シンフォギア×ファイズ ー狼は奏者とともに戦うー 作:A.S マフルガ
ファイズと響がクリスと対峙していると駆動音が聞こえた。
「バイク?」
「でも、ここは森ですよ?」
麻那と響が疑問に思っているとこの場にデルタがジェットスライガーに乗って駆けつけてきた。
「デルタか」
ファイズはデルタを警戒した。
デルタはジェットスライダーから降りてクリスの元に向かった。
「あたしだけで充分だ。お前の出る幕はねえよ」
「ぐっ…!」
デルタは反抗的な態度を見せるクリスに攻撃した。
「どうして味方を攻撃したの!?」
「まさかスマートブレインはあたしを見捨てたっていうのか…」
「ファイア」
デルタはデルタフォンに音声を通してバーストモードに変更した。
ファイズはファイズアクセルとなってファイズエッジでデルタが放った弾丸を弾き飛ばした。
【TIME OUT】
ファイズアクセルはファイズに戻った。
「どうしてあたしを守った…」
「決まってるだろ。お前だって守りたいうちの一人だからだ」
「巧…」
「私もクリスちゃんと友達になりたいから戦うよ」
「抜け駆けなんて許さないよ」
響と麻那はデルタと戦う意思を見せた。
♢♢♢
貴道との決戦の後、巧たちは唯にカイザギアを取り戻したことを伝えた。
「お帰り愛おしい可愛い子ちゃん♫」
唯は実物のカイザギアを見て興奮していた。
「今度は盗まれないようにロックでも施しておくんだな」
「ふふ、その心配はいらないよ」
「どういうことですか?」
「カイザは特例を除いて記号の適合率が高い人間が使うと灰になる仕様だからね」
自慢げに語る唯だが巧はため息で麻耶はポカンとした顔だった。
「え、つまり消滅しちゃうってことなの!?」
麻那は時差で驚いた。
「そうだ。このデメリットがある限りは普通は使わないと思っていたんだけどね…」
まさか使われるとはと唯はショックを受けた。
「じゃあちゃんと返したからな」
巧はめんどくさくなってさっさと目的であったカイザギアを唯に渡そうとした。
「え、君達が使ってよ」
唯は巧達に返した。
「でも、消滅しちゃうんですよね?大丈夫なの?」
「大丈夫。さっき特例があるって言ったでしょ。その特例は君のことなんだよ」
「え、どういうことですか?」
麻那は唯の言っていることが理解できなかった。
♢♢♢
(結局答えてくれなかったけど巧の隣で一緒に戦えるのなら何だっていい)
(使わせてもらうよ)
麻那は脳内に貴道のことを浮かべてカイザフォンを開いた。
【STANDBY】
「変身!」
【COMPLETE】
麻那はカイザに変身した。
「相手に罰を付けてあげるよ」
「行くぞ」
ファイズ、響、カイザの三人はデルタとの戦闘を始めた。
♢♢♢
その近くでは、緑の怪物がふらついていた。
「ここが俺の戦場か…」
ファイズたちの戦いを見ていた。
「いや、死場所だよ」
緑の怪物の前にBLUSTの男がやってきた。
「お前は誰だ」
「僕は晴翔、世界を管理するBLUSTの一員だ」
男改めて晴翔はスーツケースを開いてミューズフォンを取り出した。
「歪どころでは済まない異端分子はこの僕が処理する」
晴翔はミューズフォンの変身アプリを起動して『3』を3回押してエンターキーを押した。
【STANDBY】
「変身」
晴翔はミューズフォンをミューズドライバーにセットした。
【COMPLETE】
晴翔の体に青いフォトンブラッドが駆け巡ってミューズに変身した。
「誰でもいい、この俺を満足させてみろ!」
緑の怪物はミューズに向かって行った。
♢♢♢
ファイズの戦闘は街に移ってデルタはジェットスライガーで三人を攻撃した。
「バイク相手になんてどうすれば…!」
「巧?」
ファイズはファイズフォンに『3821』と入力した。
【ジェットスライガー カムクローサー】
この場にもう一台のジェットスライガーが駆けつけてきた。
「こんなこともあろうかと唯にデルタの対策の一つとして聞いていたんだよ!」
ファイズはジェットスライガーに乗ってデルタとバイク同士の戦いを始めた。
「これでも食らえ」
ファイズはデルタと同時にジェットスライガーに搭載された武装を放って撃ち合った。
爆発が発生した。
「何っ!」
デルタは爆発の中でジェットスライガーを乗り捨てファイズに向かっていた。
「巧!」
「このままだと巧さんが危ない!」
その時、デルタはミサイルにぶつかって吹き飛んだいった。
「別に勘違いするなよ。あんたを助けようと思ったのはここで死なれたら気分が悪いからだ」
「クリス…」
クリスがファイズの身を守った。
♢♢♢
ミューズは緑の怪物が出した複数の怪人をミューズダガーで応戦していた。
「予測AI、起動」
ミューズは予測AIのアプリを立ち上げて相手の数秒先の行動を読み取った。
「はっ!はぁっ!はぁーっ!」
ミューズは予測通りに動く相手をミューズダガーで切り裂いていった。
「これで終わりだ」
ミューズは必殺技のアプリを立ち上げた。
【XCEEDCHARGE】
ミューズはミューズダガーの片方を相手に向かって投げてポインターを展開。
「はぁーっ!」
捉えた相手を自分の方に引っ張ってミューズエッジを突き刺して撃破した。
「消えたか…」
ミューズの視界から緑の怪物はいなくなっていた。
♢♢♢
戦いが終わって巧とクリスは港にいた。
「悪かった。スマートブレインの闇を知らなかったとは言え、お前をあんな奴らに預けて…」
巧はクリスに謝罪をした。
「まったくだ。おかげであたしがどんな思いをして生きてきたか」
「…けど、あんたが自分で言ったようにスマートブレインの闇は簡単に知れることじゃない。それに免じて許してやるよ」
クリスは巧にそっぽを向くが顔は赤くなっていた。
いわばツンデレというやつだ。
麻那はハンカチを咥えながらクリスのことを嫉妬の眼差しで見ていた。
「巧に色目を使う人はもれなく死ねばいいのに…」
いや、嫉妬よりも恐ろしいものかもしれない。
「あはは…」
響は巧の元に駆け寄った。
「巧さん、スマートブレインの闇って一体何ですか?」
「ああ、あいつらは秘密裏に子供に非人道的な実験をして兵士にしている。特に狙われるのはクリスのような戦争で親を失った孤児の子供だ」
「そんな事今すぐ辞めさせないと…」
「お前…」
響は拳を握りしめた。
「うん、今までは一方的に襲われるだけだったけど元はスマートブレインは父さんの会社だったんだ。人を苦しめるようなことをするのなら辞めさせるのが1番だよ」
麻那は響の意見に賛同した。
「麻那が言うことに俺は従うだけだ」
「どちみち私にはもう居場所がねえからな。スマートブレインをぶっ潰すいい機会だ」