もしも…ウルトロンに憑依したら?   作:(´・ω・`)しょんぼりくん

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皆さん遅れましたがあけましておめでとうございます!この小説も初めて一年と三カ月…ここまで反響があるとは思えませんでした。今後とも精進しますので今年もよろしくお願いします。


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―――キャプテン捕縛後―――

 

キャプテンたちを捕まえたトニーたちは大型輸送ヘリ内で一緒にいた、真ん中に大きな特殊な檻があり捕まえられたロジャースたちは全員そこにいた。そしてもし何らかのトラブルがあった際にトニーたちが対処すると言う形でいるためかロジャースの方は動けずにいた。

 

「まったく、あいつがいるから少しは利口かと思ったんだがな…」

 

そう愚痴を溢すバートン、近くでソワソワしているトニーに聞こえるように大きな声でいったためほぼ全員に聞こえていた。

 

「ピム博士が言ってた、トニー・スタークは信用するなって…」

 

そうスコットの方もトニーの方に向けて発言する、トニーの方は嫌そうな顔をしながら檻の方に向いた。

 

「…君は誰?」

 

「スコット、スコット・ラング。アントマンだよ。」

 

「あぁ、あのピム博士のスーツか…父の資料で見た事がある。」

 

そう言うと眼鏡に情報が映し出される。

 

「ハンク・ピム、昆虫学者兼物理学者でありピム粒子と呼ばれる特殊粒子の開発者。シールドにもいたようだけど退職、その後の行方は不明と…年齢的に後継者だと思うんだけど息子さん?」

 

「…これって尋問?」

 

「まあそうだね、少し知っておいた方がいいと思って…」

 

「別に話す事はないよ。」

 

「もう一時間も喋ってないんだよ?愚痴を聞かされるこっちの身になってくれ。」

 

「それはお前が悪いだろ。」

 

そうサムが口を挟む。それを聞いたスタークは檻から離れた。

 

「…どうするんだ、これ以上時間を掛けるのは…」

 

「脱出しようにもここは海の上だ、墜落でもしたらみんな死ぬ。」

 

とは言えこのままでもジリ貧なのも事実だった、兵力が一番少ない今がチャンスなのだが武装は奪われ傍にはスタークがいる以上キャプテンたちは動けずにいた。ロジャースはスタークを見る、落ち着かないのかソワソワしながら歩き回っていた。

 

「さっきから何して…」

 

『エンジン不調!飛行困難!』

 

その疑問を口にしようとした瞬間、警報と共に不穏な声が聞こえた。

 

「あーたいへんだなー。」

 

「呑気な事言ってる場合か!?」

 

スタークの声に思わずロジャースが反応する、だがスタークの方はさっきの落ち着かない様子は消え逆に安心していた。

 

『左翼エンジン停止!』

 

「あのこれ!本格的にまずいんじゃないの!?」

 

「おいスターク!早くここから出せ!」

 

「落ち着けって……えーと、場所よしタイミングもよしと。」

 

『全員!対ショック姿勢!』

 

「それじゃみんな、檻に掴まって置いた方がいいぞ?」

 

その言葉と同時に輸送ヘリが海に着水した。その揺れで倒れるかもと思ったが檻に掴まっていたおかげか一応怪我をした人はいなかった。

 

「よしちゃんと着水したな。」

 

「スターク早くここから出せ!」

 

「まあまあちょっと待て、もう少し沈まないと…」

 

そう言っている内に周りの内壁が破損し水が入って来る、トニーの方はスーツを着ているため生存できるだろうが檻の中にいるロジャースたちはたまったものではない。だがトニーの方は慌てる様子はなくただ待っている。

 

「40…そろそろかな。」

 

するとまた衝撃が走りヘリ内が揺れた、落下による物ではなく何かに掴まれているように揺らされそれるがしばらくしたら落ち着いた。

 

『格納完了、排水開始。』

 

ジャービスの声が聞こえ浸水も止まった、トニーの方は檻のロックを解除しそのままヘリの降下口に向かいそれを蹴り飛ばす。するとそこには海はなく真っ白な壁が見えた。ロジャースたちは混乱しながらも檻から出てヘリから下りる。

 

「これは…」

 

「ウルトロンが設計した潜水艦だよ、結構でかいけどレーダー探知機やソナーにも引っ掛からない。本来は海底捜査や汚染掃除をするためのものだけど…まあこんな使い方もできる。」

 

「それはどうゆう?」

 

「…まあその、あれだ、ちょっと……やってみようかなって。」

 

そう言いにくいのかまたソワソワしている、そして覚悟を決めたのかロジャースの方を向いた。

 

「君を信じる事にした。」

 

「確証はない、証拠も無い、バーンズが敵じゃないと言う証明もない。だけど…君とウルトロンがあそこまで言うのならその…寄り道しようかな~て…」

 

「スターク…」

 

「別に君のためにやっている訳じゃない、ただえさえ人手不足な上にウルトロンもソーもいない状態でヒドラの相手もしたくないしね。」

 

彼らしい遠回りな言い方だった、要はキャプテンに協力すると言っているのだ。その状況に思わず笑みが浮かんで強い舞う。

 

「これで違ったらホントに怒るからな?」

 

「…ありがとう。」

 

「例ならウルトロンに言え、あいつのアイデアだ。」

 

『いえ、トニー様の案です。ウルトロンは何も言っていません。』

 

そうジャービスに否定される、それに思わずスタークはため息を吐いた。

 

「お前そんな所あったのか。」

 

