お父ちゃん健在でアルティメットスペちゃん√ 作:お父ちゃん
「此処も随分と変わったな」
お父ちゃんは悲しそうにそう告げた。お父ちゃんとスペちゃんの視線の先では大勢のウマ娘達がトレーナーさん達の指導の元でトレーニングを行っており、走っていたり巨大なタイヤを引っ張ったり、ショットガンダッシュも行っていた。トレーナーさん達の指示に従い、トレーニングを行う。この光景は日頃からトレセン学園で見られる光景であるが、お父ちゃんは何処か悲しそうだった。
「どこも管理主義か……そうだよな。俺様が中央トレセンでトレーナー兼選手だった頃から、自由主義は俺様と理子だけだった。あれから13年も経ったんだよな、変わるよな」
管理主義。それはウマ娘の食事から休日、トレーニングの全てをトレーナーが管理して指導する方針であり、今のトレーナーさん達の常識となっているようだ。トレーナー主体であり、トレーナーの技量で大きく変わるだろう。
それに対してお父ちゃんとその友人だったもう1人のトレーナーが行っていた方針は管理主義とは対極に位置する、自由主義と呼ばれる物だった。自由主義はウマ娘達の自由に任せ、トレーナーはウマ娘が道に迷った時やどうすれば良いのか分からなくなれば手を差しのべたり、質問をされれば答えて導くと言ったウマ娘主体での方針だ。
「お父ちゃん……凄いね、ここがトゥインクルシリーズの本場なんだね!!」
管理主義に染まってしまったトレセン学園を見て、悲しむお父ちゃんとは逆にスペちゃんは目を輝かせる。スペちゃんにとってはテレビで活躍するスター選手が大勢集う、天下のトレセン学園。夢が叶えられる学舎なのだから。
「ああ、だが勝者が居れば敗者が居る。レースの勝者になるのは僅か1人だけ。
俺が担当したウマ娘は2人居た。1人は俺処か全てを置き去りにする素質を持っていたが、片足に爆弾を抱えていた。もう1人はライブに人一倍熱意を持っていた。だが、どちらも俺が昏睡状態の間に別のトレーナーに引き取られて、合わない練習で1人は身体を壊し、もう1人は1度も勝つことが出来なかった」
お父ちゃんは心臓病で倒れる前、トレセン学園でトレーナーをしていた。その時、2人のウマ娘の面倒を見ていた。
1人はトキノミノル、全てを置き去りにする素質を秘めており…その才能はお父ちゃんが見てきた歴代でダントツNo.1。だが、片足に爆弾を抱えており、お父ちゃんはその爆弾を起爆させないように適切に導き……素質を完全開花させた。しかし、お父ちゃんが倒れた間に別のトレーナーに引き取られて爆弾が起爆、日本ダービーを圧勝してトレセン学園から姿を消した。
もう1人はライトハロー、走る素質はぶっちゃけなかった。家柄入学と呼ばれるどうしても金持ちや貴族の家柄のウマ娘が優先される方法で入学したのは良いが、才能はない。だが、お父ちゃんはなんとか彼女を勝たせたかった、何故ならライトハローはウイニングライブに人一倍熱意を持っていた。1度でも良い、勝ちたい……そう願ったライトハローの思いに答えるためにお父ちゃんは指導した。だがお父ちゃんが倒れてからはトキノミノルと同じトレーナーに引き取られ、そのトレーナーは才能を引き出せずライトハローは結局一度も勝てなかった。
「俺の此処での未練だな」
「お父ちゃん……」
「行くぞ。今の理事長に挨拶だ、俺様の帰還のな」
理事長室。現在、お父ちゃんの契約解除から13年の年月が流れた為か、理事長も変わっている。現在はトゥインクルシリーズの仕組みを全世界に広めるためか、欧州に出ている前理事長ノーザンテーストの愛娘である秋川やよい(10歳)が理事長をしており……流石に子供ではトレセン学園の運営は儘ならないので、専属秘書として緑色のウーマンスーツに緑色の帽子を被った若い美女 駿川たづなが秘書をしているのだ。
「たづな!!本当に彼は来るのか!?私は彼を知らないのだが!?」
「はい……先生がトレセン学園に居たのは理事長が産まれる前ですから。先生が生きてトレセンに戻ってくる、それも娘さんと一緒に……夢ではないですよね」
お父ちゃんとスペちゃんを待つ秋川理事長、そしてお父ちゃんと同じく何処か違和感を感じる美女のたづな。その時だった。豪快に理事長室の扉が開かれ、その男が愛娘を連れて現れた。
「おっ!貴殿が……貴殿が!!母上が仰っていた伝説のトレーナー!!サンデー殿と言うのか!?」
