シンフォギア×ファイズ ー狼は奏者とともに戦うー   作:A.S マフルガ

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5.少女との邂逅

その日は、巧はファイズに変身して刺客から麻耶を守っていた。

 

「なんだ?」

 

突如、敵の一人がスライム状の物に飲み込まれて消滅した。

 

「巧!」

「あぁ、こいつらに触れるのはやばい」

 

ファイズはファイズフォンで"そいつら"との戦闘に入った。

 

「逃げてくよ!?」

「おい、待て!」

 

追いかけて行った先はコンサート会場だった。

 

 

 

少し前、ここではライブが行われていた。

巧は麻耶にお願いされて見に来ていた。

その途中で刺客の存在を察知してやむを得ず会場を出たのだった。

 

 

 

そして今、二人の前には変わり果てた会場があった。

 

「なに…これ…」

「あいつらがやったのか!」

 

周辺には先ほどのスライム状の物が沢山いた。

 

すると、少女の歌声が聞こえた。

 

「歌?」

「この声は!ツヴァイウイングの!」

 

瞬間、周辺にいた敵は消え去ったが歌っていた少女は消え去った。

 

「そんな…」

 

少女の叫び声が会場内に響き渡る。

戦いはこれで終わった…

 

と、ここに一人の怪物が現れた。

 

「お前は…」

「誰だっていいだろ。どうせお前には関係のないことだ。これから死ぬお前にはな」

 

オルフェノクでも先ほどの敵でもない新種の敵が青髪の少女に襲い掛かる。

 

「これで終わりだ」

 

その怪物がとどめを刺す前にファイズが攻撃した。

 

「やめろ」

「ち、誰かいたのか」

 

怪物はどこかに跳び去った。

 

「大丈夫?翼さんだよね?」

 

麻耶が話しかけるが彼女の返事が返ってくることはなかった。

 

「た、巧!」

 

巧は変身解除して翼に駆け寄った。

 

「ど、どうしよう死んでる!?」

「今脈を確かめている。どうやら死んではないようだ」

「む…」

「どうした?」

「わからないけどもやもやするの!」

(…嫉妬、ってところか…)

 

すると、黒服の者たちが駆けつけて二人を取り押さえるように囲んだ。

 

「な、なに?怖いよ巧」

「あぁ…」

 

二人は刺客にとある場所に連行された。

 

「外してやってくれ」

 

二人に付けられた手錠が外された。

 

「怖かったよ…でも、ここどこ?」

「安心するにはまだ早いと思うぞ…」

 

「安心してくれ。我々はBLASTだ。君たちの方こそどうしてここにいる?」

 

「刺客…ではなさそうだな、BLASTと名乗ったが一体二課ってなんなんだ?」

 

「ほう、そう来たか。なら簡単に説明してやろう」

 

二人は説明を聞いた。

 

BLASTは様々な並行世界で活躍する組織、その目的は並行世界に散らばるその世界の歪みを調査して解決すること。

 

「でも、驚いたよ。この世界に来て早々歪みを発見したのだからね」

「歪みが分かったのなら!」

「それが簡単にはいかなそうなんだよ。そこで君たちの出番だ」

 

「待て」

「なんだね?」

 

「俺たちに頼むなら、まずはその歪みについて教えろよ。そうでなきゃ何をどうすればいいかわからないだろ」

 

「「…たしかに!」」

 

その返事が来たことで巧は思わずこけそうになった。

 

「歪みは主に二つだ。だが、君たちにはこれを渡すべきかな。重たくないけど天井には気をつけてね」

 

そう言うと本が落ちてきた。

 

「いたぁ…」

 

麻耶は頭にその本を食らって頭を抱える。

 

「読んでくれ」

 

「…あぁ」

 

二人は本のページを開くと…

 

「あれ?」

 

瞬き一瞬で読み終わった(感覚があった)。

 

「これでこの世界の歪みについて理解したはずだ」

「あぁ?…歪みって言うと、この世界はシンフォギアっていうアニメの世界だったのがなぜか俺たちやあの緑の敵がいること、主にその二つか?」

「…どうしてわかったんだ…」

 

「まぁ、本の力とは偉大ということでいいじゃないか。では、君たちがこの世界の歪みを解決してくれることを願っているよ」

 

「まぶッ…」

 

眩しい光に目を覆い、気づくと巧たちはコンサート会場にいた。

 

 

「巧…これからどうしよう…?」

「そうだな…」

(俺としては麻耶だけを守れていたらよかった。だが、託された以上は…だが…)

「いいよ」

「え?」

「わたしだって無関係じゃない話だし」

「わかった。なら、今はとりあえず二課とのコンタクトをとることだな」

「でも、わたし以外の女の子に現を抜かしたらだめだからね?」

「…わかっているって」

(顔が怖いな…)

 

 

そこから巧たちは翼の元に駆け付けた二課とコンタクトを取って協力関係だけを結んだ。(麻耶の嫉妬が怖かったので)

 

 

そこから巧はある場所に向かっていた。

 

(麻耶は風鳴翼のところにいる。二課に敬語を頼んだもののそれでよかったのかと思ってしまう…)

 

巧が気が付くと家の前にいた。

そこには何人かの人間が集まって来ていた。

 

表札には『立花』と書かれてあった。

 

「お前らこの家で何をやろうとしている」

「何って、お前には関係のねぇことだよ」

「もし!この家を気づ付けてみろ。お前らは一生後悔するぞ!」

「な、なんだよ!」

 

巧は敵の拳を受け止めた。

 

「お前らがやろうとしている行為に意味なんてない。お前らの価値を下げるだけだ。それともお前らは人でなしになりたいのか」

 

敵は拳を収めて、周りにいる者と一緒に逃げていった。

 

(これで…ま、いいだろ…)

 

巧が去った後に家から出てきた少女が頭を下げた。

 

 

それから数年が経って現在に近い時間のある日、目覚めない翼の代わりに戦っていたファイズの前に少女が現れた。

 

 

「あの時はありがとう!巧さん!」

 

「こっちにもこっちの事情があっただけだ。それよりもここにもうすぐ人が来る。面倒だから俺は行く」

(さっきから麻耶の視線が痛いしな…)

 

「じゃ、じゃあわたしも…」

「お前はその人たちと会ってあの日のライブ会場で何があったのか、自分の力は何なのか知るべきだ」

「たしかに知りたいことが沢山あります…けど…」

(親友のことが気がかりなんだな)

「ふっ、まぁ、その後に親友のところに帰るんだな」

 

 

「え?わたしに親友なんて…もういませんよ?」

 

 

 

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