第14話「心の傷」
ギルドでは一日中騒ぎその後ルーシィはミラに妖精の尻尾の仲間のマークを押してもらう。
「ここでいいのね?」
「はいっ!!」
「…はい!!これであなたも妖精の尻尾の一員よ」
「わぁ!…ナツー!!見てー‼妖精の尻尾のマークを入れてもらっちゃったぁ」
ルーシィはあまりの嬉しさにナツに見せびらかすがナツにはもう妖精の尻尾のマークは見慣れているのか正直どうでもよかった。
「あっそ~、よかったなルイージ」
「ルーシィよ!!」
『おまえあんなかわいい娘どこで見つけてきたんだよ』
『いいなぁ~うちのチーム入ってくんねぇかなぁ」
ルーシィのことを皆は口々に言うがナツは席を立ちギルドの依頼板の方へと行く。
「報酬がいいやつにしようね」
「お!これなんかどうかな。盗賊退治で16万Jだ!!」
「決まりだね」
「ナツさーん!!仕事に行くなら僕も同行します‼」
「!フレイヤ、うーん…まぁ別に良いぞ!!」
「フレイヤが行くなら私も行かないと駄目ですね…」
ナツはフレイヤとココアとハッピーの四人で依頼に行こうとしたがその時マカロフが一人の子供と話をしていた。
「父ちゃんまだ帰ってこないの?」
「む…くどいぞロメオ、貴様も魔導士の息子なら親父を信じておとなしく家で待っておれ」
「だって…三日で戻るって言ったのにもう一週間も帰ってこないんだよ?」
「マカオの奴は確かハコベ山の仕事じゃったな…」
「そんなに遠くないじゃないかっ!!探しに行ってくれよ!!心配なんだ!!」
ロメオの言葉にナツとフレイヤは話に耳を傾ける。そしてマカロフはロメオの言葉にきつい一言を語る。
「冗談じゃない!!貴様の親父は魔導士じゃろ!!自分のケツもふけねェ魔導士なんぞこのギルドにはおらんのじゃあ!!帰ってミルクでも飲んでおれい!!」
「……バカー!!」
「おふ」
ロメオ泣きながらマカロフの顔面に右ストレートを入れる。そしてそのままマカロフをほってギルドから出る。
それを見たルーシィは妖精の尻尾の厳しさを知る。
「厳しいのね…」
「ああは言っても本当は一番マスターが心配してるのよ…」
「それってどういう…」
ルーシィが言い切る前にギルドの物を誰かが壊す音が聞こえる。
「オイ!!ナツ!!依頼板壊すなよ!それにフレイヤも床に穴空けるんじゃねぇ‼」
「え?」
「マスター…ナツとフレイヤの奴ちょっとヤベェんじゃねえの?」
「アイツら…マカオを助けに行く気だぜ…」
「これだからガキどもはよぉ……んなことしたってマカオの自尊心がキズつくだけだけなのに」
ギルドの者はナツ達の行動に反対をするがマカロフは違った。
煙管を口に加えながらどっしりと座る。
「進むべき道は誰が決める事でもねえ…放っておけぃ」
「ど…どうしちゃったの?アイツ…急に…フレイヤ君まで…」
「ナツやフレイヤもロメオくんと同じだからね」
「え?」
「自分とだぶっちゃったのかな…ナツやフレイヤのお父さんも出ていったきりまだ帰ってこないのよ。お父さん…って言っても育ての親なんだけどね。…しかもドラゴン」
そう言うとルーシィはミラの言葉に椅子から転げ落ちる。
「ドラゴン!?ナツやフレイヤ君ってドラゴンに育てられたの!?そんなの信じられる訳…」
「ね、小さいときそのドラゴンに森で拾われて言葉や文化や魔法なんかを教えてもらったんだって…でもある日ナツやフレイヤの前からそのドラゴン達は姿を消した」
それを聞いたルーシィは納得する。ナツがイグニールを探す理由。
おそらくフレイヤもまた別のドラゴンに育てられたのだろう。
「そっか…それがイグニール…」
「ナツはね…いつかイグニールと会える日を楽しみにしてるの…そーゆートコがかわいいのよねぇ…私たちは……妖精の尻尾の魔導士たちは……みんな何かを抱えてる……キズや痛みや苦しみや……私も…」
「え?」
「ううん何でもない♪」
ミラの茶を濁すような言い方に何か不信感を抱きながらルーシィは納得する。だか、一つだけルーシィは納得いかないことがあった。それをミラに聞く。
「……あれ?でもフレイヤ君はともかくナツってお兄さんがいたんじゃないの?」
「……そうね、確かにナツには一人だけお兄さんが“いた”わ…」
「いた?まるで過去の話みたいじゃないですか?そのお兄さんはいま何処に?」
「お墓の中よ…彼…レツはもうこの世には居ないの」
その言葉にルーシィは絶句する。ルーシィは魔導士という世界を実際甘くみていた。魔法を使えれば誰でも気軽に魔導士になれると…
「そんなことって…」
「あるのよ実際に…評議会直々の依頼で事故が起きてね…その時はナツもグレイもフレイヤも皆泣いたわ…だけどね…今ナツが立ち直れているのはそのお兄さんのお陰でもあるのよ」
