みほ視点
私がこの大洗女子学園で戦車道を始めて、3日が経った。新しい友人と新しい戦車も見つけ、後は整備して数日後に来る教官を待つだけだった。だけど、
杏「西住ちゃん。ちょっと、お願いなんだけどこの戦車見つけてくれない。」
とあるパソコンを使ってを見せてくる。その映像には
優花里「凄いです。これ、トゥラーンですよね。現存する車両はかなり少ないレア戦車ですよ。」」
と暗い大洗の行動を堂々と走行する1台の戦車が映っていました。私も今まで多くの戦車を見てきたけど、このトゥラーンという戦車は初めてみた。すると、
沙織「見つけて、どうするんですか。」
桃「持ち主に譲るよう交渉してきて貰いたい。我が校、戦車も少ない。だから、少しでも、戦力を確保しておきたいのだ。」
みほ「でも、持ち主と上手くいかなかったら・・・・。」
杏「大丈夫、大丈夫。その時は私らが上手くやっておくから。」
桃「とにかく、お前達はまずはこの戦車の持ち主を見つけてこい。」
と言われ大洗の町に降り、私は沙織さん、華さん、優花里さんと共にこの1枚の写真を頼り沢山の人に聞いた結果、大洗の山の近くにたたずむ小さな民家にたどり着いた。そして、
みほ「ごめん下さい。」
と声を出すが、
シーン
と返事は返ってこない。
華「ご不在なんでしょうか。」
みほ「そうかも。」
と諦めようとしたその瞬間、
?「はいはい。どちら様?」
と声が聞こえ、扉が開く、そして出てきたのは
みほ「えっ!?」
1年前まで一緒に実家で過ごした
祐希「はっI? ・・・・・みほ。」
みほ「祐希君。」
私にとって大事な人が居ました。
祐希視点
まさか、会う事もないと思っていたみほとの再会。正直、今でも信じられない。そして、今でも再開して急に抱きつかれ、倒れて、
祐希「腰が・・・・痛い。」
と言いつつ、お茶を用意する。そして、お茶を入れ終わると、
祐希「お茶、持ってきたぞ。」
とみほ達が座っている前に置く。
華「ありがとうございます。」
沙織「ありがとうございます。」
優花里「ど、どうも。」
と礼を言われる。そして、お茶を置き終わると、
祐希「それで、みほ。お前、どうして此処にいるんだ。その制服をみてる感じだと大洗女子学園に転校したようだが。」
みほ「・・・・・うん。」
祐希「俺が今、知りたいのは此処に来た理由だ。まぁ、ある程度予想はついてるが。みほ、お前まさか戦車道を始めたとは言わないよな。」
みほ「・・・・・。」
祐希「図星か。大洗女子学園での戦車道の復活、そしてお前が大洗女子学園に転校し、此処に来た時点ですぐに分かった。トゥラーンはやらんぞ。 アレはウチの親が残してくれた大事な形見だ。」
と言うと、
沙織「ちょっと、そんな言い方ないじゃない!!1年ぶりに再会した友人に対してそんな事・・・・・。」
祐希「関係ないだろ。お前にはこれは俺とみほの問題だ。それに今言ったが、戦車道にはもう、一切関わるつもりはない。これが俺の答えだ。」
沙織「それでも・・・・。」
祐希「第一に、みほ。お前、あんな事があったから、戦車道が嫌になって転校を決意したんじゃないのか。俺には理解できない。お前の行動も考えも。」
みほ「それでも・・・・私は・・・・。」
祐希「戦車が好きってか。」
みほ「・・・・・。」
祐希「お前は変わらないな。でもな、俺は違うんだ。だから、力にはなれない。悪いがこの気持ちが変わる事はない。」
と言い、俺はみほ達を帰らした。
翌日、
昨日、みほ達が返った後俺は考えたが、もうそれでも戻る気にはなれなかった。今も正直、俺は自分がどうしたいかさえ分からない。そう思いつつ、いつも通り学校に通い授業が全て終わると、俺はミリオタ部の部室へと向かった。
ガラガラ
祐希「来たぞー。」
と扉を開けると、
大輝「おい!!祐希、お前どういう事だ。彼女がいるなんて聞いてないぞ。」
祐希「へ?」
大輝「昨日、お前の家を親父の軽トラで通りかかった時、大洗女子学園の生徒、4人がお前の家から出ていくのを見たんだよ。どういうつもりだ。俺らに黙っているとは。それに4人とも暗い顔をしてたぞ。まさか、お前、4人も連れ込んであらな事を。」
