X783年…ここはアースランドとは別の世界。その世界にあるとある森…
「……なぁ本当にここにあいつがいるのかよ?ルーシィ!!」
「黙ってろレビィ!!…情報が確かならこの辺りにいるはずなんだ」
そこには面影こそあるが明らかに性格が違うルーシィとレビィがいた。ある男を探して…。
「……!!ルーシィ!!」
「どうしたんだ?…あれは!!おーい!!」
二人は傷だらけで倒れているある男…レツを見るや否やレツのもとへと直ぐに駆け寄る。
「おい!!しっかりしろ!!」
「ルーシィ今はそれよりも先にギルドに連れて帰ろう!!」
「そうだな!!」
レビィとルーシィは二人でレツを抱えると妖精の尻尾のギルドへとかえっていくのであった。そしてこの世界はレツがいた世界とは別の世界…この世界の名はエドラス。アースランドとは別の世界…
第13話『もう1つの世界』
『……約束だぞ、絶対に死ぬなよレツ!!』
『あぁ約束だ“エルザ”』
「……ぃ、……レツ…、おぃ!!起きろ!!レツ!!」
「…ここは…?」
『起きたー!!』
「うぉ!?何だよここ!!」
レツはルーシィの言葉で目を覚ます。レツは驚きながらも辺りを見渡すが、そこには見覚えのある顔はあるものの違和感をレツは覚える。
「やっと起きたんだね!!お兄ちゃん!!」
「お兄ちゃん!?」
「忘れたの?僕だよ!!ナツだよ!!」
「それは分かってるが…僕!?、おいおい…お前頭でも打ったかナツ?」
レツがナツに対して驚くのも無理はなく、ナツの一人称が急に“俺”ではなく“僕”になっているのだから…。だがレツはその事よりもレツはある一点の方向に目が集中する…
「……リサーナ?」
「どうしたの?レツ兄?」
「何で…お前が生きて!?」
「おいおい~ついにボケたかレツ。リサーナは死んでなんかいねぇぞ?」
レツは死んだと思っていたリサーナが目の前にいることに驚きを隠せなかった。だがリサーナは何かを確信したのか…レツのもとへと近付く。
「レツ兄…病み上がりのところ悪いんだけどちょっと来て…」
「あぁ…」
二人はそういうとギルドの外へと出ることにした。
「どうしたんだあいつら?」
「何か事情があるんじゃないかな?」
――――
二人はギルドの外に行くとリサーナは今にも泣きそうな声でレツに話しかける。
「レツ兄…だよね?」
「そうだけど?…何か皆おかしくねぇ…」
「レツ兄!!」
リサーナはレツの胸に飛び込み涙を流す。それもその筈…リサーナもレツと同じエドラスの住民ではないからだ。
二人はこの世界にいてはならないイレギュラーな存在なのだから…
「どうしたんだよリサーナ?」
「…ぐすっ!ごめんね、嬉しくて…」
「なぁ、俺の予想が正しくないほうが嬉しいんだが1つの聞いていいか?」
「どうしたの?レツ兄?」
レツは少しの間悩んだが…決心したのかリサーナにあることについて質問する。
「ここは…嫌、この世界はなんだ?」
「もう…そこまで分かっちゃったんだねレツ兄…そうここは私達の知ってるアースランドではない世界なんだよ…この世界はエドラスっていうらしいよ」
「やっぱりそうだったか…この世界でまず気付いたのはこの世界…エドラスじゃ魔法は使えなさそうだな…」
「そうなの…エドラスでは魔法はなぜか使えないの、それにエドラスでは魔法は有限であって無限ではないの」
それを聞いたレツはやはりな、と頷く。実際レツはこの世界で意識を取り戻した時に魔法を使ってみようとしていたのだが結局は使えなかったのだ。
「そして、もう薄々気付いてるとは思うけど…エドラスの世界のナツ達は私達の知ってるナツ達じゃないの…」
「!!じゃあ…エルザも…」
「残念だけど別人なの…しかもエルザはこの世界では私達の敵なの…」
「そ、そんな…事が…」
なんとも言えないこの状況にレツは心を保つことで精一杯であった。自分の知っている仲間達はいなく想い人にいたっては敵であるということ。
