FAIRY TAIL~もう一人の火竜~   作:ドラグニル

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黒炎竜

「ごちそう…さま、魔力が戻っていく…傷も塞がって…これならいける!!」

 

「ま、まさかこの俺のオーラを人間が食べたというのか!?」

 

レツはシバの渾身のブレスを食らうことにより炎と破壊神の融合、『黒炎竜』となったのだ…

 

その魔力の異変は空間を通してラクサスやミストガンにも伝わる。

「何だ?この魔力は!!」

 

「へ!あの魔力…レツの野郎何かしやがったな…」

 

「この魔力はレツ…、しかし何かが違う…」

 

「まさか、シバの力を取り込んだ!?」

 

空間を通してヨルズとラクサス、そしてミストガンとファルブブがレツの異変に気付く。

 

 

 

 

 

 

 

第9話『黒炎竜』

 

 

 

 

 

 

 

「炎と破壊神の力の融合…『黒炎竜』だと?」

 

「すげぇ…、いつもの力の何倍にも膨れ上がってやがる!!…これならいける!!」

 

シバは驚いていた…レツに自分の魔力を取り込まれたこともそうだが、それよりも今のレツの魔力は最初出会ったときの2倍にも3倍にも膨れ上がっていることに…

 

「驚きはしたが、貴様を倒すことに変わりはない!!もう一度貴様をこの技で倒してやろう!!破邪の息吹!!」

 

「もうその技は効かねぇよ!!」

 

レツはシバのブレスを片手で破壊する。シバはそれに少しばかり恐怖する。

 

「おぉぉぉ!!」

 

「くっ!!(くそ、こちらが今は圧倒的に不利だ!!)」

 

レツはシバを完全に圧倒していた…。シバはこの状況を打破しようと渾身の大技をレツにぶつけようとする。

 

「喰らえ!!破壊神の鉄槌!!」

 

レツの上空からとてつもない大きさの黒きオーラを凝縮した球体がレツの下へと落ちていく。

 

「終わりだ!!」

 

「この戦いを終わらせるぜシバ!!黒炎竜の―咆哮!!」

 

レツの黒い炎はシバの技を焼きそして壊れていった。

 

「く、くそおぉぉ!!」

 

「黒炎竜の撃鉄!!」

 

レツはシバを黒き炎で纏った拳で殴り飛ばしたのであった。その影響でシバの意識が落ち、そしてレツとシバは空間から抜け出す。

 

「……何故、止めを刺さない?」

 

「妖精の尻尾は相手の命までは奪わない…、例え相手が闇ギルドであってもな。それにお前は本当は良い奴っぽいし!!」

 

「ふっ…敵わないな貴様には…」

 

レツの笑顔に思わずシバも笑みを表す。シバは心の中でこのような人間なら分かり合えるかも知れないとシバは思うのであった。

 

一方こちらはラクサスとヨルズの空間…

 

「おらぁぁ!!」

 

「だらぁぁ!!」

 

ラクサスとヨルズは二人とも唯単純に雷を拳に纏い殴り合いをしていた。二人の顔は青アザだらけで出血もしていた。

 

「そう言えばお前…名前はなんだ?」

 

「あぁ?俺はヨルズだよ!!」

 

「俺はラクサスだ!!」

 

「へ、ならラクサスよぉ、てめえにこの雷を受け止められるか?」

 

「やってみろよ…」

 

「雷獣!!」

 

ラクサスの場所へと一匹の雷の獣をヨルズは放出する。だがそれをラクサスは食べてしまう。

 

「中々旨い雷だな…」

 

「……は?」

 

「1つ忠告してやる…俺はギルドの仲間には隠してるが、一応雷の滅竜魔導師だから雷は効かねえぜ…」

 

その言葉にヨルズは驚くしかなかった。自分の雷が通じないのであればラクサスに勝てる要素がない…ヨルズは最悪の組み合わせであることに気付いてしまう。

 

「悪いが仲間が待ってるんだ、てめえを倒させてもらうぜ!!」

「な、舐めるな!!化身の覚醒《モンスターウェイク》!!」

 

すると、ヨルズは雷の球体を背中に八つ 浮かせながら登場する。

 

「俺の最強の雷を食えるもんなら食ってみろ!!雷獣神の暴雷!!」

 

「無駄なんだかな…」

 

ヨルズの雷と空の雷が混ざり合い、とてつもない量の電撃がラクサスを襲うが…、先程のラクサスが言った通り、ヨルズの雷はラクサスには効かず平然とラクサスは立っている。

 

「今度は俺の番だな…滅竜奥義!!鳴御雷!!」

 

「ぐあぁぁぁ!!」

 

ラクサスの雷を纏った拳と共に雷の電撃を放ち、それをヨルズにぶつける。

すると、空間は消え、レツと出会う。

 

「…うん?ラクサスお前あんまし魔力減ってねぇじゃねえか!?」

 

「これが俺の実力さ、レツとは違ってな…」

 