「サンデー?」
「俺様の愛称。前の理事長、ノーザンからはそう呼ばれていた。初めましてお嬢、いや秋川理事長。サンデーサイレンス・ストロー、今戻った。今からトレーナーとして復職する。そして……」
お父ちゃんはそう告げて、目にも見えない動きでたづなの帽子を奪い取る。そこには……ウマ娘のウマ耳が存在していたのだ。
「久しぶりだな、トキノミノル。大きくなったな、ミジンコ野郎」
「先生……本当にサンデー先生なんですよね!?」
そう、たづなの正体はお父ちゃんの嘗ての教え子トキノミノルだったのだ。
「ああ、お前のハンドラーでトレーナーで恩師のサンデー先生だ。全く、なんでお前まで耳隠してるんだよ」
「先生だってなんで隠してるんですか……でも会えて嬉しいです」
「じゃあ、チームスピカの復活と行こうか!!」
チームスピカ……乙女座の意味を持つチームであり、かつてお父ちゃんが率いていたチームだ。当然ながらお父ちゃんが倒れてからは自然消滅したのだが……
「む!?チームスピカなら母上がサンデー殿の生存を信じており、まだ存続しておる。今は沖野という新人トレーナーが自由主義でやってるのだが……」
しかしチームスピカは秋川理事長の母上がお父ちゃんの生存を信じており、残してくれていたのだ。だが、流石に1チームを野晒しにする訳にも行かず、今は沖野という新人トレーナーが率いているのだ。だが……今のチームスピカは……
「沖野トレーナーがコミ力ないのか、解散寸前と成っているんだ。どうもしっかりと指導してほしいウマ娘とスレ違いが起きていてるのだ」
しかし、しっかりと指導してほしいウマ娘とのスレ違いが起きており、チームは解散寸前!!なんとかしなければチームスピカは本当に滅んでしまう!!
「お父ちゃん!!お父ちゃんが残したチームが無くなっちゃう!!」
「仕方ない……行くぞ!スペ!トキノミノル!」
「案内します!!先生、スピカの部室はプレハブです!!」
そして物凄い勢いで、お父ちゃん、スペちゃん、トキノミノルは理事長室を出ていった。
プレハブ小屋。その1つがチームスピカの部室であり、ペロペロキャンディーを嘗めた男……沖野が率いるチームである。だが、沖野はチームをうまく纏める事が出来ず、チームスピカはスレ違いから解散寸前と成っていた。
沖野は管理主義が合わないウマ娘を集めてチームスピカを形にした。先代理事長から「最強のトレーナーが率いた偉大なチームよ」と直々に託された自由主義の象徴のチームを残すためにもなんとかしなければならない。
「ちゃんと指導してくれないなら辞める」
「私も」
だが帽子を被った灰色の髪のウマ娘と黒い髪で短髪のウマ娘のモブ2人が今まさに、スピカを辞めようとした。その時だった……
「はーいストップ!なんでかって?俺様が戻ってきた!!」
扉が勢い良く開かれ、お父ちゃんとスペちゃん、トキノミノルが現れたのだ。
「どうも、このチームの創設者のサンデー先生だ。宜しくな、ミジンコども。たった今から、このチームの指揮は俺様がとる」
「スペシャルウィークです!!お父ちゃんの娘で……今からスピカに入部します!!」
「改めてはじめまして後輩さん達。私はトキノミノル、これよりドリームシリーズとして現役復帰します」
(えっ!?サンデーってヤツ居たっけ!?てか、スペくんの早くね!?お父さん居ないだろ!!)
葦毛で長身美女なウマ娘が1人、ゴールドシップがお父ちゃんを見て驚きながらそう告げる。どうやらゴールドシップもなにやら訳ありのようだ。
次回、スペちゃん入学からのスピカの始まり
お父ちゃん「良い素質の子みーけ」
お花さん「その子は私が先に見つけたわ」
スズカさんも現れる!?
進む速度どーすんの?
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最強スペちゃん降臨までなるはや
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英雄降臨までなるはやで
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日常ネタも入れてゆっくりと!
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パカチューブも入れてさしあげろ