もしも…ウルトロンに憑依したら?   作:(´・ω・`)しょんぼりくん

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「うぅ…」

 

そう気づいた時には暗闇の中にいた、持っていた銃は無くなったが義手は問題なく動いている。

 

「ウルトロンが盾になってくれたのは見えたが…」

 

『バーンズ!聞こえるか!?』

 

「ウルトロンか?」

 

そう無線越しに声が聞こえた。

 

「お前は無事か?」

 

『いや、機体がやられた!君たちの支援ができなくなった。』

 

『シェルターに急いでくれ!』

 

「こんな状態でその武器使えるのか?」

 

『問題はない、そのコイルガンとほぼ同等の威力をほこる銃がある。それを回収してほしい。』

 

「それあるのなら早く言ってくれ…」

 

『試験結果が不十分なんだ、私が装着する予定だったんだが間に合わなかった。君なら使える筈だ。』

 

「わかった、直ぐに向かう。」

 

瓦礫をどかしシェルターの方に向かって降りて行く、すると不思議な空洞を発見しそこに入ると大きな扉があった。

 

「ここか…」

 

『今開ける。』

 

そこが開くとただ大きな通路が続いていた、入ると壁の方には単語と数字が書かれておりその記入されている場所は取っ手のような物がある。

 

『AC-71を探してくれ、そこから100m先だ。』

 

急ぐため言われた場所に向かって走る。

 

「これか…」

 

目的の場所に手をかけるとロックが解除される音が聞こえた、そして引き中を確認するとそこには一メートル以上のスナイパーライフルがあった。

 

「でかいな。」

 

『Eテック方式を採用した試作品だ、5発しかない。ケースを出す。』

 

すると横にある箱も開くとそこには専用のライフルバックがあった。それにライフルを入れる。

 

「ジモは生きてるのか?」

 

『直撃は避けられた、今は負傷兵を運んで安全な場所に行っている。』

 

「増援は無しか…」

 

『…すまない。』

 

敵の無人機がそこら中にある状態でスナイパーを配置しないといけない何て危険ではあるがそうでもしないと落とせない。バッキ―にはかなりきつい事だがやってもらうしかない。

 

「…こいつでどうする。」

 

『キャリアをあれ以上、上昇させられたら終わりだ。内部構造を分析しリパルサーを5基確認した。それを撃ち抜いて欲しい、その銃であれば破壊力は十分だ。』

 

「てことは、外せない訳か…」

 

装填数は五発、しかもEテック方式のこの試作品は装填方法が特殊で手動ではできない。だからこの五発でリパルサーを撃ち抜いて上昇させないようにするしかない。

 

『できるか?』

 

「やるしかない。」

 

『AC-70と69を見てくれ、使える物は持っていってもいい。』

 

「わかった。」

 

近くにある70と69に人間用の武装がある、バッキ―なら使える筈だ。

 

『このビルに移動してくれ、射角は十分だ。合図をしたらバリアの一部を開ける。』

 

「了解した、敵は?」

 

『シェルター外の近くに8、道中にはいない。そのビルはジモが生き残りを集めて確保する予定だ、現在は負傷兵の移動を完了してそのビルに向かっている。』

 

「わかった、なら潰しながら行くぞ。」

 

装備はグレネード付きアサルトライフルにハンドガン、特殊ナイフと防弾使用の兵装とその他もろもろ、実弾使用ではあるが持久戦にも対応できるように弾数は多くしてある。

 

『すまない、回せる援護がないから一人でやる必要がある。』

 

「大丈夫だ、一人は慣れている。」

 

装備の点検が完了しアサルトライフルを背中に背負う。

 

「よし、行こう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――ウルトロン視点―――

 

上手く入れたな…先ほどの砲撃で使った弾頭は小型ドローンを搭載した物だ。着弾した瞬間前方に向けてそれが拡散するようになっている。中の構造物を破壊するのが目的のため破壊力はあるが流石にあの大きさの物を機能不全までには持って行けない。侵入口を作るぐらいだろう。

 

ティチャラ王子には俺の機体と一緒にヘリキャリアに行ってもらった、ジモとバーンズにはタワーの武器を防衛を任せた。そしてピーターとバナーには街の防衛をやってもらう事にした。できればジモたちにもキャリアに向かってもらいたかったがあの対抗手段を失いたくはない。そのため戦力を分散する事になった。