「見直したぞ、息子が出来て寛容になったか?」

 

「うるさいぞ二人とも、北の海で泳いでみるか?」

 

「何だ、私の出番はなかったわけね。」

 

そう皮肉を言っているとヘリから何故かナターシャが出て来た、それを見て思わずスタークはため息を吐いた。

 

「よかったよ君のアドリブがなくて、あったら話がごちゃごちゃになってた。て言うかよく無事だったな。」

 

「伊達に長く続けてないわよ、この仕事は…」

 

「ともあれこれで…戦力はそろったな。」

 

ロジャースの方も少し不安ではあった、味方が少ない状態で勝てる程楽な相手ではない。恐らくあちらにはロジャースと同じ強化人間がいるのでできれば全員と言うのが本音だった。それを諦めかけた所をあのスタークが自分から妥協してくれたのだ。

 

「蜘蛛はいないの?」

 

「レオタード君はアベンジャーズ本部で衣装を整えてるよ。ウルトロンとバナーと一緒にお留守番。」

 

「まあ俺もいるしな。」

 

そうウォーマシンが開いた扉から出て来た、サムに近づくと大げさな握手をする。そう混戦していた仲間たちが談笑している中トニーだけは浮かない顔だった。それを見たロジャースは近づく。

 

「…ウルトロン怒るかな。」

 

「怖いか?」

 

「まあこの世界で怒ったら一番怖い奴だしね、あぁ胃が痛い。」

 

「彼の事はこれが片付いてからだ、僕も一緒に謝るよ。」

 

そうしばらくお互いに沈黙する。

 

「…正直な事を言えば、これが一番しっくり来るんだ。頭では納得できてないけど何故か…気持ち悪くないっていうか、不思議な感じだ。」

 

頭では整理できてないが何故か不安は無くなっていた、それが何故かはスタークにはわからなかった。だが何故かは知らないがこれで良いと言う自分の声に納得している自分がいた。

 

「…変わったな君は…」

 

「何か言った?」

 

「いや、それより装備を整えたい。何処にある。」

 

「案内しよう、補給はできるから各々準備しろ~多分激戦になるだろうからね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――アベンジャーズ本部―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『てな感じなんだけど………怒ってる?』

 

そうトニーとしては珍しい小さな声で言っていた。もちろん返しの言葉は決まっている。

 

『いや、感動している。』

 

『感動?多分ばれたら違反行為なんだけど…』

 

『それでもいいさ、君は皆のためにキャプテンを信じた。これだけでもすばらしいことだ。』

 

正直俺が違反行為をする予定だった、機体を動かしてそのまま場所を襲撃する。と言うかキャプテンたちが捕まった事を聞いてあの場所まで待機させていた。だがまさかな…予想できなかった。戦闘の時は全部当たってたのに…人ってこういうのがあるから好きなんだよなぁ。

 

『それで…トニーはどうなんだ?後悔してるのか?』

 

『……正直ほっとしてる、でも若干後悔もしてる。アドリブだから不安しかない。』

 

『いいじゃないか、君の十八番だろ?』

 

『人を煽るのなら自覚ないけど得意だよ。』

 

『あと潜水艦勝手に使った埋め合わせはするから許してくれ。』

 

『別に気にしていない、何なら無理させて……掃除が大変だから丁寧に頼む。後それとだ。

 

 

 

トニー頑張れよ、私の事は気にするな。むしろ私も負けられなくなった。』

 

『……お前のおかげだよ。お前が良い奴だから、皆も信じたんだ。…………

……………………………………だからその………………………………………

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…………………………………………………………………………………………

…………………………………………………………………………………………

………………ありがと。

 

そう電話は切れた。

 

『……よっしゃあああぁぁぁ!!!』

 

やった!あのトニーが!あのトニーがこんな事するなんて!あのめんどくさいトニーが皆を信じた!やばい、すっごい嬉しい!

 

『何とかなるかもしれない。』

 

一番の問題だったアベンジャーズの不仲はある程度緩和したと言っていいだろう、なら俺も宇宙に出られる手段も用意しても問題はないだろう。正直もう無理臭いと思っていたがトニーのアドリブで何とかなった。

 

『…仕事終わりは豪華な料理と相場が決まっている。』

 

何を作ろうかな~何なら日本のフルコースでも…いや!ここは素直にピザやチキンなんかで固めてもいいよな!ともかく冷蔵庫を見なくては…あ、あと引き上げさせとくか…見つかったら面倒だし。ただ情報は伝えとこう。




ピ「…もしかして中に人とか入ってる?」

バ「…時々そう言った方がしっくり来るんだけどね。けどこんなにわかりやすいのは初めてじゃないかな。」

ピ「思考が『火を噴く惑星』と同じだったら怖かったな…」

バ「…よく知ってるね君。」

そう歓喜演武を行っていたウルトロンの部屋を覗いていた二人でした。




潜水艦『ハイド』

ウルトロンが開発した超大型潜水艦、海底調査および海底のゴミ掃除をするために作成したのでハンドアームや大型貯蔵庫などがある。随伴潜水艦を格納する部分もありかなり大きく潜水距離も深い、武装等は搭載しておらずUNEP(国連環境計画)とスターク社に一台ずつ提供している。悟られる訳にはいかないためステルスが搭載されておりこれはトニーが改良した。









ダンシングウルトロン、そしてトニーの独断。ウルトロンのせいであの子が死んでいたら多分しなかった、とは言えちょっとギリギリでしたが…多分ロス長官はキレる(大分後に…)。
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