とどうやら、誤解を生んでいたらしく、
祐希「違う。あれは・・・・・。」
と事情を話そうとすると、
ピンポンパンポーン
『ええー、ミリオタ部の部員5人は今すぐに校長室に来なさい。繰り返します、ミリオタ部の部員5人は今すぐに校長室に来なさい。』
と放送が流れ、校長室に向かったが、
1時間後
杏「わざわざ、来てもらって悪いね。」
何故か俺たち5人は大洗女子学園に来ていた。校長室に行ってたら、すぐに大洗女子学園に向かうよう言われ、大洗女子学園に着くや否や、今度は生徒会室に連行され今に至る。そして、今俺たちの目の前で干し芋を食ってるのが、この大洗女子学園の生徒会長である角谷杏、そして、彼女が座るソファーの後ろには同じく生徒会の副会長を務める小山柚子と生徒会広報の河島桃が立っていた。
杏「いやー、本当は校長先生に直接伝えてもらうのが早いんだけど、やっぱり直接話した方が良いかなと思って。」
大輝「はぁ、そうですか。」
と大輝は出されたお茶を飲む。すると、
杏「早速なんだけど、君達戦車道に興味はない。」
裕也「戦車道って、あの戦車道ですか。」
杏「そう、そう。」
桃「我が校は、今年なって戦車道を復活させた。しかし、戦力が少ないためお前達の知る戦車を渡してもらいたい。のが、率直な願いだ。」
と言ってくるが、
祐希「その前に聞きたい。昨日、大洗女子学園の生徒4人が俺の家に来たのだが、それもお前らによるものか。」
柚子「それって、西住ちゃん達のこと。」
祐希「そうだ。」
と話していると、
桃「あぁ、私達が捜索を命じた。」
祐希「やっぱりか。それで、嫌だと言ったら。」
桃「勿論、その場合はそれなり実力でと言いたいところだが、もう一つ提案がある。それは・・・・・。」
杏「君達にも戦車道チームに入ってもらいたいんだよ。」
大輝「はっ!?どういう意味?」
裕也「戦車道は女性のみでは。」
桃「お前達も今、戦車道において男性部門についても聞いているだろ。」
大輝「まぁ、でもそれはまだ検討中だって。」
桃「そうだ。戦車道連盟はまだ戦車道にて男性部門が盛り上がるどうか疑問に思っている。そこでお前達が臨時ではあるが我が校大洗女子学園の戦車道チームに加わり、共に全国大会に出場する。そうすることで男による戦車道の盛り上がり具合を確認することが出来る。上手くいけば、戦車道連盟も、我が大洗女子学園、そしてお前達の大洗東高校にとっても悪くない結果を残せるということだ。」
と聞かされ、正直上手く考えたと思った。しかし、過去の事もある。それにみほにあんな事を言っておいて、やっぱり戦車道やりますなんて言えなかった。だから、断ろうと思ったら
祐希「やります!!僕、やります。」
祐希「はっ!?」
大輝「俺も!!」
祐希「ちょっ・・・・。」
吾郎「オイラも。」
祐希「えっ!?」
とこのバカ共は空気を読まずにやると言い出したのだ。
柚子「じゃあ、この書類に親御さんと自分サインを。」
桃「後、そちらの学校から此処に通うのは時間がかかる思う。だから、戦車道チームに入ると同時にお前達には我が校で授業も受けれるようにしよう。」
と向こうもこちらの都合のいい条件を出してくる。しかし、
京介「俺は少し、考えさせてもらう。家とも話さないといけないからな。」
と京介は一度実家と話す事を選んだ。そして、俺は
杏「君はどうするの。」
祐希「俺は・・・・・家で考えてきます。」
杏「そっか。じゃあ良い返事を待ってるよ。」
とその後、俺は生徒会室を後にした。そして家に帰ろうとした途中で、
沙織「みぽりん。これは何か教えて。」
みほ「うん。これは・・・・・。」
と偶然戦車の倉庫内のⅣ号戦車周りで友人達と話し合いながら、戦士の整備をするみほの姿を見かけた。昨日、みほに対して偉そうに言ったが
祐希「お前は凄いな。それに比べて俺は。」
と正直、自分の方が惨めに思えてきた。みほは辛い事がありながらも自分の気持ちに対して正直に答え、前に進んでいる。しかし、俺は今も変える事もできない過去のを引きずっている。そう思いつつ、俺は黙って家に帰った。
そして、その夜
ガチャガチャ
と俺は晩飯の準備をしていた。あれから考えたが、
