蛾の姉さんの切り札!!」

 「いつ見てもこの森の主に相応しい姿だぜ!」

 

 「更に! 装備カードとして墓地へ送られたパラノイドの効果発動! 手札からレベル7以上の昆虫族モンスターを特殊召喚出来るでゲス。

 

 先代が進化させし切り札『究極変異態・インセクト女王』!!」

 

 

 究極変異態・インセクト女王 ATK2800

 

 「なんてこった! 究極完全態と究極変異態が揃い踏みだ!!」

 「いつ見ても森の女王に相応しい貫禄だぜ!」

 

 

 「ヒョヒョヒョヒョヒョ〜! その聖夜に煌めく竜とか言ういけ好かないカードは、アンタの切り札なんでしょうがねぇ。

 究極変異態・インセクト女王がいる限り、ボクの昆虫族モンスターは相手の効果の対象にならず、効果で破壊もされない超耐性を獲得。つまり、そのうざったいキラキラはただ光ってるだけの電球でゲス!」

 

 「フフフ……やはり良いね。キミのようなゲスな性格でボスをやっている女性は。自分が安全なところにいて、負けないと思っている。

 

 この後のことが楽しみだよ」

 

 「は? 何ですって?」

 

 「言っての通りさ。

 キミはこのデュエルで僕に身包みを要求しているだろう? だから僕は、僕が勝ったら。

 

 キミには一生、僕の性欲のはけ口として生きてもらうよ」

 

 「ーー!!??」

 

 夜遊の思わぬ発言に、麻由里は思わず後退った。

 

 「キミのような、自分が勝てる相手にだけ威張り散らして格上には媚びるようなゲスな女性が、僕の性癖でね。

 

 その小柄で女性的魅力の無い体型から察するに処女だろうか? 自分が安全な場所にいると思ってたかを括っているキミの純潔、人生、是非とも手に入れて弄びたいな……」

 

 「ヒッ……ヒイィ……っ!? な、なんなんでゲスかコイツ!?

 

 あ、アッシの純潔はいずれ旦那になる金持ちでイケメンで権力者の為に25年間大事に取ってあるんでゲスよ!!」

 

 

 「へえ……歳上でアラサーか。ますます良いね。ゲスに加えて、妄想だけは熟成されている。

 

 その肥えた自尊心、犯しがいがありそうだ」

 

 

 「こ、コイツキモいっ!? マジでキモいでゲス!! こんなやつ、さっさとぶっ倒して身包み剥いで捨ててくるに限るでゲスよ!

 

 バトルフェイズ! 究極完全態・グレート・モスで、聖夜に煌めく竜を攻撃!! モス・パーフェクト・ストーム!!」

 

 

 究極完全態・グレート・モス ATK3500 VS 聖夜に煌めく竜 ATK2500

 

 「いいね。その焦った顔。自分が安全な場所から転げ落ちる所が想像出来たのかい?」

 

 浮浪叉夜遊 LP3000

 

 「ちょっとマジで黙れ!!

 究極変異態・インセクト女王で攻撃!! クィーンズ・デス・ブレス!!」

 

 究極変異態・インセクト女王 ATK2800

 

 浮浪叉夜遊 LP200

 

 「大丈夫だよ。怖くない。そばにおいで……」

 

 「キモいキモいキモいキモい!! お前嫌いでゲス!!!! 大っ嫌い!!」

 

 「フフフ……いいね。いい表情だ。自分の立場を理解し始めている。

 

 いい恐怖と嫌悪感だ。最高の夜になりそうだ」

 

 「ヒィッ……ヒィッ……!?

 つ、次のターンで必ず仕留めないと……ターンエンド!」

 

 「ああ、そろそろ終わりにしようか。僕としても、この後のほうが楽しみで、デュエルどころじゃなくなってきた。

 

 エンドフェイズ時、リバースカードオープン。『エターナル・カオス』。

 グレート・モスを対象に、デッキから光属性と闇属性のモンスターを攻撃力が合計3500以下になるように墓地へ送る。

 

 送るのは『ホーリーナイツ・フラムエル』と『混沌殻(シェル・オブ・カオス)』だ。

 

 

 僕のターン。ドロー」

 

 「ヒョヒョヒョ……何をしようと、この究極インセクトの布陣を超えられるわけも無いでヤンス……っ」

 

 「メインフェイズ。手札から『混沌核(コア・オブ・カオス)』の効果発動。墓地の混沌殻を除外して、特殊召喚」

 

 混沌核 DEF1600

 

 「更に、混沌核の効果。除外状態の混沌殻を特殊召喚。」 

 

 混沌殻 DEF0

 

 「なるほど、壁を作って凌ぐ算段でゲスか」

 

 「フフフ……都合の良い妄想に逃げていても、現実はこうだ。

 

 シェルにコアをチューニング」

 

 ☆4+☆2

 

 「ちゅ、チューニング!?? な、何でデッキロックされてる筈の新入りがシンクロ召喚が使えるでゲス!?」

 

 「シンクロ召喚。レベル6『カオス・ビーストー混沌の魔獣ー』」

 

 カオス・ビーストー混沌の魔獣ー ATK3000

 

 

 

 「さあ、もうすぐキミの新しい人生(よる)が明けるよ……」

 

 「ひっ……ひぃぃ……!」

 

 

 

【挿絵表示】

 




真っ白な男は大体サイコパスで中二病か変態。
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