「それってどういう事ですか?」
「ナツに手紙を書いていたの…その内容にはねナツは自分の自慢の弟だって書いてあったの…だからこそナツは立ち直れたし皆も笑うことができた…それに彼は魔導士としても優秀だったわよ?」
「そうなんですか!?ナツのあの感じを見てたらちょっと想像つきませんね…」
その後ルーシィは何を思ったのかギルドから走り去っていった。
◆◆◆◆
今ナツ達は馬車に乗っていた。
「でね!!あたし今度ミラさんの家に遊びに行くことになったの~♪」
「下着とか盗んじゃ駄目だよ」
「盗むかー!!」
「それよりも女性同士だからといって如何わしいことをしてはいけませんよルーシィさん」
「だからしないって言ってるでしょ‼」
ルーシィはハッピーとココアの対応に疲れたのか椅子に腰をおろす。
「「てか何でルーシィ(さん)がいるんだ(ですか)?」」
「何よ何か文句あるの?」
「そりゃあもういろいろと…あい」
「だってせっかくだから何か妖精の尻尾の役に立つことしたいなぁ~なんて」
「(株を上げたいんだ!!絶対そうだ!!)」
「(以外と腹黒いですね…)」
そんなやり取りがあるなかでもナツとフレイヤは顔を青ざめ、息を荒げながら馬車に乗っている。それを見てルーシィは同情の言葉を言うがナツ達には聞こえていない。
「マカオさん探すの終わったら住むところ見つけないとな ぁ」
「オイラとナツん家住んでもいいよ」
「本気で言ってたらヒゲ抜くわよ猫ちゃん…どうせならフレイヤ君の方がいいかなぁなんて…」
その一言にハッピーとココアはドン引きする。それもその筈、17歳の女性がまだ12歳弱の男の子に住みたいと言うのだから。
「ちょ…そこまで引かなくても良いじゃない‼」
「いや…だってその…」
「はっきり言って無理です。ルーシィさんがショタコンだったのは意外ですがそれよりもフレイヤはまだ12歳です。そんな小さな子供に変な趣味は押し付けたくありません」、
「私を何だと思ってんのこの猫ども!?」
「!止まった!!」
「はい!!止まりました!!」
「着いたの?」
だが様子がおかしいのかルーシィは馬車の人に聞いてみる。
「す、すんません。これ以上は馬車じゃ進めませんわ」
「何コレ!?いくら山の方とはいえ今は夏期でしょ!?こんな吹雪おかしいわ!!」
そう、そこにあったのは季節はもう夏だと言うのに景色一面が吹雪で覆われていたのだ。
その後ルーシィはナツから毛布を奪い取り星霊の鍵で時計座の扉ホロロギウムを呼び出す。そしてホロロギウムの中に入る。
「〈あたしここにいる〉と申しております」
「何しにきたんだよ…」
「〈何しに来たと言えばマカオさんはこんな場所に何の仕事をしに来たのよ!?〉と申しております」
「…マジですか…」
ルーシィの言葉にフレイヤは若干驚く。
「知らねえでついてきたのか?凶悪モンスターバルカンの討伐だ」
「〈あたし帰りたい〉と申しております」
「はいどうぞと申しております」
「あい」
「今回は仕方ないですね」
「時には自分の力でなんとかしてください」
ルーシィをほって四人はマカオを探しに行く。ナツやフレイヤはマカオを大声で呼ぶ。
しかし、返事はなくその代わりに崖の上から足音が聞こえそしてナツとフレイヤを襲う。
「バルカンだー!!」
「っち!!」
「ウホ」
「あ!?」
フレイヤはバルカンがいった方向に気付き声を上げる。
「ルーシィさん!!逃げて…」
「人間の女だ♪うほほーー♪」
「おお」
「遅かった…」
バルカンは女を連れ去る習性があるのだ。それを知っていたためフレイヤはルーシィを呼んだのだが、時すでに遅くなってルーシィはバルカンによって連れ去られていく。
「んなことよりも…しゃべれんのか」
「とにかく助けに行きましょう!!」
「〈言ってる暇があったら助けなさいよォオオオ!!〉…と申しております」
ルーシィはそのままバルカンに連れ去られていくのであった…
作者「はい!!と言うことで久しぶりに投稿した訳なんですが…まず最初に一言…モンスターストライクさん本当にすいませんでした‼」
ルーシィ「どうかしたの?」
フレイヤ「実はですね…モンスターストライクさんには二件もメールが来てたんですよ…更新待ってますってメールが…」
作者「すっかり忘れてました…一応私は漫画家志望兼作者なので…更新が遅れて…」
フレイヤ「シャウトさーん出番でーす!!」
シャウト「作者さん…少し私とあちらでお話をしましょう?」
作者「は、はい…」
その後の事は皆様のご想像に任せます…