おいでよ、犯罪者デュエリストたちの蠱毒の村!!(外界隔絶)   作:SOD

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騒象寺我音(16)

親父がトップスの街に侵入して高級なカラオケ機材をパクろうとした罪で収監されて、その後村の中で女を犯してコイツが生まれた。(親父は埋められた)

親がデュエリストですら無いので、ひたすら詰んでいた所をデュエリスト村のキングの一人『レッド』の派閥に入れたことで、サテライトとしては人並みの生活を遅れるようになった。 

好きなものはやはり歌うこと。音痴。あと口臭い。



おいでよ、弱者ばかりの負け犬小屋(サテライト)

 

 「この村、目も当てられないほど弱いカードばかりなんだねぇ……」

 

 

 「オラァ! これでトドメだぁ!

 B・F 霊弓のアスナでソイツに攻撃!!」

 

 ソイツ ATK0

 

 「うわあああああー!!」

 

 孤蔵乃 LP0

 

 

 「ふぅ……」

 

 

 名蜘蛛が騒象寺に勝利した後、村の最下層のカードプールが気になった夜遊は、カードの回収も兼ねて名蜘蛛に戦わせ続けていた。既に20戦は越えている。

 だが、名蜘蛛も新しい力を存分に振るえることに歓びを感じているのか不満を訴える様子は皆無。むしろ人生で一番輝いているかもしれない。

 

 「そんじゃあ、テメエのデッキは貰っていくぜぇ」

 

 「そ、そんな……ばかな……!」

 

 

 デュエリストの命とも言えるデッキが奪われる。それは魂を引き裂かれるのと同じことだ。表情から生気が消えていく。生きていく手段も失った。

 

 今日この場で負けた者の何人が、この先生き残れるだろうか……。

 

 「ふわぁ〜……」

 

 そんなことなんの興味も無い夜遊は、欠伸をしながら名蜘蛛に声をかけた。

 

 「名蜘蛛。そろそろ引き上げようか。

 

 デュエルディスクのバッテリーも限界だろう?」

 

 

 「ん? ゲッ! もう空っぽじゃねえかよ……チャージまで12時間、デュエルはお預けかよ……」

 

 

 「流石は人類の姥捨て山。充電時間も充電効率も下の下と言うわけだ。

 

 むしろ持った方かな?」

 

 「ったくよぉ…………。

 

 ほら、ボス」

 

 「うん?」

 

 名蜘蛛が不完全燃焼な顔をしながら、カードの束を差し出してくる。

 枚数は約800枚か。

 

 「アンティーで手に入れたカードかい?

 

 使い物にならないから要らないな」

 

 「バーカ。さっき言ったろ? 物のやり取りはカードだって。

 言ってみればこれは金でもあるんだよ。

 

 何やったかは知らねえけど、このシンクロモンスターがアンタからの贈り物である以上、配下のオレがアタマに上納金を払わねえわけに行かねえだろ」

 

 「意外と律儀なんだね」

 

 「ただし、デュエルディスクのチャージ代金は抜かせて貰ったぞ。

 アンタの命令で動いたんだから、必要経費だ」

 

 「ちゃっかりしてるね。

 僕は好きだよ。そう言うの。

 それはそれ。これはコレ。良い言葉だ」

 

 デュエルにはクソの価値も感じないが、通貨の代わりと言えば話も変わる。

 

 福沢諭吉大好きと言う人間が、実際には一万円札しか見ていないのと同義だ。

 

 

 「因みに、どうやったんだ。このシンクロモンスター?」

 

 

 「簡単な話だよ。

 

 この世界には稀にカードをデュエリスト自身が生み出す現象が起こる。

 僕はそれを人為的に起こすだけ。

 

 どんなカードが出るかはキミの運次第だね」

 

 「…………アンタ、ほんとに人間か?」

 

 

 「白い悪魔、とはよく呼ばれていたね。あとは『無敵の白(インヴィジブル・ホワイト)』とかね」

 

 なお、この能力は簡単に説明すると

 

 他人のソシャゲアカに勝手に十連分だけ課金して、引き逃げするようなものである。当たるも八卦当たらぬも八卦。

 

 完全無課金に埃を持っているなら迷惑な話だが、何が何でも上に行きたい名蜘蛛にとっては神にも見える救いの手だ。

 

 

 「さて、それじゃあデュエルディスクのチャージができる場所に行こうか。

 

 12時間。関所を通るのは明日になりそうだね」

 

 「了解だボス。案内するぜ。

 ついでにアンタのディスクもチャージしといたらどうだ?」

 

 「ああ、僕のデュエルディスクは特別製でね。

 デュエルで発生するフィールやデュエルエナジーを吸収してバッテリーに変換するから、動力には困らないんだよ」

 

 「へへっ! とんでもねえ高級品だな」

 

 

 幸先よく使い勝手の良い駒と性奴隷を手に入れた夜遊。

 

 運良く自分では手に入れられなかった力を手に入れた名蜘蛛。

 

 二人の勝者はご機嫌に歩いていく。

 

 

 「…………オレら、忘れられてる……?」

 

 「…………くそっ……くそぉぉぉ……っ。ぐすっ……ほ、ほんとに……ほんとに……っ、外でっ、やりやがったあ……!!

 

 嫌いだぁ……アイツ嫌いだぁ……!! ぐすっ……!」

 

 

 影の薄い誰かと、人権が薄い誰かは、悲しい気持ちになりつつも二人に着いていくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 そして、その四人を憎しみの籠もった目(グラサン)で睨む騒象寺(リーゼント)が一人。

 

 

 「名蜘蛛の野郎……覚えてやがれ。

 テメエは、ぜってえに許さねえ……必ずこの手でぶっ殺してやる……!! レッド派閥でのし上がって……必ず!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




名蜘蛛と騒象寺が

ブレスオブファイアVの主人公とボッシュみたいな関係性になりますように……パンパン。
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