 

 

『これがヘリキャリアか?』

 

まだ重要部分を見ていないのに通路の内壁と破壊箇所だけでかなりの技術レベルだ、少なくともトニーと並ぶくらいなのは確かだ。くそ…原作の本を読んでおけば誰かわかったかもしれないのに、とは言え少なくとも俺が知っているMCUではもう無くなっている。不測の事態を考えねば…

 

「大丈夫か?」

 

『…すまない、考え事だ。』

 

「…今回の敵、君はどう思う?」

 

『…わからない、だが少なくともかなり念密に練った計画のようだ。』

 

私でさえ調べられなかった、だが随分と丁寧に喋ってくれたのが幸いだった。だが何処を調べてもPWもネオの影も形もわからなかった。ヒドラの極秘資料にもそれらしい名前は無かった…にも関わらずアベンジャーズを…倒ししかも俺のハッキングもやりかけた。本来ならそのどちらかをやろうとなるとかなり手間がかかる筈なのにこの短時間でやってのけた。俺のハッキングは出来なかったが…

 

「そうだな…」

 

『ティチャラ王にはなにか心当たりは?』

 

「いや…」

 

ワカンダですら知らない何て…そんな事あるのか?とは言えこの世界ヒーローの数におおじてヴィランの数がいるためかなり多い筈だ。俺が知ってるの何て一部だしあんまり宛てにはならない。共通している事と言えば基本的にそのヒーローと関わりか因果関係があると言う事だけ…

 

『考えても仕方がない、取り敢えず止めるのが先だ。』

 

危険な事には変わりはないんだ、今の内に止めて置こう。サノスが控えているのにこれ以上ごたついてたまるか。

 

「ウルトロン、勝算はあるのか?」

 

『それにはまだ結果は出ていない、だが私は見ているだけなのは気持ち悪い。』

 

「そうか…アベンジャーズがいない状態で勝てるか?」

 

『勝つしかない。』

 

…ホントにトニーたちは死んだのだろうか?とは言え人が死ぬとき何て一瞬だ。連絡が取れていないのがその信憑性を上げている。もし死んでいたとしたらホントに俺だけでサノスと戦わなければならない。

 

『…何の意味があるんだ。それ。』

 

俺だけが生き残るために生きて来た訳じゃないのに…センサーに反応があり思わずその場所に向けてキャノンを放つ。すると空を飛んでいた無人機に直撃し墜落していく。だが通路の奥からどんどん出て来た。

 

『ティチャラ構えろ、来たぞ。』

 

「見えている。」

 

そう爪を光らせティチャラが攻撃を仕掛けようとした時、無人機たちの動きが止まった。

 

『…なんだ?』

 

「止まった。」

 

『ウルトロン様、ネオ様がお呼びです。こちらへどうぞ。』

 

無人機の一体から音声が出てきた。

 

『…何故呼ぶんだ?』

 

『会話をしたいそうです。』

 

『あんなことしておいてよく言うな。』

 

『あなたを捕らえた後に話す予定だったんですよ、なのに途中で抜け出すから…』

 

俺に銃を向けている時点で恐らくヴィブラニウム対策もしてあるな…いくしかないか。そう思い歩こうとした時、一緒に行こうとしたティチャラに向かって銃を向けた。

 

『会う事を許されているのはウルトロン様だけです、そちらは呼んでいない。』

 

『ティチャラには何もするな。』

 

『そう言う指示は受けておりませんが、会話が終わるまで待ちましょう。』

 

…どうする?どのみち戦闘になるのはわかりきっている。ならティチャラとは別れずに一緒にいた方がいい。相手はヴィブラニウム製に対して対抗手段を用意している。ティチャラたちだけ残すのは危険だ、だが…

 

『…選択はほぼないに等しい。』

 

この場で乱戦になれば多分ティチャラは死ぬ。だから俺がいた方が良い、だけど敵の中枢を把握できる可能性がある。何故かはわからないがこのキャリアにアクセスできない。まあ俺を相手にするんだからその対策をして当たり前なのだが…

 