ラクサスの言葉が引き金なのかラクサスと喧嘩を始めるレツ…。その光景を見てシバとヨルズは互いの顔を見て微笑む。

 

「俺たちもあんな風になれるか?シバ…」

 

「さぁな…、だが闇ギルドを辞めることは出来る、彼奴に教えてもらったからな」

 

ヨルズ達は一からやり直そうとおもったのであった…

ラクサスとレツはミストガンの事を思い出し、直ぐにミストガンを探そうとする、だがその時…ミストガンが現れるのであった…ただし、深傷を負って…。

 

「「ミストガン!!」」

 

ラクサスとレツは直ぐにミストガンの所へと向かい、安否を確かめる。

 

「あらあら、残りの妖精の皆さんは勝たれたようね…」

 

「…ファルブブ様!!1つお話が…」

 

「ファルブブ、俺とシバは闇ギルドを抜け…」

 

シバとヨルズは、レツとラクサスの戦いに破れ改心した二人であったが、その二人の心臓をファルブブは容赦なく貫く。

 

「シバ!!」

 

「レツ…ドラグニル、ゲホッ!!…俺は少しは変わ…ったか?」

 

「あぁ!!…だからもう喋るな!!…何で、やっと分かり合えるかも知れないと思ったのに!!」

 

「俺達の命は…もう…短い、だからせめて、お前に俺のすべての力を…」

 

シバは残った魔力をレツに全て渡し、息を引き取った。

ヨルズもラクサスに魔力を渡し、シバと共に息を引き取る。

 

「レツ…ラクサス、今すぐ逃げろ…奴は強すぎる…」

 

ミストガンは深傷を負いながらもレツとラクサスの二人に語りかけるが二人は断るのであった。

 

「仲間じゃ、仲間じゃ無かったのかよ!!」

 

「仲間?あぁ、彼等の事ね、彼等は本当に私にとって良い玩具だったわ…」

 

「さすがの俺もあんな光景見せられて黙ってられるほど人間出来ちゃいねぇんだよ!!」

 

「貴方達に何が出来るの?」

 

「確かに…今の俺達じゃあ、お前を倒すことは出来ねぇ…」

 

レツの言葉にファルブブは疑問に思い、ラクサスにミストガンを連れて逃げるようレツはラクサスに答える。

 

「ふざけんな!!お前一人を置いて、ギルドに帰るわけに行くか!!」

 

「状況を弁えろラクサス!!」

 

「っ!!」

 

「ミストガンの言う通り逃げた方が良い…だがあいつ相手に逃げることは不可能だ!!だから俺が足止めをする!!」

 

いつも以上に真剣な顔のレツを見てラクサスは悔しそうにしながらミストガンを抱える。

 

「…俺らは先にあそこに行くから、レツもちゃんと来いよ!!」

 

「あぁ!!…行け、ラクサス!!」

 

「誰一人逃がさないわよ!!」

 

「火竜の鉄拳!!」

 

「くっ!?」

 

レツの攻撃を喰らったファルブブは後ろへと吹き飛ぶ。それと同時にラクサスは行く。

 

「調子に乗りすぎよ、レツ・ドラグニル!!」

 

「ちっ!!(ダメージすらねぇのかよ!!)」

 

「貴方には最高の痛みをくれてあげるわ!!」

 

「そいつは嫌だね!!」

 

ファルブブはレツに向かって白い光線を放つ。それをまともに喰らったレツは吹き飛ぶ。

それでもレツは立ち上がる。

 

「はぁはぁ!!(一か八かやるしかねぇ!!)モード黒炎竜!!」

 

「それが先程の…」

 

「ごちゃごちゃ言ってる暇は無いんでね!!渾身の…黒炎竜の咆哮!!」

 

「くっ!!」

 

レツはブレスをファルブブに放つと直ぐに退散し、ラクサスの所へと向かった。

 

「……まぁ良いわ、どうせ今からレツ・ドラグニルを追っても追い付けないし、それに彼はもう…さようなら一人の妖精さん♪」

 

ファルブブはそう言うとギルドの地下へと進むのであった…

 

「…レツ!!来たか…!?」

 

「よ、よう~ラクサス…俺ちょっとミスっちまった…」

 

「待ってろ!!今すぐ転送魔法で飛ぶ!!だから堪えろ!!」

 

レツは先程のファルブブの謎の白い光線をまともに喰らい、体がボロボロになっていた。

 

「……あれ?ラクサス…俺、何か力が入らねぇや…」

 

「何を言って…はっ!?レツ!!体が消えて!!」

 

「悪いがラクサス…俺はどうやらここまでみたいだ…エルザにごめんって言っといてくれラクサス…」

 

「何言ってんだレツ!!お前がいなくなったら俺のライバルはいねえじゃねえか!!勝手に消えようとすんじゃねぇ!!」

 

ラクサスの言葉も虚しく、レツの体は消えてしまったのであった。

 

「レツゥゥゥ!!」

 

ラクサスの雄叫びと共に転送魔法により、ギルドへと帰還するラクサス達であった…




遂に話が大分原作に近付いてきました!!
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