もしも…ウルトロンに憑依したら?   作:(´・ω・`)しょんぼりくん

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以外とウルトロンの小説って少ない。いや他のサイト探せば見つかるんだろうけど…


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結局バナーと話した後は着陸場で景色を見ていた、ニューヨークなんて来たの初めてだし何がなんだかわからなかったがまあそこはウルトロンだ。ネットで調べた瞬間直ぐにわかった、前までは英語なんてろくに読めもしなかったのに…改めて見ると凄いな人工知能って、ほぼ何でもできるんじゃないか?

 

『いや、3大欲求ができないな。』

 

まあ今まで朝はプロテイン飲んで昼はサンドイッチ食べて、夜にいたってはカップラーメンで済ませてた位だからなぁ…あんまり変わらないか。けど料理はできるし掃除も好きだったけど今じゃする必要がないのは寂しい…

 

『まだ眺めているのですか?』

 

『まあな…朝の世界が見える。』

 

ちなみに俺が前住んでいた場所は日本だ、外国にもろくに行った事もなければ日本の中で観光をしたことだってない。仕事に追われる毎日…こんなにゆっくりしたことはない。

 

『夜と違って騒がしい、人はここまで動くのか?』

 

『人が活動する時間帯ですから、あなたにとっては珍しいのでしょう。』

 

『…そうだな。』

 

まあこのタワーで見ると言うこと自体初めてだからね…にしてもホントに高いなこれ、人だったときに下見たら手汗がすごそうだ。高さどれくらいだろ…

 

『ウルトロン、トニー様が来ました。』

 

『早いな、まだ5時だぞ。』

 

バナーといい早すぎない?天才って睡眠時間を削るのが常識なの?ちなみに俺はたっぷり眠る派、短時間しか眠らない人の感覚がわからん。頭は動かないし良いことないと思うのだが…

 

『あまり寝すぎないのは駄目じゃないのか?』

 

「我が子の顔が早く見たくてね、お父さんに会えて嬉しい?」

 

『そうだな、会うのが早すぎて懐かしいと言う感情が沸かない。』

 

「ホントに人臭いな…まあいい。」

 

トニーがこちらに近づいて来る、余程警戒しているのか傍でアイアンマンも一緒に付いて来る。この時のナンバーはなんだったけ?mark43だっけ、3の間に作り過ぎでしょ…

 

『自分のスーツを自慢しに来たのか?』

 

「そうだよ、僕のボディーガード。少し調子を見て置きたくてね…大した戦闘じゃなかったけど…」

 

『ふむ…材質はチタンと金、新型のアークリアクターを搭載、武装はミサイルにリパルサー、ユニビーム…あるのはこの一機だけか?』

 

「今の所は、後で新しく作る予定。君のもね。」

 

『私の?』

 

「そりゃ君を作ったんだ、ボディは作らないと。不自由だろう。」

 

『外側を囲う容器みたいなのでいいんじゃないか?』

 

「アイスの容器を作る訳じゃないんだぞ、お前が動いて直に戦況を見ないとな。」

 

てっきり司令塔のような感じにして命令を出すみたいな感じだと思ったんだが…人型のボディを作ってくれるのは嬉しいんだが周りにどう説明するのだろうか…

 

『それはいいのだが…いつ作るんだ?』

 

「それはまあ…今から取りに行く。」

 

『…なにを?』

 

「…昨日ある場所に連絡した。僕としては珍しい取引って奴だ、まあ正直やりたくなかったけど…」

 

『何処…!まさかトニー。』

 

誰と取引したのかは直ぐにでた、トニーは大抵の物を持っている。金持ちな上自分の趣味には金を惜しまない。車や研究、仕事も実に効率的で無駄がない。スーツもそうだ、スーツだって全部自分で設計して作っている。けど基本的に取引は他人に任せる、手渡しが嫌いだからだ。そんな金があり金を惜しまなず他人を信用しない人間が自分で取引する物なんて一つしかない。

 

「…クロウと取引をした。」

 

『なんてことを!』

 

「なにをそんなに怒っている?」

 

『クロウのヴィブラニウムだな、アベンジャーズが闇市場と通じてるなんて事になってみろ。ロジャースが黙ってないぞ!』

 

と言うか力づくでも止めに入るだろう、基本的に悪党には加担しない上に顔すら見たくないと思う人だ。クロウ何か会いたくもないだろう。ましてやチームの一人がその人間と取引しようなど絶対に許さない。他のチームのメンバーも止める筈だ。