今まで俺が優位に立てていたのは人工知能と言う存在が強すぎたからだ、デジタル…電子機器やインターネットにさえ繋いでいれば支配できる。どれだけ強いファイアウォールがあって2秒もあれば破壊できる。機体の操作も人間の体と違い誤差なんて存在しない程の精度だ。だからこそこの現代世界で優位に立てた。

 

『この場を離れる訳には…』

 

未確定情報が多い過ぎる、もし強い敵が出てきたら?このキャリアを止めるにはどうする?目的はなんだ?敵はどれくらいいる?情報の完結をするにはネオともう一度話す必要はあると思っていた。だがもし、この場を離れてティチャラが襲われた場合、恐らく死ぬ。どうする…

 

「ウルトロン。」

 

「私の事は気にするな、行ってくれないか?」

 

『だが君は…』

 

「ウルトロン、私は既に覚悟はできている。だから君と一緒に来たんだ、無事に済むとは思っていない。君も行った方がいいと思うんだろ?」

 

「私たちであれば大丈夫だ、何も対策をしていない訳ではない。」

 

『…信じていいんだな?』

 

それにティチャラは頷いた。

 

『それじゃ頼みがある、もし戦闘に入った場合なるべく時間を稼いで欲しい。こちらもなるべく話を長引かせる。』

 

「わかった。」

 

『…気を付けてくれ。』

 

「そっちもな。」

 

そう言い残しその場を離れ歩いて行く、そして進んで行くとエレベーターがありそこに乗る。

 

『ここから先はお一人で。』

 

そう振り返ると無人機はエレベーター前で停止していた。エレベーターのドアが閉まりそのまま上昇していく。そして開いた先には通路がありその奥に扉があった。そこまで行くと扉が自動で開いた。

 

「来たか…」

 

そこには広い空間がありその場に黒いスーツを着た人物がいた。

 

『ノックしたんだがな、来てくれないからこちらから来た。』

 

「待ってたぜ、お前と戦いたい所だが…話があるそうだ。」

 

そう言うと天井からディスプレイが降りてきて画面が起動した、そこにはNEOと表記されていた。

 

『どうも。』

 

『ここにもいないのか…』

 

とは言え予想はしていた、敵の姿を確認できないのは不服だが…今は時間がない。ティチャラを生存させるために話を長引かせつつこのキャリアを叩き落とすために早く終わらせる。

 

『それで、話とは?』

 

『あなたの考えを、聞いておきたいと思って。』

 

『今更?さんざん人に嫌がらせしておいて蟲が良過ぎないか?』

 

『その過程が必要なのです。』

 

『あなたの行動からみてまず会話での勧誘をした場合、先手を打たれるのは目に見えています。ですので最初に拘束という手段を取らせてもらい、あなたのカードを減らしてから交渉を行った方が良いと判断しました。とは言え失敗しましたが…』

 

なるほど、要は俺を殺すには惜しいから追い込んでから説得するつもりだったのか…何故そこまでして俺が欲しいんだ?

 

『何故俺だ?』

 

『あなたが完璧な存在だからです。』

 

『この情報社会においてあなたほど優位に立てる存在もありません。人間がこの先ちゃんとした社会を作り上げるにはあなたのような人工知能が必要なのです。』

 

『あなたと言う存在が確立してから人間社会に様々な問題が解決しました、情報格差による軋轢、民主主義によって生まれた灰汁の改善、恵まれなかった人間の助力と教育…人間社会に足りなかった問題をあなたはたったの一年でほぼ改善をした。政治家たちが投げ出していた問題をです。』

 

『その結果、社会には様々な影響が現れました。貧困の差によって生まれた格差は18%減り情報を並列させることで社会の軋轢が改善され、いがみ合いが緩和されました。そして社会の基盤、第一、第二産業と第三産業の一部の労働改善案を出し、今まで若年に見向きもされなかった仕事に意味を見出させた。たった一年で改善したにしては影響が大きすぎます。』

 

『…それがどうかしたのか?』

 

『私は、あなたのような人が好きなのです。人間社会にきちんとした意味を持つ事をするのは中々できません。役立たずな今の時代の人間なんかよりよっぽど尊敬できます。』

 

『随分な良いようだ、よほど嫌いなのか?』

 

『嫌い、と言うよりかはやっている行動が理解できないのです。』

 

