お父ちゃん健在でアルティメットスペちゃん√   作:お父ちゃん

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ディープインパクト……上京


1年経って……英雄も上京する。

『最初にコーナーを曲がったのはスペシャルウィークだ!』

 

有馬記念。年末のクリスマス時期に行われる年末一番の大勝負であり、トゥインクルシリーズはもちろんのことドリームシリーズも生中継で報道される程の大勝負だ。有馬記念に出場するウマ娘は実力は勿論だが、実力の前にファン投票で参加選手が決定する。参加する選手は拒否権が有るのだが、拒否するのは体調管理や距離適性の問題などが有るだろう。だが、2500の距離が走れて、芝も問題が無ければ選ばれたウマ娘は出場するだろう。

 

『いや、ディープインパクトが翼を広げた!!衝撃波が起こるぞ!!』

 

実況が叫ぶ。戦闘を走るピンクの勝負服を身に纏ったスペシャルウィークを追い掛けるように、黒く貴族風の勝負服を纏ったディープインパクトが追い込みを仕掛ける。ディープインパクトの勝負服の背中には翼を模したマントがあり、そのマントがディープインパクトの加速に答えるように翼を広げたように広がった。

 

『先頭スペシャルウィーク!!だがディープインパクトの加速が停らない!!スピードがどんどんと上がっていく!!後続にはエアシャカール、アグネスタキオン、マンハッタンカフェが迫るが追い付けない!!

決着は……無敗の三冠馬同士の一騎討ちに成った!!』

 

ゴールは目前、迫り来るディープインパクト、全身全霊の末脚で逃げるスペシャルウィーク。そして両者はほぼ同時にゴールを果たした。

 

翌日の新聞の一面にはディープインパクト敗れる!クリスマスの決戦と書かれたのだった。

 

その運命の決戦の2年前、チームスピカの時は完全に起動する。

 

 

 

スペシャルウィーク入学から1年後。今日は新たな新入生がトレセン学園にやって来るのだ。それと今年度からトレセン学園に大学部が出来る事となった。大学部はヒト息子も通うことが出来るが、これによりトレセン学園の生徒達は希望するのなら約10年もトゥインクルシリーズで頑張ることが出来るのだ。

※中等部3年+高等部3年+大学部の4年。学年順にすればルドルフ会長やエアグルーヴがマックイーンやテイオーがレースに出る頃には卒業してしまうので、オリジナル要素として大学部を追加しました。許してね?だって数年以上、競走馬として頑張ったお馬さんも居るからね。

 

「えーと……トレセン学園の道は」

 

東京府中駅。そこに到着したディープインパクトは駅に有る地図を見ながら、これから自分が途中退学を行わない限り6年間……或いは10年間通う事になるトレセン学園への道順を見ていた。今日はトレセン学園の入学式、狭き門である面接を突破したり、名門一族故に家柄入学で突破したり、トレーナーや生徒会からの推薦で入学したりと様々だ。

 

「君……もしかしてトレセン学園の新入生?」

 

ふと、ディープインパクトは誰かに声をかけられる。気になったディープインパクトは後ろを振り向くと、そこには黒い髪で若い美女ウマ娘の女性……そして女性と手を繋ぐ小学生程のウマ娘が居たのだ。

 

「はい、そうです」

「そっか……私も昔はトレセン学園の生徒だったんだ。私はブラックタイド、此方は娘のキタサンブラックよ」

 

女性はブラックタイドと名乗った。彼女はブラックタイド、イギリス王室の血を受け継ぎ更にはアイルランドの名門一族出身の女性だ。日本で産まれ育ち、年の離れた妹と母親は日本を去ったが……ブラックタイドは今でも日本で暮らしており、トレセン学園卒業後に直ぐに結婚。今ではキタサンブラックという子宝に恵まれて専業主婦として暮らしている。

 

「そうだったんですか。実は僕の父もトレセン学園でトレーナーをしてるんですよ」

「なら、私のトレーナーだった人と知り合いかも知れないわね」

 

ブラックタイドは教えてくれた。ブラックタイドは樫本理子という自由主義を掲げるチーム ファーストに所属していた競技者であり、そこそこ活躍していたそうだ。

 

「そうかも知れませんね。父は14年前も中央でトレーナーをしてたので」

「そう……それとトレセン学園はそこを真っ直ぐ行けば着くわよ」

 

ブラックタイドが親切に道を教えてくれた。このお陰でディープインパクトは道に迷わず、トレセン学園に着くことが出来るだろう。

 

「はい。ありがとうございます」

 

ディープインパクトはペコリと頭を下げて礼を言うと、その場から去ろうとする。だがディープインパクトの名前が気になったのだろう。キタサンブラック(ロリ)はディープインパクトを見上げて告げた。

 

「お姉ちゃんは名前何て言うの?」

「僕の名前かい?それと、僕はこう見えて男の子なんだ。ややこしくてごめんね」

「えっ?お兄ちゃんだったの!?」

 