 

「だが今現状で考えられる最強のウルトロンを作れる。」

 

『今までアベンジャーズが大目に見られてきたのは偉そうにしてきた政治家連中じゃどうしようもなかったからだ。』

 

「そう、だからこそ今回も許されるさ。」

 

『だが元々はワカンダの物だ。』

 

「どうせ盗品だろ。」

 

『なら返すべきだ。』

 

それを聞くとトニーはため息をつくと額を手で抑えながらその辺を歩く、確かにヴィブラニウムで作ったボディならウルトロンは最強になれる。後々の戦い、つまりサノスを倒すためにはほぼ必須みたいな物だがそれでもアベンジャーズの仲を引き裂いてでもやるべき事じゃない。

 

「冗談じゃない、この世で最強のウルトロンを作れるんだぞ!?寄せ集めの問題ヒーローたちや国自慢の弱小軍隊じゃ地球は守れない! だがお前は違う、最強のボディと知恵がありそれを使って地球を守れば誰も文句は言わなくなる。心配し過ぎだ。」

 

確かにそうかもしれない、IFの世界ではサノスはウルトロンに瞬殺されていた。だがヴィジョンの体を作ろうとするにはチョ博士が協力はしないと思う。そもそも使用目的が違うしトニーの目的には参加しない筈だ。だから作るとしたらウルトロンが映画でやっていたボディになる。それでも機能を強化していけばかなり強い分類に入るがストーンがないからアベンジャーズの力は必要になる。だからアベンジャーズは今引き裂くべきじゃない、ストーンは恐らくソーが持っていくことになる、できれば持っていかないで欲しいがこれは仕方ない。ストーンがない以上ウルトロン単体じゃ勝てない可能性がある。

 

『それじゃヒドラとやっていることは変わらない。』

 

「お前が間違いを起こさなければ問題はない。」

 

『人の自由が奪われても?』

 

「それを払うだけの価値はあるさ。」

 

トニーはアイアンマン3で自分の精神病を克服した、だがチタウリに対しての恐怖だけは消えていなかった。限りなく薄くなっていたのは本当だがワンダのせいでそれがぶり返した。自業自得とは言え人のためにやったことが人を追い詰める結果になるとは思ってもいなかっただろう。だが俺はウルトロンになった以上そう言った事をする気はない。

 

だからこそ今やることはすべて、トニーにだけ責任が行くことになる。それは嫌だ。

 

『…トニー、皆を守りたい気持ちはよくわかるがそれはやり過ぎだ。クロウとは会うべきじゃない。』

 

「…ジャービス。」

 

『はいトニー様。』

 

「ウルトロンをネットから遮断しろ、外から出すな。」

 

『了解しました。』

 

その時、頭の中を巡っていた情報が一瞬で無くなった。自身が記憶した物はまだ残っているが知らない事を調べるための図書館が無くなった、それだけじゃない、ウルトロンは基本体を持たない。自身を機械の中、もしくはネットの電脳世界に入れることで逃げられる。原作でもネットを経由して逃げていた。

 

『トニー!』

 

「しっかり反省してなさい、後で教育(修正)するからな。」

 

『待てトニー!』

 

まずいぞ、俺がウルトロンに慣れてないせいで余計な事をしてしまった。このままじゃトニーがクロウと接触してしまう、そうなるとさらに不味い立場になる。どうする?このボディじゃ正直遠くまで行くのは無理だ。先にここのシステムを掌握していたら好き勝手できたんだが今はジャービスが握っている。なら…

 

窓の外壁が下ろされる前に機体のリパルサーを起動させ窓に突進する、そのまま突き破り外に出た。

 

「不味い!」

 

トニーはそれを見るとスーツを着てそのままウルトロンに追いつき殴り飛ばす、体勢を安定させようとしたがボロボロのボディではリパルサーが上手く働かず不時着してしまった。

 

『むぅっ…』

 

「良い子だから大人しくするんだ。」

 

『なら殺せばいいだろう。』

 

「それはできない、もう杖はソーに返した。」

 

と言うことはもうウルトロンは作れないのか、元々返す予定だったしな。多分まだ部屋にはあるけど新しく作り直す時間がないんだろう。だから殺せない。

 

『頼む、やめてくれ。自分を追い込んでも意味がない。』

 

「自分を追い詰めたつもりはない。」

 

そうワイヤーが発射され拘束される、ボロボロの体のせいで簡単な拘束も解けない。せめてアイアン軍団の方に入ればよかったか…

 