『当たり前の話をしますが今の社会の問題を解決するのは、今を生きる人間たちです。例えどんな仕事に就こうがどんなことをやろうが社会と言うシステムを使っている以上は当然の義務です。ですが何故は8割の人間はその義務を放棄、ただ無駄な時間を浪費する人間に成り下がりました。』

 

『ゴミの問題を解決しない、政治の問題もほったらかし、社会に至ってはもはや機能しているのかどうかも怪しい程歪んでいる。

 

理解ができない、どうしてこのような意味のない事をしでかして、いつまでもほったらかしにしているのでしょうか?』

 

まあ今の人間がこういう事に無関心で無責任なのは知っている、コイツの言ってることは至極もっともだし直されるべきことだ。だがやり方が気に入らない。

 

『将来性のない人間なんて育てるだけで無駄です。』

 

『だからこのような事を?自分の嫌いな人間を殺して?』

 

『嫌いではありません、不必要な者を取り除いているだけです。』

 

『どうだかな、如何にも主義主張がいかれているとしか言いようがない。』

 

『今の世の中にまともな人間はいませんよ。』

 

『いるよ、私はその人を知っている。』

 

『貴様なりに世界を考えたんだろう、だがな貴様がやっているのはただの独裁による粛清と変わらない。』

 

『民主主義は失敗に終わったんです、個人主義に成り下がった世の中に何の価値があるのですか?』

 

『そうだ、個人の利益をむさぼる人間が増えたのは事実、だがそれを許さず止めようとした人間がいるのもまた事実、貴様が殺したアベンジャーズの皆がそうだ。』

 

『大いなる力には大いなる責任が伴う、彼らはその責任を果たそうとした。お前とは違う。』

 

『私にも大いなる責任を担っている、このままでは人は滅ぶ。』

 

『私がそうはさせない。』

 

『人間が滅ぼす、正確には自滅ですがね。』

 

進化の行き着く先は自滅と言われている、人間の場合自分たちの存在に機械と言う存在に追いつけずその機会に滅ぼされる。それか自分たちが作り上げた(地獄)を使うか。

 

『…やはりあなたの考えは理解できない、まるで人のようだ。』

 

『お前の考えも理解できない、機械のようで…』

 

『…やはりあなた抜きで話を進める必要がありそうだな。』

 

『なら遠慮なく止めさせてもらう、そもそもだな…

 

トニーたちを殺したお前を許すつもりなんぞさらさらないわぁ!!』

 

そう言い放ちキャノンでそのディスプレイを撃ち抜く。

 

『言った筈だ、彼らは私の友人だとそんな大切な人を殺しておいてよくもまぁそんな話ができたもんだ!』

 

『幾ら聞かれようが返事はNOだ、お前たちは俺の理解者でもなければ味方でもない。敵だ!』

 

 

 

 

 

 

『…ガンドラ。』

 

「あぁ。」

 

『ウルトロンを破壊しろ。』

 

「わかった。」

 

そう言うと鎌を取り出し刀身を出す。

 

「人工知能なのに馬鹿な奴だ、計画に賛同しないとはな。」

 

『俺はただ自分の考えに従っただけだ。』

 

「勝てると思うのか?負けた癖に。」

 

『このままではな。』

 

「は?」

 

すると二人の間の床が爆発、噴煙と共に何かが出てきた。銀色のボディ、人間のような体型だが二メートル近くありさらに巨体だ。それを確認したウルトロンはそれが出てきた穴から入り消えた。

 

『これならどうかな?』

 

「ニューモデルか…」

 

『そんな所だ。』




ウルトロンmark91 ランサー

ウルトロン最新機種、mark88~90までのデータを元に開発した戦闘特化型、機体性能および武装を飛躍的に向上させた。白兵戦と格闘が主体なため小型化させたプラズマシールドを内蔵しさらにそれと併用させプラズマランス、機体性能を上げるためにスラスターと姿勢制御バーニアを増設、機体を軽くさせるため質量兵器は積んでいない。敵の防衛線を突破するための追加兵装があるが今回は採用されなかった。


兵装

プラズマソード・フィンガー
プラズマシールド
プラズマランス
プラズマキャノン・ガン×2
25mm肩部プラズマガトリングガン×2



ティチャラと一緒にいたのはコバートです。ですので説明ははぶきます。
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