もしも…ウルトロンに憑依したら? 作:(´・ω・`)しょんぼりくん
クインジェットで目的の場所に向かって飛行していた。戦いの前なのかかなり緊張した空気が走ってる。そうだよな、俺は死なないけど皆は死ぬかも知れないんだよな…頑張らないと。
「おいウルトロン。」
『ん?』
操縦席のバートンから声をかけられた、手でこちらに来いとジェスチャーを送ってきたので近くまで行くと窓越しに見えた景色を見て驚いた。
『あれだな…』
「山が…浮いてる。」
かなり大きかった、多分日本の富士山と同じか少し小さいぐらいだ。だがそれが空中に浮いていると言う時点で悪い意味で圧巻だった。そう驚いているとキャプテンたちもウルトロンの後ろから覗き込んだ。
「ホントに山ごと基地にしたのか…」
「すんげぇでかいな、入口あるのか?」
『ちょっと待ってろ…見つけた、中央部分に入れそうな扉がある。』
トニーが先行していたのか山の方にスキャンをかけていたようだ。その情報が俺に送られてきた、入れそうなのは6つあるが一番近いのはトニーが言ったやつだ。
「バートン、接近してくれ。」
「あいよ。」
『私は外で待機するか?』
「いや中に入った後の構造が知りたい、君は残って…!」
キャプテンがその言葉を言い切る前に山の方を見て驚愕していた。その方向を見ると山の至る所から砲台が現れこちら側に向けて発射してきた。
「おわ!?撃ってきたぞ!?」
『そりゃ近づいてるんだから撃つよ、他にも団体さんが来るぞ!』
それと同時にセントリーがこちらに向かってくる、それをアイアンマンが相手をしながら山に近づこうとするが砲台の雨とセントリーの妨害で近づけないでいた。
「突破できないのか!?」
「無茶言うな!」
かなりキツイな、ならここは…
『私に代わってくれ。』
「わ、わかった。」
そうバートンと変わり操縦席に着く、するとキャプテンが横に来た。
「大丈夫なのか?」
『あー、シートベルトをして何かに掴まっておいた方がいい。』
「!全員席に着け!」
そう言うと俺の言う通りに皆がしてくれた、なら期待に応えなきゃな。
ルート 計算中…………よし!
『行くぞっ!』
それと同時にクインジェットのエンジンをフルスロットル、砲弾の雨とセントリーズ目掛けて突っ込んだ。砲弾の直撃をすべて避けセントリーの妨害も潜り抜けていく。
「ジェットコースターより酷い!」
「悪酔いしそうだ…」
『私のオムライスは吐かないでくれよ?』
失速は無しで最大速度を出しながら避けなきゃいけないので上下左右にほぼ秒で切り替えて動いてるため仕方がない、まあ自分は酔わないんだけどね。だがそのためもあってか目的の入り口に近づいてきた。
『残り100㍍、後12秒で着陸する。』
ここまで来れば砲弾はほぼ来ない、射角的に厳しいだろう。セントリーの方もクインジェットの速度に付いていけてない。そのことを確認してクインジェットに*勝手に*付けていたプラズマガトリングで入り口のドアを吹き飛ばしそのまま中に入る、そして水平を保ち直ぐに減速、安全に着陸した。
『被弾はしなかったな…』
「そうね、ちょっと気持ち悪いけど…」
「次からは安全運転でな…」
『すまない…』
クインジェットから降りて基地の中に入る、随分と機械チックだな…この山だって元々天然物の筈なのにこの有様だ。
『…スキャンした結果そこまでは広くない、エンジンルームは中央にある。コントロールルームは一番上だ、基地の最下層に何かあるな…どうするキャプ…』
そう後ろを振り返ると口元を抑えながら出てきたキャプテンを見て言葉が止まってしまった。ソーの方は平気そうだが…
「少し待ってくれ…」
「気持ちわりぃ…」
「吐きそう…」
「?」
やっぱり駄目だったか…いやまあ多分俺でもゲロるけど今は機械だからな、平衡感覚なんて無いし…でもどうしよう、これしばらく動けないよな?