キタサンブラックは驚き、ディープインパクトは頷く。だがディープインパクトが男の娘だと知ったブラックタイドは唖然として驚く。何故ならブラックタイドは知っているのだ……自分には生き別れた弟が居ており、その弟はイギリス王室とアイルランド貴族の血を引いているが男のウマ娘として産まれてしまった。気味が悪くなった父親は孤児院に預けるように……母親と一切相談せずに捨てたのだ。歳も今年トレセン学園入学だとすれば……その弟と全く同じ年。

 

「僕はディープインパクト。世界の頂点を目指す、ただ走るのが大好きな男の子です」

「ディープインパクトって言うんだね!お兄ちゃん、頑張ってね!」

「うん。頑張るプイッ!」

 

にっこりとディープインパクトは笑顔を浮かべ、ピースサインを行うとトレセン学園に向かって走り去っていった。

 

「そんな……本当にディープなの?生きてたの?イギリス王室が……お婆様が本気で探しても見付からなかったのに。

ディープが……ディープインパクトが生きていた……本当に生きていた……夢じゃない」

 

ブラックタイドはそう言い、キタサンブラックを抱き締める。そしてスマホを取り出すと、アドレスからある番号を検索した。その番号はブラックタイドが離脱したイギリス王室の番号であり当然ながら国際電話と成っている。

 

「もしもし……王室を離れた私に対して、今さらなんだ?と思うかも知れません。でも話を聞いてください、出来ればお婆様に繋げて下さい。ダメだと言うなら私が今から言うことをお婆様に伝えてください。

ディープが……弟が……ディープインパクトが生きてるんです!日本で……トレセン学園に入学するんです!!」

『今……なんと言った!?本当なのか!?ディープインパクトが生きているのか!?』

 

ディープインパクト……彼にもなにやらとんでもない秘密があるようだ。

※母親の血筋がマジでロイヤルです。

 

 

「弱そう……本当に男なの?女の子みたい」

 

「女の子より小さいな。本当に走れるの?」

 

「それに比べてリトルココンとビターグラッセは凄いよな?」

「マジでな、素質えげつないし首席と次席だろ?」

 

「アイルランドからの留学生、コンゴウリキシオーも強そうだよな!」

 

入学してディープインパクトを待っていたのは自分に対しての、物凄い低評価だった。事実、史実でもディープインパクトはデビューする前まで評価は物凄く低い。

セレクトセールの時も本当に走れるのか分からないほど、細く小さく……サンデーサイレンスの子でも下から2番目の値段で取引された程だ。だが、流石はサンデーサイレンスのウマ因子を最高濃度で継承しただけはある。身体は小さいが……その内に秘めた潜在能力は他の追随を許さないだろう。

 

「ねえ?君……ディープインパクトだよね?私、アドマイヤジャパン。北海道の牧場から来たんだ」

 

するとディープインパクトに話しかける人物が現れた。彼女はアドマイヤジャパン、ディープインパクトと同級生であり実家はヴェルサイユファームという宿泊施設から飲食店そして牧場とクッション販売を行う所である。アドマイヤジャパンもクッションのブランド ヨギボーの販売を手伝ってるのだ。

 

「うん。そうだよ」

「じゃあ、これあげる。沢山あるから」

 

アドマイヤジャパンはそう言うと、ディープインパクトに枕程のヨギボークッションをあげたのだ。

 

「良いの?」

「うん。でもディープが有名になったら、宣伝手伝ってね!」

 

周りの新入生の殆どはディープインパクトに余程期待していなかった。だが、アドマイヤジャパンはなんの因果か、ディープと仲良くしてくれたのだ。

 

「ありが「行くわよ!!」へ?」

 

その時だった。突如としてサングラスとマスクで素顔を隠したゴルシ、タキオン、カフェ、フジキセキが現れたのだ。

 

「タキオン博士!カフェ!キセキ!!目標に対してジェットストリームアタックをやるわよ!!やっておしまーい!!」

 

ゴルシがそう言うと、タキオンとカフェは頭陀袋でディープを取っ捕まえ、フジキセキとゴルシはディープを担いで確保してしまう。

 

「かる!?本当にハンドラーの息子かよ!?野郎共……出航じゃ!!」

 

そしてディープインパクトは拉致されてしまった。

 

「またね~」

 

後のヨギボージャパン社長 アドマイヤジャパンは手を振りながら拉致されたディープインパクトを見送った。

 

 

 

 

 

 

「ゴルシ。正座」

「なんでだよ爺さん!?」

 

その後、ゴルシはサンデーサイレンスから説教された。ディープインパクト……スピカに強制入部である!!




次回は英雄覚醒の第一歩!?

スペちゃん「よし、ディープちゃんの今の実力を見たいから選抜レースに出てきて!」
エアシャカール「結果が良かったら公式サイトとパカチューブに載せるぜ?良い宣伝にもなる!」

だが、ディープインパクトはヘイルトゥーリズンからの闘争本能も受け継いでおり、それはレース時に出現する。

なお、これが原因でファインが来るもよう

仮にお父ちゃんが再婚するなら……相手は!?ifで番外編書くかも

  • 原作養母のティナお母ちゃん
  • ライバルだったイージーゴア隊長
  • 三十路独身王、樫本理子
  • 同世代で産まれたifマックイーン
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