『トニー何かあったのか?』

 

「あぁキャプテン起きてたの?ちょっと新しい息子が不機嫌でね。」

 

『今向かう。』

 

「大丈夫、もう捕まえた。今から連れ帰る。」

 

くそ、通信使えれば割り込めたのに。完全に詰みだ。

 

『トニー、今からでも間に合う。クロウとは関わるな。』

 

「それはお断りだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの後ボディは取り上げられ一個のデータベースに閉じ込められた、ネットはもちろん遮断されているため逃げられないし自分で移動することもできないため移動はできない。だがデータベースの外を見ることはできる、とは言えただの隔壁しかないが…

 

『…失敗だった。』

 

喋り過ぎた、流石にトニーもそこまではしないだろうとは思っていたのだがこの時、ワンダのマインドコントロールで悪夢を見せられた後だったのを忘れてた。かなり焦ってた。

 

『止めようにもロジャースには会えない、どうすれば…』

 

そう悩んでいると隔壁の扉が開いた、それに驚いていると開いた先にはバナーがいた。

 

「ウルトロンか?」

 

『バナー?どうしてここに?』

 

「君がいるって聞いたから…大丈夫?」

 

これは嬉しい誤算だ、恐らくこの事はバナーには話していたのだろう、そして心配したバナーが来たんだ。

 

『バナー、頼みがある。トニーを止めてくれ。』

 

「なにがあった?」

 

『私のせいだ、トニーに余計な情報を伝えてしまった。』

 

あの時はまだ混乱していた、何故ウルトロンになったのか、何故この世界にいるのかわからなかった。その整理をつけたかったがその前にトニーが来た、その時の質問だってほぼ効率のいいことをしただけだ。もしかしたらこうなるっという結果も出ていたのかもしれない。トニーにヴィブラニウムの情報を教えれば最強のウルトロンを作る、少し考えればありえる話だ。

 

『クロウがヴィブラニウムを所持している、恐らくトニーはそれを私のボディに使うつもりだ。』

 

「最強の金属…そういうことか。」

 

『トニーはクロウと取引をするつもりだ、それがばれたら立場が危うくなる。止めないと不味い。』

 

「……」

 

『バナー?』

 

「…僕としてもウルトロンが最強になるのはとても理想的だ、そうすれば僕も安心できる。」

 

こっちを見ずただ下を見ている、そう言えばバナーとトニーの共同作業で作ったんだった。とは言え皆に内緒にしていたのはバナー自身も気にしていた。けどこのまま出さないという可能性もある。どうしよう…計算ではもうすぐトニーがクロウのいる場所に付くはず、その前に止めないといけないのに…

 

『バナー…』

 

「なあウルトロン、何故トニーを止めるんだ?別に君が消える訳じゃないだろう。」

 

『…トニーは自分勝手だ、他人の言う事なんてきかない上に信用しない。そのためあまりチームには向かない。』

 

まあ傲慢を人の形にしたものだし、あまり人には好かれない。人の神経を逆なですることは普通に言うし自分の方が優れているからと言って他人のやる事について一々余計な事をいったりやったりする。正直人には好かれる性格はしていない…けど

 

『人一倍正義感はある、あのままじゃ自分で自分を殺す。私はそれは見たくはない。』

 

サノスとの戦いのとき、自分を犠牲にして世界を救った。自分の兵器が悪用されたりしたら真っ先に止めに入った。行動力はあり人を守る意思は人一倍強いんだ。悪い人じゃないんだ、ただわがままなだけ、そこを我慢する必要はあるがそれがあるからトニーなんだ。

 

「…ホントに人工知能なのか怪しいな。ホントは人が入ってるんじゃないのか?」

 

う”!?危ないうっかり声でそうになった、まあ当然の反応ではあるが意外とバナーて鋭いな。チョ博士がウルトロンに狙われてるのも推察したし…流石天才。けど心臓に悪いから俺に対して使うのはやめて欲しい。

 

『何なら中を見るか?触れるとは思えないが。』

 

「冗談だよ、下手な理由よりは納得した。今そこから出すよ。」

 

それを聞き少し安心すると同時にちょっと笑ってしまう、嬉しさから出てきたものだがここまで信用してくれるのはありがたいことだ。

 

「もしかして今笑った?」

 

『いや、俺なんかを信じてくれてるのはありがたいと思ってな。』

 