「けれどレツ兄…私はもう決めたの!!この世界で生きていくんだって」
「(俺よりも小さいリサーナでさえこれほど決心が強いというのに俺ってやつは…)…分かった俺もこの世界で生きていく…皆には記憶が少し曖昧になってるって伝えといてくれリサーナ!!」
自分よりも小さいリサーナの揺るぎない決心を見てレツも心に誓うことにする…もう元の世界に帰れないのならこの世界の皆と生きる事にしようと…
「レツ兄どこかに行くの?」
「あぁ。魔法が使えないんじゃ俺は腕力だけで敵を倒さなきゃいけねぇからな鍛えに行ってくる…まぁ皆には3カ月ぐらいたったら戻ってくるって言っといてくれ!!」
「…分かった!!じゃあ“またね”レツ兄!!」
「あぁ!!“またな”リサーナ」
二人はそういうと己の進むべき道へと歩いていくのであった。今度は永遠の別れではなくまた会えることを信じてさようならは言わない。
――――
レツはギルドから離れて、今は森の中にいた。レツは今後どうするかを決めることにした。
「さーて…この世界の生き物の強さがよく分からんからな…おっ!!丁度いい感じの獣が一匹いてらぁ!!」
そういうとレツは自分の約20倍の大きさの獣を殴り飛ばす。
「おらぁ!!」
ドゴッ!!っと音をすると獣は泡を吹いて倒れる。
「うーん…これじゃあ今一分からんなぁ…そうだ!!今の本気のパンチでどこまで地面に穴があくか試してみるか!!ふん!!」
レツの拳が地面に当たると直径100メートル程の小さなクレーターが出来る。あまりの小ささにレツは少し落ち込んでしまう。
「魔法無しじゃこの程度しか出来ねぇのか…鍛えるしかないな。目標は直径1000メートルってところか!!」
そしてこの時レツは知らなかった…まさか自分達の知っているナツ達に会えることなど…
――――
一方リサーナの方では…
「なにー!?レツが勝手に修行の旅に出ただとー!!」
「そ、そんなぁ~せっかくまたお兄ちゃんと話そうと思ったのに…」
「ま、まぁまぁ二人とも落ち着いて…レツ兄はまた3カ月後くらいに戻るって言ってたから良いじゃない」
ルーシィやナツはあからさまにショックを受けていた。いや、ルーシィの場合はショックというよりも怒っているという方が当てはまるかもしれない。
「あいつ…まだ治ってねぇのにフラッと何処かに行きやがって…」
「まぁまぁルーシィ落ち着いて。逆に言い替えれば強くなってレツ兄は帰ってくるってことだから」
「うーん…それもそうだなあ!!強くなって戻ってくるのなら私は別にいい…、?なんだこれ?」
ルーシィはレツが持っていくのを忘れた服の中にある1つの日記が落ちていた。それを拾ったルーシィは中身を見ることにした。
「えーと…なになに、X775年7月7日…もう1つの家族が失った日?スサノヲの封印?…訳わかんねえな…まぁ帰ってきた頃に渡すか!!」
ルーシィはレツの日記を閉じてギルド棚にいれておくことにした。
――――
夜の森…レツはジャングルの中一人で寝ていた…
『レツ…お前は、お前だけは生き残るんだ!!』
『何言ってんだよ●●!!、皆で生きるって言ったじゃねぇか!!』
『周りを見ろ!!皆スサノヲを命懸けで封じて死んでいったんだ!!』
『よくも私の最高傑作を!!貴様等の一族は絶対に根絶やしにしてやる!!死ね!!』
『やめろー!!』
「はっ!?……夢か…、そうだ…もう決心したんだ力を付けてもう誰一人失わないようにするんだって…、もうあの時みたいに後悔したくねぇからな…」
レツは一人決心した…その理由を語る日がくるのはまだ遠い未来の事…
はいっ!!というこでレツサイドの話ができました…いやぁ実はオリジナルストーリーというのは苦手で…それとまた質問や感想などあれば是非よろしくお願いします!!