もしも…ウルトロンに憑依したら? 作:(´・ω・`)しょんぼりくん
階段を降りて行きある部屋の前に立つ、軽くノックして返事を待つとドアが開かれ男性が覗くようにこちらを見る。
「…なんだお前か…」
『そうだ、今日は大丈夫か?』
「あぁ…それ新しいのか?」
『また新調した、いつものやるか?』
「…あぁ。」
そうバーンズ、ウィンターソルジャーがウルトロンを招きいれた。
『
そう自分が読み上げて行く、バーンズはそれを聞いて顔を下に向けている。
『
バーンズの瞳が揺れ出した、だが構わず続ける。まだ合図は来ていない。
『
そして顔を上げ空を見だした、だがまだ来ていない。
『
「っ!…」
そう次の言葉を出そうとした時バーンズが手を上げた、それを見て一時中断する。
『…やはりまだ無理か。』
「まだコードが頭の中で残ってる、次を聞かされたらまずかった。」
『まあ無理はするな、時間はまだいっぱいある。』
今現在行っていたのはバーンズの洗脳訓練だ、今現在バーンズがどの程度耐えられるかと言うのを続け最後のキーワードを聞いても洗脳をされなければクリア何だが…どうも自分が思っていた以上に洗脳が強いようだ。
『飯にしようか。』
バーンズの方は頭を抱えながら椅子に座り続けている、変わりに消化の良い物でも作るか。
「…なぁ。」
『どうした?』
「俺はできると思うか?」
『できるさ、現に君は耐えていた。ただやり始めて日が浅いだけだ。』
まだやり始めて一か月だ、提案したのはバーンズでそれに俺が協力している形だ。彼と会ったのは三カ月前だ。彼の場所を特定して会いに行った、かなり警戒されたが二カ月ほど会いに行けば何とか話をするまで持って行けたのは幸運だった。おかげで予想よりも早く対策ができる。
『だが不思議だ、何故ロジャースに会わない。彼ならば一番信用できるだろう。』
「…会う訳にはいかないだろ。」
『ふむ…』
罪悪感だからだろうか、それとも会うのが怖いのだろうか…どちらかと言うと前者かもしれない。とは言え気持ちの整理ができていない以上彼の判断に任せるしかないだろう。
『できたぞ、ほれ。フルーツ盛りだ。』
「豪華だな。」
そうテーブルに並べる。バーンズの方は手にフォークを持って止まっていた。
「…お前も不思議だな、何で機械が料理なんてしてるんだ?」
『まあ暇つぶしみたいな?』
「自分は食べれないのにか?なのに食う時は寂しそうにしてやがる。」
『……』
そんな顔をしてたのか俺…
「何でお前こんな事してるんだ?」
『そりゃまあ…何故だろうな。』
そうまた話をはぐらかした。バーンズはウルトロンから視線を外し食事を再開した。
別の機体でバーンズから言われた言葉を思い返していた。料理をしていた理由…か
『…どんな理由で始めたかな。』
人としての記憶が無くなっている、名前も、友人も家族もほぼ消えてしまっている。覚えているのはただつまらない人生を送っていたと言うだけ…そんな人生など思い返してもそこまで思い入れがある訳でもない。
『だがな…あの頃が恋しい。』
良い匂い、色んな料理、綺麗な景色、心地いい風、そして好きな音楽、ウルトロンとして何不自由のない体になったのに…どうしても人として生きていたあの頃が恋しく感じていた。
『…そうだ、思いだした。私が料理を始めた理由…自分で美味しい料理を食べたかった…だったか。』
……もう無理なのかな。
ウルトロンmark85・コバート
最新型のバリエーション機、ステルス性能を中心とした機体。全身には黒い塗装してあり足には音が立たないように特殊塗装と加工をしている。さらに光学迷彩も搭載しておりさらにソナー・温度探知など様々な探知機には一切引っ掛からないようにしてある。
侵入や工作など隠密行動を中心としているため質量兵器を乗せられるように体の各所にウェポンラックがある。そこに銃や爆弾、あるいは特殊兵装を搭載可能。リアクターはプラズマリアクターを搭載しているがレーザー兵器はキャノンやブレードなどは使用はできない。
バーンズと落ち着いて会えるように隠密機体を使用しており質量兵器は搭載していない。そのため最初はかなり警戒されたが三カ月を経ってようやっと仲良くなった。現在ではバーンズの催眠訓練に協力しており彼が出られない場合に変わりに買い物などをしている。
ウルトロンの前世はあまり良い人生と呼べるものではなかったがそれでもできるなら戻りたいと思っている。