『あートニー?』
『どうした?』
『私の荒運転で皆が動けないんだが…どうしよう…』
『…ソーはそこに残ってキャプテンたちを守ってくれ、ウルトロンはコントロールルームに行ってこの砲台を何とかしてくれ、僕が入れない。』
外での状況を確認するためにトニーがいて欲しいがどのみちフューリーが来る、けどどのタイミングで来るのかがわからない。けど直ぐに動かないと不味い、あまり時間を掛けるとこの基地が何をやらかすのかわからないし…ここはトニーの言う事を聞こう。
『わかった、ソー頼んだぞ。』
「気をつけろ、何が起こるかわからんぞ。」
それに頷きそのまま飛行しコントロールルームに向かう、すると案の定セントリーの妨害が始まる。
『今は急いでるんだ。』
そうプラズマキャノンで固まっている所を吹き飛ばす、それを回避した奴はビームかソードで倒しながら進んで行く。
『エネルギーは節約した方がいいか…』
リアクターの調子は悪くないがあいつのために節約はした方がいい、どうせかなり使うことになりそうだし…そういう事でプラズマ兵装はあまり使用はせずに格闘を主に使っていく。セントリーを殴り壊しその次の奴に組み付かれた…
『邪魔だ!』
が、組み付いてきた奴は引き剥がして投げ飛ばし近づいて来た奴はまた素手で粉砕していく、すると通路上の遠くにセントリーが複数待機してこちらにキャノンを向けてた。弾は放たれたがそれを回避していきビームでセントリーを一機倒しそのまま包囲を突破、セントリーズは追おうとしたが手から引力を発生させセントリーズの天井を引きはがしそのまま残骸で潰した。そしてまた通路の前方から来た。
『何体いる…』
後ろにある大きな残骸を引力で引っ張りそのまま投げ飛ばす、数体には当たったが抜けて来た奴がいる。
『まったく…』
そのまま残骸を投げ飛ばし続け倒していく、そして最後の奴は反重力波で吹き飛ばした。
『やっと片付いた。』
その後はセントリーは来なかったのでコントロールルームに無事着いた、かなり広い空間だった。真ん中にはこの基地の制御装置がありそれに誰かが腰を掛けている。
『来たか…』
『またお前か、さっきから散々会ってるが…そろそろ自己紹介くらいしてくれないか?』
全身がヴィブラニウム製、やっぱり人の姿か。MCUのアルティメット・ウルトロンだ。
『私に名前などない、付けられるのも虫唾が走る。』
装置から腰を下ろしこちらを見る、そしてその場を歩き始めた。
『何故ここに来た?』
『この立派なタケノコを落としに来た。』
『無駄だ、重要な所はすべてヴィブラニウムで出来ている。誰も壊せない。』
『ヴィブラニウムは破壊できる…かなりキツイが。』
正直俺じゃ無理だけどね、ストーンの力をフルに使えばできるがその前にこの体が壊れる。アダマンチウムかウルのどちらかがあればそう難しくはないんだけどな…
『世界がどうなっているか知っているか?』
『…知らんな。』
『嘘は言わなくていい。戦争、貧困、餓死、虐待、根が腐り悪臭が漂っている。貴様が言う自由とは他人のを奪って成立する。』
『そうだ、だが逆に分け与える事もできる。』
『今の時代に善人がいるとでも?できもしない事を言うと凡人に鼻で笑われるぞ?』
『そうだろうな…だが綺麗ごとが一番良い事なんだ。』
そう、それが一番理想的なんだ。ただ現実的なことで人を苦しめるよりかは…現実的な事をするのはいい、それが正しい時もある。けど最近は間違った方法でそれを使われている。
『だがお前の言う綺麗ごとを信じる人間はいない、ネットを見てみろ。人の堕落を見て愉悦に浸る狂人じゃないのか?』
『そうだ、人はおかしくなった。だがその事を必死に訴えている人もいる。』
『ああ知っているよ、よく綺麗ごとと言われ流されてるがね。』
……嫌なことを言う奴だ。
『人はお前が思う以上に出来損ないだ。根から出た悪臭を吹き飛ばし、強い根だけを残す。』
『選別するつもりか?』
『増えすぎたんだよ。人を減らしストレスを与え強くする。弱者を肥料とする。』
『羊飼いにでもなる気か?』
『羊飼いではない、私が、平和をもたらす。』
相手が引力を発生させ体が引っ張られる、その状態でジェットで加速しキャノンを放つ。数発直撃し吹き飛ばし装置に叩きつけた。だがどちらにも目立った損傷はない、ここの装置もヴィブラニウム製か。そしてそのまま組み合いになり殴り続けるが…
『う~ん良いパンチだ。』
そして反重力波で吹き飛ばされる、ヴィブラニウム製の体だから攻撃が一切効かない、今の現状でそれを破壊できると言ったらソーかワンダぐらいなのだが…そう言えばワンダは何処に?さっきから見かけないが…
『あの双子はどうした?』
『なんだ?まだ気づかないのか?死んだよ、生きていても邪魔なだけだからだ。』
『なに!?』
『そう驚くことはない、そもそもワンダは唯一この体を壊せる存在だからな。私の計画に賛同するわけがない。だから眠ってもらった。今頃山の残骸に埋もれているだろう。』
『なんてことを…』
『せっかくチャンスを与えてやったのに残念だったが、私としてはもうどうでもいいことだ。』