祐希(やっぱり、向き合う気持ちになれなかった。過去にも今にも。)
そう思いつつ、食事の準備をしていると、
ザァーーー
と雨が音が急に聞こえてきた。
祐希「ヤバ!!2階に洗濯物干したままだ!!」
と急いで2階に灯り窓際に掛けてある洗濯物を回収しにいく。
祐希「ハァ~、マジか。ちょっと濡れた。」
と洗濯物を回収していると、
祐希「ん?誰かいる。」
家の扉の前に傘を刺して突っ立っている1人の女性の姿が見えた。そして、誰かなのか2階から確認していると、
祐希「おい、まさか。」
と俺は1階に降りて扉を開ける。そして、傘を刺して立っていたのは
祐希「女子高生がこんな時間に歩くのはどうかと思うが。みほ。」
みほだった。
祐希「飯できたぞ。」
みほ「あ、ありがとう。」
と小さな炬燵机の上に晩飯の乗った皿を置く。あの後こんな雨の中みほを1人で帰すわけにはいかないので家に上げ、晩飯も食べてないようなので一緒に飯を食べる事にした。そして、
祐希「いただきます。」
みほ「いただきます。」
と食事を食べ始める。そして、少し食べると
祐希「なんでこんな時間に来たんだ。」
と問いかける。
みほ「ごめん。迷惑だった。」
祐希「怒ってるんじゃない。ただ、普通こんな時間に来るって事は何か言いたい事があったんだろ。」
みほ「・・・・・うん。今日の夕方に祐希君が大洗が学校から出ていくのを見て。もしかして、角谷生徒会長に。」
祐希「あぁ。戦車を大人しく渡すか、一緒に戦車道をやるかって言われたよ。まぁ、俺たちにとってかなり都合の良いだったから疑ってるところもあるけど。」
みほ「やっぱり。それで、祐希君は・・・・・どうしたいと思ったの。」
祐希「・・・・・みほ。お前は今の戦車道が楽しいか。」
みほ「えっ!?」
祐希「今日、お前を見てて思ったんだ。お前は友人達と楽しく戦車道を楽しんでるお前を見て。・・・・・・俺は正直、どうしたらいいか分からないんだ。去年の決勝戦、俺はみほにもまほにも、皆んなにも迷惑をかけて、逃げ出して。もう、変えることも出来ない過去を引きずって。俺は自分の気持ちが分からないんだ。みほとは違って俺は弱いから。」
と俯いていると、
みほ「・・・・・そんな事ないよ。」
とみほは俺の手を握ってくる。
みほ「私もね、あの時の出来事をまだ、引きずってるの。でもね、私は華さんや武部さん、優花里さんとなら一緒にやれると思ったの。だから、もう一度頑張ってみようって思えた。確かに過去は変えられない。でも、私はそれでも戦車が大好きだから、支えてくれる友人が居るから。それは祐希君も同じだと思う。昨日、私が家に来た時、手が少し汚れた。あの汚れは戦車を整備した時汚れでしょ。普通、戦車が嫌いな人はこんな大変な事をしない。でも、祐希君が戦車が好きだからると思うの。それに私も決して強くはないから。それは今も昔も変わらない。私が黒森峰にいた時も祐希君が居たから頑張れた。無理にはとは言わないけど、一緒にもう一度頑張ってみよう。今度は私も支えるから。」
祐希「・・・・・みほ。そうだな。ありがとう、気づかせてくれて。もう一度、頑張ってみるよ。」
みほ「うん。」
祐希「今日は、夜も遅いから泊まっていけ。一応、布団は用意してあるから。」
みほ「ありがとう。」
こうして、俺はみほのお陰もあって、ようやく自分の気持ちと向き合う事ができた。
そして、2日経った。
ガチャ
祐希「ふぅ~、いよいよ今日か。」
と決心してしてから、2日が経った。まだ、あの時にあの事を思い出すだけで嫌な気分になる事もある。だが、それは過去の事。これからは俺の新たな道を進んでいく。過去がどうであれ、今の自分の気持ちに正直に向き合って進んでいく。それに、今の俺には
ガチャ
みほ「ごめん。遅くなって。」
祐希「いや、俺も今鍵を閉めたところ。」
みほ「そっか。じゃあ行こう。」
互いに支え合える人がいる。だからこそ、俺は前を向いて進んでいく。
祐希「みほ。改めてだけど、今日からよろしくな。」
みほ「うん。こちらこそ。よろしくね。」
こうして俺は再び戦車道という道へ進み始めたのだ。
続く
次回は校内練習試合編です。お楽しみに。