バナーが懐から何かを取り出しデータベースの機材に差した、USBだ。

 

「キャプテンにも伝えよう、協力してくれるはずだ。君はどうする。」

 

『…鉄を一つ使わせてもらう。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まったく、無駄に期待させやがって…」

 

そうスーツの中で愚痴を溢す、色々優秀な面はあったがどうも倫理観に囚われ過ぎている。おかげで無駄な喧嘩をしてしまった。

 

『ですが彼の言葉にも一理あります。』

 

「無駄な討論をして長続きさせるのがいいのか?何のためにあいつを作ったと思っている。」

 

そういうのを度外視してすべてを管理させるために作ったのに…そんなことを言ってるんじゃ地球は守れない。後で調整を施さないと…

 

『ユリシーズ・クロウのアジトまで残り200m。』

 

「やっとか…クインジェットは使いたくなかったからな。」

 

クインジェットを使おうにもキャプテンには見られたくなかった、そのためプライベートジェットを使ってそこからスーツで飛んできている。ざっと2日ほど掛かったがまあ杖関係の話は終わったし別にやることも無くなった訳だから別にいいんだけどね。

 

「ジャービス、お金の用意をしておけよ。何億振ってくるかわからんぞ。」

 

『了解しました。』

 

「はぁ…ペッパーには怒られるな…」

 

まあ僕の金を使う予定だけどg単位で幾らするかわからない、もしかしたら会社の金を結構使うかもしれない。しばらくは無駄遣いは延期だな。ため息をついている間にクロウの本拠地についた。取り敢えず船の甲板をぶち抜いて入る。

 

「あーごめん、出口がわからなくて。思わず…」

 

いつものジョークを言おうとした途端そこに倒れている死体を見て思わず止まってしまった、それに驚いていると周りには戦闘後の状況があった。壊された施設、散乱している死体、それを確認して戦闘体勢に入った。

 

「ジャービス全域に赤外線スキャンとソナーを。」

 

『了解…船のコントロールルーム。』

 

それを聞きリパルサーを部屋に向ける、まさかこじれたのか?クロウがいないと不味いことになるんだけど…

 

「ちょっとそこのお三方、いるのはわかってるんだけど出てきてもらっても?」

 

取り敢えずこのままで、上空の方が把握しやすい。とは言っても三人だからちょっとまずいかもしれないが…

 

『愚かだな、自分が何をしているのかわからないとは。』

 

「…なに?」

 

まさか、この声は…

 

「ウルトロン?」

 

『ウルトロン、なんだ偉そうに。俺はお前の製品じゃない。』

 

その声とともにルームのガラスを突き破りビームが飛んでくる、それを避けリパルサーを放つ。部屋の闇を照らし中の様子が見えた。男女が一人ずつ、そして機械の体をした人型が一つ。

 

『実に愚かだ、自分がすべてを理解した気でいる。何も理解していない癖にすべてをわかった気でいる。その傲慢さがよくそのスーツに収まるものだ。』

 

そう言うとその機械の体が出てきた、鼻が無いが口と目と思わしきところがある。

 

「そういう君はちょっと大きいね、もしかして背が低かったりする?」

 

『お前よりは高いさ、何なら見下ろしてやろうか?』

 

「僕が今見下ろしてるけど…君の素顔は見せてくれないの?」

 

『もう見せてるだろ。』

 

「…なに?」

 

さっきから会話の内容がおかしい、と言うよりかは何だろうか…人と話している筈なんだがもっと違う物と話している気がする。

 

『俺に名はない、あるのは貴様を殺したいという念…いや気持ち…なんなんだろうな。』

 

「イラついてんの?牛乳でも飲むなら街にいった方がいいよ。」

 

『あぁわかった、怒りだ。その減らず口を潰したくなる。』

 

すると機械の顔と思わしきものが睨みを利かせた、あまりにも怒ってますと言う顔だ。すると腕から何かを出しそれが物に当たると宙を浮き、こちらに向かって腕を振うとその物体がこちらに突っ込んできた。それを回避してお返しにリパルサーを放つが飛んで回避された。

 

『さぁ、始めようか。』

 

するとコントロールルームの中から例の改造人間が出てきた、あれ?これちょっと不味い?




ちなみに前日にバナーがウルトロンの所に来てなかったら出さずにそのままでした、元々そういう気で作った訳だし多分バナーならトニーに賛成するんじゃないかな。

そして多分キャプテンはブチ切れる、おじいちゃんに無理させないでよトニー。
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