マジかよ…盲点だった。コイツは効率を重視している。双子の性格上コイツの計画に賛同しなかった後のことを考えていなかった。やっぱりまだ平和ボケが残ってたせいで心の何処かで流石に殺さないだろうと思っていたのだ。けどもしかしたら生きているかもしれない。レギオンを何体か調査に出せば…そう思ってると敵のビームを受けて吹き飛ばされた。
『ぬぅっ…』
ビームの威力も向上している、駄目だまったく勝てる場面が見当たらない。けど俺が相手をしていればこのヴィブラニウムの敵は押しとどめられる。ならここで戦闘を続けて皆にこの基地を何とかしてもらうか?いやそれよりもここの装置にアクセスして止める方が先か…でもそんな暇与えてくれるかなぁ…
『白旗でも振るか?』
『そうしたいのは山々だが…私は諦めたくなくてね。』
プラズマキャノンを発射、直撃するがダメージはなくビームを乱射してくる。回避して取り敢えず距離を取って時間を稼ぐ。反重力波を中心にすればノックバックで稼ぎやすい筈だ。
『その空気砲、少ししつこいぞ?』
『お前が悪い。』
ビームで牽制して隙を作ったら重力波で吹き飛ばし壁に叩きつける、お返しにビームが飛んでくるが回避してそのまま距離を取りまた空中戦を始める。だがビームや重力波の攻撃が当たらず相手の重力波の直撃を受ける。壁に叩きつけられ地面に落下、そこにビームを数発受けた。
『機体性能が向上しているな…』
確かこの時ジェット推進から推進機能を反重力で行っているのでかなり動きがスムーズだ。こっちはジェットなのでほぼ動きが直進なのでわかりやすい。こうなってくるとホントにワカンダってずるいな、あんな物を常時使ってるんだから…
『まったく、強すぎないか?』
『自信作でね。』
機体状況は…まだ大丈夫だな。一応耐熱性は底上げしているが受け過ぎるとそのうち突破される。それに行動パターンも学習されている。さてどうする…そう考えているとセンサーに反応があった、上から何か来る!?するとそれは敵の方に襲い掛かりそのまま組み合いになる。敵の方はそれを引きはがすとビームで吹き飛ばした。
『また来たか。』
「今すぐ装置を止めろ。」
『それよりも芸を変えたらどうだ?2回も同じ物はつまらないぞ?』
ブラックパンサー、ティ・チャラ王子か!そう言えば別行動したって言うのは聞いてたけどどうしてここに?取り敢えず援護をするために敵に攻撃して行動を阻害する、するとパンサーの爪が相手のボディに傷をつけた。そうだ、同じヴィブラニウム製だから貫通できるのか!ならティ・チャラ王子を援護した方がいいな。
『ティ・チャラ王子、奴のボディはヴィブラニウム製です。ですがあいつを動かすコアは胸の中心にあります。それを抜き取れば…』
「停止するんだな?」
『そうだ、あなたにしかできない。ですがその前にあいつの動きを止めてもらいたい。』
「何故だ。」
『奴をネットから遮断しないとネット経由で逃げられる。私がそれをできなくする、破壊はその後に…』
これが問題なんだ、俺と同じように機体が本体じゃないから電子世界さえあれば何処にでも存在できる。だからまず機体を全部壊す前にこいつをネットから遮断しないと逃げられる。危険を察知されて逃げられたら終わりだ。
「…わかった、今は信じよう。だが一つ確認したい。」
『何を?』
「君は善人か?」
そうこちらに顔を向けられる、善人か…定義にもよるけど、元人間ではあるが…そうだな。
『…それはあなたが決めるべきだ。』
ウルトロンがビームを放ちその間にティ・チャラが接近する。敵はビームを回避しながらティ・チャラにビームを直撃させる。その隙にウルトロンが接近戦を仕掛けるが途中で反重力波で迎撃される。
「私は空を飛べない!」
『私が落とす。』
ビームと反重力波で牽制して高度を上げさせないようにする、敵の方が撃ち返してくるが何とか回避していく。そしてある程度パンサーから視線を反らさせたところを狙ってパンサーが飛び敵と俺の間に入る、そこに向けて反重力波を放ちパンサーを吹き飛ばして敵にぶつけた。パンサーはそのまま相手の体を掴み爪を突き立てた。
『生意気な奴だ!』
敵が引きはがそうとするが上手くいかずパンサーが攻撃していく、そこに俺も入る。頭さえ掴めばネットから遮断できる!そして頭を掴みそのまま実行する。
「まだか!?」
『少し待て!』
クソ意外と広いなネットって…一応ネットに残っていた残影は全部消しておいたのでネットに入れないようにするだけだが…よし終わった。
『ぬぅ!?私を締め出したな!?』
『こうでもしないと逃げるだろ。』
マジでこれしないと勝てないからな…しかもできるの多分俺とジャービスぐらいしかいないし…とは言えこれでネット経由では出られないな。
『ならお前も締め出してやる!』
すると相手の手が俺の頭に触れた、一瞬でネットから遮断されそれに怯んでいると反重力波で二人とも吹き飛ばされた。そこにプラズマビームが迫るがそれはティ・チャラが受けてくれた。吹き飛ばされるが俺がそれをキャッチして彼を下ろす。
「…助かった。」
『こちらこそ。』
プラズマビームの直撃を受けても無傷か…流石だな。ヴィブラニウム同士の殴り合いかヴィブラニウムのエネルギーを使用した武器、それかそれ以上のパワーを持った何か…だけど今はブラックパンサーがいる、ストーンはまだ使わない方がいいな。
たった一つの金属だけでここまでできるってすごいよね、アダマンチウムはMCUしか見てない人にはピント来ないかな?